気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?19

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「もう休んでいていいぞ? あとは俺が片付けておく」

「すっこんでろ。こいつは俺がはっ倒す」

 

〈最長老〉マルコシアスの招集を受けて集うことになった13人の魔王。

その道中でザガンはネフィとの挙式まで行って……それをゴメリとクーが「魔王観察のススメ」を配って、2人のいちゃつきを見世物のようにしてましたが。

まぁ普段から自然にやってるし、彼らの本拠地付近ではよく見られる光景ですからね……。軽く注意するにとどめてますが、最初の挿絵がクーの頭を掴んでるザガンなの、絵面が悪いな……笑ったけど。

 

フェネクスを殺せる可能性を示したことで、協力を得られることになって。

いつまでも付きまとわれるのも面倒だし、身内認定したらしっかり褒章を与えていく王様なので、フェネクスを殺せる「天燐」を与えてるのは懐が深い。

フェネクスからエリゴルの監視が「未来を見て、因果を辿る形で成してるから、常時盗み聞きされてるわけじゃないよ」という話を聞いたアスモデウスが、フォルに会いに行っていたの微笑ましくて良かったですね。

 

大所帯となったザガン一行を運ぶ役割をフルカスが担当していたの、彼の空間魔術の適性を見せつけてくれてて良かったですね。

マルコシアス、最長老という立場でザガン達の敵となった黒幕的立ち位置でありながら、時にコミカルなギャグ担当みたいになっていたので、どんな姿を見せてくれるのかと主増したが。

骸骨卿アスタロトに、ザガン達遅いし帰っていいかとコントやってる場面もありましたが。

ちゃんと強さを見せてくれるシーンもあったのは良かったですね。

 

1年後、世界が終焉を迎えるからそれを避けたい。結界を担っているアルシエラを救いたいという話、それ自体にはザガン達も協力できる部分ではあるんですよね。

ただし、そのためにマルコシアスが選んだ手段が受け入れられないものだっただけで。

アルシエラの代わりにリリスを犠牲にするというであれば、争いは避けられない。

記憶を失ったフルカスをマルコシアスが叩き起こしてましたが。ザガンがフルカスを保護してからの日々が無駄ではなく、最長老との戦いを選んでくれたのは格好良かった。

ザガンの悪友であるバルバロスの使う技を、より洗練させたような一撃は流石の魔王。

それが魔法であるなら、分析して対処してくるマルコシアスも最長老と言われるだけのことはありましたけど。

 

ザガン陣営もかなり厚くなってきて、マルコシアス一派を相手にしても噛みつけるだろうとは思っていましたし、実際ただのマルコシアス相手だったら善戦できていましたが。

一度敗れる未来すらエリゴルの未来視で見ていたマルコシアスは、切り札を持っていて……。ザガン達は敗走することになってしまったわけです。

刻印の移動まで起きてしまって、かなりザガンは厳しい容体になっていましたが。まぁ、このままで黙っているような王様ではないので、ザガンの復活からの逆転に期待したいところです。

化け物になろうオンライン 本日のメインディッシュは勇者一行です

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「そう! オレプレイヤーだから! だから落ち着いて話をしよう!」

「……………………肉置いてけぇ!」

「話通じねぇ!」

 

ゲテモノ料理だろうと喜んで食べる、食欲に対する好奇心があまりにも強い主人公の刹那。

好きな「食べること」をメインにしたフリージャーナリストとして記事を書いたり、ブログやらを運営したりすることで収入を得ていた。

そんな彼女が楽しみにしていたのが、味覚まで再現されているタイプのVRゲームをプレイすること。

 

過去には運営が適当に設定したことで「血液がみそ汁の味」になったゲームで、吸血鬼として好みの味を探してNPCから吸血しまくって、都市を滅ぼしたりした経験もあったりするそうで……暴食さんなんてあだ名が付けられるのも無理はないタイプのキャラをしてます。

まぁ当人的には「暴食さん」とかいう大罪の名を関した呼び名は不名誉だと感じているようで、ゲームであればしっかりプレイヤーネームで呼んで欲しいようですけど。

 

そんな刹那が新たにプレイすることにしたのが「化け物になろうオンライン」。

タイトル通り、いろんな魔物の要素をピックアップした魔物キャラになることが出来るゲーム。単純に一種族になるのではなく、いろんな種族の特性をピックアップして自分のなりたい姿を作れる自由度の高いゲームではあるようです。

