戦艦棲姫
せんかんせいき
アイアン…ボトム…サウンドニ…
シズミナサイ…
ナンドデモ……シズメテ…アゲル……
『艦隊これくしょん(艦これ)』における2013年11月の秋季イベント『決戦!鉄底海峡を抜けて!』の最終面、第5海域(通称E-5)『サーモン海域最深部』にて初登場したボス。その名の通り、艦種は戦艦。
同年8月に開催された『南方海域強襲偵察!』ではE-4が最終面という事もあり、先のイベントを経験した提督は、今回のイベントもE-4が最終面と予想していた。しかし、イベント開始前の運営からのツイートにて更にその先の存在を匂わせている発言がされており、実際にE-5の存在が確認された時は、多くの提督達を戦慄させた。
なお、初登場であった『決戦!鉄底海峡を抜けて!』以来、アニメ『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボイベントであった2013年冬季イベント『迎撃!霧の艦隊』及び2017年冬イベント『偵察戦力緊急展開!「光」作戦』を除いたほぼ全てのイベント海域に出没している。 (後述)
他の姫級深海棲艦の例に漏れず、女性を象った人間体型。ただし、戦艦棲姫は今までの深海棲艦とは一線を画すデザインをしており、なんと本体と艤装がそれぞれ独立しているのだ。実際は本体のうなじから伸びた太いコードで艤装の首の部分に繋がれているのだが、主従のように二体で一組というデザインは今までの深海棲艦にはなかったスタイルでもある。
また、それに伴い従来の人型深海棲艦に比べてより人間らしいデザインになっており、見た目としては非常に長い黒髪と肩紐を首の後ろで縛ったネグリジェのような黒いワンピースを身に着けているのが特徴である。
他の深海棲艦と同様に瞳は真紅であり、その額には鬼のように一対の角が生えており、胸元にも4本の小さな黒い角が生えている。これは立ち絵などからは判別が難しいため、二次創作などでは単なる模様として処理されている場合も多い。
巨人のような艤装部分はまさに猛獣さながらの意匠をしており、例えるならば軽巡ト級を戦艦クラスまで凶暴化させたような雰囲気である。 ゲーム中のイラストでは胸部より下の部位が本体に隠れていて不明瞭だったが、『艦これスタイル』ではイラストレーターのアキラ氏による設定資料が公開されており、肥大化した上半身に比べて下半身は比較的小柄で尻部には小さな尻尾が生え、胸部には無数の副砲を備えているのが確認できる。
その絵図はまさに「美女と野獣」そのものであり、深海棲艦の新たなデザインの一端を見ることができるだろう。
なお、ファンの間では艤装部分だけを独立したキャラクターと見立てて16inch三連装砲さんと呼ぶことがある。
その性能はもはやふざけているとしか言えないレベルであり、先ず素の火力はかの南方棲戦姫を超える180(日頃のみんなのトラウマこと戦艦ル級flagshipのちょうど2倍、ちなみに装備の火力を合わせると227となる)。更に装甲は飛行場姫を上回る160。そしてその耐久値は400。更に護衛の僚艦には装甲空母姫、装甲空母鬼というそうそうたる顔ぶれが揃うという「とんでもない」ではとても片づけられないほどの相手である。
護衛の姫達はこれまでと同様に旗艦への攻撃を庇うため、生半可な戦力・構成で挑むと夜戦を経てすら戦艦棲姫にまともなダメージを与えられないという最悪の事態に陥ることもある。
そのため、遠征による決戦支援艦隊を出すことも加えて、護衛姫達(最低でも浮遊要塞3つ)を昼間戦時に安定して叩き潰せるだけの火力、そしてある程度の運が必要になる。
サーモン海域最深部(2013年秋季イベントE-5)
そしてやはりと言うべきかこのE-5、最初のマスの泊地棲姫(E-2ボス)に始まり、道中の敵は軒並み鬼、姫、Flagshipクラスが勢揃いという、見事なまでのボスラッシュ海域である。
