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狩崎真澄

かりざきますみ

特撮番組『仮面ライダーリバイス』の登場人物。
目次 [非表示]

君たち兄妹ならわかるだろう? 過去から学ぶこと……それが未来を決めるのだ。」

正義はあっても正解というものは無いのだ


演:中田裕士(現代)、高橋健介(25年前)

CV:藤真秀(本編。回想部分の高橋氏の演技へのアテレコも担当)


概要編集

仮面ライダーリバイス』の登場人物。フェニックスを敵視する謎の組織ウィークエンドの代表者。1966年生まれ。


名字から分かる通り、ジョージ・狩崎死亡したと思われていた父親(なお表向きには1996年没となっており、人生の半分近くを息子と離れて過ごしたこととなる)。

五十嵐一輝の許に(「狩崎さんから渡せと言われた」として)ローリングバイスタンプを届けたフェニックス隊員に成りすました男を送り込んだのも彼だと思われる。


組織の衣装は黒いダブルのテーラードコートにスカーフはアスコットタイ風というフォーマルなスタイルに加えて、顔を黒帽子に加えて右側を白、左側を黒で塗り分けた覆面(市販のサバゲー用マスクを塗装したもの)で隠している。覆面装着は過去の経緯(後述)で全身に大火傷を負ったことによるもので、体もある程度不自由になっているのかやや猫背気味。


素顔を隠している容姿のため、当初は「真澄を名乗る別人」意見もあったが後に昔からの知人や実の息子と対面した際、彼等が何ら違和感を持たずに真澄本人として接している様子からこの可能性は限りなく低いと思われる。

第38話でジョージに素顔を見せた(視聴者には全て見えない構図)が、その際にジョージが一瞬顔を背けるほどに酷い火傷が刻まれていたようで写った目元や口元も赤く焼け爛れた悲惨な状況である事が判明した。


25年前にはフェニックスの前身である科学組織ノアに所属しており、デモンズドライバー及び、全てのドライバーの原型であるベイルドライバーの開発者である。


38話で元太からギフの細胞を摘出する手術中にふらつき、倒れてからは、体に不調が現れ始める。負傷に加えて年齢的なものもあってか、曰く「限界が近づいている」とのこと。


そして41話では、ベイルとの過去に決着を付けるべく、ウィークエンドライバーを装着、トリケラバイスタンプを構えて……。


技術者として編集

リベラドライバーの改修やジョージが驚愕するほどのアイテムを開発するなど、規格外と呼ぶに相応しい頭脳の持ち主。しかし、曲がりなりにも変身時の負担や悪魔の取り扱いを重要視している息子とは異なり、スペックは高いが変身した人間の負担や、変身時の影響等を度外視している設計で、息子のスタンスや開発コンセプトとは真逆である。

だが、後の33話でさくらの「自分1人でアギレラと悪魔を分離したい」懇願に対し、息子のジョージに「私1人ではドライバーの調整・修復が限界だ(要約)」として協力を要請すると、既にエンジニアの地力は息子に劣っている可能性があり、上記のドライバー群の欠陥は(真澄1人では)改善・改良したくてもできないのが実状かも知れない。実際後にジョージの口から「自分の腕はダディを上回っている」と宣言されている。


とはいえ、後にリベラドライバーを改良する形で変身者への負担を極力低減したドライバーを開発しており、(ジョージの協力もあったのかもしれないが)そこで立ち止まらずに進もうとする姿勢はハッキリとガジェットに見て取れる。


人物像編集

組織の代表なだけあり、落ち着いた物腰をしているが肝心な事情は話さず、意味深な口振りに終始する等とにかく謎が多い。


また、自分の想定とは異なる結果となっても「面白い」と冷静に興味を示す等、興味を引いた存在には知的好奇心をくすぐられるようだ。

その一方で単なるマッドサイエンティストなどではなく、かつての過ちに苦しみながらも立ち向かおうとする強い意思も持っている。


過去の経歴編集

NE1991年、彼は科学研究組織ノアの研究責任者として、ギフスタンプギフの棺の研究と、悪魔の力を軍事転用する為の開発を行っていた。その成果こそバイスタンプとドライバーからなるライダーシステムである。