デメリットを取得していくことで制限とキャラメイクに使えるポイントを増やして、いかに強力なキャラを作るか創意工夫が試されそう。

強いキャラ作りすぎても、経験値を借金する形になって序盤レベルが上がらなくなったりするそうですけど。

 

刹那はフィリアというPCを作り、ゲームを楽しむことに。

血を味わいたいから吸血鬼、生肉食べたいから人狼……というように、趣味満タンのビルドをして、時に弱点を突かれて即死しつつも目的のためにヒャッハーと人間性切り捨てて走り出せるの、このゲームへの適正が高すぎる。

ある程度レベルが上がったプレイヤーをキルすると、その要素を持ったアイテムが落ちるようになる。そのシステムを楽しむためのイベントが初期に開催されることになって……速攻でドラゴン食べに行ってるの、強すぎるんだよな……。

他にもお仕置き要素である堕ちた英雄呼び出して血を吸ったりしてるし、かなりアグレッシブです。

 

時にギスギスしつつ、時に協力してゲームを楽しんでいるなぁ……って感じではあったんですが。なんか最終版の展開で、このゲームの「ただのデータのはずなのに、料理がおいしすぎる。どんな技術使ってるんだ」という報告を知人に投げたら即座にリアクションがあったり。

掲示板回で「ゲーム運営の性根は腐ってる」と評価されたりしてましたが、実際最後にちょっと描かれた開発陣のやり取り、マッドサイエンティスト味を感じましたねぇ……。



追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。下

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「変わったのではなく、変わらせられたのですわ。婚約者に公の場で婚約を破棄され、その地位も名誉も褫奪されたのです、かつての父も、将来父になるはずだった人もわたくしを救ってはくれず」

ここで笑みを浮かべてレクシーを見上げます。

「彼のみがわたくしを救ってくれたのですから」

 

人工的に魔石を創り出す、というアレクシの研究。

パトロンを見つけてある程度形にした上でA&V社という会社を設立し、順調に成長していったわけですが。

そんな中で、氷炎の大魔術師と呼ばれるオリヴェルからクレームが入り、ヴィルヘルミーナが対応に苦慮することに。上手く言いくるめて、何度かその成果を確認させたうえで自陣営に引き込んだ手腕はお見事。

 

アレクシも、ヴィルヘルミーナについてきた使用人たちから助言を貰いつつ、彼女に贈り物をしたりと少しずつ周囲を見られるようになってきたというか。

支えてくれている彼女の事を当然と思わず、しっかり応えようとしているのが良いですね。

……そんな彼にヴィルヘルミーナが惚れ込んでいって、「こんなにちょろくなるとは」とか言われてましたけど。

そうやって最初は政争の煽りで結婚することになった2人でしたが、良い感じの暮らしを送っていたわけですが。

 

政務をサポートしてくれていたヴィルヘルミーナがいなくなったことで、王太子は困窮して。帰還した国王から、次代として相応しい振る舞いが出来なければ……と釘を刺されていましたけども。

 

追い込まれる中で、一度はおいやったヴィルヘルミーナを公妾として迎え入れようとしたりとか、何考えてるんだか。エリアス、本当に考えが浅いというか青いというか。

それに比べると一年教育を受け続けて、ヴィルヘルミーナが積み重ねて来た苦労の一端を知ることになったイーナの方がよほど見込みがある。……まぁ、かつて指摘された愚かさを自覚してなお、愛ゆえにエリアスの傍にいることを選んだわけですけど。

 

味方を増やしていって、王権にもなり得る魔石作成の技術を用いて、かつての実家であるペリクネン公爵家を追い込む策略を進めて。

その裏で、異端として迫害されるようなことが無いよう、教会のトップである教皇とのパイプも繋いでいく。

入念に準備を整えた上でヴィルヘルミーナ達はその技術を発表したわけですが……案の定、国が取り上げようと介入してきて。備えていたからこそ対処できましたけど、王家のあがきはみっともなく映ってしまったな……。

 

国王がヴィルヘルミーナの正しさを認めつつ、正しさで国は動かぬと、王太子を切り捨てられない代わりにヴィルヘルミーナを切り捨てる決断を下したことは、王の判断として分からないでもないですけど。