しかも、ボス戦(とハズレルート終点)以外は夜戦スタートであり、前回8月のイベント最終面E-4を軽く凌駕する難易度を誇る。前回イベント最終ボスの南方棲戦姫が道中ボスとして出現する…と言えばどれだけの熾烈な難易度かお解かりであろう。 それら道中のflagshipクラス、鬼、姫を楽勝で叩き潰せるだけの力がなければE-5をクリアすることは厳しいものとなった。
その前のE-4という地獄に続くさらなる地獄に心が複雑骨折を起こしかけた提督もいた(ただし、E-4に比べると道中でのカットイン攻撃が少ない上、ルートによっては道中2戦で済むため、ボスまでの辿り着きやすさはE-4と比べてマシなほうであり、その点においてE-5はE-4よりも「マシ」であったと感じる提督も少なからずいる)。 事前の準備と相応の艦隊のレベル、そして根気と運…全てを兼ね備え、総力戦で望まなければ突破する事は容易ではなかった。
これらの苦難を乗り越え、見事戦艦棲姫を倒す事が出来れば、戦艦武蔵を入手できた。この絶望に絶望が重なるイベントを勝ち抜いてきた勲章と言っても過言ではないだろう。
イツカ・・・シズカナ・・・ソンナ・・・ウミデ・・・ワタシモ・・・
ただし、さらなる高みを目指す提督の中には、E-3を回して阿賀野のボスドロップを狙う通称「E-6」、更にイベント終了一週間前に急遽追加された矢矧のボスドロップを求めてE-5を回す通称「E-7」へと歩を進めるものも多くいた。
秋イベント海域の闇はどこまでも深い……
そして…
ピーコック島攻略作戦での悪夢再訪
2014年4月に開催された春季イベント『索敵機、発艦始め!』の最終面『北太平洋海域』(通称E-5)にてまさかの再登場。しかも、道中の中ボスとして。 当イベントのE-5における大破撤退の最大の要因として恐れられた。
更にそれだけに留まらず、司令部レベルが高い場合はボス離島棲鬼の護衛艦としても登場し、娘(離島棲鬼)へのガードが堅い保護者として恐れられた。姫様マジお艦。
すなわちE-5だけで2度遭遇することになるという鬼畜MAPである。
航空戦・砲撃戦・雷撃戦で殺意溢れる攻撃をこれでもかと繰り出す戦艦レ級と違って昼間戦で彼女が繰り出す攻撃は2回のみだが、直撃すれば戦艦・正規空母でも良くて中破、クリティカルが出れば大破は免れないという恐怖の破壊力を見せつけてきた。
そして何より恐ろしいのは、その超破壊力に加えてあまりに硬すぎる耐久力である。このイベントと同時に実装された接射による昼連撃を撃ちこんでも1ケタのみのカスダメが精々で、小破すらさせられない事が多々ある。そのため2戦目では昼間戦だけで倒し切る事はほぼ不可能であり、ボス戦でも離島棲鬼に対する攻撃を吸引してくる。手数で襲いかかってくる戦艦レ級に対し、超火力と超耐久の圧倒的暴力で襲い来る戦艦棲姫はまさに超大艦巨砲主義に相応しい戦艦と言える。
無論、相応の実力と運を兼ね備えなければ突破出来ないのは言うまでもないだろう。
その吸引力の高さから、人はいつしか戦艦棲姫をこう呼ぶようになった。
吸引力の変わらないただ一つの「ダイソン」と…
余談で、通常海域の南方海域(5-3、5-5)ではあるが、南方棲戦姫が先に「ダイソン(ボス護衛)」とし登場している。
AL作戦/MI作戦の裏で(2014年夏季イベントE-6)
2014年の夏季イベント『AL作戦/MI作戦』において、MI作戦完了後に出現する『本土近海邀撃戦』(通称E-6)で三度その姿を現した。イベント初出の深海棲艦としては希な海域ボスとしての再登板である。
実はAL作戦/MI作戦は最初から深海棲艦側による陽動作戦であり、戦力を削がれ手薄になった本土を灰燼に帰すべく、圧倒的な戦力の艦隊を率いて本土近海に奇襲をかけてくる。同年春季イベントから変わらぬその驚異的な火力でこちらを苦しめてくるが、本当の地獄は戦力ゲージを削り切った先にあった。ゲージが破壊可能な状態になると、なんと随伴艦の戦艦ル級Flagship1隻が戦艦棲姫に交代し、合計2隻に増えるのである。(司令部レベル100以上は戦艦棲姫2隻固定だが、司令部レベルが99までなら1隻のみのパターンもあった)
