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UH-60J

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ゆーえいちろくじゅうじぇい

UH-60Jとは、航空自衛隊航空救難団及び、海上自衛隊救難飛行隊に配備されている救難ヘリコプターである。

概要

UH-60Jとは航空海上自衛隊で運用されている救難ヘリコプターである。アメリカのシコルスキー・エアクラフト社が開発した汎用ヘリコプター「UH-60ブラックホーク」を日本独自に救難用途へ改修した機体。生産は三菱重工業がライセンス生産という形で行っている。

通称「ロクマル」。無線でのコールサインは空自が「レスキューヒーロー」、海自が「レスキューラーク」。空自向けと海自向けでは仕様・装備が一部異なり、全備重量にも100kg程差異がある。

2025年時点で空自機は航空救難団にて現役バリバリで活動しているが、海自機は部隊改編等により2024年に除籍。後継として救難仕様に改修したSH-60Kが配備された。

近代化

航空自衛隊向けのUH-60Jは生産中に何度か仕様変更・近代化が為されている。

  • 2004年生産分からはそれまで搭載されていなかった自己防衛装置(チャフ・フレアディスペンサー、ミサイル警報装置)を搭載したモデル「UH-60J(SP)」を調達開始。
  • 2009年生産分からはプローブ・アンド・ドローグ方式(先端が漏斗状になったホースに受油側がパイプを突っ込んで給油する方式)の空中給油装置を装備。またこの頃から機上自衛用の5.56mm軽機関銃MINIMIの調達が始まる。
  • 2011年生産分からは事実上の後継機としてエンジンを出力向上型のT700-GE-401Dへと換装、HIRSS(Hover InfraRed Suppressor Subsystem. 赤外線排出抑制装置。別名IRサプレッサー。エンジン排気に外気を混合して排気温度を下げる装置)の搭載、ワイヤーカッターの搭載、ミサイル警報装置と赤外線前方監視装置(FLIR)を新型へ更新、救助用ホイストをデュアルホイスト(その名の通りホイストを2つ装備)に変更した「UH-60JⅡ」の調達を開始。

機体性能諸元

「令和二年度版 防衛白書」、「三菱重工HP」、「航空自衛隊HP」、「海上自衛隊HP」及び「ヘリコプター誘導マニュアル 静岡県危機対策課」より

※空白個所は編集時データ未発見

UH-60J(海上自衛隊向け)UH-60J(航空自衛隊向け)UH-60JⅡ
全長19.8m(ローター回転時)同左同左
同体長15.64m同左同左
全幅16.4m(ローター回転時)同左同左
胴体幅5.43m同左同左
全高5.1m同左同左
搭載機関GE/IHI T700-IHI-401Cターボシャフトエンジン×2同左GE/IHI T700-IHI-401D ターボシャフトエンジン×2
エンジン出力1,662軸馬力×2同左1,716軸馬力×2
最高速度140kt(260km/h)同左
巡航速度135kt(235km/h)同左
航続距離約1,295㎞
実用上昇限度約4,000m
全備重量約10,000kg約9,900kg
乗員4名5名
  • メインローター最低地上高 0.58m
  • ダウンウォッシュ(吹きおろし)風速 約32m/毎秒(高度15m/ヘリから20m)

余談

原型となった米本国型のUH-60には当初救難仕様が無く、UH-60Jは同シリーズ初の救難仕様となった。後に米本国でも救難型としてHH-60Dナイトホーク、その発展型HH-60Gペイブホークが開発され、更にそれらの後継としてHH-60W ジョリーグリーンⅡの調達が開始されている。

逆に汎用型UH-60を日本は当初装備しておらず、救難機だったUH-60Jを汎用ヘリ型(多用途ヘリコプター)へと戻したUH-60JAを後に開発し、陸上自衛隊へと配備している。

関連イラスト

旧塗装空自機。視認性向上のため下半分が黄色、上半分が白に塗装されている。

現行塗装空自機。戦闘捜索救難(CSAR)を意識した洋上迷彩。旧塗装より順次、塗り替えられている模様。

海自機。こちらは下半分が蛍光オレンジ、上半分が白。海自では洋上迷彩のUH-60Jは運用されなかった。

別名・表記ゆれ

  • レスキューホーク:改修元のUH-60、ブラックホークより。
  • UH-60JA:姿・名とも似ているため混同されやすいが、こちらは陸上自衛隊が運用する汎用・多用途ヘリコプター。

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  • 飛行少女

    ロクマルちゃんの救難!

    唐突に降ってきたやつ。 デザインに関しては以下参照。 ロクマルちゃん ・青色差し色の紺髪ボブ。 ・ダイバースーツの上に、救難用ベストタイプ装具。更にその上に風よけ、安定用の迷彩柄コートを羽織る。 ・メカ部分は背中と固定されており、操作はハーネス操作。 ・メインローターの下にメインエンジン、エンジンカバー部は本家UH-60Jの胴体部をデフォルメしたような形になっている。エンジンカバーから伸びるスタブウイングで増槽が二本。エンジン後部よりテイルブームが伸び、テイルローターがついている。エンジン部からは主脚も伸びている。 修正21/7/29

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