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人物像

遊戯王(原作)と遊☆戯☆王デュエルモンスターズヒロイン

主人公の武藤遊戯とは小学生時代からの幼馴染みであり、よく彼にゲームを紹介して貰っていた。

遊戯の母には遊戯と仲がいいのを理解されている様子。

幼馴染みの遊戯とは一緒に買い物やデートに出かける仲。

髪型はエアインテーク付きのおかっぱもといボブヘアースフィンクスアヌビスのイメージなのだろうか(なお、この時期はWJに男女問わずおかっぱ頭が多かった)。

性格は少しお転婆で気が強いが、根は心優しく繊細な一面も持つ。遊戯をからかう城之内本田にも食って掛かる事が多い。物語初期から自分を救ってくれた闇遊戯(最初は目隠しされていたという状況もあって闇遊戯だとは気づかず、顔も名前も知らないヒーローに好意を寄せていた)に恋心を抱いていたが、徐々に表の遊戯にも惹かれていく。

高校卒業後にアメリカダンス勉強をするという目標があり、陰ながらハンバーガーショップ『バーガーワールド』でアルバイトに励んでいる(ちなみに『バレたら退学もの』の校則違反であり、『チクったら殺ス』(東映版では放送コードに引っかかるからか『チクったらゆるさん』に変更され、DM版ではどういう表記だったのかは不明)と遊戯と城之内のハンバーガーケチャップで字を書いて恫喝している)。

気の強さとは裏腹に非常に仲間想いな性格で、幼馴染みの遊戯を介して、間接的に仲間とその友達や家族や敵との関係を取り持つことが多い。

原作では紅一点なため、女子との会話が少なかったが、東映版(初代遊戯王)では女子に好かれている設定で、原作でもスカートの中身を覗く目的のバスケから女子を庇ったり、文化祭実行委員を担当したり、遊戯の母に「杏子ちゃん」と呼ばれているなど、その設定を察せる描写がある。

城之内の口の軽さを疑う、本田の甥を本田の隠し子だと思うなど、男子に対して疑心暗鬼な態度を取ってしまうことが多く、なぜか遊戯の祖父のことも怪しんでいた。

相手をからかう時に(冗談っぽく)男言葉を使ったり、地球儀で敵を殴って城之内を助けたり、驚いた時に「ギャー」と叫んでしまったり、大口を開いてのどちんこを見せてしまったり、かなりのお転婆。だが、機械に体じゅうをくすぐられた時は「あん…」とかわいらしい声を出していた。

千年パズルのキラキラしたピースに感動する、デジタルペットでペットに「すももちゃん」と名付ける、カップル同士でランダムで音を鳴らし合うキーホルダーを持つなど、少女趣味さも垣間見られる。

羊トークン並にかわいい寝顔の持ち主(城之内の寝顔もかわいい)で、しばしば少女漫画のような心理描写を入れられていた。

家は二階の外観と私室が登場しており、家族は父が判明している。

DEATH-T編で遊戯、城之内、本田の手に友達の輪を表すニコちゃんマークを描くシーンはヒロインらしい見せ場である(打ち切りの見せ場だったかもしれないシーンだが…)。

孔雀舞が登場した時には、(獏良を除く)その場にいた男性陣が夢中になり、遊戯を『遊戯ちゃん』呼びする舞を見てヤキモチを焼き、その後打ち解けた。

双六曰く、グラマラスな容姿でバストは80の大台という事らしく、遊戯とプールへ行った際にセクシービキニ姿を披露している(画像右)。連載後半は背が伸び、更にバストが大きくなったが、どこまで成長したのか…。

原作序盤では、遊戯にパンチラを妄想されたり、詐欺予言者狐蔵乃に興奮されながら手を異常に触られ、その後でそいつに胸を触られてクロロホルムで昏睡させられたり、城之内と本田にエロ戦車出撃ー!」定規スカートめくりされる(ひんむきの刑を提案されたことや援助交際を疑われたこともある)。

挙句の果てには、闇バクラに人形に魂を封じられてグラデ目になったり(アニメ版ではこの場面は野坂ミホが担当し、杏子はシャーディーに精神の部屋を覗かれる際にこの顔を見せた)、痴漢にお尻を触られて痴漢を返り討ちにしてバイトを止めさせられたり、「DEATH-T編」で本田の甥のジョージに胸を触られたり、声を上げさせるマシンで体中を触られまくって喘ぎ声を上げそうになるなど、なかなかにエロい目にあっていた。