1隻の時ですら猛威を振るっていたその超火力と超耐久が2隻に増えればどうなるかは想像に難く無いだろう。これを「ダブルダイソン」・「ツインダイソン」と呼ぶ提督も数多く存在する。(この場合のダイソンは『(随伴・旗艦問わず)戦艦棲姫そのもの』を指している。厳密にはダイソンとは『旗艦ではない(倒す必要がない)随伴の戦艦棲姫』のことであり、本来の用法からすれば誤用となるのだが、この名称で定着している)ちなみに、被弾ボイスは秋季イベントの飛行場姫の流用である。
E-6自体もAL及びMI作戦に参加した艦娘が使用できず、道中に大量のFlagship級やE-5のボスである空母棲姫が出現するという凶悪な難易度の海域であった。そんなこの海域の難易度は☆12。あの通常海域5-5『第二次サーモン海戦』(☆11)すらも凌駕し、これまでの通常海域・イベント海域・EO含めての全海域最高難易度となった。文字通りの運営からの挑戦状である。
この絶望的な戦況を乗り越え、旗艦を務める戦艦棲姫を撃破し、本土を見事守りぬくことができた提督は、駆逐艦磯風を入手することができた。
秋の南方方面海域にて(2014年秋季イベントE-3)
『発動!渾作戦』第三海域『第三次渾作戦』(通称E-3)にて三度目の再登板。今までは最終ステージでの登場がお約束であったが、今回はその座を空母水鬼に譲っている。ただし、今回は旗艦、かつこちらが連合艦隊で分身もしなかったため、以前ほどのトラウマ要因にはならなかった様子。ただし、第一次及び第二次作戦に参加した艦娘は使用できないため、駆逐艦や雷巡の割り振りを良く考えておかないと苦戦は免れなかった。また、連合艦隊の命中率マイナス補正のため、運が悪いと12隻がかりでも攻撃が一向に命中しないという事態も発生したため、楽観視はできなかった。ちなみに本イベントのクリア報酬はドイツ海軍きっての幸運艦プリンツ・オイゲン。
そして悪夢三度(2015年冬季イベントE-5甲)
『迎撃!トラック泊地強襲』の最終段階、激戦の数々を潜り抜けた提督達が見たものは……
更なるパワーアップを遂げた戦艦棲姫…もとい戦艦水鬼と、それを取り囲む二つの戦艦棲姫であった。
そう、本来の意味でのダブルダイソン・ツインダイソンが姿を現したのである。と言っても、本イベントからは難易度が丙・乙・甲から選択可能となっており、戦艦棲姫が登場するのは最高難易度の難易度甲のみである。入手報酬にもさほど差はなく、あえて選ばない限りは遭遇することはない。もっとも、E-3道中ボスとしても登場したため、イベント皆勤賞であることに変わりはないのだが。
艦隊、春のボス祭り(2015年春季イベントE-6甲)
最早ベテラン提督の間にも「登場するのは分かっているからどこで出てくるか」程度に馴染み深い存在となった戦艦棲姫。『発令!第十一号作戦』では最終海域のボス二つ前のポイントにて門番として登場している。もっとも、このエリア自体が戦艦棲姫に加えて空母棲姫、前マップの泊地水鬼、前回の冬季イベントからの続投となる戦艦水鬼からなるボスのオンパレードなため、戦艦棲姫がその中に埋もれてしまった感はある。
加えて道中で一番安定すると言われるルートは戦艦棲姫が苦手とする夜戦マップであり、アンラッキーヒットでもしない限りは大して損耗せず、本領を発揮する一番下側のルートは攻略上イマイチ人気のないルートのため、今回のイベントではあまり門番らしい仕事は来なかったようである。
戦艦棲姫のバーゲンセール(2015年夏季イベント)
『反撃!第二次SN作戦』では、何と(乙作戦以上のみ)序盤のE-2からボスの随伴艦として登場。ボスの軽巡棲鬼の装甲も相まって、出撃制限のためにあえて主力を温存し2軍を出した提督達を絶望のどん底に叩き落とした。
