概要
惑星Ziは銀河系の中心部を挟んで地球とはほぼ正反対の位置に存在するゾイド星系の第2惑星で地球から約6万光年も離れている。
直径は地球の約85%で大気は地球とよく似ており、大気中には荷電粒子やタキオン粒子が存在する。また金属鉱脈の露出が多く、その為に海は金属イオンの濃度が高く、そこで誕生した生命は様々な進化を経て金属生命体ゾイドになっていった。また進化の過程による枝分かれで独自の発展を遂げた結果、地球人によく似たヒューマノイド型の知的生命体であるZi人ことゾイド族も誕生した。ゾイドはコアと呼ばれる体内の球体構造を中心にする体機構を持つが、Zi人はじめとする動物や植物などそうでない生命体も多い。
惑星の周囲には地球の月にあたる衛星が3つある。
Zi人は見た目は地球人とほぼ同じだが、寿命は100年以上である。顔には必ずといっていいほどタトゥーのようなものがあるがこれはゾイドと同じように金属細胞があるからである(時代を経るにつれ、顔に金属細胞由来のが模様が現れない個体も増えていったようだが、それに代わってペイントをする文化も発達した模様)。太古に存在したと言う古代ゾイド人は身に危険が迫ると一定時間のみ外皮を硬化させる機能メッキ化能力を持つ者も存在していたが今では退化したようである。彼らZi人はゾイドを改造して土木作業や輸送などに使っており、また戦闘用として使う事が多い。マグネッサーシステムと呼ばれる強力な地磁気を利用した電磁浮遊機能をもった飛行ゾイドを使うことで、かなり早い段階で飛行技術も発展してきた。
太古には古代ゾイド人によりかなりの文明があったが既に滅亡し、今では遺跡が存在する程度である。地殻活動が安定して以降、作中の文明は発達してきたが、それ以前の歴史は事実上、失われており、遺跡等で推測するほかない。
Ziの年号はZAC(ザク)である。
元々は金属生命体だけの惑星だったのだがZAC2029年に地球から来た宇宙移民船グローバリー3世号が不時着し、それに乗っていた地球人を始めとする地球産の動植物も生息・存在するようになるなど生態系も変わっている。
中央大陸戦争を始め、多くの戦乱が起きている。先述の地球人の登場でそれまで原始的だったゾイドがコンピューターやビーム砲などの地球技術の導入によって強力な兵器になっていった。だがそんなZiにも大災難が降りかかった。大陸間戦争の最中に巨大な彗星が衛星の一つに直撃、その大量の欠片が隕石となってZi各所に落下すると言う大惨事になった。これこそが惑星Zi大異変グランドカタストロフである。この大規模災害により幾つかの大陸が被害を受け、数千万単位で人々が死に、多くのゾイドも絶滅、もしくは絶滅しかかるほどになったり、いくつかの技術も失われた。更には大異変発生からしばらくの期間、惑星全体に強力な磁気異常が発生して各ゾイドの機能が停止し、しかもマグネッサーシステムを用いた全ての飛行ゾイドが使用不能となったが後に磁気異常は収まった。
一時期はゾイド星とも呼ばれていた。
地名
中央大陸デルポイ
Ziの中央部にある大陸。
偏西風によって大陸西側は激しい気候の変化を受け、四年に一度のサイクルで洪水、寒波、干ばつが発生する。7月には夏至によって気温は一気に10度上昇し、太陽の照射率は30%増大する。一方で、偏西風を遮断する中央山脈の存在によって対する東側の降雨量・温度差は比較的安定している。季節によってマルガリータ暖流による雨季があり、平原は泥濘と化す。このために大陸の西部と東部では同じ面積の土地であっても穀物の収穫量には大きな差ができる。そのため、生活の厳しい西側と豊かな東側という図式が発生し、部族紛争の原因となった。
かつては50以上の様々な部族が興亡し、群雄割拠の状態だったが、最終的には風族、海族、鳥族、神族、虫族、地底族、砂族、火族の8部族が生き残った。
