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真マジンガー

しんまじんがー

2009年4月4日から放送されたロボットアニメ。およびそれを原作とした漫画作品。
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真マジンガーっ!! それは、少年ジャンプ版『マジンガーZ』を原案とした、原作・永井豪×監督・脚本・構成:今川泰宏による、スーパーロボットアニメなのだっ!!!!!

衝撃!鉄の城

概要編集

正式名称は『真マジンガー衝撃!Z編』。過去に放送されたアニメ『マジンガーZ』においてあまり取り上げられることのなかった、初期連載であるジャンプ版『Z』のストーリーを元に、異能のアニメ監督・今川泰宏が作り上げた、新たなマジンガーZの物語である。


2021年現在、今川がテレビアニメにおけるバトルロボットアニメの監督を担当したのは本作が最後となっている。


一応下敷きになるストーリーがあるとは言え、良くも悪くも原作クラッシャーとして知られる今川監督がただのリメイクで終わらせるはずもなく、



など、いろんな意味で『衝撃!』な数々の脚色が施されている。


また、従来の様々なマジンガー像をひとつの作品に統合しようとする試みもなされており、『Zマジンガー』や『マジンサーガ』などの諸作品からも多くの設定が受け継がれている。


今川監督独特のケレン味溢れるストーリーと、様々なマジンガーをクラッシュ&ミックスして練り上げられた世界観を評価する声が多く、放送当時は毎夜実況が盛り上がっていた作品。ただその盛り上がりから一転して完全なバッドエンドとなった最終回の結末もあって、否定的な意見も少なくない。まぁ、今川作品はおろか永井豪作品にとってはいつものことである気もする。『衝撃!Z編』と銘打っているからには続く『グレート編』を期待してしまうが、実際のところ最終回直後は続編がすぐに始まる機運があり、ファンの感情は今ほどまでにはネガティブでなく、バッドエンドを覆して欲しいという視聴者の思いから「グレート編はいつなんだ」と楽しみにする旨の声は多かった。


しかし放送から10年以上が経過し、令和となった現在も続編放送の旨は発表されておらず、視聴者全てが肩透かしを食らったことが後年になるにつれて本作と監督を担当した今川泰宏の評価を大きく下げてしまったのは否めない。ただし、この辺りは依頼されて監督を担当しているだけの今川一人では、どうにもできないことである。また、◯◯編と銘打たれている時点でプロデューサーを始めとした企画側の人間がこの内容を承認した以上は続編への道筋を付けるべきであった。せめてジャイアントロボのように一つの話としては一定の希望を提示する内容だったのならばここまで拗れることはなかったかもしれない。

最終話の作画監督を担当した横田守によると制作会社が倒産した事をはじめたとした事が原因で『グレート編』の企画自体がポシャった事が判明している。


この続編の補完がスーパーロボット大戦シリーズで行われたことも、原作となる本作の評価と今川の批判の種となった。曰く「二次作品が作品の不完全燃焼を補った(悪く言えばケツを拭いた)」からであり、それも相まって悪く言われがちである。しかし先の通りこれについては表に出ない制作委員会側の手際の悪さも根深い。とはいえ現状はレギュラー声優の逝去や活動休止者が多いこと、何より需要の問題も相まって、アニメ版として続編を作るのはほぼ困難となっている。


ちなみに、永井豪本人が『真マジンガー衝撃!H編』を2009年に発表(チャンピオンREDにて)。単に弓さやかさんのおっぱいヌードを描くためだけでした。

この年には同誌にて、田畑由秋・余湖裕輝のタッグによるサポート連載・『真マジンガーZERO』もスタート。明後日の方向にかっ飛びながらも、こちらは2015年に完結した。


本作でのマジンガーZ編集


最終回だぜマジンガー!

にも悪魔にもなりえる、史上最強のスーパーロボット。ジャンプ版のデザインを大きく取り入れているのが特徴で、東映版と比べると放熱板や腹回りのデザインなどに違いが見られる。また、目元は赤く縁取られている。プロポーションは石川賢が番外編で描いたマジンガーZを手本にしているためかマッシブで太いものとなっている。

身長は24mとされ、武装ロケットパンチルストハリケーンブレストファイヤー光子力ビームのみで、旧アニメのように武装の追加はなされなかった。漫画及び東映アニメ版ではブレストファイヤーが最強装備だったが、真マジンガーは光子力ビームが最強装備になっている。


おなじみのジェットスクランダーに代わり、新たな飛行ユニットとしてゴッドスクランダーを装備。また、この状態になったときのみ、巨大な拳ビッグバン・パンチに変形することが可能。