更に、孔雀舞から借りた簡易シャワーを使う際に、更衣室ブラチラ脱ぎかけを披露(肝心のシャワーシーンは隠されていた。アニメではテントの中でタオル一枚になっていて、城之内と本田が覗こうとしたのを舞が制裁した)。私服へそ出し&絶対領域を披露したこともあった。アルバイト用の衣装は胸が強調されていてミニスカートで漏れなくエロい。アニメ3話では原作には無かったこんなイベントに使われたりもした(しかも未回収のまま、ヤバイ状態であった事を考えれば回収はまさかとは思うけど)。

爺さん囚われの姫役を奪われることもあったが、外伝の遊戯王Rではガッツリ囚われの姫役を演じている。

マリクによる洗脳

不幸なことに人質にされる回や洗脳される回は多い。バトルシティ編ではマリクの千年ロッドによって意思のない人形にされる機会が増え、一部の視聴者の性癖を曲げた。杏子が洗脳されるシーンは下手なシチュエーションよりもエロいとの噂もある。

75話では城之内と共に洗脳されてマリクの口となり手足となる。その後も表マリクの記憶を植え付けられたことで手足代わりとなって使役される回が多い。

ダンサーを目指すきっかけ

父の仕事の関係でニューヨークにいた頃、ミュージカル「ブラック・マジシャン・ガール ~賢者の宝石~」を観た時に大きく感動した事がきっかけである。 アルバイター生活を送っているが、最初のアルバイト先であるハンバーガーショップ「バーガーワールド」で痴漢行為をしてきた客を殴り飛ばしたことが原因で解雇されてしまった。 二回目のアルバイト先である海馬ランドでも活動していたらしい(東映版の映画作品では、海馬コーポレーションが立ち上げた「デュエルモンスターズセンター」でアルバイターとして活躍している)。

ブロードウェイではなく小さな舞台でもいいから活躍するのが夢」と語っている。

「遊戯王」連載時にダンスゲームが流行っており、原作内にも杏子のダンスの腕を見せる小道具として登場した。

精神(こころ)の部屋

杏の樹が生え、四方を鏡で囲まれたダンスの練習場のような場所に、いつしか達成したい目標(ゆめ)と顔のない男の写真がある(この顔のない男は闇遊戯の想像シルエットで、天パの短髪だった)。これを観たシャーディーは『この少女には好感が持てる。(私の目的のために)模様替えをしてしまうのはかわいそうだが・・・』と語っている。

台詞

「もうやめて!とっくに羽蛾のライフはゼロよ!」

初出は遊戯王DM162話。既にライフポイントが0になり敗北が決定しているインセクター羽蛾に対し、「狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)」の追加攻撃の手を微塵も緩めようとしなかった闇遊戯を止める際に叫んだ台詞である。

「羽蛾」の部分を任意のキャラクターに変えることで汎用できる。pixivのタグとしても、キャラが肉体的・精神的問わずフルボッコにされているイラストや、閲覧者に対し破壊力のあるイラストなどに使用されることがある。

「デュエルスタンバイ☆」

遊戯王DMにおける、杏子による快活な次回予告の最後に付け加えられる台詞。

この台詞もさることながら、次回予告そのものも、あっさり次の回のネタバレ(主に登場人物が酷い目にあうような内容のもの)をしてしまうことが度々あり有名である。

特に、127話での予告「お願い、死なないで城之内!(略)次回、「城之内死す」。デュエルスタンバイ!」は伝説級のネタバレ。

【その他のネタバレ予告例】

■26話「(略)トゥーンになったペガサスのモンスターは、海馬くんの攻撃を一切受け付けない。更に奪ったブルーアイズまでトゥーンモンスターにして、海馬くんを苦しめる!(略)

次回、「海馬散る!無敵のトゥーンワールド」

■77話「あぁっ!何をするの遊戯!城之内の命を救うため、自分自身に攻撃するなんて!

次回、「ボクを撃て!運命のラストターン」

■105話「(略)本田は素人同然だし…本当に大丈夫?