この部族紛争を経て風族のヘリック・ムーロアが建国したヘリック王国が大陸を統治していた。だが後にヘリック二世率いるヘリック共和国とそれに反抗するゼネバス・ムーロア率いる軍事国家ゼネバス帝国に分裂し、それによって勃発した中央大陸戦争の果てにヘリック共和国が統一した。尚、グローバリー3世号が落下したのもこの大陸。
大異変で大陸が3つに分断されるほどの被害を被ったが後にルイーズ大統領を中心に復興が行われている。ルイーズは東西の経済格差を無くすために西側の農地改革や流通路強化などを行って改善している。
後に鉄竜騎兵団に征服されてヘリック共和国が滅亡、ネオゼネバス帝国が建国し、共和国軍残党が各所で抵抗し、中央大陸大戦の舞台となる。一時は共和国軍は大陸から完全に追いやられる事になったが後に反抗を開始して帰還、その後戦いの末にネオゼネバスと停戦となり、帝国解体と新大統領総選挙により再び統一された。
- アーサ市
中央大陸北東部にある工業都市でヘリック共和国の軍需産業を支えた。マッドサンダーもここで建造された。
- アルメーヘン
中央大陸中央部に位置し、バーナム川に面した町。ZAC2042年、中央大陸戦争中、最も激しい戦いと言われる「国境の橋争奪戦」の舞台となった。
- ウィルソン市
中央大陸北東部の野生ゾイド群生地の南に位置する都市。南にウィルソン湖がある。帝国領のトビチョフ市とは中央山脈北部を横切る北国街道で結ばれている。
- エツミ港
クーパー港の隣に位置する港湾都市。帝国領のイリューション市とは中央大陸南部を横切る南部山岳道路で結ばれている。
- ギナム市
ウィルソン湖の南西に位置する都市。500年の歴史を持つ鳥族の古都だが、ZAC2018年の砂漠の戦い以降、帝国軍のゲリラ的な奇襲攻撃を受け、僅か3日で滅ぼされてしまった。
- クーパー港
中央大陸南部沿岸に面した港湾都市。ZAC2038年、共和国軍はここから帝国領土を目指して渡海し、ミーバロス港に上陸した。
- クック市
中央大陸北部の氷河地帯に位置する都市。ZAC2044年12月、共和国軍は帝国軍に占領された軍港を攻撃し、反撃を開始した。ZAC2106年、共和国軍はクック市にある要塞を攻略し、反攻の拠点としたが、セイスモサウルスによって壊滅し、共和国軍は東方大陸に落ち延びることになった。
- グラント市
クロケット市の左隣にある都市。
- グレイ市
中央山脈東側のふもとにある都市。南にグレイ湖がある。
- クロケット市
共和国首都ヘリックシティに一番近い都市。中央大陸東部の平原に位置する。
後にクロケットシティに改名されている。ZAC2108年にはネオゼネバスの補給拠点となっていたが共和国軍の襲撃を受ける。
- セシリア市
中央大陸南東部沿岸に面した都市。
- フロレシオ港
中央山脈の南端にある港。
- ヘリックシティ
中央大陸東部の山岳に囲まれたヘリック共和国の首都。元々は風族の本拠地であった。三重の堅牢な城壁に囲まれた城塞都市でもある。中央大陸戦争の時にデスザウラーによって一度陥落したが軍も民衆も全員掘ったトンネルで脱出し、それから4年後に奪還した。大陸間戦争ではギル・ベイダーの爆撃で多数の犠牲者が出た。第2次大陸間戦争では鉄竜騎兵団の襲撃で陥落した。
- ドクロ岩
共和国軍コマンド部隊「ブルーパイレーツ」の根城。中央山脈の山中にあり、頭蓋骨のような形の岩が秘密基地になっている。
- ハドリアンウォール
古代遺跡の城壁を利用した共和国軍の防衛線。ZAC2042年、国境を越えた帝国軍が攻撃を開始したが、エリクソン大佐の策略によって阻止されてしまう。
- マウントアーサー要塞
アーサ・ヘリックシティ間の街道を守るため、マウント・アーサーの麓に築かれた要塞。ZAC2101年12月、鉄竜騎兵団の攻撃により陥落した。
- アルダンヌ
グラント市の北に位置する森林地帯。ZAC2032年にここで大規模な会戦が行われた。
