史実については睦月型駆逐艦を参照のこと。

この記事では「艦隊これくしょん」に登場する「睦月型」について取り扱う。

概要

『艦隊これくしょん』で旧日本海軍の睦月型駆逐艦を擬人化した艦娘達。

イラストは睦月から卯月までと水無月を草田草太氏、皐月と文月から望月までをやどかり氏が担当している（やどかり氏は第六駆逐隊や若葉・初霜も担当）。

CVは全員日高里菜氏。

実装されている艦娘の数（12隻中11隻）が夕雲型（19隻中17隻）特型一門（24隻中21隻）、に次いで多く、比率（93％）で見れば6隻以上の駆逐艦艦型の中では白露型（100％）、陽炎型（94％）に次いで高い。

しかしながら旧型艦であるため、燃費が非常にいい反面ステータス・初期装備ともに駆逐艦中最低レベルであるため、実戦での運用には提督の愛が必須となる。

また、睦月・如月・弥生・望月の第一次第三十駆逐隊4隻（+任意で駆逐艦最大2隻）でキス島撤退作戦（3-2）のボス、如月と卯月が入れ替わった第二次三十駆逐隊4隻のみで潜水艦狩りマップ（1-5）のボスと交戦する任務もあるが、前者は道中のelite戦艦による部隊、後者は敵潜水艦による先制雷撃に晒されるため、耐久値が特に低い睦月型ではカス当たりでも中・大破する危険もある。

たとえ近代化改修を充分に施していても油断は出来ない。

しかし、先述した通り燃費が良く、レベル以外の艦のステータスが成否に関係しない遠征においては中核戦力として活躍が見込める（正確には燃料消費については一般的な駆逐艦と同レベルで、弾薬消費が僅かに軽くなっている。「警備任務」、「防空射撃演習」、「鼠輸送作戦」と言った弾薬を消費する遠征に特に適していると言える）。

2014年2月末に実装された「東京急行」等のドラム缶が必須となる遠征は2～3時間という時間の割には獲得資源数が多く高効率だが、燃料・弾薬の消費量が時間に対してかなり多くなっており、利益を多くするなら「睦月型5隻+天龍型軽巡洋艦1隻」という組み合わせが最適と言われている。しかし、これら東京急行系の任務ではそれなりの量のドラム缶と高い練度（レベル）が要求されるので注意。

一部の睦月型は大戦中期に舟艇運用能力向上を目的としてスロープ状艦尾に改造されたという史実に由来しているのか、睦月改二、如月改二、皐月改二、文月改二、三日月改は大発運用が可能となっている。

体つきは他の駆逐艦娘と比べてもロリっぽく描かれている睦月型だが、そこは歳相応のレディのたしなみなのか、睦月と如月はブラをつけている（ちなみに同じキャラデザの弥生と卯月はさらしを巻いている）。あれ？誰かさんが影から見ているような…

また、殆どの睦月型駆逐艦が三日月の形のアクセサリーを付けているのが特徴。

髪の色は全員バラバラで非常にカラフルである。

また、公式4コマでも「極端というか振れ幅が大きい」と指摘されるほど性格面でも個性豊か。

なお弥生のみ名前に「月」が入っておらず（これは未実装を含めた睦月型全体の中でも弥生のみ）、公式4コマでは秋月の登場の際に一人だけ無反応だった。

旧式で戦闘力が低かろうと腐っても戦闘艦である。

遠征要員と侮っていると、演習における夜戦で長門型や大和型ですら易々と葬り去る程の破壊力を発揮し得る性能の持ち主である。

ただ、演習では十分でも（基本的に艦娘は深海棲艦と比べ耐久が低く設定されている事が多い）いざ実戦となればやはり物足りない部分があるのも事実。

ボス格を相手にする場合には相当な努力や運、そして愛が必要だろう。

とは言え、気合を入れて睦月型ばかり育ててしまったり、逆に駆逐艦育成をサボっていたため遠征に出していた睦月型しかレベルが上がっていないなど、イベントなどで駆逐艦を大量に要求された際睦月型抜きと言われたら即座に詰む提督もいないわけではない。