その後の拡張海域でも皆勤であり、E-5では全難易度共通のボスとして出現。この海域自体の難易度はさほど高くないが、E-5に出撃した艦は他海域に出せないこと、戦艦が羅針盤に弾かれるという報告があった(後に否定されたが)ことから提督達はカタログスペック以上に厳しい戦いを強いられる羽目になった。
更にE-6(乙作戦以上のみ)、E-7の随伴艦にも当たり前のように登場し、E-7の最終編成では二隻となり、旗艦への攻撃を阻んだ。そう、ダブルダイソンの再来である。あろうことか難易度丙であってもE-7ボスの随伴艦として1隻付いてくる。初心者殺しにも程がある…
余談だが、E-3の甲・乙では空母棲鬼2隻が随伴艦として登場する。かねてより噂されていたダブルおばさんも遂に現実のものとなってしまったのだ。
やっぱりいました(2015年秋季イベント)
水雷戦隊がメインとなる『突入!海上輸送作戦』では、火力・耐久の面で劣る水雷戦隊にとって1隻でも脅威なダイソンが増えるのは流石に憚られたのか、大型艦が投入可能なE-4における潜水棲姫の随伴艦としてのみの登場となった。しかし、最も易しい難易度丙であっても容赦なく登場するので、皆勤賞は継続である。潜水棲姫は読んで字のごとく潜水艦である為、いつものようにかばうことこそ無いが、単縦陣での登場なのでその火力は猛威を奮うことに…
一方で戦艦棲姫と皆勤賞の座を競い合った空母棲姫は今回は登場しなかった。
進撃、道中ダブルダイソン(2016冬季イベント)
新たなボス重巡棲姫の護衛としてダブルダイソン再び。難易度甲では更に空母棲姫も護衛にプラスされる。ルートによっては弾薬のマイナス補正なしで交戦できるとはいえ、この面子というだけでも恐ろしいのは言うまでもない。
そして今回は何と乙作戦以上で、道中にもダブルダイソンが立ち塞がった(KマスとNマスで出現の可能性あり)。2014年夏季とは違い連合艦隊での戦いであるとはいえ、ここで大破撤退を繰り返した提督も続出した。
ちなみにどちらのルートでも、そして最低難易度である丙でも戦艦棲姫との交戦は避けられない。
E-1降臨、ダイソンさん(2016春季イベント)
史上最高難易度となるイベントと評された『開設!基地航空隊』では、何と空母棲姫共々E-1から出現する(難易度甲のみ)。歴戦の提督にはもうこの時点で嫌な予感がした者も多いはずである。E-4でも水上打撃部隊を選択した場合、ボス前に出現。前段作戦からいきなりこの有様であり、後段作戦のE-6とE-7については…お察しください。特にE-7のラスボスの甲ラスダン「最終鬼畜編成全部姫」は、基地航空隊のバグが修正されるまで歴戦のRTA勢すらも匙を投げる有様だった。
ちなみに登場マスは以下のイラストの通り(難易度甲)。ラスボスさん、シフト詰めすぎです…
夏だ!水着だ!ダイソンだ!!(2016夏季イベント)
波乱の春イベを越えて迎えた夏イベ・『迎撃!第二次マレー沖海戦』。なんとここにきて、「戦艦棲姫」としての皆勤は絶たれることとなる。しかし、彼女が存在しないかといえばそんなことはなく、水着仕様の戦艦夏姫として装いも新たに登場し、E-2ボスマスにてその艶めかしいヒップラインを提督達に魅せつけた。
当該作戦は輸送作戦であり、必ずしも彼女を撃破しなければならないわけではないが、撃破しSランクを取得することで、同じく尻自慢のレア艦娘がドロップする可能性があるということで、多くの提督達が殺到することとなった。
また、E-3のボス前では悪夢のダブルダイソンとしても降臨。たとえ丙難易度であろうとダブルダイソンからは逃れられない。ギミックである程度弱体化する、基地航空隊の攻撃が有効、と対策がある上に随伴艦が貧弱な駆逐艦ばかりとはいえ、提督達はボス前で大破を量産させられ、涙をのんで再出撃を強いられることとなった。
その後のE-4ではボスの随伴として登場、これぞダイソンと言わんばかりにボスへの攻撃を吸い上げてくれる。水着姿でもやはりダイソンさんは相変わらずでした。