利益を享受できないとなったら異端審問に賭けようとしたり、王家の傲慢もまた見えたよなぁ、という感じ。いろいろ足掻こうとしたうえではあれど、国王が最後にヴィルヘルミーナに謝罪してくれたのは、まぁ良かったのでは。

追放された公爵令嬢、ヴィルヘルミーナが幸せになるまで。上

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「過去に囚われていても仕方ありませんわ。未来に向けて慣れていくのです。とりあえず、今日は手を繋いで寝てみるのはいかがでしょうか?」

 

王太子エリアスの婚約者であった公爵令嬢ヴィルヘルミーナ。

彼女は、婚約者がいる身でありながらエリアスが男爵令嬢イーナに入れ込んでいることに苦言を呈していて。口頭でも文書でも注意したが収まらず……暗殺を試みたものの失敗。

王太子から婚約を破棄されて、平民とでも結婚しろと命じられ、早々に抱き込まれていた枢機卿を交えて契約を交わさせられることに。

 

公爵家の父からヴィルヘルミーナは彼女の行いを非難されてましたが「対立派閥の暗殺なんて、お父様もしていたじゃないですか。その組織に依頼しましたが?」と返答してるの、強すぎて笑っちゃった。

王太子と令嬢のほかにも、国王や父なんかにも問題の報告はしていたものの改善の素振りが無かったため、暗殺を決行しようとしたとかで。

王の外遊中にヴィルヘルミーナを追放してのけたのはお見事で、ヴィルヘルミーナも政争に負けた身ながら矜持を持って、その平民との結婚も受け入れる構えではありました。

 

……上手くヴィルヘルミーナを追放したとはいえ、王太子エリアスがその仕事のほとんどをヴィルヘルミーナに頼っていたり、密かにフォローされていたのにも気付いていなかった愚鈍なのも事実だし、イーナが男爵令嬢故に王太子妃として求められる水準の教育を受けられてないのも事実だしで、むしろよくヴィルヘルミーナを出し抜けましたね、というか。

傀儡に出来そうな状況だからこそ、誰かの入れ知恵があったのかもなぁ……って感じではある。

 

公爵令嬢を平民にした上で娶らせるとは言え、なんの成果も無い人間では外聞も悪いので、勲章を授与された平民の研究者アレクシが相手になったわけです。

研究一筋で身だしなみにも気を使わないような男ではありましたが……ヴィルヘルミーナの指導を受けてそのあたりも少しずつ改善していって。そして彼自身も平民故に冷遇され、なかなか研究結果が日の目をみなかったようですが……実際にはかなり価値のある研究をしていて。

 

ヴィルヘルミーナがテキパキ差配して、停滞していた研究が形になる手助けをしていたのはお見事でした。

まぁヴィルヘルミーナ、貴族令嬢としてのたしなみと王太子妃向けの教育を完璧にこなしてきたものの、平民の生活には当然疎く。にんじんの単価を聞かれて、政務で知った「畑一面あたりの平均単価」を答えたことで「値段を覚えるまで一人で買い物は禁止します」とか言われているの、ちょっと可愛くて笑った。



トナリはなにを食う人ぞ ほろよい12

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「えっ旦那さんとの忘年会のためにせっせと仕事してんの!? かわいっっ」

 

結婚した後、旦那さんと2人でやる忘年会楽しみでウキウキしてるすずなが可愛いですね。そりゃ同僚もひぇ~とか言うよ。可愛いもの。

瀬戸君の方もがんばって早めに帰宅して、ギリギリとは言えすずなよりも早く帰宅し「おかえりー」と彼女を出迎えてるの、仲良いなぁ。

仕事で忙しいタイミングらしくて、すぐに新婚旅行とはいかないけれど、近場で遊ぶくらいはしていきたいねと予定立ててますし。関係が変わっても変わらずイチャイチャしてくれるので、見ていて楽しい。

持ち家へのあこがれがあるとすずなは語って、将来の話とかがより明確になった位ですかね、変化。

 

友人であるりっちゃんの分娩予定日でもあって、心配もしていたようですけど。

無事に可愛い女の子が生まれたようで何より。……そこから「自分たちはどうする?」という話になっていたのは、まぁ夫婦ですし。もとより糖度高いカップルだったし、瀬戸君らしいっちゃらしいか。