しかし、当時開発されていた最初期のドライバーには「使用者の寿命を悪魔に食い尽くされてしまう」余りに危険なデメリットが存在しており、狩崎は頭を悩ませていた。

そんな彼の許に、瀕死の状態の1人の青年が運び込まれてきた。心臓が止まり今にも命を落としかけている青年を前に、真澄は「悪魔に魂を売る」決断をする。


ギフの遺伝子を、彼の心臓に移植したのである。


ギフの周辺修復機能により青年は助かったものの、真澄や他の研究者達から被検体として実験を繰り返される事態となった上、ギフの遺伝子を取り込んで上記のライダーシステムの欠陥を克服出来た為に、仮面ライダーとして戦いに身を投じる。


その青年の名は、白波純平

後の五十嵐元太である。


現在の五十嵐兄妹の父親であり、三兄妹が自我の強さなどの点で極めて特殊な悪魔を内に秘め、その力で仮面ライダーに変身できるのも彼等がギフの遺伝子を持つ元太の子供=即ちギフの末裔である為だった。


つまりこの狩崎真澄こそが、五十嵐家に纏わる殆どの謎の発端であり、またあらゆる意味で本作における、仮面ライダーの生みの親でもある存在だったのである。


内心ではノアの悪逆非道に関わってきたことを良心の呵責から苦しんでおり、伊良部正造には自らの未来に対する諦観を述べていたほか、ベイルの干渉で仮面ライダーベイルが暴走した際には自ら殺されようとしていた。しかし純平がベイルの呪縛に打ち勝ち、一心同体であるベイルを殺せば自分も死ぬ運命を受け入れようとした姿を見て、純平を救うためにベイルを消滅させないままデモンズドライバーに封印する。


その余波で発生した業火にノア本部もろとも全身を焼かれており、現在のフルフェイスマスク姿はそれを隠すため、もしくは火傷を負った全身の皮膚機能の代替(本人曰く「因果応報」)と思われる。リベラドライバーやローリングバイスタンプを開発したのも、三兄妹に「悪魔の囁きに打ち克って欲しい」一点かららしい。


が、五十嵐兄妹への干渉動機は全て本人の言葉のみである為、実際のところ裏がある(もしくはあった)のか、未だ謎が多い···と思われていたが32話でさくらと牛島太助一触即発を寸で仲裁する、続く33話で上記の通りさくらの懇願に応じる等、ハト派を思わせる言動が目立っている節もあり、過去の経緯も含めて本質的には人格者寄りではないかと推測できる。


余談編集

  • リバイスレガシーにて青年期の真澄を演じた高橋健介某光の国出身のヒーローシリーズの中の1つであるとある作品にて、真澄と同じく“研究者”でありながら“無愛想な宇宙人とユナイトする主人公”を演じた。今作の撮影でも衣装合わせの段階で今作の監督である坂本浩一「俺も変身していいですか?」とジョークをかましていた(このジョークに坂本監督は「1人だけサイズが全く違うからダメだよ(笑)」と返した。確かに、1人だけ50m超の巨人が出たら、周囲には堪ったもんじゃない)。なお、『ベイル』の一挙上映イベントのお楽しみコーナーで登壇者達が自身で考えた変身ポーズを披露する際、高橋は「会社が違う」と5回くらい前置きをした上であのアルファベットを叫んでいた模様。
    • 冒頭のCV表記の通り、『リバイス』本編で高橋が演じる過去の真澄については、高橋の演技を収録した後で改めて藤がアテレコを行っている。





関連タグ編集

仮面ライダーリバイス ウィークエンド(仮面ライダーリバイス)


ジョージ・狩崎:息子


正義はあっても正解というものは無いのだ:彼の名言




















ネタバレ注意編集

もう一つの「決着」編集

42話にて、トリケラバイスタンプを半ばダシにしてベイルと対話。「純平が変身した新しい仮面ライダーと戦いたくはないか」と、クリムゾンベイルバイスタンプを渡す。


その後、元太とベイルの決戦を見届けようと現場に赴くが、ベイルに新たなスタンプを提供したことをジョージに詰られる。しかし、「これは私とお前の戦いでもある」とこれを一蹴。


