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秋山蓮

あきやまれん

『仮面ライダー龍騎』の登場人物の1人。
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「それでも生きていて欲しい人間がいる。たとえ世界中を敵に回してもそいつを死なせたくないと思う。それが間違っているかどうかなんて関係ない。その為だけに俺は戦う」

城戸…お前は『いつか俺と戦う』と言ったな…。本気なら今すぐ戦え!」

「気が変わった…。龍騎は俺が自分で倒す。だから、横から汚い手を出すな。それともう一つ…こいつの前にお前を倒す事にした」


演:松田悟志


変身する仮面ライダー

仮面ライダーナイト


概要編集

仮面ライダー龍騎』の登場人物の1人。

仮面ライダーナイトに変身する青年。24歳。シャツやロングコート等、季節を問わず黒を基調とした服を纏う。

仮面ライダー龍騎に変身する本作の主人公城戸真司よりも先にミラーモンスターと契約して仮面ライダーとして活動していた。

後述する事情から、恐らく13人の仮面ライダーのうち、一人目のライダーである。


人物編集

フリーター。城戸真司と共に喫茶店「花鶏」に下宿する様になってからは主に同店でウェイターのバイトをしている。作中では「同じだ、前と。褒められない仕事につまらない喧嘩。幸いお前に止められる事もなかったしな」とぼやいており、後述の性格の所為なのか定職に就いていたとしても社会的には余り恵まれなかった立場らしい。


性格は真司とは対照的にクールで皮肉屋。尚且つ頑固で喧嘩っ早い為、昔から敵を作り易く、周囲からは孤立しがちであったらしい。

そんな態度に隠れて見え難いが、初対面の相手からは誤解を招き易いものの、正義感や思いやりの心も持ち合わせている。ひょんな事から変身を見られ、ライダーバトルにゲーム感覚で参加しようとする少年を諭す為に、わざとモンスターに苦戦するといった行動を見せた事もある。

尤もというか案の定というか、本人はそういう一面を隠したがる傾向にあるが


皮肉屋の癖に接客がかなり得意で手先も器用。

金に関しては意外とケチでがめつい。真司同様が苦手である。


所謂、2号ライダーであるが、劇中での扱いからもう一人の主人公と呼ばれる事もある。

最終回放送当時の玩具の特別CMでは「真司くんと蓮を忘れないでね」と、主人公の真司と並べて表記された(名前の呼び方から察するに、彼女からの言葉であると思われる)。


経歴編集

本編最初に登場したライダーにして真司が初めて会ったライダー。物語開始前から神崎優衣と協力し、ミラーモンスターと戦っていた。

叶えたい願いを持たずに、ミラーモンスターから人間を守りたい一心でライダーとなった真司を当初は冷たくあしらい、ライダーを止める様に進言していたがその後も真司とは共に花鶏に居候し、時に喧嘩しながらも時に共闘するといった奇妙な関係を築く事となる。


願いは当初不明であったが、首元に提げているチェーンには女物の指輪(三連のリング)を通して肌身離さず持ち歩いており、尚且つそれを真司に見られた際には血相を変えて奪い返している事から、「恋人ないし深い関係にある女性」が願いに関連している事は当初から示唆されていた。

その願いは、「意識不明で眠り続ける恋人・小川恵里の意識を取り戻す」というもの。

恵里は神崎士郎と同じく「江島研究室」に所属しており、ミラーワールド関連の実験に巻き込まれた事で昏睡状態となってしまった。事件当日、研究室に向かっていた蓮は倒れている恵理と彼女を狙うダークウイングを目撃。蓮は士郎からカードデッキを渡され、ダークウイングへの抑止もあって止むを得ず契約する事となった。


その為、モンスターから人間を守る為にライダーになった真司とは対照的にモンスターから人間を守る傍ら他のライダーとの戦いを望んでおり時には手段を選ばない事もあった。

しかしその一方で完全に非情に徹し切る事が出来ず、願いを叶える為に人間であるライダーを殺さなければならない事に苦悩してその優しさを他のライダーから指摘される事もあった。そして物語の中盤、死闘の末にオーディンを撃破した際は自らの手で他人の命を奪ってしまったという事実に戦慄し、絶叫している。


