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川田章吾

かわだしょうご

川田章吾とは、小説『バトル・ロワイアル』の登場人物。
目次 [非表示]

「-おまえたち、いいカップルに見えたんだ、さっき。それと、今も」

「-それが俺の望みだ」


※以下は、小説版をもとに作成しています。


概要編集

城岩中学校3年B組男子出席番号5番。支給武器はレミントンM31RSショットガン。


4月に神戸から転校してきた男子生徒。1年留年しており、転校して来た理由に関して様々な憶測が飛び交っている。


その風貌や、無口で無愛想な態度などが原因で、他の生徒から敬遠され孤立している。

因縁をつけてきた笹川竜平を暴力を一切使わずに威圧だけで返り討ちにするほどの凄みを持ち、不良グループからも一目置かれている存在だが、特に付き合いはない。


かなりのヘビースモーカーであり、「WILD7」という銘柄の煙草を愛飲。

誕生日は7月7日。


容姿編集

ミドルボクサー並みの体格に無精髭、坊主に近いほど刈り込んだ髪に、左眉の上や全身に走る無数の傷に左肩口の銃創と、およそ中学生とは思えない風貌をしている。転校前は七原ほどの長い髪をしていた模様。七原秋也いわく「テキ屋の兄ちゃん」のよう。


映画版では、青い学ランを着ており、オレンジ色のヘアバンドが特徴となっている。

漫画版のデザインは小説の描写に忠実ではあるものの、ミドル級と言うよりヘビー級に近い体格で、原作の描写以上に中学生とは思えない容姿をしている。また、クラスで一番の長身(原作でのクラス一の長身は杉村弘樹)。


関連イラスト編集


センシティブな作品

「眠ったみたいだ」


関連タグ編集

バトルロワイアル バトル・ロワイアル バトロワ

七原秋也 中川典子 ヘビースモーカー



ネタバレ注意編集

ここから先は、重大なネタバレが記載されています































実は本編の1年前(映画版は3年前)の『プログラム』の「優勝者」、つまりデスゲームの最後まで生き残った人物であり、登場する生徒の中で唯一の『プログラム』経験者である。


今回の『プログラム』に参加した理由は、前回の時の怪我が原因で留年となりまた1年間中学通いとなったためである。


前回での『プログラム』の際は恋人であった大貫慶子を失った過去を持ち(死因は漫画、映画版、小説で異なる)、彼女の形見のバードコールを持っている。


母親は7歳の時に脳神経の病気で死亡、父親はプログラムに選ばれたことを政府に抗議して殺された。



今作でのプログラムでは、元渕恭一に射殺されそうになった七原と典子を助け、これをきっかけに行動を共にすることになる。


前回のプログラム優勝後に様々な知識を仕入れ、反政府思想を強く持つようになり、反政府運動に連なる人脈を形成し、それが後に七原と典子の国外逃亡の手助けとなった(政府の調査では神戸在学時代及び神戸のプログラムにおいて反政府的行動は確認されていなかった)。しかし、現状では国を変えることが不可能なこと、自分の行動が自己満足に過ぎないことを理解している。


普段は無口でクラスメイトとの交流をほとんど持たないため怖がられていたが、実際はそれとは裏腹に、饒舌で独特の皮肉を交えたユーモアセンスのある論理的な会話をしたり、おどけたりするなど気さくな性格である。


屈強な肉体による高い身体能力だけでなく超人的な奇策をもつ桐山と互角に戦うなど戦略観にも長け、冷静な分析力や様々な知識を持ちハッキングもこなす頭脳派でもある。

スラム街で開業医をやっていた父の手伝いをしていたことから医療技術に精通しており、医術はもちろん自動車や船の運転、読心術、料理まで出来てしまい、様々な知識と技術を持ち合わせた優秀な人物。秋也と同じくロックを好む。


また、人間観察力が高く、相馬光子の行動には理由があること、桐山に基本的感情が欠落していたことにも薄々感づいていた。七原からはゲームにおいて川田の素性を知り、「三村信史と似ている」と感じている。


残り3人になった後、七原と典子を裏切って殺害したかに見せかけ、坂持を一時的に欺いてハッキングに成功して自分たちの首輪を外し、優勝する。


坂持を殺害し、七原や典子と共に島を脱出することに成功するも、桐山に負わされた傷が致命傷となり、七原と典子に激励の言葉を残し看取られながら死亡する。記録上はプログラムの優勝者。


川田は七原と典子が2人でどこか遠くへ逃げることを望んでいたが、七原は国政府への復讐を誓うのだった。


映画版編集

「最後に、ええ友達が出来てよかった。」

演じた俳優は当時25歳の山本太郎。支給武器はSPAS12(武器の受け取りを拒否した小川さくらの荷物と交換しており、本来の武器は不明)。


映画版では設定が異なり、関西弁で話し、桐山と共にプログラム開始直前に謎の転校生として登場。

3年前の神戸五中3年C組を対象に行われたプログラムを優勝し、ホームレス生活を送っている所を「ゲームを面白くするため」という理由だけでゲーム開始直前に島に拉致さられたという設定になっている。


また、特技を披露する度に医者の息子、コックの息子、漁師の息子などと言って自分の経歴を曖昧にしたりと変更点も多い。ゲームでの行動は、原作とほぼ同様。


続編の『バトル・ロワイアルⅡ』では既に他界しているが、七原が身につけているオレンジのヘアバンドは、彼の遺品だと思われる。


漫画版編集

支給武器はレミントンM31RSショットガン。

漫画版のプロフィールでは、部活動、及び得意科目・苦手科目は特に無いとされている。


漫画版では論理的な面が強調され、人の心を軽視していると恋人の大貫と口論になった過去があり、プログラム中そのことを気にしていた。


漫画版で行われた人気投票では、第1回では3位、第2回では主人公の七原を抜いて1位に輝く。

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