大澤 寛樹 院長の独自取材記事
大沢歯科
(瀬戸市/瀬戸市駅)
最終更新日:2022/07/15
瀬戸市駅から徒歩約4分。飲食店やドラッグストアが並ぶにぎやかな通りに、「大沢歯科」がある。大澤寛樹院長の父が同院を開業したのは1978年。以来、長年地域の中核となる歯科医院として信頼を得てきた。物腰やわらかな大澤院長だが、診療にかける思いは熱く、「患者さんの将来を見越して、長く良い状態が保てるような治療をしたい」と意気込む。歯科医師、歯科衛生士、歯科助手とおおよそ25人ほどが、各自の専門性を追究しながら、一丸となって根本的な治療をめざす。チームをけん引する大澤寛樹院長に、クリニックの特徴や診療方針、地域への思いを聞いた。
(取材日2022年7月4日)
父の背中を追って歯科医療の道へ
歯科医師をめざした理由からお聞かせください。
歯科医師である父の背中を見て育ちました。父の治療を受けたこともあるのですが、家庭で見せる顔とは違い厳しさとプライドが感じられて、かっこいいなと思ったことを覚えています。そんな環境だったので、自分も歯科医師をめざすのは自然の成り行きでした。実際に歯科の仕事を始めてみると、手先を使った作業が多く、自分に合っていると感じましたね。ずっと勤務医としてやっていこうと考えていたのですが、働いていたクリニックに院長のお子さんが戻ってきた姿を見て、考えが変わりました。それまでは親子で一緒に働くのはぶつかり合うことも多く、難しいだろうと思っていたのですが、親子で自然に協力し合いながら敬意を持って診療にあたっているのを見て、素晴らしいなと思えたんです。父のいるクリニックで働くことを決意しました。
たくさんのスタッフがいらっしゃいますね。
このクリニックで働き始めてまず驚いたのが、父の治療技術です。歯科医師の技術は誰かに見せたり発表したりするものではないので、気づく人もいないのですが、隣で見ている同業者にはわかります(笑)。父にあらためて尊敬の念を抱きました。現在は父が現場に立つことは少ないのですが、私を含めた歯科医師が、それぞれに得意分野を持っており、質の高い診療に努めています。患者さんにとっては幅広い診療メニューから選べるので便利ですし、父が現役だった時代から長く働いている歯科医師も多いので安心感にもつながっていると思います。歯科衛生士、歯科助手も当院に根づいて働いています。充実した体制で患者さんをお迎えしています。
多くのスタッフが働き続けている秘訣はなんですか?
私自身はこれといって特別なことはしているつもりはありませんが、大学卒業後の実習先として新人歯科医師たちの受け入れは長年続けており、そのまま当院に就職した先生もいますね。若い先生の熱意やエネルギーに応えるべく、なるべく丁寧に指導やフォローを行っていますし、一人ひとりが専門性を磨いて力を発揮できるように心を配り、誰にとっても働きやすい環境づくりにも取り組んできました。田舎の歯科医院ではありますが、歯科医師も歯科衛生士も「より良い歯科医療をめざす」という共通の志を持ち、それぞれの専門性を発揮しながら幅広い診療を行っていることは、クリニックの強みになっています。
患者の将来を考えて治療を選択
予防歯科を重要視されているとお聞きしました。
歯の治療は、痛みや症状の進行を抑える目的で行いますが、歯そのものは、治療によってどうしてもダメージも受けてしまうんです。治療した歯というのは歯が元どおりになるのではなく、「使える状態のダメージを受けた歯」になってしまう。だから、虫歯にならず、治療をしないに越したことはないんです。虫歯や歯周病を予防するには、家での歯磨きはもちろんですが、定期的に歯科医院に通うことが重要です。歯科医院の役割は、虫歯や歯周病を治すことだけでなく、お口の中の状態を悪化させないことが重要だと思っています。忙しいと定期検診や通院、メンテナンスを後回しにしてしまいがちですが、まずは美容院のように定期的に通うものだと意識してほしいです。失ってしまったら二度と生えてこない自分の歯を大切にしてほしいと思っています。
治療の方針はどんなものですか?
患者さんの将来を考えて、トータルで利益になるような治療を提案したいといつも考えています。早く終わらせたいとか、痛みがなくなればそれだけでOKとか、とにかく削らないでほしいとか、さまざまなご要望は把握しつつも短期的な視点で考えず、より長く自分の歯を大切に使える選択肢を検討します。こちらから治療法を提示するときには、デジタルエックス線撮影装置で撮った映像なども活用して、しっかり納得して選んでいただけるように説明します。もちろんむやみやたらに歯を抜くことはありませんし、患者さんの経済的な部分や、生活習慣なども踏まえた上で決めていきます。
患者さんの今後の人生を考えて治療していらっしゃるんですね。
そうですね。そのためには、まずは患者さんの訴えに耳を傾けるということが何より大切です。今どういう状況で、今後はどうしていきたいのか。その本音を引き出せるように、少し時間をかけてコンサルティングします。もちろん、先々を考えた上で患者さんの希望をすべてかなえられないこともありますが、最後に決めるのは患者さん自身です。当たり前のことですが、患者さんの決定権をとことん尊重しつつ、それでもベターな治療が選べるように話し合っているつもりです。すべて患者さんの言うとおりにすることが、患者さんへの優しさだとは思いません。10年後、20年後にも感謝されるような治療ができるといいなと思います。
良くなりたいという患者のモチベーションが大切
インプラント治療にも力を入れていると伺いました。
インプラント治療はハードルが高いと感じる方も多いでしょう。手術を伴うことや、費用面でもためらう方が多い治療だと思います。しかし、歯がぐらぐらしてものが噛めないような状況の場合には、適した治療だと思います。人工歯根を骨に埋入するため、自分の歯のようなしっかりとした噛み心地が期待できます。ただ、すべての方にインプラントを勧めるわけではありませんし、入れ歯やブリッジなどをうまく使って口腔内の状況を維持することも可能です。それでも、今健康な歯を残すという意味でも、インプラントは意義がある治療法だということは、お伝えできたらいいなと思います。
幅広い治療に対応できるクリニックですね。
クリニックの中では、スタッフ数の比較的に多い歯科医院かもしれませんね。虫歯や歯周病治療はもちろん、矯正やインプラント治療、審美歯科も対応しているので、どんな症状に対してもその方その方に合った治療提案ができると自負しています。私だけでは十分にできないことも、在籍している歯科医師たちの得意分野や長所を生かせば、より良い治療ができると信じています。だから、地域の皆さんには気兼ねなく立ち寄っていただき、どんな小さな違和感でもご相談いただきたいです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
父が開業したこの歯科クリニックで、地域の方のお役に立てるように、日々の診療に努めてきました。患者さんの10年後、20年後の人生を見据えて、ベストな治療を選んでいきたいといつも思っています。一方で歯科医師が頑張るだけでは、健康なお口を維持することができないと感じているのも事実です。ぜひ患者さんにも、理想の歯と、そこから生まれる生活を描いてほしいんです。症状の改善には、患者さんが自分から良くなりたいと望むことが何よりも大事だと感じています。歯磨きや通院、メンテナンスは面倒なものですが、その積み重ねで将来は変わってきます。歯が良くなって、お口の環境が向上したら、どれだけQOLが上がるかを想像して、一緒に一歩ずつ歩んでいきたいですね。当院がそのきっかけになればいいなと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/60万円~、
小児矯正/5万5000円~
審美歯科(ホワイトニング)/3万円~
インプラント治療/43万1500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。