恋人の命と自らの信念の狭間で揺れに揺れ、真司や手塚と接していく内に彼の心境は変化していくが…






叶えたい願いと信じるもの(最終回ネタバレ!)編集

ライダーバトルの真実の意味を知りながらも、士郎の言葉に賭けて迷いながらも戦い続ける蓮だったが、その最後の日に真司の死を看取る事となった。

本来は敵でありながらいつしか戦友となっていた真司の死に絶叫し酷く悲しむものの、自らもライダーとして信じるものの為に戦う事を決意する。


「お前が最後に信じるものを見つけた様に、俺にも信じるものはある」


彼自身が信じるもの。それは愛する人を取り戻す事に他ならない。

最後に勝ち残ったライダーとして仮面ライダーオーディンと戦うも圧倒的な力に翻弄され、ファイナルベントエターナルカオスを喰らい致命傷を負う。しかし、オーディンが消滅した事で「新しい命」を手に入れ、満身創痍で恵里の眠る病室に向かった彼は、彼女の蘇生に成功した後、自らは眠る様に息を引き取った。

恵里が目覚めた時、彼女の左手中指には蓮が肌身離さず持ち歩いていたあの指輪が目覚める前通りに嵌められていた。そして苦悩の道を進み戦いを終え、願いを叶えた彼の死に顔はとても安らかなものだった。


愛する者のために孤独に戦い続けるも非情になりきれず、いつしか戦いの中で手に入れた「守るべき仲間」も「共に戦った戦友」も全て失ってしまった。無情な黄金の光が照らす中、それでも彼は信じるもののために1人でも立ち向かって行った。


その姿は間違いなく、誰かのために戦う真の意味での『仮面ライダー』であった…















エピローグの全てがリセットされた世界では、「花鶏」の前で真司と鉢合わせし、記憶を失ってもなお立ち往生を繰り広げていた。


蓮「どけ」


真司「どけって…アンタこそ!」


呆れる真司を無理やり押しのけてバイクへ向かう蓮。しかし店先に目を向けると、何かが引っかかる真司と再び目が合うのだった…
























「真司くんと蓮を忘れないでね。」





本編外での活躍編集

劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL編集

最後の戦いを迎える生き残った6人のライダーの1人として登場。北岡秀一ことゾルダと戦ったり、真司と融合したリュウガと戦ったりした。後に分裂しリュウガを倒した真司と共に最後まで生き残り、現実世界に侵攻してきたハイドラグーンの大群を前に友情を誓い合った後、その大群に決死の突撃で挑んでいくシーンで幕を閉じている。

劇中ではその後までは描かれていないが…雑誌のインタビューではやはり多勢に無勢で真司と共に敗死して逝った事が語られている。

当初は真司と蓮の断末魔が入れられる予定であったが重過ぎるということでボツになったらしい。


仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS編集

最初は初代龍騎である榊原耕一を探していたが、榊原からカードデッキを受け継いだ城戸を巻き込むまいと強引に戦いから降りる様に促すが拒否され対立する。そして親友であるライアこと手塚海之高見沢逸郎に殺害され高見沢に激昂するも仲間になる様、勧誘を受ける。自分の中の弱さを否定する様に一時はライダー軍団と共に龍騎を追い詰めるもトドメを刺す事が出来ず、自身も追われる身となった末、龍騎を庇ってベルデのデスバニッシュを受け、致命傷を負うも最後の力を振り絞り逃げようとしたベルデを倒す。そして真司に自分の代わりに戦う事を願い、ナイトのカードデッキを託して死亡した。


小説 仮面ライダー龍騎編集

原典と同じく恋人の恵理に新しい命を与える為に仮面契約者ナイトに変身する。

不意打ちしてきたシザースを躊躇う事無く殺害したり王蛇こと浅倉に対して明確に殺意を持って戦ったりする等、原典に比べて些か容赦の無い性格になっている。


実は父親が警察官で少年時代の蓮はそんな父を誇りに思っていた。しかし、ある日止むを得ず犯人を射殺してしまったショックにより精神に異常をきたした父親に拳銃で撃ち殺されそうになるという壮絶な過去を持っている事が明らかになる。


最終的に絵里が目を覚ます描写が存在するため、彼が最終勝利者となった可能性があるが、真司も同様に全員と再会できる世界を望んでいたため、本当の勝利者は明らかにされていない。

