SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Enterprise IT Women's Forum

2025年1月31日(金)17:00~20:30 ホテル雅叙園東京にて開催

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

'); googletag.cmd.push(function() { googletag.pubads().addEventListener('slotRenderEnded', function(e) { var ad_id = e.slot.getSlotElementId(); if (ad_id == 'div-gpt-ad-1652772241096-0') { var ad = $('#'+ad_id).find('iframe'); if ($(ad).width() == 728) { var ww = $(window).width(); ww = ww*0.90; var style = document.createElement("style"); document.head.appendChild( style ); var sheet = style.sheet; sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1652772241096-0 iframe {-moz-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-moz-transform-origin: 0 0;-webkit-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-webkit-transform-origin: 0 0;-o-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-o-transform-origin: 0 0;-ms-transform: scale("+ww/728+","+ww/728+");-ms-transform-origin: 0 0;}", 0 ); sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1652772241096-0 div{ height:"+(90*ww/728)+"px;width:"+728+"px;}", 0 ); } else { if ($(window).width() < 340) { var ww = $(window).width(); ww = ww*0.875; var style = document.createElement("style"); document.head.appendChild( style ); var sheet = style.sheet; sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1652772241096-0 iframe {-moz-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-moz-transform-origin: 0 0;-webkit-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-webkit-transform-origin: 0 0;-o-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-o-transform-origin: 0 0;-ms-transform: scale("+ww/320+","+ww/320+");-ms-transform-origin: 0 0;}", 0 ); sheet.insertRule( "#div-gpt-ad-1652772241096-0 div{ height:"+(180*ww/320)+"px;width:"+320+"px;}", 0 ); } } } }); }); } else { document.write('
'); document.write('
'); }
Events & Seminars

なぜ、ゴーグルをした兵士は目を負傷したのか~米軍の事例に学ぶデータ活用の効用

IBM Information On Demand 2010 Conferenceレポート


ある時、米軍が過去の戦争における死傷者の記録を閲覧していたところ、目の負傷が原因で視力を失う兵士が多数存在していることに気が付いたそうです。保護用のゴーグルをしているはずの彼らがなぜ目に傷を負うのか。調査チームがデータ分析を行った結果、判明した理由とは? 2010年10月24日~28日にわたって米国で開催された「IBM Information On Demand 2010 Conference」から、2日目のゼネラル・セッションにゲスト・スピーカーとして登場したAtul Gawande博士の講演をレポートします。

戦死者を減らすための「データ活用」

 「ひとつのシンプルなデータをごらんいただきたい」。

アメリカの戦争死傷者

 2010年10月24日~28日にわたって米国で開催された「IBM Information On Demand 2010 Conference」の2日目、ゼネラル・セッションにゲスト・スピーカーとして招かれた外科医で作家のAtul Gawande博士が講演の冒頭に示したのが上の表である。これは、独立戦争以後にアメリカが経験した戦争とそれによって死傷した兵士数をまとめたものだ。例えば、アメリカ独立戦争では10,623人が負傷し、そのうち4,435人が最終的に亡くなったことがわかる。以降、南北戦争から二つの世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争を経て、イラク・アフガニスタンに至るまでの系譜が示されている。

 ここでひとつ念頭におきたいのが、この表はそれぞれの戦争の規模や犠牲になった兵士の数を示すと同時に、後方で兵士達を支援する医師達が繰り広げた奮闘の結果をも表わしているということだ。戦闘で傷ついた兵士達に適切な治療を施し、彼らが戦死者の列に名を連ねることをいかにして防ぐか。戦争の暴力と医師達の努力がせめぎ合う様子ををGawande氏は「人を傷つけるための武器というテクノロジーと傷つけられた人を救うための医療というテクノロジーの干渉」と表現する。

 さて、この表を見ると、独立戦争以後の負傷兵士の致死率は20~30%で推移していることがわかる。「イラク・アフガニスタン戦争では負傷者45,000人に対し、死者は4,500人にとどまっている。数字だけを見れば、過去の戦争よりも戦闘が穏やかになっていると考えてしまうかもしれない。しかしそれは違う。その背景には大きな変化があるのだ」とGawande氏は言う。

 独立戦争から現在に至るまでの間、兵士を殺傷するためのテクノロジーはシングルショットのライフルや拳銃からマシンガンや高性能爆薬へと格段に進歩を遂げてきた。そのことを考えれば、一定以下の水準で推移している致死率は兵士達の生命を救うための取り組みを米軍が継続的に行ってきたことを示している、ということだ。