光子力ロボット編集

誰が何と言おうと・・

アフロダイA編集

合金Zに身を固めた、弓博士作の光子力ロボット。元は作業用という設定のため武装が少なく、おなじみのオッパイミサイルも登場しない。


ビューナスA編集

さやかをモデルに作られた戦闘用ロボット。旧アニメでは炎ジュン専用機としてのイメージが強いが、本作ではジャンプ版にのっとり、さやかの二代目の機体として登場する。デザインは超合金魂のマジンガーエンジェルスを改修したもの。


ミリオンαバイオンβダイオンγ編集

三博士制作の戦闘用ロボット。序盤では原作であったそれぞれの武装が装備されておらず、徒手空拳だけで機械獣に挑んでは軽くあしらわれていた。中盤でパワーアップを果たすものの、ヤラレキャラのイメージは崩れることはなし。むしろボスボロットのほうが強かったような気がする。


ボスボロット編集

つかまえてごら~ん!

作業用ロボットを改修して作られたボス専用機。本作では終盤にしか登場しないものの、火事場のど根性で思わぬ大活躍を果たす。ちょっとゲッター3の遺伝子を受け継いでいる。


機械獣編集

古代ミケーネの遺産。本作ではミケーネの神々の器であったという設定。旧アニメ版でおなじみの連中から未登場の機体、更に本作オリジナルのものまで様々な機械獣が登場する。代表的な機体として他作品から参戦したグロイザーX10など。

また機械獣ではないが、マジンガーZの初期デザインとして知られるエネルガーZが、Dr.ヘル側の機体として敵対する展開もあった。


主な登場人物編集

兜一族編集

兜甲児編集

その名を!その名を!その名を!その名を!

(cv.赤羽根健治)

いわずと知れたマジンガーZのパイロット。今回では自分の力を過信し、祖父・十蔵の仇を討つべく暴走するなど、精神的に未熟な描写もなされた。戦いを重ねるごとに、少しずつ成長を遂げていく。

家庭的な男でありおじいちゃん子でもあるが、地元高校の裏番を勤めている。

新人の声優を起用していることから、序盤ファンの間で否定的な意見もあったが、実際の熱演ぶりから放送が終わる頃には多くの人に受け入れられていた。


兜シロー編集

(cv.藤村歩)

甲児の。ジャンプ版『Z』では甲児が鉄仮面兵を刺し殺すのを手を叩いて喜んだりと、ちょっと危ない面も多々あったりする。本作ではそのような描写はないが、大人たちに紛れて女湯を覗き込んだりと、マセた部分はやはり健在。


兜十蔵編集

(cv.鈴木泰明)

甲児、シローの爺ちゃん。マジンガーZの開発者。原作よりも6時間くらい長生きするほか、色々あって死後も出番が多い。不気味な外面とは裏腹に、かなりファンキーかつお茶目な人物として描かれている。


兜剣造編集

(cv.高瀬右光)

甲児、シローの父ちゃん。十蔵やDr.ヘルと共にミケーネの発掘に尽力した。死んだりデータベース化して生き返ったり忙しい人。


光子力研究所編集

弓さやか編集

(cv.本多陽子)

一応ヒロイン。出番が少ないことを豪ちゃんにも嘆かれてた不遇の人。終盤では本来のお色気要因としての存在意義に目覚めていた。


弓弥之介編集

(cv.中博史)

さやかの父親にして光子力研究の第一人者。この人はいつもとあまり変わらない。甲児があまり研究所に足を運ばないので、必然的に出番は少ない。


もりもり博士のっそり博士せわし博士編集

(cv.中西英樹 石川ひろあき 吉開清人)

三人そろって三博士。十蔵とは昔馴染みで、彼の教えを元にマジンガー軍団やジェットスクランダーの開発を行った。が、いずれもあまり役に立ってはいない。


ボス編集

(cv.松田健一郎)

おなじみのギャグメイカー。本作では全国の番長のトップにいるという、かなり凄い設定を持つ。が、やっぱり甲児には勝てない。

そして相変わらず本名は不明。


ヌケ、ムチャ編集

(cv.吉開清人 中西英樹)

ボスの子分。酔拳や指弾で鉄仮面兵を秒殺するなど、実はかなりの戦闘能力を持っている。


ローリィ、ロール、東しゅん、大出政夫編集

(cv.門田幸子 牧口真幸 一馬芳和 澤田将考)

マジンガー軍団のパイロット。ジャンプ版と違い序盤から登場しており、かなり出番は増えているはずなのだが、不思議とあまり印象に残っていない。声が揃うことに定評がある。


バードス島編集

Dr.ヘル編集

(cv.岸野一彦)