因みに神崎優衣とはオトナな関係


S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER RYUKI EDITION編集

浅倉にボコボコにされてサバイブのカードを奪われたり、オーディンの傀儡にされたりと碌な目にあっていない。


RIDER TIME 龍騎編集

仮面ライダージオウ』のスピンオフ作品。

松田悟志が蓮役として映像作品に出演するのは実に16年振りとなる。

ジオウの2号ライダー明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツとは容姿や性格等が非常によく似ているとファンから言われていたが、本作で本当に共演する事になった。また、松田氏はX(旧Twitter)で今作での共演をきっかけにこんな事をやっちゃったりしている。もはや公式が病気(ただし、単なるネタでもなかった)。


活躍編集

  • EPISODE1『Advent Again』

ライダーバトルが始まって4日後、バイクで移動していた際に浅倉威こと王蛇と遭遇し、彼と対決。王蛇との戦闘中に乱入してきたデッドリマーとも対決しこれを撃破したが、そこに今度はアビスの襲撃を受ける。アビスの猛攻を凌いだ後、ナスティベントで怯んだアビスを飛翔斬でそのまま倒してしまい、自らの手でライダーを殺めてしまったという事実に絶叫してしまう。


その後、芝浦淳(ガイ)や手塚海之(ライア)達が王蛇&ゾルダのペアと戦っているところに駆け付け、王蛇に殺されかけていた真司を助け出す。


  • EPISODE2『Another Alternative』

ゾルダの発動したエンドオブワールドから真司と共に逃げ出した後、自分の頭の中に聞こえて来る「この戦いを止めろ」という声に従い、今行われているライダーバトルを止めようと考えている事を真司に明かし、真司もその考えに賛成する。

因みにこの時、真司からまたしても秋山ロンと名前を間違われた他、渡されたビールをEPISODE1で戸塚(タイガ)がやったのと同じ様に真司にかけている。(その際に真司から「俺達過去でも仲が悪かったんじゃないか」と言われ、蓮もそれに同意している)


その後は自分達の過去を知るべく、唯一過去の記憶が残っているという浅倉の元を訪れるが、当然浅倉からは再び戦いを挑まれる羽目になり、何処かの廃墟まで真司と共に逃走。

そこでライダーバトルを始めた張本人であるサラと再び対面し、ルールを変更しライダーバトルの期限を1日早めるという彼女の発言に怒りを露わにするも、サラが今のライダーバトルを始めた理由を知る事となる。

そこに木村が息絶えた手塚を連れてやって来た後、突如出現した裏真司が真司を乗っ取り、逃げ出した真司を木村と共に追い掛ける。その先で2人が見たのは、黒い龍騎が敗れた芝浦を踏み躙る姿だった。


  • EPISODE3『Alive A Life』

芝浦を葬ったリュウガが木村に襲い掛かり、蓮もナイトに変身して応戦。トリックベントによる攪乱戦法を利用して逃走した後、豹変した真司からバイクで必死に逃げながら「俺の知った事か…!」と自分に言い聞かせる中、その道中で木村を喰い殺したばかりのバズスティンガー達の奇襲を受ける。しかしバイクから転げ落ちた直後、その衝撃により過去の記憶を全て取り戻す事となり、自分の中で聞こえて来る声が真司の物だと確信、再び真司に会う為にバズスティンガー達を退ける。


その後はリュウガと王蛇が交戦しているところに駆けつけ、リュウガの相手をするのに邪魔な王蛇を「お前の出る幕じゃない」と飛翔斬で撃退。

王蛇を退けた後はリュウガの中の真司に呼び掛けるも、リュウガは「自分の中の真司はもういない」と一蹴し、ナイトとリュウガは死闘を開始。カードをほぼ使い切る程の激戦の末、ファイナルベント同士の対決で撃ち負けてしまうも、リュウガの中の真司が蓮の声に反応した事でリュウガの動きが止まり、その隙を突いてリュウガを変身解除に追い込む。

変身が解けた後も生身で武器を交える真司と蓮だったが、そこに吾郎の攻撃を受けても尚しぶとく生きていた浅倉がベノサーベルを持って乱入。浅倉が突き出してきたベノサーベルから真司を庇い、代わりに自身が貫かれてしまった。