 Gawande氏によれば、米軍が戦死者を減らすためにとったアプローチは2つある。そのひとつはもちろん医療テクノロジーの強化だ。医療技術の進歩は負傷者の救命に直結するため、古くは止血技術から最近では人工血液や皮膚の再生技術といった分野に至るまでサイエンスの新領域に対して米軍は莫大な額の投資を行ってきており、実際にそこから得られた成果によって大きなリターンを享受してきた。

 ただし、テクノロジーの強化ばかりが武器の進歩に抗してきたわけではない。もうひとつの重要な取り組み、それがInformation On Demand Conference 2010のテーマでもある「データ活用」である。

 (次ページへ続く)

 

 

次のページ
部下にケブラーを着用させろ

' ); }

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Events & Seminars連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

緒方 啓吾(編集部)(オガタ ケイゴ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2643 2010/11/04 16:45

Job Board

AD

' ); document.write(''); } $(window).on('load', function() { // 中身が無い広告でslotOnloadを通らない場合がある var show_ad = 0; dfp_job_board.map(function(ad_id) { var ad = $('#'+ad_id[0]).find('iframe').last(); var contents = ad.contents(); if (contents.find('body').length === 0 || !contents.find('body').html()) { $('#' + ad_id[0]).remove(); //$('#' + ad_id[0]).attr('class', 'noad'); } else { show_ad++; } }); if (show_ad == 0) { $('.ad-job-board-wrap-sp').hide(); } }); } else { $('.ad-job-board-wrap-sp').hide(); }

おすすめ

アクセスランキング

  1. 1
    エンタープライズIT「2025年の展望」を大予想、AIの勢いはどうなる? 注目トレンドは……
  2. 2
    パナソニック コネクトが急進する統合データ基盤、Snowflakeを柱とした「コネクトCDP」構想
  3. 3
    クラウド移行でIT資産管理が困難になった東北大学 なぜ脆弱性の把握とインシデントの未然対応が可能に?
  4. 4
    【年末特集】NEC、日立、富士通、NTTのCIO/CISOに訊く! 2025年はどんな年になる?
  5. 5
    能登半島地震から1年、「防災テック」が果たした役割と残された課題
  1. 6
    「事業のエキスパートをAIの世界に入ってこられるようにする」Dataiku CEOが創業時から掲げる“AIの民主化”への道筋
  2. 7
    2024年最も読まれた記事は?AIやERP、情シスの変革、サプライチェーンセキュリティ……
  3. 8
    生成AIのハルシネーション克服へ RAG構築における「データ構造化」の4つのポイントとは?
  4. 9
    縦割り組織が抱える「サイロ化」を解消へ──後回しにしてきたマスターデータ管理で“足場を固める”
  5. 10
    齊藤愼仁氏が斬る“大手情シス”の実態──必要なのは情シスの「成功体験」が生み出す企業変革の好循環

アクセスランキング

  1. 1
    エンタープライズIT「2025年の展望」を大予想、AIの勢いはどうなる? 注目トレンドは……
  2. 2
    パナソニック コネクトが急進する統合データ基盤、Snowflakeを柱とした「コネクトCDP」構想
  3. 3
    クラウド移行でIT資産管理が困難になった東北大学 なぜ脆弱性の把握とインシデントの未然対応が可能に?
  4. 4
    【年末特集】NEC、日立、富士通、NTTのCIO/CISOに訊く! 2025年はどんな年になる?
  5. 5
    能登半島地震から1年、「防災テック」が果たした役割と残された課題
  6. 6
    「事業のエキスパートをAIの世界に入ってこられるようにする」Dataiku CEOが創業時から掲げる“AIの民主化”への道筋
  7. 7
    2024年最も読まれた記事は?AIやERP、情シスの変革、サプライチェーンセキュリティ……
  8. 8
    生成AIのハルシネーション克服へ RAG構築における「データ構造化」の4つのポイントとは?
  9. 9
    縦割り組織が抱える「サイロ化」を解消へ──後回しにしてきたマスターデータ管理で“足場を固める”
  10. 10
    齊藤愼仁氏が斬る“大手情シス”の実態──必要なのは情シスの「成功体験」が生み出す企業変革の好循環
  1. 1
    NICTのサイバーセキュリティ研究所長が語る、不足が深刻な「セキュリティ人材」育成の有効策とは?
  2. 2
    大規模システム障害を経たみずほ“IT運用改革”の今 7万パターンの障害対応は生成AIで自動化できるか
  3. 3
    パナソニック コネクトが急進する統合データ基盤、Snowflakeを柱とした「コネクトCDP」構想
  4. 4
    【特集】EYストラテジー新坂上氏/デロイト トーマツ上野氏が見た2024年 両社の今後の展望を訊く
  5. 5
    ヤマハ発動機のサイバーセキュリティは「アクセル」でありたい──グローバル・取引先とともに進める
  6. 6
    “第3の波”といわれる「エージェントAI」動向を探る──Salesforce/NTTデータ/UiPath
  7. 7
    【年末特集】NEC、日立、富士通、NTTのCIO/CISOに訊く! 2025年はどんな年になる?
  8. 8
    マイクロソフト「Ignite 2024」発表の最新事例:AIエージェント化するCopilotの進化とは?
  9. 9
    【特集】KPMGコンサルティング宮坂氏/PwCコンサルティング荒井氏が見据える、2025年の展望
  10. 10
    ベンダーが開発したプログラム、ノウハウやロジックが詰まったソースコードはユーザーに引き渡されるべき?