- アルベ・チャーチ海溝
クーパー湾の先にある海溝。
- ウィルソン川
クック市からウィルソン湖を経てアクア海に流れ込む大河。
- ウィルソン湖
ウィルソン市の南に位置する湖。
- オウムのくちばし地区
バーナム川に面し、帝国領土にくちばしのように突出した共和国の一地域。帝国の情報を収集するため、最新の通信機器を有した基地が設置されていた。
- オコーナー諸島
中央大陸北東、シード海に散らばる島々。
- クーパー湾
クーパー港に面した湾。
- クック湾
クック市に面した湾。氷山地帯があり、共和国軍はここからクック基地の軍港を攻撃した。
- グランドバロス山脈
中央山脈の一部でグローバリーⅢ世号が不時着した場所でもある。
- グレイ湖
グレイ市の南に位置するレッドリバーの源泉の湖。
- ゲルマンジー半島
中央山脈南端フロレシオ海に面した半島。ZAC2045年7月、共和国軍はウルトラザウルス率いる大部隊をこの半島に上陸させ、中央山脈へ進出した。
- ゴルゴダス海峡
中央大陸の最北端に位置する海峡。
- ザブリスキーポイント
ゴルゴダス海峡に流れ込む半島の先の地点。中央大陸の最北端であり、「大氷原の戦い」が行われた場所である。
- ジョラタン渓谷
アルダンヌ森林地帯の西半分を占める渓谷。
- セシリア山
レッドリバーのほとりから望める山。セシリア市の南西に位置する。
- セシリア半島
セシリア市の西側に突き出た半島。
- ターボット山
中央山脈の最高峰である山。ZAC2032年、共和国軍のレーダーサイトが作られた。
- ダリル高原
中央山脈ホワイトロックの麓の高原。西にはアルダンヌ森林地帯が広がる。
- 中央山脈
中央大陸の南北を貫き東西を分け隔てる山脈。この山脈がヘリック共和国とゼネバス帝国の国境線となった。ZAC2045年8月、首都を陥落された共和国軍はゲルマンジー半島から上陸後、中央山脈に進出。帝国軍最大の山岳基地を陥落させ、そのあとに司令部が置かれた。
- ディエップ
ゲルマンジー半島の対岸に位置する浜辺。上述のゲルマンジー上陸に際し、共和国軍は帝国軍重装甲部隊をおびきよせるため、この地で陽動作戦を行った。
- バーナム川
中央山脈の共和国および帝国の国境線上を流れる川。この川を巡って幾度なく戦火が交わられた。
- ヘリック湾
ヘリックシティの東の海岸に広がる湾。
- ホワイトロック
中央山脈のほぼ中央に位置する高峰。万年雪をかぶった山ゆえにホワイトロック(白い岩)と呼ばれる。ZAC2036年6月、共和国帝国両軍の激闘が繰り広がれ、それ以後「ブラッドロック」(血染めの岩)とも呼ばれるようになった。
- マウント・アーサ
ヘリックシティの北に位置する活火山。麓にマウントアーサー要塞が築かれている。
- マウント・ジョー
ヘリックシティの南に位置する活火山。
- メタロゲージ
中央北東部に位置する野生ゾイド群生地。
- ライカン峡谷
中央山脈北部に位置する峡谷地帯。ZAC2106年、定期的にここを通過するネオゼネバス軍の補給部隊をライガーゼロとゴルヘックスが共に急襲し、貴重な対ジャミングウェーブのデータを入手した。
- レッドリバー
グレイ市の南に位置するグレイ湖を源泉とし、クーパー港に至る大河。川の水には赤い金属イオンの成分が溶けこんでおり、それが川の名の由来となっている。ZAC1980年、国境線を巡って対立を深めた共和国と帝国がこの川で激突し、中央大陸戦争が勃発。以来、この川は両軍にとって最前線となった。
- イリューション市
中央大陸南西部の大湿原地帯に位置する都市。共和国領のエツミ港とは中央山脈南部を横切る南部山岳道路で結ばれている。
- ウラニスク市
中央大陸西部沿岸に面した工業都市でゼネバス帝国の軍需産業を支えた。
- ガニメデ市
ゼネバス帝国首都に一番近い都市。右側にガニメデ湖がある。
- ゼネバス帝国首都・白い町
