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「Microsoft Edge」に偽装 ~「Bing」のAIチャットが利用可能になった「Vivaldi 6.1」

デスクトップ版、Android版同時リリース。iOS版も間もなく

「Vivaldi」v6.1.3035.51。「Bing」のAIチャットを試せるように

 ノルウェーのVivaldi Technologiesは6月8日(現地時間)、デスクトップ版「Vivaldi 6.1」を正式公開した。Android版も同時にリリースされている。

 「Vivaldi 6.1」における変更は、比較的小規模だ。

 まず、「Vivaldi」で「Bing」のAIチャットを試そうとすると「Microsoft Edge」をお勧めされて利用できない問題に対処するため、「Bing」を利用するときだけユーザーエージェント文字列を「Microsoft Edge」へ偽装する処理が追加された。

「Google Chrome」で「Bing」のAIチャットを試そうとしても、「Microsoft Edge」をお勧めされて利用できない

 「Vivaldi」は「Microsoft Edge」や「Google Chrome」と同じ「Chromium」を基盤としており、レンダリングエンジンの機能はほぼ同じだが、Webサイトのなかには「Edge」や「Chrome」以外のWebブラウザーを排除しているものが少なくない。そのため、以前から「Vivaldi」には「Chrome」に偽装する機能が導入されている。

 こうしたテクニックは、グラフィックカード(GPU)のドライバーのロックを解除するときにも活用されているとのこと。「Chrome」専用として最適化されたグラフィックドライバーを「Vivaldi」でも利用できるようにすることでメモリとリソースの消費が軽減されるほか、バッテリーの節約やクラッシュの削減、システムの安定性向上といった効果も得られるという。

 そのほかにも、「Vivaldi 6.0」で導入された「ワークスペース」を改善。ドラッグ&ドロップで順序を入れ替えられるようになった。複数のタブを選択してそのリンクをまとめてコピーする機能も追加されている。

「ワークスペース」の順序をドラッグ&ドロップで入れ替え

 デスクトップ版「Vivaldi」は、Windows/Mac/Linux/ChromeOSに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Vivaldi」Windows版
【著作権者】
Vivaldi Technologies AS
【対応OS】
Windows 10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.1.3035.51(23/06/08)