ダイソンさんはショッピングに夢中?(2016年秋季イベント)
『発令!「艦隊作戦第三法」』最終海域E-5にてラスボスの随伴艦として登場。吸引力の落ちない相変わずのダイソンぶりを見せつけたが、本イベントではボス艦隊に対して特定の艦娘による特効ダメージが付加される仕様なので、あまり問題になっていない。この特効ダメージは非常に倍率が高く、最新鋭とはいえ軽巡洋艦の昼連撃で戦艦棲姫がワンパン撃沈されるという、普通ではありえないような光景を目にすることができた。
一方、同時期に行われていた『艦これ×三越』コラボキャンペーンの一環として、日本橋三越本店地下入口(東京メトロ銀座線三越前駅改札前)の円柱に、集積地棲姫と共に三越デパートでのショッピングを楽しむ姿が大型円柱ポスターとして描かれていた。
赤い帽子にハイネックのセーター、チェック柄の襟と裾が付いた白いトレンチコートに、ヒールのあるシャフト(足首部分)に白黒の縦縞が入った黒のショートブーツと、コーディネートもばっちり。そのファッションセンスで集積地棲姫に私服を見繕ってあげている。角さえなければ、ホントにただの雪肌の美人なお姉さんにしか見えない。エンジョイしすぎです、姐さん…(汗)
ダイソン、インフルエンザ発症?史上初の欠席へ(2017年冬季イベント)
2017冬季イベント『偵察戦力緊急展開!「光」作戦』では、なんと道中はおろかボスマスにも姿が見当たらず、亜種の存在すらも確認されなかった。コラボイベントを除いた正規イベントで初の欠席である。
いつでもそこにいた彼女がいないイベントを前に「戦艦棲姫がインフルエンザにでもかかってしまったのでは」と一部の提督の間で囁かれた。イベント皆勤が断たれてしまった彼女に代わって空母棲姫が各所に出現し、今まで通常海域5-5や『艦これ改』の深海中枢海域でしか出現しなかった強敵・戦艦レ級がイベント海域に初めて出没するようになった。しかしながらこちらはE-3のBマスのみでの出現であり、ダイソンの如く複数出現はせず、レ級のマスも回避可能なので自身から接触しない限りは脅威とならなかったようだ。
復活のダイソン(2017年春季イベント)
前イベントにて皆勤賞は断たれてしまったが、続く『出撃!北東方面第五艦隊』では最終海域において第1戦力ゲージ旗艦を務める。(難易度甲だと道中Kマスではダブルダイソン)、第2ゲージボスの随伴にも1体、最終段階になると真・ダブルダイソンが出現。前回の欠席からの完全復活である。
2017年のアップデートで火力キャップが緩和されている為、元よりキャップ火力だった彼女はその恩恵を存分に受け、大和型やアイオワ級だろうと赤子の手を捻るかの如く大破に追い込んでくる為、基地航空隊等で先手を打たなければ被害が拡大する事に…
地獄の門番ケツベロス(2017年夏季イベント)
『西方再打通!欧州救援作戦』ではオリジナルの「戦艦棲姫」は登場せず、昨年の夏季イベント以来の戦艦夏姫が再び登場。E-5「地中海への誘い」にてボス旗艦として登場し、続くE-6の最終編成では随伴艦として現れる。最終海域の難易度甲においてはドーバー海峡を封鎖すべく、恐怖のトリプルケツダイソンが姿を現す。しかも道中で出くわす上に回避不可能。三隻でボスマス前に立ちはだかる姿はギリシャ神話における地獄の番犬・ケルベロスになぞらえて「ケツベロス」と恐れられた。ただ、こちらも火力が強化されるギミック及び基地航空隊という手段が使えた為、陸攻部隊で封鎖を突破する提督も多かった。
最終ボスでももちろんダブルケツダイソン。
E1降臨、真・ダブルダイソン(2017年秋季イベント)
『艦これ』第1期のラストを締めくくる、レイテ沖海戦がモチーフとなる前後編イベントの前編にあたる『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』。クライマックスとなる本イベントの難易度は高くなるとかねてより予想されていたわけだが…そんな提督達の不安を嘲笑うかの如く難易度甲では序盤のE-1にてボスの随伴として早々のご登場となった。E-1での登場は2016年春季イベント以来である。しかもラストでは随伴に戦艦棲姫が2隻。