ちなみに睦月型は『艦これ』に登場している駆逐艦としては神風型に次いで旧式ではあるが（一番早く竣工したのが五番艦の皐月で1925年11月15日。その次が二番艦の如月で同年12月21日、一番艦の睦月は翌年の1926年3月25日に竣工している）、大和型を除く戦艦、阿賀野型・大淀を除く軽巡や鳳翔よりは新しい。

また、1942年9月までに睦月・如月・弥生が戦没してしまった事から、以降は「卯月型駆逐艦」に改定されていた。（同様の理由で「吹雪型」は「白雪型」、「朝潮型」は「満潮型」、「陽炎型」は「不知火型」に改定されていた）

なお、秋月型と雑木林を除き特Ｉ型から夕雲型・島風までがほぼ同一の運用ドクトリンで設計・建造されていることから、これと区別して峯風型・神風型・睦月型を並型と称する。

61センチ魚雷を使用できる睦月型は特型以降の穴埋めとして運用されたため、並型の中では武勲高い艦もある反面、全艦が昭和19年までに失われ全滅した。

最大速力は37.25ノット（68.987km/h）で、特型（38ノット）や神風型（同じ37.25ノット）に引けを取らない俊足を誇る。

2019年5月現在下記の装備に関して睦月型への装備ボーナス及びシナジーボーナスが存在する

※1：索敵+5以上の電探が該当。「GFCS Mk.37」であれば水上･対空の両方性質に加え射程が「中」に伸ばせる。

※2：改修が必須であり☆6までは「12.7cm連装砲」2本とネジ2個、☆6から「12.7cm単装後期型」1本とネジ3個(確実化4個)が要求される。

2021年10月15日のアップデートで睦月型旗艦で「12.7mm単装機銃」の開発効率が向上するようになった。「大発★MAX」から「大発動艇(八九式中戦車＆陸戦隊)」への改修更新時や「特二式内火艇」の★+6以降の改修、「F4F-3」から「F4F-4」への更新の際、「一式戦 隼II型」から「一式戦 隼III型甲」へ更新の際等複数の消費を要求される為気が付きと在庫不足になっている事が多々ある。開発したい物が無い時や上記装備の急ぎの改修の時等開発効率が向上しているのを覚えておくといい

