冠茂
かんむりしげる
ボクは冠茂と申します。以後、御見知りおきを
CV:井上麻里奈
ハーバード大学を僅か16歳で卒業したという超天才。大学では黒柳亮の後輩になる。とある事情から自身の家族の話題を言うのを嫌っている。
和馬と同じ「太陽の手」の持ち主。
ピンク色の外ハネした髪に逆さにカールした長い睫毛、もはや美少女にしか見えないほど整った顔立ちのやや小柄な少年で、基本的にニコニコとした笑顔を絶やさない。
誰にでも敬語で接する礼儀正しさと容姿、常に作業着の時は半ズボンを穿いている。
そのせいか女性読者の人気が高い。
またその外見であるが漫画版では髪の長さを除いてパーツがヒロインの月乃と同じなせいもあってか勘違いされやすいと単行本のおまけ4コマでネタにされている。
パンタジア新人戦~準決勝
初登場。
サンピエール代表 梓川雪乃の部下として新人戦に参戦。
試合開始前に審査員で大学の先輩でもある黒柳に挨拶をする冠だが、新人戦の試合会場で自分は審査員で冠は新人という理由から先輩呼ばわりはやめるよう忠告される。
そんな黒柳に対し、冠は「時が経つと人は変わってしまうものですね……ハーバード大では……あんなに愛してくださったのに……」と、涙で目を潤ませ声を震わせながら、黒柳をゲイと勘違いさせるような爆弾発言で報復した。
ちなみにマイスター霧崎はこれを真に受けてしまい、(リアクションの影響とはいえ)2度も黒柳にキスされそうになったためか暫く勘違いしてしまった。
そして準決勝の相手である河内恭介と勝負。
冠は小細工無しの真っ向勝負を望んでいたが、梓川雪乃は万が一を考えて河内の生地が膨らまないように細工をしていたのだった。
勝負には勝ったが、雪乃に不審な行動に気づき、冠は勝負を台無しにされたことに激しい憤りを覚えるのであった。
パンタジア新人戦 決勝戦
決勝戦では東和馬と勝負。
冠は前回のような小細工は無用と雪乃に釘を刺すのだが、雪乃がそんな要求を聞く訳がなく父親が愛人に産ませた婚外子・月乃への憎悪の赴くままに東の妨害工作を開始する。
一度ならず二度までも自分の試合の邪魔をした雪乃に更なる怒りを募らせる冠。
冠の夢でもある酵母の研究資金のために渋々サンピエール側に付いたのが運の尽きと悟った冠は、いつもの笑顔を捨てて東に挑む。
妨害工作はあったものの、東は今までの常識にとらわれない新しい方法で生地を作製する。
対する冠は常識に縛られていたことが敗因となり東に敗れるのであった。
雪乃はこんな結果に満足するわけがなく、敗北の仕打ちとして冠がこれまで築き上げてきた研究を全て爆破してしまう。
ショックを受ける冠だったが、それと同時に他人の力を借りて夢を叶えようとした自分の愚かさに気づいて改心。
ここまでなら特に問題はないキャラクターに見えるのだが実在の編集者がモデルということもあってあまり評判はよろしくない。同じ雑誌で石渡治氏が連載していた漫画『パスポート・ブルー』にも同じ名前の登場人物がいる。