2014年夏イベE-6において多くの提督の本土を焦土にしていった旗艦・戦艦棲姫・随伴・戦艦棲姫のダブルダイソンが遂に両方とも随伴となり、通常艦隊における真・ダブルダイソンとの戦いとなった。しかもこの海域では戦艦・空母が使えず、雷巡を起用する余裕もそう多くはなかった。およそE-1とはとても思えぬ編成に、初見の提督達が絶望したのは言うまでもない。
とはいえ、E-1では基地航空隊が1部隊使える上、倒さなければならない旗艦は軽母ヌ級改である為、「あの時」程の絶望感はない。旗艦を戦艦棲姫にしなかったのは運営側のせめてもの恩情だと思いたい。
あのー、まだ序盤も序盤なんですけど…
最終海域においてはボスマス出現の為にZ-6マスでS勝利を取るのが必須(弱体化ギミックなどではなく必須要件である)なのだが、その随伴が難易度甲に限ってはまたしてもダブルダイソン。他の編成も決してヌルくはない上に第四警戒航行序列での出現な為、前衛の雷撃も侮れず、最大の難所と化した。
改良型登場「ダイソン改」(2018年冬季イベント)
そして第一期最期のイベントとなった『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)』。前段作戦こそ出番はなかったものの、後段作戦においてやはり登場。そして、最深部に進んだ提督が見たものは…
武蔵改二の真似事なのか外套を羽織り、さらなるパワーアップを遂げた戦艦棲姫改であった。
電探こそ積んでいないものの、口径が小さくなった代わりに命中精度が高く改良されたと見られる主砲(ただし今までは主砲2基+副砲1基だったのが主砲3基装備となっており、素火力増加も相まって最終的な火力は3割増し)に加えて偵察機を積むようになり、弾着観測射撃が可能となった。航空戦で制空権を奪われようものならこちらは蹂躙必至である。まだ5スロ目に徹甲弾を積んでいないだけマシと思うべきか…
一方で防御力も大幅に強化されており、耐久はこれまでの倍近い700、装甲値は難易度で変わるものの難易度甲では100近く増加して248と、2017年夏イベのE-4で多くの提督を苦しめた某フランスパンに迫る勢いとなっている。
E-6第二ゲージでは旗艦として登場。特効持ちのカットインを叩き込んでなお、ややもすれば弾かれてカスダメに終わるこの強敵にこちら側は通常艦隊で挑まねばならなないという試練に、多くの提督が阿鼻叫喚の苦しみを味わった。挙句、E-7第二ゲージ最終編成では早くも随伴として登場。特効やギミック込みでも落としきれるとは限らない難敵を相手に百戦錬磨の提督も苦戦は免れなかった模様。
二期は水着で初登場(2018年初秋イベント)
第二期実装後初のイベントとなった『抜錨!連合艦隊、西へ!』ではまたしても水着をまとい、戦艦夏姫として三度目の登板を果たす。
今回の出番はE-4輸送ゲージ、E-5第一ゲージのそれぞれボス旗艦とE-5第三ゲージのボス随伴。特にE-4の丙以上、E-5-3甲ではダブルダイソンとして立ちはだかる……のだが、E-4の当該マスはA勝利で済むため倒す必要が薄く、E-5に至っては第二ゲージボスの悪夢ぶり(戦艦仏棲姫を参照)と第三ゲージの肩透かしぶり(欧州水姫を参照)で完全に存在感が霞む有様となってしまった。一年前のケツベロスの脅威もどこへやらである。
ダブルダイソンのバーゲンセール(2019年冬イベント)
『邀撃!ブイン防衛作戦』ではE-2Mマス、E-3Oマスおよび第二ゲージボスマスで登場。