艦娘

弥生、卯月、水無月以外は序盤の海域に出やすく、また建造でもよく出るため入手は容易。

睦月

とにかく無邪気で活発な一番艦。溢れる行動力で率先して行動してくれる。

彼女と如月は白セーラーで襟とスカートは緑。そして前述の通りつけている。

2015年4月23日のアップデートよりLv65で睦月改二（右側）に改造可能になった。

如月

エロい二番艦。某暁型とは違った意味でレディである。

2015年4月23日のアップデートで睦月同様にLv65で如月改二（右側）に改造可能となった。

弥生

2014年1月29日のアップデートで実装された三番艦。仏頂面で感情を表に出すのが苦手。

彼女と卯月は濃紺のセーラーとスカートで長袖。そして前述のとおりまいている。

ドロップは難関海域に集中しているものの、他の睦月型同様、資源オール30の建造でも出てくれる場合がある。

卯月

弥生と同時に実装された四番艦。弥生とは対照的にハイテンションな性格。

しかし、ドロップできる海域が高難易度海域のボス戦のみという鬼畜仕様。

え？建造できた？それはきっと幻だぴょん。

皐月

ボクっ娘な五番艦。睦月のアクティブさをしっかり受け継いだ性格。

「可愛いね!」という挑発セリフが可愛い。

彼女以降（水無月を除く）はやどかり氏のデザインで、黒セーラー（スカートも黒）で「つけていない」。

黒のニーソックスを履いている。

2016年2月29日のアップデートで、Lv75で皐月改二（右側）に改造できるようになった。

水無月

2016年8月12日のアップデートで実装された六番艦。

卯月や弥生とほぼ同じセーラー服（ただし襟元にはリボンタイの代わりに水色のネクタイを結んでいる）で、下はショートパンツ。

文月

無邪気で素直な七番艦。睦月から勢いを取った様な性格だが、夜戦時に「ねぇ、こいつら、やっちゃってもいい？」と物騒な台詞を口にする事も。

靴下はハイソックス。

2017年7月31日のアップデートで睦月型改二の4隻目となる文月改二（右側）が実装された。

改造には現時点で睦月型最高のLv77が必要となる。

長月

熱い性格の八番艦。艦娘としては珍しく目に優しい緑髪。

文月が短い分か、彼女はサイハイソックスでガードが固い（別に装甲などのステータスに影響するわけではない）。

だがこれはこれで。

菊月

冷静沈着な九番艦。常にクールだが撫でまくるとボロが出る。

最近中二病疑惑がもたれている。長月同様、黒のサイハイソックスを履く。

菊月保存会の活動により、第四砲身が舞鶴に帰還した。おかえり菊月

三日月

健気な十番艦。闘いの時は内に秘めた熱い闘志を滾らす。

黒のソックスを履いている。

望月

面倒くさがりな十一番艦。如月や弥生より一回り小さい。

睦月型唯一の眼鏡艦娘。

靴下は無地の白ソックスで、靴は茶色のローファー。

夕月（未実装）

現状睦月型唯一の未実装艦である十二番艦。

松風曰く「本当は照れ屋」らしい。

余談

史実で最後まで日本海軍籍に残存していたのは夕月で、1944年12月に撃沈されたことで睦月型は全て除籍となる（『艦これ』に実装されている艦では、卯月が夕月の1日前に撃沈された）。

終戦時には、時すでに日本海軍からは除籍済みとはいえ、長月と菊月が座礁状態で残存していた。

長月は自然風化の末1975～80年ごろには海没したが、菊月は現在でもソロモン諸島フロリダ島でその残骸を見ることが出来るという。

しかし海水面の上昇と海水による腐敗で菊月もあと数年以内に見られなくなる可能性があると言われている。

現在、有志により2016年に結成された『一般法人 菊月保存会』が、船体の一部の引き上げと京都府舞鶴市での修復・保存を目指して活動している。

ソロモン諸島政府及び現在の菊月の所有者の許可を得て第3砲身（ソロモン諸島国立博物館との共同調査によると第4砲身）と第3砲台座の引き上げを目差しており、2017年6月18日に第4砲身の引き揚げが完了し、同年9月3日に神戸港へ到着。砲身のみだが菊月は75年ぶりの祖国への帰還をはたした。

秋ごろに修復作業が行われ、12月初頭に展示会が開催された。

戦後の海上自衛隊には、たかつき型護衛艦（全4隻。退役済）に「きくづき」（菊月）、「もちづき」（望月）、「ながつき」（長月）の名が受け継がれた。

メディアミックスでの扱い

個性的な睦月型ではあるが、艦これの主人公や大所帯の長姉の様に主役のメディアミックスはないどころか、出番があったとしてもせいぜい脇役がいいところであとはちょい役かモブだったりとお世辞にも扱いが良いとは言い難い。

そんな中、2015年1月放映のアニメ版に睦月が主要キャラに抜擢され、同時に如月にもスポットライトが当てられた。だが、期待していた視聴者を待っていたのは...。

その雪辱を晴らさんと言わんばかりに、1年後に公開された劇場版では、その2人が主役と言っても過言ではない程の立ち回りを見せつけている。

そして時は流れ、文月が主役のコミカライズがコンプティークで連載されることが発表された。そしてコンプティーク2018年5月号で「第零話」が掲載され、同年6月号より連載が開始。『水平線の、文月』抜錨！

関連イラスト

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龍驤(艦隊これくしょん)：声帯の妖精さんと頭身が一致する艦娘

関連する駆逐隊

第三十駆逐隊‥睦月・如月・弥生・卯月で編成され、開戦時は卯月に代わり望月が所属。

　　　　開戦直後如月が戦没し23駆解隊を受け卯月が復帰。以降、三日月・皐月・夕月、

　　　　2代神風型の松風・夕凪・旗風、峯風型の汐風が編入。

第二二駆逐隊‥皐月・水無月・長月・文月で編成。

第二三駆逐隊‥長月・三日月・望月・夕月で編成され、開戦時三日月は三航戦、望月と

　　　　入れ替わりで卯月が所属。長月戦没を機に卯月は古巣の30駆へ、夕月は疾風を喪失した

　　　　2代神風型の29駆を経て30駆に編入。

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