ゼネバス帝国の首都。中央大陸西部のゼネバス山地に位置する。大理石の建物が多く「白い町」とも呼ばれていた。ZAC2039年の帝国首都包囲作戦の際、共和国軍の何日にも渡る砲撃とサラマンダーの空爆で瓦礫の山となった。
- ダリオス市
中央大陸中央部に位置する都市。ここから北へ100km離れた場所に帝国軍の研究所があり、デスザウラーの開発が行われていたが、エリクソン大佐率いるシールドライガー、コマンドウルフからなる高速機動戦隊に強襲され、機密保持のために爆破された。
- トビチョフ市
中央大陸西部に位置する都市。共和国領のウィルソン市とは中央山脈北部を横切る北国街道と結ばれている。
- バレシア市
中央大陸北西部沿岸の氷河地帯に位置する都市。ZAC2039年、首都を脱出したゼネバス皇帝はバレシア基地から暗黒大陸ニクスへ亡命した。
- ミーバロス港
中央大陸南部沿岸に面した港湾都市。ZAC2038年、共和国軍はここから上陸し、敵首都を目指した。
- ユビト港
中央大陸南西部沿岸に面した港湾都市。ZAC2100年の第二次大陸間戦争時、ヘリック共和国軍はここから西方大陸へ増援部隊を派遣した。
- ウラニスク湾
ウラニスク市に面した湾。北西にニカイドス島が浮かぶ。
- オビト海峡
中央大陸本土と南西の小島との間にある海峡。
- ガニメデ湖
ガニメデ市の隣にある湖。
- ゼネバス山地
中央大陸南西にある山岳地帯。議会の陰謀で追放されたゼネバスはここに首都を築きゼネバス帝国を建国した。
- タイガーゲージ
メトロゲージの南に位置する肉食獣ゾイドの群生地。
- ニカイドス島
ウラニスク湾沖に浮かぶ島。ZAC2051年、首都を陥落されたゼネバス皇帝は要塞化されたこの島に逃げ込み、ガイロス帝国の救援を待ったが、ガイロス皇帝に裏切られてゼネバス帝国は崩壊。ゼネバス自身も暗黒大陸へ連行され、大異変のどさくさで死亡した。
- バレシア湾
バレシア市に面した湾。ゼネバスが中央大陸亡命の時にも、そして再上陸した時にもここを通っている。
- バロニア諸島
中央大陸北西ダラス海に散らばる島々。位置的には中央大陸の氷河地帯に近いが、火山活動が活発であるため、亜熱帯気候に近い環境。アイアンコング野生体の原産地でもある。
- マンクス海峡
中央大陸本土とニカイドス島との間にある海峡。
- メトロゲージ
中央大陸北部、ゼネバス帝国側の野生ゾイド群生地。
- ミーバロス湾
ミーバロス港に面した湾。
- ユビト湾
ユビト港に面した湾。
- オベリア平原/砂漠地帯
ゼネバス山地から東に存在し、ツンドラ地帯とも隣接する広大な土地。
暗黒大陸ニクス
ガイロス帝国が存在する北部の大陸。かなり険しい地形でつかの間の春と長い冬を繰り返す極寒の地。東西南北には火山脈が伸びていて、それが絶えず巨大地震を引き起こす危険地帯でもあるがこの地熱エネルギーによってニクスの人間達やゾイドを含む生命は生きていた。
過酷極まりない大陸なのでニクスの人々は他の豊かな大陸へ進出することを夢見、そして他の大陸の人々はニクスを「暗黒大陸」と呼び恐れていた。
ここには他の大陸と違ってドラゴンやワイバーンなど神話に出てくるような野生ゾイドが存在し、そのゾイド個々の能力は大陸独自の鉱物「ディオハリコン」を与えることによって強力になっていたが、大異変のせいでこれらの技術やいくつかの野生体は失われている。また大異変によりかつては陸続きだった東の土地が暗黒大陸テュルクとして分断されている。
第一次大陸間戦争ではニフル湿原とその周辺のみが戦場だったが、第二次大陸間戦争のニクス戦ではその全域が戦場となった。
旧大戦の頃はダークネスだとかブラッディゲートだとか物騒な名前の地名があったが大異変以降はいくつか改名されている。
- ヴァルハラ