おそるべきは丙作戦以上ではこの登場マス全てにおいてダブルダイソンと遭遇する可能性がある(乙以上ではダブル確定)という驚愕のダブルダイソン率だろう。かつては海域最深部の恐怖の象徴だったダブルダイソンも随分大安売りされるようになったものである。ここまで来るとダブルダイソンがゲシュタルト崩壊を起こしかねない。
しかし安売りされるだけあって提督の対応力も向上しており、乙以上でルート開放の鍵となるNマスへの進路に陣取ったE-3Oでこそ軽量編成を強いられた味方艦隊を苦しめるものの、それ以外では準備次第でどうにかなってしまう。具体的にはE-2Mではボスの弱体さを見越した陸攻隊の集中攻撃で、E-3-2ボスでは約束された勝利の砲こと磯風の特効攻撃を含む史実特効で、そして両者においてビッグセブンの特殊砲撃で対策が可能である。運営の情を感じる采配と言えるだろう(戦艦棲姫『私ヘノ情ハ無イノカ!?』)。
アーケード初デビュー(2018年春季イベント)
『艦これアーケード』第4回期間限定イベント、『決戦!鉄底海峡を抜けて!』の後段E-5のボスとして登場。登場すること自体は事前に公式動画でも知らされていたが、いざ後段作戦が開放され挑んだ提督が見たものは………
主力部隊及び随伴部隊の旗艦を務める2人の戦艦棲姫だった。
夜間作戦海域であるため、その実力を存分に発揮出来る雷巡などがいれば1人のみの撃破はそこまで難しくないのだが、最大の問題は該当海域のゲージを0にするにはこの2人の戦艦棲姫を一度の戦闘で両方撃破しなければならないという点である。(全難易度共通)
この絶望的な条件の中、1日がかりでも攻略出来なかったという声も挙がるなど、本家ブラウザ版とは別の側面で阿鼻叫喚の様相を呈した。出撃制限がかかる難易度甲の自由枠には雷巡2に潜水艦1、雷巡2に空母1、潜水艦3、空母3の組み合わせで突破したという報告がある。
(4:24~)
見事ゲージを破壊できれば、戦艦棲姫のうなじに繋がれたコードの接続が外れる演出が拝めるが、直後に艤装部分に背後から襲われてフェードアウトするというショッキングな最期を迎えてしまう(艤装部分が口を開けて襲い掛かっているため、食べられているように見えなくもない)。
3人に勝てるわけないだろ!(2018年秋季イベント)
AC版の第5回期間限定イベント、『AL作戦/MI作戦』のExtra Operationのボスとして空母棲姫とともに2人の戦艦棲姫が姿を見せる(全難度共通)。
普通に戦うなら絶望的なメンバーだがEO海域は3人の提督が協力して攻略する形式になっており、丙・乙難度なら3人がちゃんと動けばそこまで苦もなく勝てた。
しかし甲難度になるとかなりタフになり、綿密な戦略、連携が求められこととなり、かなりの難関と化した。
このEO海域の最終戦ではAI作戦の新規追加艦浦風と浜風、MI作戦の新規追加艦伊401と大淀に加えて新規追加艦となる朝雲と山雲が全員ドロップした上、前回イベントでの追加艦であった伊8がドロップし、改装が可能になったため、彼女らを求める提督から殴られた。
ダイソンは2度来る(2019年春季イベント)
AC版の第6回期間限定イベント、『発動!渾作戦』のE-3海域のボスとして非マッチング海域では1年ぶりの登場となった。
シングルダイソンでの登場な上に本家の同イベントではそれなりに苦戦する要素があったのだが、AC版ではそれが軒並み無くなっている。せいぜい対空カットインを行う軽巡ツ級が随伴艦になっているため、航空攻撃が通りにくいことくらい。
さらに強制的に複数艦隊戦になるということもないのでダイソンの攻撃を避けることだけに集中できる。配置によっては空母ヲ級を含む艦隊と複数艦隊戦になることもあるがダイソンを倒すだけならそこまで脅威にはならない。
編成制限も乙難度で戦艦1隻固定、甲難度でも戦艦2隻固定かつ空母娘の出撃不可という極めて緩いものである。
それに加えてこのイベントから新要素として史実特攻が実装されたのだが、ダイソンの持ち場であるE-3海域の特攻艦メンバーには艦これ最大火力を誇る大和型姉妹がいたため、出撃条件となる戦艦に彼女らを入れれば火力面の不安が無くなる。