自分の開発したクリムゾンベイルと、ジョージが開発したデストリーム元太とベイルの決戦は、真澄にとっては技術者としての自身と息子との決着の場でもあったのである。


激戦の末、元太=デストリームはベイルに勝利し、クリムゾンベイルバイスタンプを用いて彼を吸収。わざわざベイルに新たな力を与えたのは、息子の在り方からベイルと共に生きることを決めた元太の為でもあったと言える(その他の理由として、通常のバイスタンプ押印だけでは最早実体を保てなくなりつつあったベイルを、元太との決戦の間だけでも保たせるということも考えられる)。


ともあれ、元太=デストリームは(クリムゾン)ベイルを下した。それ即ち、ジョージの力が自分を超えたことのこれ以上ない証明である。それを認め、心からの賞賛を送ったところで、真澄は意識を失い……。


意識が途切れる間際に見せたサムズアップと賞賛は、一緒に過ごした時にも見せた、紛れもない父親のそれであった。


第43話にて意識を取り戻し、ウィークエンドのメンバーと一輝・バイス、息子のジョージにまだ語っていなかった自身の罪を告白した。





ここから先はネタバレです。未見の方は注意!








実は自身の悪魔を幼少期のジョージに移植していた。単純な好奇心などではなく、自分の一部たる悪魔を移植させることで、実質的に離れていても息子と共に在りたいという親心である。しかし、それが純粋な息子への「愛」ゆえの行動であったとしても悪魔=自分の悪性を血の繋がった……それも当時幼かった少年に植え付けたのは紛れもない事実であり本人は「今思えば、あの頃の私は狂っていた」と後悔していた。


まさかのカミングアウトに多くの視聴者が困惑する事となり、ネット上では「叩けばまだ余罪があるのでは?」と冗談混じりで言われているが、直接的・間接的問わず悪魔やバイスタンプ関連の技術は彼の研究がベースとなっている為、今後悪用する者が現れる可能性も考えると非常に笑えない話である。




様々な研究を重ね、罪を懺悔した科学者の最期編集

第44話にて、側で見守っていた夏木花に対して「何かジョージに残せたものがあるだろうか」という疑問を口にした直後に危篤状態に陥り、見かねた花が「後悔する前に」側にいくことをジョージに告げるが彼はデモンズドライバースパイダーバイスタンプの調整を口実に「死にかけの老人に構っている暇はない」と一蹴(しかしジョージは手が震えており、恐らく一緒にいると必要以上に情が出てしまうことの懸念や父の死が迫っているのを認めたくなかったと思われる。事実花が退出してからキーボードを拳で叩き「God damn!」と誰にぶつけるでもない怒りを吐き出している)。


ようやくジョージが辿り着いたときにはもう、既に息を引き取っていた。


そして迎えたギフとの決戦である46話にて、悪魔に対する答えとしてジョージはあるモノを研究・開発する。

そして次話にて最悪の敵になる事が予告で示唆されており、かくして実際にシャレにならない事態を招く事に………。


生前ベイルドライバーを開発してる時に出会った高田唱と旧知の仲であることが語られた。

しかし、その研究の危険性故に他人を巻き込んでしまうことを良しとせず、高田に対してわざと「君には才能がない」と突っぱねて彼を自身の研究から追放していた。

息子のジョージも後に「不器用だったダディなりの優しさだろう」と推測していた。

エンディングでは、今日も平和を守るためにジュウガとして1人の科学者として戦い続ける息子を見守り続けている。

また、彼が生前つけていたマスクと息子・ジョージお手製の野菜ジュースが遺影の傍にお供え物として置かれている。


関連タグ


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毒親:自分でも称していたように端から見ると歴代の毒親たちのような異常な行いもしていた事でそう評価されることも少なくない。

しかし真澄の場合は彼らにはない一般的な息子への愛情はきちんと持ち合わせていたため一概にそうであるとは決めつけられない部分もある。

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