アース平野の東に位置する都市で大異変後に遷都されたガイロス帝国帝都。同国の経済の中心部で人口は3000万と言う大都市。ZAC2101年に起こったプロイツェンのクーデターのせいで壊滅、廃墟と化している。
- ウプサラ
アース平野北部に位置する都市。
- セスリムニル
ヴァーヌ平野東端に位置する都市。第二次大陸間戦争で最も激しい市街戦が行われ、デスザウラーとマッドサンダーの激闘が繰り広げられた。
- ダークネス/チェピン
旧大戦時代におけるガイロス帝国首都。ニフル湿原西端に位置する。遷都後はチェピンに改名されており、未だに軍事拠点はなおもここに置かれている。
- トロン
ブラックラスト北部に位置する都市。
- トローヤ
テュルクにある古代都市で今は廃墟になっている。実はガイロス帝国発祥の地らしい。
- ブラッディゲート/カオスケイプ
ニフル湿原南端に位置する拠点。流血の門という意味で、巨大な石柱がいくつも立ち並ぶ場所。大異変後はカオスケイプに改名された。
- デビルメイズ/メイズマーシ
カオスケイプから北西に離れた場所に位置する拠点。悪魔の迷路という意味で、平らな大地が無数に並び、その下の道は迷路のように入り組んでいる。大異変後はメイズマーシに改名された。
- ユミール
ミッド平野の南に位置する拠点。ニクシー基地を攻撃した改造ホエールキングモビーディックはここから発進した。また鉄竜騎兵団の本拠地もあったが誰も知らなかった。
- アース平野
ニクス大陸北東部に広がる平野。
- アウドムラ半島
ニクス大陸の西端に位置する半島。
- イグドラシル山脈
ニクス大陸の南北に伸びた山脈。
- ヴァーヌ平野
ゲフィオン山脈の南に広がる平野。ここを超える事でヴァルハラに行ける為、共和国軍と帝国軍が激突。両軍合わせてゾイド10万機、兵士200万人が激突すると言う戦線が100キロと言う空前の大会戦が行われた。戦闘開始から6日目に北西からハーマンとシュバルツらが来て、戦いを止めさせたが、5日間の戦いで両軍とも兵士12万人が死亡し負傷者はその5倍以上、そしてゾイドも4万機以上が破壊されると言うとんでもない損害になっていた。
ヴィグリド湖
ヴィグリド平原内に位置する湖。
ヴィグリド平原
アース平野の西隣に広がる平原。ヴァルハラに至る交通の要所。
- ウルド湖
ビフロスト平原とトリム高地の間に位置する湖。
- エントランス湾
ビフロスト平原の南に位置する湾で「入口」という意味。第二次大陸間戦争時、鉄竜騎兵団がここに築かれた防衛陣地を襲撃している所を上陸したウルトラザウルスに目撃されている。そしてトライアングルダラスの回廊を利用して暗黒大陸に上陸した共和国軍がここに上陸、制圧して暗黒大陸における橋頭堡として湾岸と沖合いに基地を建設した。沖合いの基地にはサラマンダー洋上部隊が配属されていた。鉄竜騎兵団の妨害もあったが帝国軍はここに上陸するとは思っても見なかった為、守りを弱めにしてしまったので共和国軍がニクス中央部を制圧する結果となってしまった。
- グニタ高原
ミッド平野の北に広がる高原。
- ゲフィオン山脈
ニクス大陸東部に伸びた山脈。
- ゴッドクライ
神の叫びという意味で、周辺に沼地が広がり、その先に巨大な亀裂が走った峡谷地帯。大異変以降、この地名は無い。
- トリム高地
ニクス大陸中央部に位置する高地。第2次大陸間戦争ではここに共和国軍の基地が築かれた。この基地でハーマンとシュバルツが秘密裏にプロイツェンの不審な行動に対して会談をしていたが、そこにプロイツェンの放った刺客ライガーゼロイクスにより基地は滅茶苦茶にされた。
- ニフル湿原
ニクス大陸南部に広がる湿原地帯。第一次大陸間戦争ではこのあたりとビフレスト平原が戦場になった。
- ビフロスト平原
トリム高地の西側に広がる平原。
- ブラックラスト
ヨツン平野の東に広がる砂漠地帯で別名「黒の砂漠」。
- ミッド平野
ニクス大陸南西部に広がる平野。
- ミミール湖
