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空白の100年

くうはくのひゃくねん

漫画『ONE PIECE』に登場する用語。
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概要編集

ONE PIECE』における世界で起きた900年前から800年前までの100年間の出来事

後述の理由で不自然な程に痕跡が残されていない。


歴史の本文(ポーネグリフ)」に記されているようだが、世界政府によって解明することを禁じられており、世界政府にとっては不都合な歴史であるために「空白の100年」を知ろうとする者は死罪となる。実際、クローバー博士を筆頭としたオハラの学者達は「歴史の本文」を研究する過程で「空白の100年」の手がかりを掴んだために、口封じという形でバスターコールにより島ごと抹殺された。


確実な事は900年前までに存在していた巨大な王国の滅亡後に世界政府が800年前に誕生したという事実であること、世界政府の最高権力者五老星が少なからず知っている他、偉大なる航路の制覇を成し遂げたロジャー海賊団は全容を知っているとされるが、ロジャー海賊団は後世の若者たちへの「楽しみ」を奪わないために、解散後は内実を誰にも告げずに姿を消して行った。


それ以外の多くの世界貴族については不明だが、少なくともシャルリア宮のように、内容どころかこのような呼び名があること自体知らないケースもあるようで、天竜人の中でも情報格差がある模様。



その内実編集

ベガパンクが断片的に解明したところによると、この100年の間に起きていたのはある巨大な王国の出身者である原初の海賊・ジョイボーイの一団と、世界政府の前身である20の王国の臨時共同体「連合軍」との間に起きた「巨大な戦いであった。

だがそうなるに至った「原因」は解明されていない。戦争の構図としては、それぞれが掲げていた思想同士の衝突という側面を持っている。


ジョイボーイの一団は、20もの国が一時的にでも手を組まねばならないほど強固にして堅固な勢力であり、「連合軍」は彼らと激しくぶつかり合った。

「ある巨大な王国」の持つ技術力は完全なオーバーテクノロジーであり、ベガパンクを以てしても再現不可能なほど高度な技術と、それに基づく兵器を運用していた。


結果的にその戦争=空白の100年はジョイボーイの一団の敗北によって幕を下ろすことになるが、その過程で世界には取り返しがつかないほど大きな戦争の爪痕が残った。


しかし、事態はそれでは済まなかった。

一体どちらの勢力が行ったのかは定かではないが、何者かが古代兵器を用いて「ある巨大な王国」を含むかつて存在した複数の大陸を海の底へと葬り去った。

「ONE PIECE」の世界において、陸地のほとんどが島になっている理由がまさにこれであり、これらの島々は1000年前に存在し、800年前に海へ沈んだ大陸の断片だったのである。


当時からの海面上昇幅は実に200mというとんでもない規模であるが、前兆となる災害は確認されず、その影響が「たったの100年」で収まったという不自然さから、ベガパンクはこれを人為的に起こされた災害だと断定。


それをなした古代兵器、恐らく「ウラヌス」は未だ世界政府の手にあり、起動の時に備えて眠り続けている―――つまりこの「巨大な戦い」は800年後の今もなお終わっておらず、世界政府は未だその「思想」と戦い続けている状況にあったのだ。

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