web制作者向け、無料で擬似デュアルモニターを実現させる方法『Synergy編』
イメージとしては、以下の様な事をする為の指南記事です。

概要
今回導入するものは、ローカルエリアネットワーク上のPC同士をTCP/IPを用いて擬似的につなげるものです。ファイルのやり取りは出来ませんが、テキストのコピペだけはできます。
この説明は、現時点での最新版1.3.1を対象としています。
また、今回の内容はWindowsXP同士を対象としています。
WinとMacでSynergyを入れた人の記事はこちら。
(バージョンによってインターフェイスが多少異なる)
メリット
一般的な2台のPCをHUBを用いて仮想的にデュアルモニタに仕上げます。
その為、両者にてトラフィックのかかるソフトを同時に立ち上げて作業が出来ます。
また、本来のデュアルモニタでおなじみの、片方でブラウザ、片方で作業という事も簡単に出来ます。
さらに、WindowsとMacも同時につなげる事が出来るというメリットもあります。

デメリット
PCが結局2台以上必要。HUB必要。
英語のSynergyというソフトを使う為、設定の仕方がわかりにくい(今回でここを解決)
上記内容をやってみたいという方は以下に記しておきますので参考までに。
ダウンロード方法
以下からダウンロード。

解凍のお話とか面倒なのでexeファイルをどうぞ。

導入前の知識
まず、このソフトは、2台のPCそれぞれにインストールしておかなければなりません。
キーボードとマウスを使う為のPCを『サーバー』
PCとマウスを使わない方のPCを『クライアント』と呼びます。
サーバーの設定方法
サーバー側のPCは以下のチェックボックスにチェックをいれて、『Configure』をクリックします。

設定にはステップ1とステップ2がありますので、まずはステップ1から解説。


コンピューター名は、マイコンピューターを右クリックし、プロパティを開き、コンピューター名タブをクリックすれば掲載されています。
同様に、クライアントとなるマシンの名前も、ここで追加して書いておかなければなりません。
2台のマシン名を入力後、以下の設定を施します。

これはサーバーから見て、クライアントがどこにあるのかという設定と、クライアントから見て、サーバーはどこにあるのかという設定をします。

こんな感じで、コンピュータ名を入替えて、lightとleftを入替えて設定しておきます。

あとはStartを押してサーバーを起動すればサーバーの設定は終わりです。
クライアント側の設定
クライアント側の設定は以下。

ここに、サーバー側のホスト名(コンピューター名)を入力します。
ただ、前回のバージョンでは、たしかコンピューター名を入れればOKだったんですが、今回は何故か出来ませんでした。
色々試した結果IPアドレスでも可能です。
サーバー側のIPアドレスは、以下の手順で調べれます。
『Startボタン』→『ファイル名を指定して実行』→『cmd』と入力。

『ipconfig』と入力。

これをサーバー側で実行し、この値をクライアント側に入力します。
あとはクライアント側でも『Start』ボタンを押せば起動完了です。
トラブルシューティング
ファイアウォールに引っかかって接続できない場合があります。
念のため解除する方法は以下に。
Windowsのスタートボタン→コントロールパネル→Windowsファイアウォール。
例外→ポートの追加→24800を開ける。

また、アンチウィルスソフトがポートを閉じるケースが有りますので、それぞれのソフトにてポートを開けてください。
このソフトが使うポートは24800です。
関連リンク
Synergy公式サイト
ドキュメントの超訳
WinとMacでSynergyを入れた人の記事