子供が欲しくないわけじゃないけど、今はまだ2人の時間を楽しみたいというの、可愛かったですね。

 

夢の国でのデートをしたり。瀬戸くん、うっかり元カノと来たことないの誤魔化したりしたのがバレて若干気まずくなったりしてましたが、そのエピソードないで解消したのは良かった。

まだ微妙な時期だった花江さんと前野くんと鉢合わせたりもしてましたが……そのあと2人の関係が進む番外編が収録されてて、そっちもギクシャク引きずらなかったの良かったですね。

神達に拾われた男15

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「……ティガルさん、遺産はありがたく頂きます。メーリアさん、薬の研究は俺が引き継がせていただきます。2人とも、どうか安らかにお眠りください」

 

ついに祖父母が暮らしていたシュルス大樹海へと踏み込んだ竜馬。

対人関係悪化の呪いはそのままなので、ホーリースペースを使って悪影響を遮断ないしは軽減する方向で努力しつつ、大樹海で活動している冒険者たちの拠点に踏み込むことに。

ランク制限が掛けられている危険地帯であるため、新顔が少ないこともあって初回の手続きもほぼ形だけとなってるとかなんとか。

 

とは言え、そこで活動しているだけあって衛兵の眼は確かで。竜馬がここに来るまでにあまり服に汚れも着けていないことから大樹海でも問題なく活動できるだろう、としっかり見抜いていたのは良かったですね。

実際、竜馬より前に来た新顔は腕こそあったものの、樹海という環境に適応できず拠点に辿り着くので限界。帰るにも帰れず、現地で帰路の為の護衛を雇う資金を稼ごうとしている、なんて有様になったりしてるようですし。

 

樹海に適応できてなお絡んでくるバカもいるには居ますが。一応、樹海の奥に進むほど拠点の維持も難しく物資は不足しがちで……そんな場所で活動している連中は訳ありが多かったりする、という治安が悪化していく循環の中に生きている連中だから、という面もあったようですけど。

そういうバカと竜馬は良く会いますね……。同時にSランク冒険者とも遭遇して、なんだかんだ行動を共にすることになったりしてるので、実力者との縁も同時に引いてるので差し引きはまぁプラスか……?

樹海に入る目的だった祖父母の遺産の回収はしっかり果たせましたし、道中で珍しいスライムも発見できた。さらに神々から依頼された、厄介ごとの解決も出来て万々歳の結末だったと言えるでしょう。

転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す7

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「なるほど、国王を上回るのは道化師だけですね!」

 

まさかの紋つきの魔人と遭遇し、封印するなんてトラブルに遭遇しましたが無事に帰還したフィーア。

そこで国王が第一騎士団の新人を一人ずつ呼び出して行う面談に参加することになって。

面談の時期にいつも王都を離れる仕事を思いついている総長、賢明だな……って内容知ってからだと正直思いましたけど。

フィーアのことを良く知るシリルが巻き込もうとしたのも……まぁ分かる。

実際、秘匿されている情報の核心にフィーアは迫ることになったわけですしね。

 

フィーア、本当にここぞという時の頭の働きはいいのに、なんで普段あんな抜けているんだ。彼女の様子を見ていた公爵からは「理論ではなく、常人には分からない情報を積み上げていく天才型」とか称されていましたし。本気になった時の洞察力が凄いからこそ、その気力を10分維持するために1か月だらりと過ごす必要があるのかも、なんて分析もされてましたが。

 

視野が独特ですかね、フィア。でも本当に大事なところは外さないから、彼女を信奉する人も増えていくというわけで。

あと大聖女だってこと隠したいとは言っているけど、国王に駆けられた呪いを「こんな強力な呪いは見たことがない」とかも口走るので、本当にもう……。

 

フィーアのトンデモ具合が国王とその側近にも伝わった中で、「フィーアが国王様の秘密に気付いたよ」や「フィーアの従魔真実」などなど胃に悪い議題複数をぶつけられた騎士団長のお歴々は本当お疲れ様です。

……フィーアの信者もいるから、温度差が激しいのも疲れを増す要素にはなってるでしょうが、傍から見てる分には振り回されまくってて楽しい。

TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話

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「――全員仲良くハッピーエンド。綺麗事でも、私はプロちゃんと宇宙さんが分かり合えるって信じてる。絶対に」

『根拠は?』

「ふふ、あるわけないじゃないですか。そんなの、必要ないでしょ。――私が信じてればそれでいい」

 