機械獣を使い世界征服を企むおなじみの爺さん。本作では生物学の権威であったという設定。何故生物学の権威がロボットでの世界征服を決意したのかは地味に謎。十蔵とは学者仲間であり、ミケーネの発掘も共同で行っている。


あしゅら男爵編集

あしゅらたん…あしゅら男爵

(cv.男石飛幸治山像かおり)

本作の真の主人公であり真のヒロイン。ミケーネ人であった設定が強く意識されており、滅びてしまった同胞たちに対する無念と、救ってくれたDr.ヘルに対する恩義との間で幾度も葛藤する。また、過去のバードス島のエピソードでは、あしゅらがまだ二人だったころの姿も描かれている。後の布石。

そして、誰得なのか分からないシャワーシーンもある。

十傑集走りも出来る上に生身でマジンガーZをぶん殴れるハイスペック。


ブロッケン伯爵編集

(cv.稲葉実)

初登場時に生首呼ばわりされて憤慨していたが、それ以外に形容のしようがない、おなじみの幹部。終盤では原作『Z』でのギャグ要因っぷりを遺憾なく見せ付けてくれた。君のことは忘れない。

ある意味変態。


ピグマン子爵編集

センシティブな作品

(cv.望月健一)

テレビマガジン版『Z』に登場した幹部。本作での外見はバイオレンスジャックに登場したジム・マジンガソックリであり、内部にピグミー族の姿の本体が潜んでいる。いつもは渋くて紳士的なのに、中身が出たとたん小悪党っぽくなってしまう残念な人。


神話世界編集

Z神編集

ビッグバンパンチ!

(cv.矢島正明)

ゼウス、と読む。古代ミケーネの神の一人であり、遠い昔ミケーネを裏切り、単身地球人のために戦ってくれた英雄。本作のマジンガーZは彼をモチーフにして造られたことになっており、彼自身も重要なキーパーソンの一人である。

斬られた自分の腕を「ロケットパーンチ!」と叫んでぶん投げる位にはすごくノリがいい。


ハーデス編集

(cv.内海賢二)

ゼウスと同じく神の一人。地球人類抹殺に賛同していた神であり、ゼウスと激しい戦いを繰り広げた。実はとあるキャラクターと同一の存在で・・・?


その他の人々編集

錦織つばさ編集

(cv.一城みゆ希)

旅館『くろがね屋』の女将。数々の因縁を持ち合わせている謎多き女性。個性豊かな得物を扱うくろがね五人集を配下に、敵と味方とも取れぬ行動を続ける。なお、健康なときより、化粧を落とした『病み女将』状態のときが可愛いともっぱらの評判。


暗黒寺刑事編集

受難甲児

(cv.伊丸岡篤)

実家の危ない家業を捨てて刑事になった自称『国家権力の使者』。ジャンプ版『Z』ではいつの間にかフェードアウトしていたが、今回は最後までレギュラーとして頑張っている。地味に鉄仮面兵を数十人単位で相手にできるほど強い。


ガミアQ編集

真マジンガー

(cv.雪野五月)

兜甲児を暗殺するために送り込まれたアンドロイド。初対面で自分のことを『美しき死神』とか言っちゃう人でもある。さやかさんを差し置いて抱き枕カバーとして商品化もされたりと、色々美味しいポジション。

その武器は、金髪を模したあらゆるものを一瞬で切断する金属髪。漫画版では同じ容姿の3体が現れ甲児を追い詰めるも無残な敗北を喫した(人間に酷似した容姿と、体内を流れる赤い血のようなオイルのため、その最後は凄惨なものだった。Z編では更にそれが強調されている)Z編では原作に存在しない4体めと5体めが登場したが、いずれも同じ末路をたどる。ただし、外傷の少なかったQ3のみ、後に改造を施され仲間となる。

『制作者はドナウα1とその頭脳ローレライを作ったシュトロハイム・ハインリッヒである』という設定も新たに加えられている。


なお、ガミア自体は初代アニメ版における機械獣の没案から漫画版に流用されているという経緯があるため、厳密には漫画版が初出ではない。


剣鉄也編集

正座。

(cv.粟野史浩)

ご存知、戦闘のプロ。本作では中盤から登場。たぶん全キャラ中一番衝撃的なことになっている人。後に、現代においてはかかることが珍しい「スパロボ補正」が猛烈にかかった稀有な人でもある。


関連タグ編集

マジンガーZ 最初からクライマックス

真マジンガーZERO


グレンダイザーU:同じく多くの伏線や続編がありそうな雰囲気を匂わせたまま最終回を迎えた後年に制作されたUFOロボグレンダイザーをリメイクしたマジンガーシリーズのリメイク作品

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