次回、「男の花道 本田玉砕」

まさに外道…と思うかもしれないが、本編では何も悪いことはしていない。

同義語に機動戦士Vガンダムシャクティ・カリンのセリフ見て下さい!がある。

なお、杏子は『遊戯が千年パズルを大切な爺ちゃんの形見(になる予定)と呼んだため、武藤双六を故人だと思う』『双六に自分の胸の話や千年パズルの闇のゲームの話をされて口角を上げつつ引く』という衝撃的なデビューを果たしており、『気の弱そうなチビ』という台詞で遊戯を指していると気付いて遊戯を助けようとした嬉しいんだか悲しいんだかよく分からない展開もあり、この性格(キャラ付け)とチンピラに手をあげる気の強い性格と乙女モードになると闇遊戯(後に表遊戯も)以外の男の扱いがぞんざいになる性格と仲間想いな性格が、(作中ではその設定ではないが読者・視聴者にとっては)誤解を生む演出に繋がることが幾度かあった。

杏子に限らず遊戯王そのものが『作中の出来事と読者・視聴者の見方が異なる』というジョークを随所に散りばめた作風であり(例:いじめられっ子なのに不良風の遊戯の髪型、遊戯と城之内の「俺と遊戯のを交配させようぜ」発言など)、東映版(初代遊戯王)の放送時点でアニメ誌の投稿欄がその手の突っ込みで埋まるほどであった(作者の高橋氏が単行本で『ギャグ(メインの)漫画家には常識人、良い方が多い』と話した後で『自分に常識はない』とお茶を濁して逃げたこともある)。

その他

荒ぶる杏子のポーズ

遊戯王DM102話の乃亜編にて変態ペンギン…もといペンギン・ナイトメアの姿をアバターとした大瀧修三にデュエルを挑まれた際、「あなたなんかに、絶対に負けないんだから!」という台詞とともに杏子がとったポーズ。デュエリストでない彼女がここぞとばかりにキメた瞬間であった。

そのインパクトのあるポーズのパロディイラストには「荒ぶる杏子のポーズ」のタグがついている。

102話では他に、「真崎杏子16歳」という迷言や、(夢の中ではあるが)杏子のブラック・マジシャン・ガールコスプレなどがあり、視聴者の記憶に残るネタが盛り沢山の回である。

東映版の杏子

アプリコット杏子ちゃん(向こうがキャベツなだけに…)

初代遊戯王遊戯王DMでは、カラーリングをはじめ異なる点がいくつか存在する。

杏子の場合、初代では制服の色がオレンジと青緑であり、瞳の色は赤茶色。髪の色はDMに比べて明るめで、後ろ髪が若干短い。

原作初期の前下がりボブ時代を参考にしていると思われ、後ろ髪よりもエアインテークが印象に残る髪型になっている(DMが参考にしているモンスターワールド前後は後ろ髪が伸び、WJに影響を与えたこのキャラのような容姿になり、最終的にスフィンクス像のような髪型になっている)。

名前の読みは「まきあんず」で統一されていた。(原作・DMは「まき」)

また、東映版のみに登場する野坂ミホと仲が良く、お転婆だが白馬の王子様を夢見ている設定。

演出面ではミホが優遇されることが多く、ミホよりも損しがちだったが、OPの遊戯(杏子?)の自宅の屋根の上の遊戯とのツーショットを始め、要所要所でメインヒロインらしさを抑えている。

ミホが登場したことにより、杏子が紅一点の原作ではあまり描写されなかった杏子が同性受けがいい設定が分かりやすくなり、本田のキャラも立った。

闇遊戯に身長差お姫様だっこをされるシーン(原作では体を持ち上げない形で表遊戯が城之内に二度行っている)、影山リサと表遊戯の関係にヤキモチを焼き、リサより先に表遊戯の看病をしようとして連敗するシーン、ヒロインでありながら腹を下してしまうシーンなど、原作にはないサービスカットも盛り込まれた。