同期である2期生のツナマヨとクラシー、1期生の全智の攻略を進めている花依。

プロローグから全智さんのところに泊まってますしね。当人も「そろそろ好感度管理の時間かな」とか口走ってたの笑った。

百合に脳を破壊された行動力の権化で、この2巻の後半では妖怪扱いされることもありますが。ちゃんと攻略した後も飴を与え続けているの、偉い。TS要素は相変わらずあまり意識に入ってこないくらい、花依が女の子して他のメンバーと交流しているの微笑ましくて良い。

 

私が全員堕とすから、結果的に箱推しになるでしょみたいなことを1巻のときに言ってたはずなので、周知のはずなんですが。その上で、ヒロイン達の好感度管理ちゃんとやって、向こうからもグイグイ来ることがあるの、見てて面白い関係性ですよね。

全智さんとか、花依に依存しかけてるから自立を促そうとする部分もあるし、いちゃついて尊さを摂取しつつ、堕落させたいわけじゃなくて。各々が一番輝く場面を身近で見たい、という願望が強い感じがする。

 

肥溜めと言われるくらい、アクの強いメンバーの揃った箱なので大型コラボとかはなかったようですが。スペック高めの花依を司会に据えて「学力王」という企画を実施しよう、という動きもあって。

そこで1期生の元気なアホの子プロミネンスと交流が始まることに。

自分のアホさがリスナー筒抜けなのに気付いてない、純朴なところのある臆病な子で……同期の宇宙さんから声を掛けられていても、コラボに踏み切れなかった過去があった。

それでも変わろうと思い立って、学力王には手を挙げて。まずは花依と縁が出来て、そこから2期生のツナマヨとクラシーとも交流が始まって。

 

視聴者側から不仲説まで出ていた1期生VTuber、プロミネンスと宇宙のコラボが実施される運びになったのはお見事でした。

……突発コラボをねじ込んだ関係で仕事が増えて、その原因となった埋め合わせをすることに奔走することになった花依はお疲れ様です。VTuberが書類仕事手伝ってるのグレーゾーンらしいですが、まぁ関係者っちゃ関係者だしな……。

そうやって自分の居ないところでもてぇてぇ絡みを作ったりしつつ、「学力王」では企画を盛り上げつつオチまで持って行ったので、最後まで花依琥珀というキャラを貫き通してて楽しかったです。

Unnamed Memory-after the end- Extra Fal-reisia

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「あんたが選んだのは俺だ。俺の名だけを、あんたはあの本に書いたんだ」

 

この作品の感想を書く前に、ちょっと語りたい前提情報が多いんですよね……。

まずレーベル的には電撃の新文芸なんですが、こちら『電子限定』の刊行となっております。また、chibi先生のイラストは表紙イラストの扉のみです。

古宮九時先生が、以前同人誌で刊行された『Fal-reisia13巻と、短編集『Fal-reisia Unnamed Stories』に掲載された一部エピソードを加筆修正のうえでまとめ上げた1冊ですね。なので、めちゃめちゃ厚いです。BOOKWALKERのストア上だと、547ページとかになってます。

 

Unnamed Memory-after the end- Extra』と頭についている通り、『Unnamed Memory』の後日譚である『Unnamed Memory-after the end-』シリーズの第4巻に登場した「扉」を巡るエピソードが紡がれるシリーズです。

今月発売予定のあるate5巻は、このエピソードを超えた未来の話が描かれていくことになります。『Unnamed Memory-after the end-』というシリーズが、呪具について深掘りしていく(と思われている)シリーズだということもあって、その本筋(呪具)に関わらないエピソードは割愛されていくって話をどこかで聞いた気が。

そんな中で、電子限定とはいえシリーズ纏めてくれたのは嬉しいですね。短編集の方は持ってなかったので、一部とはいえ再録されたのはありがたい。

 

一応、逸脱者たちも登場しますがメインではなく、キーファという普通の少年がメインで進んで行くので、ateを抑えてなくても読めるとは思いますが。謎が残るでしょうから、時系列順にate4ate5巻の間に読むのをオススメします。

 

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完全版 金色のガッシュ!!16

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(だからよ…今度は…オレ達が、お前を助ける番だ…)

(略)

(さ、もう一ふんばりだぜ…ガッシュ…)

