「ライダー戦国時代」

「君はこの力、どう使う?」

概要

平成仮面ライダーシリーズ15作目。

正式タイトルは「仮面ライダー鎧武/ガイム」。

2013年7月25日に製作発表が行われ、10月6日から翌2014年9月28日まで毎週日曜午前8時放送。全47話（第30話と第37話は特別回）。

本作では『仮面ライダー電王』からのダブルライダー路線を一旦廃し、当初から複数のライダーが主軸となって物語が進行する（制作発表の段階では5人のライダーの存在が明かされ、最終的に本編で14人、劇場版や外伝作品も含めると現時点では『仮面ライダーギーツ』に次ぐシリーズで2番目に多くのライダーが登場する作品となっている）。

本作は「伝統芸能的に固定化された特撮に新たな風を吹き込みたい」という、『仮面ライダーOOO』等を担当した武部直美Pの意向の下、斬新な要素が多数取り入れられた。

まずライダーのモチーフとして、世界各国の鎧武者とフルーツという、風変わりなものが採用されている。前者の要素は前作との差別化、後者は低年齢層への玩具展開を考慮したバンダイ側の提案である。

ライダー達は「戦極（せんごく）ドライバー」をベルトとして、そこにフルーツデザインが施された錠前型アイテム「ロックシード」を装着、変身するという設定になっている。

更にはスタッフ構成においても、主題歌に湘南乃風（本作限定で「鎧武乃風」名義となる）、メインライターに虚淵玄という異色の人事となった。

虚淵氏は過去に『吸血殲鬼ヴェドゴニア』や『ブラスレイター』といったライダーオマージュ作品を手掛けており、後者に至っては本場のライターである小林靖子と共に仕事していた。他にも氏は所々で平成ライダーシリーズ（特に『仮面ライダークウガ』・『仮面ライダー龍騎』）の影響を受けている事をインタビューなどで語っており、平成ライダー初期3作品を語る書籍にも寄稿していたりする。前々作放映前には「虚淵玄が脚本を担当する」というデマがネット上に広まったが、まさか嘘が真となり本家を担当することとなるとは本人も思わなかったであろう。

そして虚淵氏のみならず、彼の所属するニトロプラスそのものが、本作に全面協力することになった。クリーチャーデザインに山田章博とNiθが参加、ニトロプラス社員の三杜シノヴ・山田外朗も衣装デザインに参加。サブライター陣はニトロ関係者から七篠トリコ・砂阿久・、鋼屋ジンが参加、後に『がっこうぐらし!』にて注目を浴びる海法紀光が加わり、コラボ回担当の毛利亘宏以外の全員が実写未経験者の布陣となった。

作風・総合的な評価

『龍騎』の様に複数のライダーが登場すること、また『Fate/Zero』や『魔法少女まどか☆マギカ』等を手掛けた虚淵氏がメインライターということもあり、「どんな鬱展開が来るか」「何人死ぬのか」と良くも悪くもストーリー展開に期待・不安が入り混じった声が見かけられた。

実際、序盤はライトな世界観が描かれ全体を通しても所々に明るいコメディシーンが見受けられるものの、徐々に陰鬱な展開が目立つようになりファンの予感が現実のものとなった。中盤から終盤にかけては子供向けとは思えないシリアスでハードな展開が繰り広げられ、平成初期のストーリー展開に慣れていない視聴者からすれば軽いトラウマにもなりかねない作品である。

また登場人物、特にライダー変身者は全員が人間的に問題点があるのも特徴。

虚淵氏にも「鎧武世界で1番の悪」といわれている凌馬は勿論、お人好しの熱血漢である主人公・紘汰や、正義感の強いメインヒロインの舞、劇中のライダーの中では1番完成された大人である貴虎等でさえ、甘さ、激しやすさ、浅慮さからその場の対処法として適正でないと指摘される言動が少なからず見受けられ、演者からも最もヒーローらしいと評されているザックも中盤での決心までは厭味な不良の様に描かれていた。

