[追記]わずか2%のソーシャルブックマークユーザーが持つ影響力
日本の人口から比較すれば、6割近くに人間がインターネットに参加しています。
もしも世界が100人の村だったらというお話じゃないけど、日本人100人を無作為に集めれば60人がインターネットをしている事になります。
その中でオンラインブックマークサービスを利用しているパーセンテージは、約2%という面白いリサーチがありましたが、60人の2%であれば、1.2、つまりほぼ1名ということになります。
今回は、こうした100人村を例に、ブックマークサービスが持つ影響力について考えてみたいと思います。(取得した統計は結構ばらつきがありますので、あくまでも参考程度に見る必要があります)
はてなで話題をネットで話題と言っていいものか
最近になって、インターネット利用時間が増えるに連れて、ネットがよくわからないという人に対して、はてなで話題になっていた事を、『ネットで話題』という人は結構増えています。
私もたまに言ってしまって、なんだか後から考えると恥ずかしい事なのかなとか色々考えたりもします。
ですが、ブックマークサービスで話題に上がっていることは、100人村の中でも1人が話題にしているに過ぎません。
これは、一見話題と呼ぶに値しないように思えます。
ただ、この1年間色々とブックマークしていただいて気が付いたことは、ソーシャルブックマークによって、記事、発言が、飛び火、拡散する事がよくわかりました。
ブックマーク利用者は1名だったとしても、そこから拡散する事で、影響をあとから持つ事になるのです。
ブックマークサービスは、拡声器となっている
ソーシャルブックマークサービスという存在は、100人の村において1人の市民権を獲得しているわけです。
これは、総人口127,767,994人のうちの1人だった発言力を1,277,679人分の発言力に変える力があるという事になります。(平成17年度人口)
沖縄県の人口が136万人(平成17年度人口)ですから、ソーシャルブックマークで話題になるという事は、つまり個人の発言力が、沖縄の人達全員が話題にしているのと変わらないという事になるわけです。
何気なく利用しているソーシャルブックマークですが、こうして考えると、わずか2%しか利用してないブックマークユーザー達の影響力とはすさまじいものがあるわけですね。
情報の信憑性はより薄くなる
100人村で考えた場合、ウィキペディアでの書き込みも1名しかしていません。
にもかかわらず、ウィキペディアの利用者は、20人居ます。
修正、投稿をたった1名が行っている情報を20人もの人が参考にするわけです。
こうして考えると、ウィキペディア辞書がどれほど信憑性があるのか全くわかりません。
同様に、ソーシャルブックマークサービスも、このような統計から、多くの人が『参考』にしている人が多いという事になりますが、ブログの発言は本来1億2千万人中、1人の発言でしかありません。
ですから、この情報が、拡声器によって127万人の影響力を持ったとしても、その情報の信憑性は疑わなければなりません。
その為には、やっぱりブックマークユーザーのコメント、トラックバックなどを参考にしたり、同様の記事が無いかGoogleで検索するなどの、策が必要となります。
実際確率的には低いですが、誤った情報というのはあるわけです。
こうした情報の真偽は、ブロガーに求めたところで、全く解決しません。あくまで個人の発言が、わずか2%人達によって影響を得ただけです。
ユーザー一人一人が、必要であればきちんと調べるスキル。
これらが今後さらに必要とされるのではないかと思います。
また、こうしたスキルを磨く事で、変な情報商材などを目にした時でも、調べればそれが何かを別の誰かが既に公開したりもしてますので、是非とも身につけるべきスキルとなるでしょう。
使ったツール
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以下追記
雑に書いたので雑だといわれると予測はしていましたが、このコメントで一つの気付きをいただきました。ありがとうございます。ブックマークコメントより
capsuleq『数字の意味が誇張されすぎ。提示されているデータだと、「ブックマークで話題になる」=「ネット村の地方紙に記事が掲載される程度の読者がいるかも?」といったところでは。
現実での沖縄という認知と、ソーシャルブックマークという認知では、大きな開きが存在するという事がすっかり頭から抜けていたようです。
id:capsuleq氏が言うように、地方紙に掲載されるという言い方が最も適切ですね。
つまり、沖縄の人達全員が話題にすれば、日本中の人が気にするかもしれませんが、沖縄地方新聞で話題になった事が、日本中で話題になるのは難しい。
こうした言い方のほうがしっくりきますね。