丙、乙難度では砲撃サークルの配置がヌルく楽に勝てる。甲難度では砲撃サークルの配置も厳しくなるが熟練提督では問題にならない上、初登場時から「攻撃手段が砲撃オンリーなため、潜水艦娘に致命的に弱い」という弱点を見切られており、経験の浅い提督にも戦艦2潜水艦4という編成でカモられることとなった。
戦艦棲姫が出てくるマップが難しいのは戦う条件が悪いだけで単独ではそれほど脅威ではないとたびたび言われていたが、今回のイベントでは奇しくもそれを証明することに。
ちなみにダイソンさんの担当であるE-3海域では普段各種演習と大型艦建造でしか邂逅できない鹿島とこちらも普段は建造でしか邂逅できないZ3のドロップが確認されたため、追加艦である野分と萩風のために周回する提督に加えて鹿島、Z3のドロップを狙う提督にタコ殴りにされている模様。南無。
…と、前半ではまるでいいとこなしだったが後半になると突如牙をむくのであった。
なんとE-5甲において上述のボス編成とほぼ変わらない状態で道中に出没。
戦闘でいくらダメージを負おうが最終的に勝ちさえすれば問題の無いボス戦ならともかく道中戦ともなれば話は別であり砲撃一発の重みが段違いである。
挙句の果てに同マップの道中には空母棲姫まで配置されており戦闘開始時の位置取り次第では姫2艦隊との道中連合戦が発生する。
また、会敵を回避したと思ったら近くにいたボスの空母水鬼の随伴艦隊として戦闘することも。
なお、あくまで道中艦隊であるため撃破しても削れるゲージは雀の涙程度であり
いかに少ない被害で海域攻略出来るかと、マップ上での立ち回りを強く意識させられることとなった。
道中ダイソン地獄(2019年秋季イベント)
AC版の第7回期間限定イベント、『発令!第十一号作戦』では甲難度E-5海域の道中に登場する。
配置によってはスルーも可能なのだが、配置が悪いと海域ボスの港湾棲姫との複数艦隊戦か、港湾棲姫の前座として道中戦をするという非常に嫌な二択を迫られる。
とはいえ、この海域でのダイソンさんは火力、攻撃頻度ともに自重気味であり、運さえ良ければ港湾棲姫との複数艦隊戦になっても港湾棲姫を仕留められることもままあるので脅威度自体は比較的低めになっている。
…しかして、地獄は拡張作戦に待っていた。
最終海域となるE-8にて乙難度以上にすると道中にダブルダイソンが配置され、配置が悪いとダブルダイソンとの複数艦隊戦が発生する可能性があるという酷いことに。
乙難度だとダブルダイソン両方との道中戦を回避可能なので救いはあるのだが甲難度になると配置の都合からダイソンとの道中戦が避けられないようになる。さらにどの配置でも海域ボスの泊地水鬼の付近を片方のダイソンが巡回しており、泊地水鬼に会敵しようとすると高確率でダイソンとの複数艦隊戦になる。
しかも間の悪いことにボスの泊地水鬼は陸上型深海棲艦。つまりアーケード版におけるアンチダイソンである潜水艦娘に甘えることもできない。まさに地獄。
そんな中でアーケード提督たちは検証を重ね、「島風単騎掛けでサークルを全避けする」「単横陣でT字有利を維持できれば平均速度30ktくらいで砲撃サークルの全回避ができる」といったダイソン攻略法を発見し、道中ダイソンを安定していなせるようになっていった。
これまで戦う機会が少ない上に、その少ない機会でさえそこまで深く検証されたことが無かったアーケード版ダイソンに対する提督たちの理解が進んだイベントであったと言えるだろう。
深海棲艦 戦艦夏姫 離島棲鬼 敵艦隊のお艦 戦艦棲姫さんこっちです 16inch三連装砲さん ダイソン(艦これ)
艦娘ではなく提督(特に軍紀を乱す馬鹿)に死ぬ程恐れられる戦艦棲姫も...
???「何か私に用か?」
いえ、何でも御座いません!
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