【Windows 11】定期的に位置情報を使うソフトの特定と対策メモ（「Lenovo Power Manager Host」が位置情報にアクセスする）

Windows 11のPCをWindows Updateでバージョン24H2にして以降、何も操作していないのに突然タスクバーが勝手に動くことに気が付きました。

タスクバーが定期的に動くものの、どこが動いたのか、何が増減したのか、がよく分かりません。

そこで見逃さないようによく観察を繰り返したところ、何度か見ているうちに、タスクトレイに位置情報のアイコンが表示されたり消えたりを繰り返していることが分かりました。

位置情報アイコンが表示されたり消えたりを繰り返すことから、何らかのソフトウェアが、定期的に位置情報を使用しているのではないか、と考えられました。

Windows 11で「設定」を開き、「プライバシートセキュリティ」→「位置情報」と開き、「最近のアクティビティ」を開きました。

すると、「Lenovo Power Manager Host」が繰り返し、１分ごとに位置情報を使用していることが分かりました。

ノートPCがLenovo社のThinkPadであるためLenovo製のソフトウェアが様々インストールされており、このソフトウェアもそのうちの１つです。

Lenovo Power Manager自体は電源管理関連のソフトウェアであり、位置情報を必ずしも必要とせずに動作できそうなソフトウェアです。

しかし、位置情報を参考に動作を変更するような機能があることは想定されます。

そこで、その設定を確認し、必要性に応じて無効化しようと考えました（権限的なオフで強制的に位置情報を参照させない方法も考えられましたが、まず詳細を確認してみよう、という考えです）。

まずLenovo Power Managerを開いてみようと考えたものの、タスクバーから検索してもヒットしませんでした。

そこで、代わりにLenovoの統合管理的なソフトウェアである「Lenovo Commercial Vantage」を開き（こちらはタスクバーにあり目立つ）、電源関連の設定を確認することにしました。

すると、右上のメニュー（三本線アイコン）から「電源」を開き、ひとうひとつ設定項目を確認してみると、位置情報と関連しそうな次の設定項目が見つかりました。

飛行機電源モード

この昨日により、特定の電力制限が適用される飛行機のAC電源コンセントを使用できます。このモードでは、バッテリー充電率とコンピューターのパフォーマンスを制限してお使いのコンピューターの電力消費量を安全なレベルまで抑えます。
自動検出

自動検出が有効になっている場合は、コンピューターは飛行機に搭乗している環境を検出すると自動的に飛行機電源モードをアクティブ化し、飛行機を離れると飛行機電源モードを非アクティブ化します。

この「飛行機電源モード」自体は「オフ」になってしましたが、今回関連しそうなのが、サブの設定項目にあたる「自動検出」で、こちらが「オン」になっており、飛行機に乗っているかどうかを検出する、とされていました。

直接位置情報について書かれてはいないものの、電源まわりの設定で位置情報との関連がありそうなのがこの設定項目でした。

そこで、この「自動検出」を「オフ」に設定変更してみることにしました。

すると、位置情報の「最近のアクティビティ」に新たな「Lenovo Power Manager Host」による項目が出現しなくなり、また、タスクバーの中身が勝手に動く現象も発生しなくなりました。

24H2へのアップデート前にはこの症状が発生していなかったのかどうかや、発生していなかった場合はどのような原因で発生しなかったのか、24H2になってなぜ発生するようになったのか、などの詳細までは判明していないものの、ひとまずこれで症状が発生する直接の原因を把握できた上で、発生している問題を回避することができました。

なお、対策としては、PC全体の位置情報をオフにする（プライバシートセキュリティ＞位置情報で「位置情報サービス」を「オフ」にする）方法も考えられます。特にノートPCで位置情報が不要、という場合には、これでも良いかもしれません。