概要
静岡県御前崎市に所在する、日本国航空自衛隊入間基地の分屯基地でありレーダーサイト。住所は静岡県御前崎市御前崎2825-1。
第22警戒隊が駐屯し、J/FPS-2レーダーを用いて日々日本領空の警戒監視の任務にあたっている。
しかし…
御前崎分屯基地が有名になったのは、2022年度末に公式キャラクター選挙を行ったことがきっかけである。
14種類の候補キャラクターの中から、公式キャラクターを選ぶという企画だったのだが、候補のキャラたちが一癖も二癖もある曲者ぞろいで、ネット上であっという間に話題となった。
個々のキャラについては、下を見ていただきたい。
なお、候補となったキャラクターは最終的に全て採用となっており、各キャラの詳細は基地HPに記載されている。
御分基のなかまたち
※14体中4体もカメのキャラクターがいるが、これは御前崎の先端部分がウミガメの産卵場所として有名であるため、そして本来は一体に絞る予定であったためである。
カメロン
公式メインキャラクター。
モチーフはレドームとウミガメで、甲羅のメロンドームで常に周りを見張っている。
サーフィンも特技であり、実際にサーフボードを操るグラフィックも実装されている。
いたって普通のゆるキャラ然とした姿なのだが、なぜかたまに頭身が上がって筋肉モリモリマッチョマンになったりしている。
キャメロン軍曹
モチーフはレドームと亀、メロン、空自作業服。
分屯基地に住んでいるカメ。隊員と過ごすうちに教練を覚えた。見た目に反して非常に活発に動く頑張り屋。
カメロンと名前が被っていることを気にしている。
こちらもいたって普通のゆるキャラ然とした姿なのだが、なぜかたまに頭身が上がってしかめっ面の筋肉モリモリマッチョマンになったりしている。
公式アカウントの四コマ漫画の情報によると、もともとは自衛隊に入隊したかったが身長が足りず、身長を伸ばすために筋トレに励んだ結果人間同様のマッチョボディを手に入れたとのこと。
しかし、喜び勇んで入隊受付に行ったはいいが、人外に自衛隊への入隊資格はなかった。その後、この様子を見た隊員たちの申し出で公式キャラに加えられたという。
OMA-TANK
レドームとLAVをモチーフとしたキャラクター。
レーダータワーの帽子をかぶっており、帽子は伸び縮みして日本全空域を監視できる。
見た目のとおり陽気。
おまねこ
空自が誇る性癖破壊兵器その1。御前崎市の観光名所「猫塚」がモチーフ。
第にゃーにゃー警隊所属隊員。レーダードームで遊びたくて御前崎分屯基地に所属。運動が得意だが水は苦手。
身長176㎝または40mの巨ケモ。レドームを抱いて眠るグラフィックも用意されている。
猫又などをイメージしたオッドアイやツインテールのケモノでスレンダーかつセクシーな体型だが、紹介ページの・オスであるという一文が存在感を放つ。
御分基が話題になった原因の四割くらいがおまねこ関連なのではないだろうか。
なぶら御前
御前崎市特産のなぶら(カツオ)を持った大和撫子。
何かあったらカツオで殴り掛かってくる。カツオにもダメージが入るが、カツオは頑張って耐える。
当然カツオは鰓呼吸なのだが、頑張って地上でも息ができる。カツオの選択肢は頑張る一択らしい。
公式イラストでは、傷だらけのカツオが「アタイ、負けない!」と叫んでいる。
なお「なぶら」の元々の意味は「群れ(魚群)」の事である(つまり、カツオは魚群を作り群れ単位で回遊するから「なぶら」と呼ばれていたのが、そのままカツオを指す言葉になったのである)。静岡県のみならず高知県でも使われる言葉である。
ふーたくん
モチーフは第22警戒隊の2(ふた)らしい。
食事の献立を楽しみにしており、食べ物の関係では本気になる。
公式ⅹ(旧twitter)では献立が紹介されるたびに登場し、自作のポエム(?)を披露している。
ハム・チュンチュン
空自が誇る性癖破壊兵器その2。御前崎市の観光名所「ねずみ塚」がモチーフ。
チュー警団窮鼠隊所属、正義感があり当分屯基地を守っている。小柄で諜報活動に優れているが、あまり運動は得意ではない。
猫が苦手というキャラ付けであり、おまねことの関係性が気になるところ。
なお、こちらの紹介ページでも・オスであるという一文が存在感を放っている。
レドミ
隊員たちの武装愛護の精神から生まれたレドームの付喪神。
自由奔放で、なんにでも興味を持つ元気な子。
頭の長いやつで所属不明機を検知できると思い込んでいるが、実際はただの避雷針。