このアニメのミホの影響かは不明だが、後に杏子が原作でもポニーテールになっている。

同時期のジャンプヒロインの封神演義妲己とは「初代アニメのかかずゆみボイス時代がオレンジ色」「原作版と二代目アニメがピンク色」という共通点がある。

使用デッキ

彼女自身は遊戯達と違い、デュエリストでない為、基本的には遊戯や城之内らの応援に回るが、テレ東版では稀に杏子自身がデュエルを行うことがあり、王国編乃亜編でその勇姿を見ることが出来る。

王国編での孔雀舞とのデュエルではプチテンシハッピー・ラヴァーといった可愛らしいモンスターの入ったデッキを使用しており、この時のお気に入りカードは聖なる魔術師で、闇バクラとの闇のデュエルの際は彼女の姿で登場した。

DM版第102、103話の乃亜編ではBIG5の一人である「BIG2」こと大瀧修三。通称「エロペンギン」とデュエルするハメになり、その際は魔法使い族を主軸としたデッキを使用している。

ブラック・マジシャン・ガールと直接的に会話をしているシーンもあり、このデュエルは中々必見である(余談になるが、原作漫画及び東映版であったモンスターワールド編でも杏子の選んだ職業は魔法使いであり、後に作中屈指の人気となるブラック・マジシャンガールとの共通点が多かった)。

ゲーム「遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTION」では原作でのデュエル回数が少ないにもかかわらずCPUとして登場し、デュエルが出来た。

使用デッキはビッグバンガールがキーカードのキュアバーン天使族主体のデッキがあったが、同ゲームが大型アップデートし名前が変わった時は実装されなかった。

以上のようにデュエルの際は魔法使い族や天使族、特に女性型のモンスターを好んで使う傾向があると見られる(天使族→アンジュ→杏子という連想ゲームもあると思われる)。

というか、女性デュエリストはほとんどが女性型や可愛らしいモンスターのデッキを使う。

男性デュエリストがよく使うような厳ついモンスターやカッコいいモンスター等を使う女性デュエリストはほぼいない。ゴツくてもアマゾネスレベルである。

しかし、攻撃力の低いプチテンシをいきなり攻撃表示で出して城之内と本田から突っ込まれる他にも、デッキマスターブラック・マジシャン・ガールを選んでおきながらブラック・マジシャンをデッキに入れずに前述の大瀧から『福神漬けの入っていないカレー』と珍妙な非難をされたことに加え、ブラック・マジシャン・ガール自体のことも『ブラック・マジシャンがいなければ役に立たないコスプレ小娘』とこちらは実際のデュエルにおいても痛烈な非難を受け、手札に強欲な壺があるのに発動せずファイヤーソーサラーの効果発動のコストとして除外してしまうなど、所詮は素人レベル。とはいえ、本田よりは少々マシなレベルで城之内が手当たり次第にモンスターだけを入れた考えなし同然のデッキ(この頃の城之内はセオリーさえまともに把握していない素人)に勝つほかにもアニメ版では孔雀舞に一矢報いるほかにもその意志は認められている。

劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の杏子

原作の続編として製作された映画。名前の読み方が原作と異なっており、「まきあんず」である。(原作とDMは「まき」、東映版は「まき」)

配給が東映だったことが関係しているのだろうか。

制服姿については近年のアニメや漫画の女学生のキャラクターを意識してか黒のニーソックスを履いている(原作の序盤はルーズソックス、原作中盤以降とTVアニメシリーズは白のハイソックス)。

関連イラスト

城之内と同様、初登場時は前髪が真ん中分けだったが途中で分け目が横に変更になり、エアインテークが(作画の効率化のために)角化していった

文庫版ではまた角が丸くなった様子。

pixivのイラストでは原作・DMのカラーリング(制服がピンク、瞳が青色)をベースに描かれる作品が多いようである(何気にBMGに近いカラーリング)。

関連タグ

武藤遊戯 闇遊戯 HA☆NA☆SE 城之内死す

遊戯王ヒロインズ 遊戯王女キャラ ジャンプヒロイン

天上院明日香:次回作(遊戯王シリーズ2作目)のヒロインであり、ダンス要素も受け継いでいるが、こちらは杏子と異なりデュエルのセオリーをキチンと熟知しているデュエリストである。

観月小鳥:遊戯王シリーズの(初代遊戯王を除いた場合の)4作目における『主人公幼馴染であるデュエリストではない女性キャラクター』で、そういう意味では杏子の後輩。

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