2024 年 113 巻 12 号 p. 2249-2255
高齢者・Multi-problem症例への対応を困難とする要因の一つは不確実性とジレンマの増加である.その中で最善の医療を考えるには,患者と医療者が不確実性を共有し一緒に考えるShared Decision Makingが重要となる.地域医療における高齢者・Multi-problem症例への対応の問題点,総合内科の果たすべき役割を考察するとともに,患者中心の医療の実践に向けた加古川中央市民病院総合内科のあるべき役割とその実現に関する戦略・実践を紹介する.