 

LEVEL.304LEVEL.323」を収録した、完全版最終巻。

最終決戦に赴くためにガッシュ達が「では、行ってくるのだ」と飛行機に乗り込む「LEVEL.304 出発」からクリア編の解決と、王を決めるための最後の戦いまで盛り込んでいる満足度の高い一冊でしたね。

アポロ、ナゾナゾ博士が本が燃やされてもバックアップ存分にしてくれるの、良いですよね。これのお陰で清麿たちが戦いに専念できるわけですし。

事情を知って戦い続けていたからですけど、飛行機に乗り込む清麿たちを送る場所にリーンも来てて、そのくせ何も言わないのじわじわ来るな……。

 

キャンチョメの本を燃やしたように、クリアは完全体になる前でも超長距離狙撃の術が浸かる。一丸となって向かっては良い的なので、それぞれ修行していた地から分散して飛び込むことに。

ガッシュ達を囮にして、ティオの「盾」でやり過ごすための布陣でしたが……クリアの持っていたもう一つの力、バードレルゴに襲われることに。

巨大な鳥のような形状をした術が意思を持って襲ってくる、というとんでもない攻撃で、空の上では対処も難しい。

そんなガッシュ達をウマゴンが「シン・シュドルク」で駆けつけて助けてくれるの熱かったですね。サンビームさんが「我が腕に、彼奴を倒す覚えあり」って言うの凄い好きです。

ウマゴンも一人で戦うのではなく、最後ガッシュに助けてもらっているのが、良いコンビネーションだったと思います。

 

そしてウマゴンも合流し……長距離砲撃の術・ザレフェドーラにウマゴンの足とティオの盾で対抗することになるわけですが。

最終決戦前に恐怖を感じていたティオが「また明日」とガッシュと約束したことで、強くなって「私達の明日を作るんだから」とガッシュを最終決戦に無事に届けるために全力を尽くしてくれたの、とても良かったですね……。

ウマゴンもまた「シン」の術の反動に苦しみながらも、ガッシュを送り届けるため叶う限り全力で駆けてくれたの、頼もしかったです。

……こんな形で別れるのではなく、王の座をかけて真剣に戦いたかったとガッシュが涙するのも分かる別れではありましたけども。

 

ブラゴも修行で力を増して。ザレフェドーラの最後の足掻きを「ニューボルツ・シン・グラビレイ」で潰してくれたコマ、痛快でしたし。重力の使い方上手くなってるの、結構好きなんですよね。

ボルツ・グラビレイで相手だけではなく自分も吸い込まれることで近づいたり。ベルド・グラビレイで吸い込み切れない力を斥力で弾いたりする細かいコントロールが可能になってるところとか。「シン・バベルガ・グラビドン」というもう一つの「シン」の術も使えるようになってる当たり、ブラゴの成長度合い流石すぎますねぇ。

成長したガッシュ・ブラゴ両ペアの活躍により、クリアを追い込むことはできたわけですが……それによって完全体に覚醒してしまって。

 

打つ手がもうない、となったころでタイトルの「金色」回収してきたの、良すぎましたねぇ。その後のボーナスステージとでもいうべき最強術乱舞の展開、とても好きです。

金色の本に力を託しに来た魔物、ゼオンが「魔界に住む魔物を一つにした」と言ってるのを表すかのように、ロデュウとかゾフィスとかリオウとか、因縁の在る奴らもちゃんと力貸しに来てくれてるの良いですよねぇ。

そして見事クリアを打ち破り、ガッシュとブラゴが最後の2組となって。清麿の卒業式まで待ってもらって日常の区切りを迎えた上で、本当の最後の戦いするの良かったです。

 

最後の巻末ガッシュカフェは、前魔界の王ダウワン・ベルと魔本。魔本!?

オマケ時空だからこそダウワンが、パートナーだったウィリーに「また会えてうれしい」と言ってるコマ、涙浮かべてるの人間味がありますね。

千年王として在位するなかで大きな争いも3度経験してるそうですし、「一歩間違えば魔界は本当に滅んでいた」と魔本を追及して、魔本なりの回答を得られたのは良かったですかね。ゼオンに苛烈な教育をした顔ももってますが……まぁ最後にはゼオンも丸くなって、普通に話しかけてるから、終わりよければ良い、か……? ゼオンが許してるからな……。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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