ニフル湿原とミッド平野の間に位置する湖。
- ムスペル山脈
ニクス大陸西部に伸びた山脈。
- ヨツン平野
ムスペル山脈の北に広がる平野。
- リバーオブリベンジ
逆襲の河という意味。第一次大陸間戦争期においてはヘリック共和国とガイロス帝国(暗黒軍)の決戦の舞台となった。大異変以降、この地名は無い。
西方大陸エウロペ大陸
中央大陸の西側に存在する大陸。北エウロペ大陸と西エウロペ大陸、南エウロペ大陸からなる3つの大陸で構成されており、多くの野生ゾイドも大異変を生き延びて生息している。古代ゾイド人の遺跡が数多く眠っており、そこには現在よりも高度なテクノロジーがいくつか残っている。
アーバインらの出身地でライガーゼロやライトニングサイクス、ケーニッヒウルフなどと言ったゾイドもこの大陸の出身である。
強力な統一国家など存在せず、小国家が乱立しつつさまざまな民族やゾイドが共存していたがトライアングルダラスのせいで中央大陸に攻め込めないガイロス帝国がZAC2099年に中央大陸への侵攻の足掛かりとして攻め込んだ事が第2次大陸間戦争の序盤「西方大陸戦争」の始まりとなり、開戦後に現地民はヘリック派とガイロス派に分裂した。ちなみにトライアングルダラスもあるがもう一つここが戦場になった理由はこの大陸に眠る古代のテクノロジーを両軍が欲したからである。オーガノイドシステムはここにある遺跡から発見されたオーバーテクノロジーである。
大異変以降は共和国から供給される技術などで急速に近代化し、西方大陸戦の後は共和国の統治下となっているがそれに反感を持つ現地の小国や人々は少なくない模様(当大陸出身のアーバインに言わせれば「よその国でデカい顔をしているのは帝国も共和国も一緒」との事)。後に中央大陸を乗っ取られたヘリック共和国残存軍の拠点になった。
ジャンク屋業やパーツ修理業から成長し一部カスタマイズパーツの開発を行っている企業ナカセ・インダストリーも同大陸に存在する。
アニメ版の舞台はここである。
北エウロペ大陸
西方大陸戦争の主戦場となった大陸。開戦時は東側が共和国、西側が帝国の勢力圏となり、緒戦の結果、ZAC2100年には大陸の8割が帝国の勢力圏となったが、第二次全面会戦での帝国軍の失敗以降から次第に共和国軍が押し始め、最終的に西方大陸戦争の勝者となった共和国の勢力圏となる。
- ロブ平野
北エウロペ大陸の東端に広がる平野。半島にロブ基地が存在する。
- ロブ基地
北エウロペ大陸東端のロブ平野に位置するヘリック共和国軍の基地。第二次全面会戦の舞台になった場所である。
- ミューズ森林地帯
ロブ平野の西に広がる森林地帯。
- グラム湖
ミューズ森林地帯の左隣に位置する湖。
- アレキサンドル大地
ミューズ森林地帯の南に位置する台地。
- ヘスペリデス湖
レッドラストの右側に位置する湖。「金の湖」とも呼ばれている。第二次全面会戦後、総攻撃に失敗した帝国軍はジェノブレイカーの助けもあってこの湖に架かる橋を渡って撤退に成功した。
- メリクリウス湖
レッドラストの南に位置する湖。ヘスペリデス湖の金の湖に対して「銀の湖」とも呼ばれている。中心にオリンポス山がそびえる。開戦から1週間で帝国軍に制圧された。
- オリンポス山
メリクリウス湖の中心に位置する山。別名「天導山」。西方大陸の最高峰であり、「エウロペの屋根」と呼ばれている。山頂にオーガノイドシステムがある古代遺跡が存在し、帝国軍によりそこでデスザウラー復活実験が行われたが、遺跡の破壊を命じられて苦労しながらも殴り込んできたハルフォード隊と暴走したデスザウラーの戦いが起こり、最終的には荷電粒子砲を無理に発射した為に崩壊したデスザウラーの爆発により壊滅した。またこの時にハルフォード隊の生き残りであるトミー・パリスがオーガノイドシステムのデータを持ってダブルソーダに救出された。
- レッドラスト