なおその性格から公式ⅹではボケる役回りが多い。
オブンキオーZ
御前崎分屯基地の誇る巨大ロボット。正式な名称は「無敵警戒オブンキオーℤ」。
展示機T-3練習機にパイロットが乗り、レドームと合体することで変形して登場する。
テットー武器を用いて謎の巨大生物や巨大兵器の対処を行う。
公式ホームページではパイロットも描かれているが、正体が誰なのか謎に包まれている。
2023年9月20日の公式Xにて追加の設定が公開。パイロットは別にいるものの、オブンキオーℤ自身にも勇者シリーズのロボットよろしく自我が存在していることが判明した。
動力は非公開だが電気も使用でき、自衛隊の他の装備品と同様、昨日点検のため定期的に変形している。
本人はロボットであるため「味」の概念がわからず、栄養補給ができれば良いのではないか、と考えていたが、「味に似た体験ができる」としてなぶら御前より、キャメロン軍曹が丹精込めて(発電用自転車で)充電した蓄電池を渡されることになった。この電気は大事に使用されたとのこと。
ひかり&ひかる
つがいのウミガメの姿をした御前崎市を守る神の使いで、ひかり(ピンク)はお茶の樹(静岡県産つゆひかり)を、ひかる(緑)は御前崎灯台を背負っている。
平日は近辺の平和を見守っているが、休日はB級映画を見ているらしい。
なお公式ⅹではよく二頭でスマホで写真を撮りまくっているが、この点についての設定は特にない。
カレッタ
名前の由来はアカウミガメの学名から。
空にあこがれ、よく海から空を見上げている。
公式ⅹでは指し棒を使い専用のウインドウを使用して解説を行っている。
ラピちゃん&ディーくん
男女コンビのキャラ。御分基の装備品がモチーフなのだが、モチーフの関係上元ネタすら秘密。
モチーフの関係で、腰から上がモザイクで隠されているため説明のしようがない。
ワレンちゃん
モチーフは御前崎市の指定文化財で、現在は市立図書館で保管されている「青い目の人形」。
名前の由来はその人形のポケットに入っていた切符に書かれていた名前「MabelWarren」から。
幼い女の子の姿だが、その経歴上戦争を経験しており、心から平和を願っている。
普段は人形として寝ているが、起きると遊びまわる。疲れると人形に戻る。
元ネタの人形にまつわる逸話がシリアスな関係で、同じ方がデザインされたと思われるレドミと比べて穏当な振る舞いをすることが多いが、年齢の件を突っ込まれるのはイヤらしい。
メロドン
日本国防衛省の誇る強靭無敵極超音速生命体。レドーム、メロンがモチーフ。
見るからに他のキャラと毛色が違う
とあるねこを彷彿とさせる線画のみの描画で、四本足の胴体と頭から直接生える二本の手らしきもの。頭には帽子らしきものが載っている。
上に挙げたような強烈なキャラデザと
- 大変強靭な肉体を持ち、マッハ5以上で走ることができる
- 視界が360度あり、24時間四周を監視している
- 少しなら言葉を話せる
という設定が相まって、一時期Twitterで「メロドン SCP」とサジェストが出るほどのインパクトを残した。
なお、後述の二次創作ガイドラインの画像では「ダラァァア!!」と叫んでいる。
聖地巡礼を考えている方へ
御前崎市は御前崎港やなぶら市場のある海岸沿いのエリアや国道150号線の道沿いには土産物屋等があるものの、海岸沿いから坂を上った崖の上のエリア(基地や猫塚・ねずみ塚のあるエリア)は閑静な住宅地であり、多数の観光客を迎えるつくりにはなっていない。基地にも特に売店等はなく、精々基地前で記念写真を撮る程度のことしかできない。(崖の上の観光スポットとして御前崎灯台があるが、そこも車が10台停まると一杯になってしまう。)
コスプレなどをして大挙して訪れ、近隣住民に迷惑をかけてしまうと御前崎分屯基地へのヘイトが溜まりかねないので、聖地巡礼の際には細心の注意を払う必要がある。
関連イラスト
二次創作について
御前崎分屯基地公式が二次創作ガイドラインを出している。
個人での二次創作は基本的に自由ですが、以下の事項を守ってください。
◆ やってほしいこと
・基地名またはキャラ名の明記
例:御前崎分屯基地、御分基等
◆ やってはいけないこと
- 公式の設定と大きく異なるもの
- 自衛隊のイメージを損なうもの
- 特定の個人、団体等を中傷するもの
- 政治、宗教に関するもの
- 二次創作を利用した個人思想の発信