加えてストーリー的にも登場人物は「他者と真剣に向き合う」ことに欠けている。互いが互いに感じている捉え方のズレが大きく、それがどんどん悪化していく、解決に莫大な時間と犠牲を要する、根本的な和解には至れないというパターンが多い。

こういった要素は昭和末期や平成1期作風に近い。また元々の仮面ライダーは人が起こした環境破壊に対するアンチテーゼで作られており、人への問題提起を行った作品という一面もあるので内容はむしろ原点に忠実と言える。

しかし当時の「罪」「欲望」「友情」「希望」と形を変えて続けてきた平成二期前半はそういった要素がありつつも希望的な要素を多く残していたため、本作の暗い作風はその頃に入ってきた新規ファンからは評価を分ける要因に繋がっていた。

これらの背景には「挫折」をテーマにしており、光実を筆頭に作中でも様々な形で挫折を描かれており「どんなに完璧なヒーローでも必ず過ちを犯す」という描写を徹底して強調している。各登場人物が挫折した現実と真摯に向き合い成長していく過程が丁寧に描かれている。

「挫折」を乗り越える事への大切さを説いた最終回に評価の声が上がっている。

逆に終始、欠点らしい欠点のない人格者として描かれていたのは絋汰の姉である晶と作中における「おやっさん」的ポジションの清治郎くらいであり、両者共に作中では、紘汰が悩んだり、道を誤りそうになった時に助言や忠言を送るサポート役程度で、ストーリーの根幹に関わってはいない（晶にも指摘がないわけではない）。

虚淵氏も、意図的に「本当の意味で完成された人間」を一人も置かず敢えて登場人物の殆どを問題人物として描いたとコメントおり、そうした者達が主張の果てに少なくともハッピーエンドではない顛末を迎えるのは彼なりの意向あってのことなのだろう。

その一方で、各種ライダーのデザイン・アイテム・ネーミングなどの玩具展開に関わる部分については、コミカルさがかなり強調されており、ストーリー展開との落差が凄まじい。シリアスさを好む層にとっても、このギャップを「子供向け番組ならではの味」として楽しめるかどうかで意見が割れている。

ただ、「新たな風を吹き込みたい」という武部プロデューサーの発言は伊達ではなく、少々アウトローな作劇や過激な展開だけに留まらないいくつかの画期的な試みがなされている。

「怪人を倒せば良いだけではなく、ライダーはその背後にある世界を崩壊させる自然災害と戦い、対処法を見つけねばならない」という設定や、「秘密結社や怪人の組織ではなく世間で一定の信頼を勝ち得ている企業とそこに属する人間達が敵」という世界観、またその企業の陰謀によって仮面ライダーが一般市民の偏見とも戦わなければならないという展開はそれを顕著に表しているといえるであろう。

また、本作では人間の中における社会性が強く描写されており、その例として変身への不自由な状況や無意味を懐疑する節もあり、「自分達が不利益を被るなら怪人が人間を襲おうと無視すべきである」という従来の『仮面ライダー』としての在り方を否定するエピソードも存在する。

更に新世代のドライバーによって性能の優位性を確保する面や、それに対抗すべく旧世代のドライバーの機能拡張を行うといった「装置」に対する現実性が強調されている。また、場合によって他人のベルトを強奪して主戦力として使うことも出来るのみならず、他のライダーの形態のアーマーを装着する互換性を持つ汎用性の高さを基本に置いている点もシリーズでは珍しい。

一方、「大人のルールに反目する子供達によって結成されたストリートギャング」「主人公の前に巨大な障壁となって立ち塞がり、幾度も敗北や挫折を与え続けるライバル」「凶悪な犯罪者が変身するライダー」等、厳格化するTV番組コンプライアンスやそれを重んずるTV局や東映の意向に屈する形で断念したり、妥協せざるを得なくなった構想や設定も少なくないが、それらも無駄になっているわけではない。

