笹野高史
ささのたかし
兵庫県津名郡多賀村(現:淡路市多賀)の出身。自由劇場⇒グランパパプロダクション所属。
造り酒屋(現在は廃業)の四男として生まれたが幼くして両親を亡くした。
大学在学中の1968年に自由劇場にスタッフとして入団する。
1972年に初舞台、俳優として活動、1982年に退団するが舞台に座友として参加する。
舞台では『コクーン歌舞伎』、『平成中村座』等歌舞伎や新派の舞台に参加することも多い。
1985年の『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』以来、山田洋次監督作品の常連者となる。毎回異なる役で登場しており、どのような役が割り当てられるかも見所のひとつだった。
(主演の渥美清は芸能関係者とプライベートの交流を持たなかった中で、笹野は親交の深かった数少ない芸能人の一人。)
2007年には山田監督の『武士の一分』で数々の賞を受賞している。
長く独身だったが、平成初頭に42歳で17歳年下の劇団研究生の女性と結婚、4人の息子を授かる。その為トーク番組では度々ネタにされている。
因みに4人の息子(ささの翔太、ささの友間 ささの堅太 ささの貴斗)も俳優として活動している。
原則として来る仕事は拒まず、ワンシーン役者を自称して活動、映画・舞台・テレビドラマ・特撮・アニメ・バラエティ・CMと幅広い。
老け顔を活かして実年齢よりも高い年齢の役をこなしたり、足の速さを活かした役で登場したこともある。
特撮での代表作は『重甲ビーファイター』の向井博士役だが、この作品では非戦闘員であるにもかかわらず戦闘シーンに居合わせる事が多く、時に軽いアクションまでこなしているが、それは笹野の人柄によるものであると主演の土屋大輔は回顧している(古原靖久のyoutubeチャンネルにて)。
土屋曰く現場の休憩の合間に笹野は「昔よくやった」という、トランポリンでの前宙の練習を一人で行っていたといい、それに日笠淳プロデューサーが目をつけ、本人同意のもと、ヒーローの支援者が変身するという前代未聞のエピソード(第38話「博士!!愛の重甲」)が生まれたという。
テレビドラマ
連続テレビ小説(NHK)
かりん(1993年 - 1994年) - 本間洋一郎 役
さくら(2002年) - 竹下徹教頭 役
瞳(2008年) - 岡本信夫 役
大河ドラマ(NHK)
毛利元就(1997年) - 福原広俊 役
葵 徳川三代(2000年) - 鳥居元忠 役
武蔵 MUSASHI(2003年) - 山田助右衛門 役
新選組!(2004年) - 孝庵(医師) 役
風林火山(2007年) - 大林勘左衛門 役
天地人(2009年) - 豊臣秀吉 役