北エウロペ大陸の大半を占める砂漠地帯。別名「赤の砂漠」。大異変直後のZAC2057年、同地のカシル村にて共和国と帝国の停戦会談が行われる予定であったが、帝国軍の一方的な攻撃により決裂した。またZAC2099年8月、両軍はここで初めて激突した第一次全面会戦の舞台となった。その結果、軍備を整えていた帝国軍により戦力の少ない共和国軍は敗退してしまった。
- ニクシー基地
ニザム高地の北の半島に位置するガイロス帝国の西方大陸における基地。西方大陸戦争末期、共和国軍はウルトラザウルスを有するデストロイヤー兵団を中心に総攻撃を開始し、基地は壊滅状態となり、ガイロス帝国はエレファンダー部隊を殿として西方大陸から撤退した。その後、共和国軍の基地となり、暗黒大陸侵攻の為の拠点となる。それに対して帝国軍は迎撃態勢を整える時間稼ぎとして攻撃を加えたりした。
- ニザム高地
ニクシー基地の南に位置する高地。
- ブロント平地
ニザム高地の西に位置する平地。
南エウロペ大陸
西エウロペ大陸とは地峡で繋がった大陸。小国家が乱立しており、住民は共和国派と帝国派に分かれて争っている。
- エルガイル海岸
南エウロペ大陸西部の海岸。ZAC2100年3月、帝国軍はガリル遺跡を目指してここへ派兵。共和国軍はゴジュラス1機を含む1個大隊を派遣したが、新鋭機であるジェノザウラーとレブラプター部隊の前に全滅した。
- ガリル遺跡
エルガイル海岸から南へ下ったところにある遺跡。まだ不完全なオーガノイドシステムを完成させるカギを握ると思われる未知のゾイド核を巡ってアーサーの操縦するブレードライガーとリッツの操縦するジェノザウラーが激突した。ゾイド核はジェノザウラーがゲットするがそれは真オーガノイドと言うとんでもない代物であった。
- ニューヘリックシティ
南エウロペ大陸の南東部に位置する親共和国派の都市。アニメ版ではヘリック共和国の首都となっている。
- ガイガロス
南エウロペ大陸の南西部に位置する親帝国派の都市。アニメ版でのガイロス帝国帝都。
- ミレトス城
ガイガロスの隣に位置する城。
- エレミア砂漠
南エウロペ大陸の南西部に位置する砂漠。
- レッドリバー
エレミア砂漠から南西、ニューヘリックシティとガイガロスの中間に位置する。中央大陸にも同様の地名が存在するが、相関は不明。
マダガスカル島
南エウロペ大陸の東に位置する島。
- イセリナ山
南エウロペ大陸の南に位置する山。
- ジオレイ山脈
南エウロペ大陸北部に位置する山脈。
- ジオレイ平野
ジオレイ山脈の西側に広がる平野。
- フェアリー山脈
ジオレイ山脈の東に位置する山脈。
- ユーパス山脈
フェアリー山脈の東に位置する山脈。
西エウロペ大陸
北エウロペ大陸と南エウロペ大陸とは地峡で繋がった大陸。高い山脈が連なり平地はほとんど砂漠地帯といった地形のうえ、厳しい風土なので人口密度が他の大陸と比べて極端に低い。ここにはまだ未発見の古代遺跡が数多く眠っているらしいが西方大陸戦争では戦場にならなかった。
- ヒラリー盆地
西エウロペ大陸の南に広がる盆地。
- マンスター高地
ヒラリー盆地の北に位置する高地。
- ローナ山脈
マンスター高地、ヒラリー盆地の西に位置する山脈。
- プルトン湖
マンスター高地とタウ高原に挟まれた湖。
- ヒッポクレネ湖
プルトン湖に隣接する湖。
- タウ高原
西エウロペ大陸北西部に広がる高原。
- グレイラスト
別名「白の砂漠」。タウ高原の西側に広がる砂漠。
- ダイノ島
西エウロペ大陸の西に位置する島。
東方大陸
東にある大陸でZOITECなどの企業が存在する。
大異変によりゾイド生態系が壊滅状態になっており、ゾイドを利用するのが不可能になってしまった。民間企業ZOITECはこれに対処するべく人工的なゾイドとしてブロックスゾイドを作った。2106年にネオゼネバスによって中央大陸を追われた共和国軍はここに逃げ込み、ZOITECの支援の下で戦力の立て直しを行った。