浅倉の消滅後、瀕死の重傷で倒れたところを真司に抱き起こされる中、変身の解けた真司が既に記憶を取り戻し、まだリュウガに乗っ取られているフリをしてわざと殺されようとしたのを見抜いていた事、そして嘗ての戦いでは真司が蓮より先に死んで逝った事を真司に告げる。

その上で、現実世界に戻ったら恵里が幸せに生きているかどうか確かめて欲しいと頼み、最期は現実世界でまた会う事を約束してから、真司の腕の中で消滅して逝ったのだった……。


真司「なぁ蓮……俺達また、会えるよな……? 戦いのない世界で……!」


蓮「あぁ……俺達は、きっとまた会う……そうしたら、また……喧嘩だろうがな……」


真司「あぁ……また、喧嘩しようぜ……思いっきり、下らない喧嘩をな……!」


蓮「下らない、喧嘩か……楽しそうだ……」





MOVIEバトルロワイヤル編集

今作でも登場。演者も松田氏ご本人である。


作中ではコラスが開催したゲーム「デザイアロワイヤル」の参加者として、王蛇やリュウガと共に参戦。


悪魔マラソンゲーム」が始まった際、トラックに乗って移動を開始する浮世英寿達の様子を見届けていた。


その後はナイトに変身し、商店街で仮面ライダージャンヌ仮面ライダーナーゴの二人と遭遇。自身をゲームの敵と見做し攻撃して来たジャンヌの必殺技をウイングウォールで跳ね返し、ジャンヌとナーゴがジャマーエリアの壁に飲み込まれ消滅したのを見て「戦わなければ生き残れない」と告げた。


その後はデザイアロワイヤルのファイナルステージ「仮面ライダー絶滅ゲーム」に勝ち上がり、仮面ライダーリバイと対決。その途中、ギロリがゲームマスターの権限を取り戻した事でジャンヌとナーゴが復活し、二人と再び対決する。

しかし戦闘中、仮面ライダータイクーン仮面ライダーライブドラグブラッカーをけしかけていたリュウガの隙を突いて飛翔斬を発動し、リュウガに炸裂させた事で事態は一変。リュウガに取り込まれていた本物の真司/龍騎が復活し、彼がリュウガと戦い始めた事で、自身は王蛇に戦いを挑み激戦を繰り広げる。最終的に仮面ライダーシーカーが倒されゲームクリアと見做された為、龍騎や王蛇と共に脱落となった。


デザイアロワイヤル終了後は、素顔で真司と再会。「いつまで続くんだろうな、俺達の戦いも」と発言し、それに真司が「俺が終わらせるまでだよ」と返した後、二人がそれぞれ別の方向へ歩き去っていくシーンで出番は終了となった。


詳しい経緯は不明だが、蓮がデザイアロワイヤルに参加したのは、リュウガに取り込まれていた真司を助け出す為だったと思われる。

そういった理由からか、作中ではリバイやジャンヌ、ナーゴと戦っているものの、王蛇やリュウガ程戦いに積極的ではなく、ジャンヌやナーゴと初めて対峙した際は(ジャマーエリアの壁が直ぐそこまで迫って来ていたのもあって)「命が惜しければ逃げろ」と二人に警告もしている。

そんな彼がデザイアカードに書いた願いは「全てを破壊する力」。蓮の性格からは想像もつかない内容の為、その場凌ぎで本意ではないものと思われる。


余談編集

衣装のロングコートは映像照明技師の斗沢秀が私物を貸与したもの。後に衣装部がレギュラー衣装として買い取った。


松田氏は次回作『仮面ライダー555』でクラブオルフェノクを演じている。しかし、モチーフが因縁のあるカニとは何とも皮肉。

尚、松田氏自身はカニアレルギーである。


関連タグ編集

仮面ライダー龍騎

13RIDERS RIDER_TIME_龍騎

仮面ライダーナイト ナイトサバイブ

城戸真司 神崎優衣 小川恵里

13ライダー

もう一人の主人公 ロングコート 蓮恵里

ロン:本編4話に登場した真司の呼び間違い(蓮からの反応は「俺はそんな間抜けな名前じゃない」)。ファンからの愛称として使われる場合が多い。


関連・類似キャラクター編集


2号ライダー変身者

氷川誠秋山蓮草加雅人


外部リンク編集

秋山蓮 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

秋山蓮(ZI-O・RIDERTIME龍騎) | 仮面ライダー図鑑 | 東映

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