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Webブラウザー操作を自動化する「コマンドチェイン」を搭載 ~「Vivaldi 4.1」がリリース
タブスタックには自動開閉が可能な「アコーディオン」表示も
2021年7月28日 05:00
ノルウェーのVivaldi Technologiesは7月27日(現地時間)、Webブラウザー「Vivaldi」の最新版v4.1を正式公開した。メジャーアップデートとなる「Vivaldi 4.1」では、アコーディオンタブとコマンドチェインという2つの新しい機能が追加され、これまで以上に生産性が向上している。
3種類のタブスタック
「タブスタック」は複数のタブをグループ化できる機能で、「Vivaldi」の強力なタブ機能を象徴するものといえる。「Vivaldi 3.6」ではタブスタックを「二段型」表示にする機能も導入され、使い勝手に磨きがかかった。
「Vivaldi 4.1」ではこれをさらに発展させ、新たに「アコーディオン」表示が可能になった。タブグループがアクティブなときに自動で展開され、そうではないときは畳まれるので、タブバーを圧迫することなく大量のタブを扱える。
タブスタックのアコーディオン表示は、[設定]-[タブ]画面から有効化可能。自動展開は無効化しておくこともできる。閲覧画面をできるだけ広くしたい場合は一段(コンパクト)表示、タブの使い勝手を重視するなら二段表示、両者のバランスをとりたい場合はアコーディオン表示と、状況に応じて3種類のタブスタックを使い分けよう。
200以上もの「Vivaldi」コマンドのポテンシャルを引き出すコマンドチェイン
一方、「コマンドチェイン」は複数の「Vivaldi」コマンドをつなげて1つのコマンドにする機能だ。たとえば「複数のウェブサイトを開き、それらをタイル状のビューで表示する」「画面をフルスクリーンにして、リーダーモードに切り替える」といった一連の操作をワンクリックで行うことができる。
コマンドチェインは[設定]-[クイックコマンド]-[コマンドチェイン]画面で作成可能。チェインの名前を指定して、[+]ボタンでアクションを追加していけばよい。作成したチェインは[クイックコマンド]ランチャー([F2]キー)に登録され、検索・実行できる。マウスジェスチャーに割り当てたり、「Vivaldi」のメニューに追加することも可能だ。
そのほかの改善
そのほかにも、Windows版ではサイレントアップデート機能を導入。わざわざ手動でアップデートしなくても、バックグラウンドで更新されるようになった。また、リーダービューにはコンテンツを読み終わるまでにかかるおおよその時間が表示されるようになった。
デスクトップ版「Vivaldi」は、「Presto」エンジンを搭載していた頃の「Opera 12」の思想を受け継いだ「Chromium」ベースのWebブラウザー。ユーザーとの対話を大事にし、パワーユーザー向けの多く取り入れているのが特徴だ。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリケーションで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。すでに利用している場合は、自動更新機能を利用して最新版へアップデートすることも可能だ。モバイル版も用意されており、Android 5以降と最新のChrome OSで利用できる。
ソフトウェア情報
- 「Vivaldi」
- 【著作権者】
- Vivaldi Technologies AS
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux(Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/10)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 4.1.2369.11(20/07/27)