鬼瓦輪
おにがわらりん
「貴様は鬼瓦輪が矯正してやる!」
CV:高田憂希
学園の風紀を取り締まる天下五剣の一人であり、筆頭を務める。感情が昂ったときなどに問答無用で日本刀を振り回す(一応、因幡月夜以外の天下五剣は全員刃挽きしてある)、少し物騒な少女。
そして作中随一のチョロイン。
黒髪に紫の瞳をもつおかっぱ頭の少女。制服は黒基調のセーラーブレザーであり、特注の日本刀を携えている。
顔の右側には鬼の面の欠片をつけている。本来は般若を彷彿とさせるデザインで、顔全体を隠せる面だったのだが、斬々により下半分を破壊され、ノムラとの対決の最中に左半分も割れてしまった。
隻眼であるとか、傷跡があるとかいう訳ではなく、彼女の過去と性格に起因している。
成績優秀で品行方正な優等生。真面目で厳格さを重んじる性格で、同級生や後輩からの支持も厚い。ただ少々真面目を通り越して堅物・融通が利かない面もある。
問題を起こして学園に送られてくる男子を相手にし続けたためか、男子に対しての当たりはかなり強め。ノムラに対しても、初対面で日本刀を突き付けた。
非常に純情かつ初心であり、ノムラと事故によりキスしてしまった際には涙目になってしまい、その後床に臥せってしまった。しかも決め台詞の「矯正してやる」を「去勢してやる」と言い間違えてしまった。
ノムラがキスに取り乱した際には不機嫌だったのだが、キス自体は悪く思っていないとわかると途端に機嫌がよくなった。更には私服姿をねだられて、上機嫌で外出許可証を渡すなど、そのチョロインっぷりには目を見張るものがある。
その後は「ノムラを監視して矯正する」ことを掲げ、休み時間などにも彼のそばに付き添っている。経緯はともかく、現在彼のことは深く信頼しており、学園内で問題が起こった際には率先して協力してくれる存在となっている。
彼女の父は、彼女が幼い頃に愛人を作り、そのまま家を出て行方をくらませてしまった。母親と二人で暮らすことになった彼女だったが、父親似のその顔が母親の気に障ってしまったらしく、無理やり仮面をつけさせられた。これが彼女が仮面をつけている理由である。
現在は学校の寮で暮らしているため、本来ならば仮面をつける必要はない。しかし物心ついた時から仮面をつけて育ってきたため、現在は義務感よりも仮面なしで人と話すのが恥ずかしいというのが大きいらしい。また、後に新しい仮面が送られてきたのだが、素顔が可愛いとノムラに褒められたため、敢えて今の仮面のままにしている。
因みにノムラは彼女とお互いの過去を打ち明け合い、その結果信頼を深めることができた。
鹿島神傳直心影流の使い手。
普段は長さ155cm・重さ16kgの降り棒で鍛錬を行っている。ただし過度な筋肉は呼吸の妨げになるとしており、そこまで筋力があるわけではない。
「阿吽の呼吸」と呼ばれる呼吸の操作により、本来意識して動かせない内筋をコントロールすることで、少女でも重い打撃を食らわせることできる。その一撃の重さは五剣随一。
相手の瞬きの瞬間をねらった攻撃のタイミングや、あらかじめ定めた攻められにくいタイミングに限定した努力呼吸など、隙が少なく反撃も受けづらい戦い方を行う。
その実力は五剣筆頭の名の通り相当なもので、同じ天下五剣の花酒蕨を鹿島の秘剣一の太刀で下した。
- 鶴ノ構
剣の打ち終わりに右足を上げて左足のみで立つ独自の姿勢。足払いを狙う敵の攻撃を避けることができる。
- 曲尺
八寸の延金(のべがね)と言い、刀の柄を握る左手を調整することにより、柄の長さを伸ばすことができる。例えば突きや上段打ち下ろしの際に、右手の握りを緩め、左手は握ったまま右手に添えることで、切っ先が四寸(12cm)ほど伸びる。動体視力の高い相手ほど攻撃を受けやすくなる。
- 外旋
樽の淵に立つように、肩幅八文字に広げた足の外側に力を入れ、少し身を沈め膝関節を緩める。これを用いると関節にゆとりができるため、全身の筋肉が働き、非力な者でも相当な威力を出すことができる。
- 横一文字
左手で柄を持ち、右手を刀身に添えて水平な状態で相手に押し出す。防御しなければ首が飛ぶらしい。
- 乳取り(ちどり)
左手で柄を持ち、右手を刀身に添えて垂直に相手に振り下ろす。避けなかった場合…技名通りになる。
- 圓連(えんれん)
連続で面打ちを行う。外旋と呼吸法による威力の強化がなされており、受け続けるのは至難の業。呼吸の間に一瞬のスキができるが、ノムラがそこを突けたのは鬼瓦の焦りがあったからであり、やはり打ち破るのは難しい。
- 一の太刀
鹿島の秘剣。左斜め下から相手の首筋めがけて振るう斬撃。相手との攻撃が重なり、相手が剣を避けようと身をかわすその瞬間、攻撃にひるむことなく踏み込むことで、相手よりも一瞬早く急所に攻撃を叩き込むことができる。
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