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

メールバックナンバー

アクセスランキング

  1. 1
    エンタープライズIT「2025年の展望」を大予想、AIの勢いはどうなる? 注目トレンドは……
  2. 2
    パナソニック コネクトが急進する統合データ基盤、Snowflakeを柱とした「コネクトCDP」構想
  3. 3
    クラウド移行でIT資産管理が困難になった東北大学 なぜ脆弱性の把握とインシデントの未然対応が可能に?
  4. 4
    【年末特集】NEC、日立、富士通、NTTのCIO/CISOに訊く! 2025年はどんな年になる?
  5. 5
    能登半島地震から1年、「防災テック」が果たした役割と残された課題
  1. 6
    「事業のエキスパートをAIの世界に入ってこられるようにする」Dataiku CEOが創業時から掲げる“AIの民主化”への道筋
  2. 7
    2024年最も読まれた記事は?AIやERP、情シスの変革、サプライチェーンセキュリティ……
  3. 8
    生成AIのハルシネーション克服へ RAG構築における「データ構造化」の4つのポイントとは?
  4. 9
    縦割り組織が抱える「サイロ化」を解消へ──後回しにしてきたマスターデータ管理で“足場を固める”
  5. 10
    齊藤愼仁氏が斬る“大手情シス”の実態──必要なのは情シスの「成功体験」が生み出す企業変革の好循環

アクセスランキング

  1. 1
    エンタープライズIT「2025年の展望」を大予想、AIの勢いはどうなる? 注目トレンドは……
  2. 2
    パナソニック コネクトが急進する統合データ基盤、Snowflakeを柱とした「コネクトCDP」構想
  3. 3
    クラウド移行でIT資産管理が困難になった東北大学 なぜ脆弱性の把握とインシデントの未然対応が可能に?
  4. 4
    【年末特集】NEC、日立、富士通、NTTのCIO/CISOに訊く! 2025年はどんな年になる?
  5. 5
    能登半島地震から1年、「防災テック」が果たした役割と残された課題
  6. 6
    「事業のエキスパートをAIの世界に入ってこられるようにする」Dataiku CEOが創業時から掲げる“AIの民主化”への道筋
  7. 7
    2024年最も読まれた記事は?AIやERP、情シスの変革、サプライチェーンセキュリティ……
  8. 8
    生成AIのハルシネーション克服へ RAG構築における「データ構造化」の4つのポイントとは?
  9. 9
    縦割り組織が抱える「サイロ化」を解消へ──後回しにしてきたマスターデータ管理で“足場を固める”
  10. 10
    齊藤愼仁氏が斬る“大手情シス”の実態──必要なのは情シスの「成功体験」が生み出す企業変革の好循環
  1. 1
    NICTのサイバーセキュリティ研究所長が語る、不足が深刻な「セキュリティ人材」育成の有効策とは?
  2. 2
    大規模システム障害を経たみずほ“IT運用改革”の今 7万パターンの障害対応は生成AIで自動化できるか
  3. 3
    パナソニック コネクトが急進する統合データ基盤、Snowflakeを柱とした「コネクトCDP」構想
  4. 4
    【特集】EYストラテジー新坂上氏/デロイト トーマツ上野氏が見た2024年 両社の今後の展望を訊く
  5. 5
    ヤマハ発動機のサイバーセキュリティは「アクセル」でありたい──グローバル・取引先とともに進める
  6. 6
    “第3の波”といわれる「エージェントAI」動向を探る──Salesforce/NTTデータ/UiPath
  7. 7
    【年末特集】NEC、日立、富士通、NTTのCIO/CISOに訊く! 2025年はどんな年になる?
  8. 8
    マイクロソフト「Ignite 2024」発表の最新事例:AIエージェント化するCopilotの進化とは?
  9. 9
    【特集】KPMGコンサルティング宮坂氏/PwCコンサルティング荒井氏が見据える、2025年の展望
  10. 10
    ベンダーが開発したプログラム、ノウハウやロジックが詰まったソースコードはユーザーに引き渡されるべき?