この大陸にはグローバリー3世号に乗ってた地球人の末裔が多く住んでいるらしく、ZOITECは彼らが作った会社である。
- ブルーシティ
『ゾイドフューザーズ』の舞台。Ziファイターによるゾイドを用いた戦闘競技「ゾイドバトル」が盛んに行われている。治安局が存在する他、マッハストームやサベージハンマー等のゾイドチームが存在する。
終盤ではサベージハンマーの黒幕組織リヒタースケールに征服され、治安局が乗っ取られたり、Ziファイターが逮捕される等の事態になったが後にマッハストーム等を始めとする反対派の抵抗により解放された。
海
- アクア海
中央大陸と東方大陸を結ぶ海域。マルゲリータ暖流の影響により豊富な漁業資源をヘリック共和国にもたらしている。
- アンダー海
北エウロペ大陸と暗黒大陸を結ぶ海域。ZAC2101年6月、暗黒大陸上陸を目指す共和国軍はこの海域の制海権を得るため、帝国軍と交戦したが、帝国軍の猛攻を受けた共和国軍は進路を変更してトライアングルダラスへと向かうこととなった。
- シード海
中央大陸の北東部に広がる海域。
- ゼロス海
南方大陸の北に広がる海域。いくつかの島が点在する。
- ダラス海
中央大陸と暗黒大陸を結ぶ海域。海域内に惑星Zi屈指の危険エリア「トライアングルダラス」がある。ZAC2054年5月、マッドサンダー艦隊はこの海域を渡って暗黒大陸へ上陸を目論んだが、ギル・ベイダーの飛行隊によって全滅してしまう。
- トライアングルダラス
中央大陸と暗黒大陸の間にあるダラス海にある強電磁海域で深海から成層圏に至るまでプラズマ嵐が吹き荒れている。昔から海難事故が多い魔の海である。
そして大異変のせいか、強電磁波が強まり、あらゆるゾイドの機能を狂わせてしまう危険エリアとなっており通行はもはや出来ないレベルであった。だが第2次大陸間戦争の頃にはマッカーチスみたいに強電磁波に対しての防御策を持ったゾイドが作られ、またアンダー海海戦で惨敗し、ここに逃げ込んだ共和国軍がマッカーチスの導きで強電磁波も嵐も無いと言う台風の目のような安全な回廊を発見した事で通行が出来るようになった。
- デルダロス海
中央大陸と北エウロペ大陸を結ぶ海域。ZAC2100年6月、ユビト港から出港した共和国軍輸送艦隊を帝国軍のシンカーがこの海域で待ち伏せし、襲いかかったが、共和国軍本隊の迎撃を受けて返り討ちに遭い、輸送妨害作戦は失敗した。
- フロレシオ海
中央大陸南部に広がる海域。中央大陸戦争時代、二度海戦があった。
遥か未来の惑星Zi
遥か未来が舞台のゾイドジェネシスでは惑星Ziはかなり様変わりしている。
どうやらもう一つの月が落下した事による新たなる大異変「神々の怒り」で起きた大規模地軸変動より生態系や文明が壊滅し、地理も共同体も大きく変わっている。生き延びた人々により新たに文明が築かれておりキダ藩やディガルド公国等の国や自治体も存在するがバトルストーリーの頃に比べると後退しており、地球で言えば江戸時代か中世レベルと言える。また大異変のせいか野生ゾイドも存在しておらず、大型ゾイドの新規製造は不可能になっており、ゾイドは基本的に地底や海底から発掘・サルベージして生活や戦闘等に使っているがゾイドを生命体を思っている人間はほぼいない。但し野良ゾイドは存在している。
また各地の村や町にはジェネレーターと呼ばれる大樹のような環境改善用の巨大装置が存在しており、そこから生成される赤いゲル状の物質レッゲルがゾイドの燃料となっている。
また大異変を予測して天空へ逃げた人々ソラノヒトはソラシティと言う天空都市を建設して地上よりも高度な文明や技術を持って生きていた。
その中でディガルド武国は密かにソラノヒトと結託する事でレッゲルと引き換えに高度な文明やテクノロジーを手に入れ、バイオゾイドを作り上げ、各地を侵略していった。