例えば『大人のルールに反目する子供達によって結成されたストリートギャング』に関しては、コンプライアンスの柵がない舞台版でアイディアそのままに実現している。

「主人公の前に巨大な障壁となって立ち塞がり、幾度も敗北や挫折を与え続けるライバル」についても、虚淵氏は当初より紘汰1番のライバルとして設定された戒斗を紘汰よりも遥か格上の存在として描きたがっていたが、グッズの販促上の都合などで実現できず、結果としてバロンの戦績の悪さにも響いていったというのが実態であり、劇中では貴虎が代替役を担っていた。加えて以降のシリーズにおいても近いポジションのキャラクターがいくらか見られている。

『凶悪な犯罪者が変身するライダー』に関しては、虚淵氏が『龍騎』の浅倉威の熱心なリスペクターであることに由来しており、凰蓮が本作序盤の「浅倉枠」として設定されたが、上記の事情や話の雰囲気などから凶悪な人物としては設定出来ず、劇中の役回りに落ち着いたという事情もある。また、外伝作品の悪役の様に「悪人らしい悪人」自体はある程度存在している。

加えて本作は初期ライダー作品、特に『仮面ライダークウガ』 - 『仮面ライダー555』へのリスペクトという意味合いが強いとのこと。

近年導入されることが少なくなかった多人数ライダー制や、『クウガ』以降はほとんど用いられていない未知の言語を用いる人間とは異なる種の設定が改めて採り入れられている。

平成ライダー各作品のいくつかには、昭和ライダーの特定の作品をリスペクトしている傾向があるが、本作で平成ライダーは15作目。初期作品はすでにリスペクトされる対象になるほどの歴史を有しているのである。

いずれにせよ、不条理な世界に翻弄されながらも己の理想を叶えようと生きる人々を描いた物語として、本作が（主にネット上において）話題性の大きい作品であったことには疑いようがなく、視聴率こそ大きく落ち込んだものの、多くのファン層から支持を受けた。当時は余り鑑みられることはなかったが、平成ライダー、というよりテレビ番組全般の視聴率がテレビ離れに伴い減少傾向であり、反面ネット視聴も普及していることからグッズ売上等、人気は視聴率と相関しなくなっていることは既にこの時期から証明されていたとも考えられる。

その結果、本編終了後も外伝作品や完全受注生産玩具が登場し続け、遂には本編終了から1年程度で変身ベルトが再生産される、ライダー史上初の舞台化を果たす、2020年となって再度続編制作が決定するなど、『仮面ライダー龍騎』や『仮面ライダー電王』並の異例の事態が起きている。

この他、多人数ライダーの変身ベルトの共通化、平成2期のテイストを保ちつつも連続ドラマ性を強めたシリアスな内容など本作で採用された要素の多くは後続作品にも継承されて行った。

2021年の全仮面ライダー大投票のライダー部門では43位仮面ライダー斬月と振るわなかったが、作品部門12位を記録。衝撃的なストーリーが人々に刻まれている結果となった。

『仮面ライダー龍騎』との相違点

多人数ライダー制という背景から『龍騎』と似た様な雰囲気を感じさせるが、実は結構な違いもある。

『龍騎』は「選出された者が特殊な力を使い、叶えられない程の大きな望みのために戦う」に対して、『鎧武』は「どこにでもいる人が特殊な力を使い、叶えられる様な小さな望みのために戦う」といった違いが大きい。

また、『龍騎』は殺し合いをする必要があり、戦いも降りられない状況下に対して、『鎧武』は殺し合いをする必要まではなく、戦いも降りようと思えば降りられる状況なため、生半可な覚悟で戦いに踏み込められる様な「緩さ」もある。

それもあってか『鎧武』では極めて人間的な承認欲求や自己顕示欲を求めていたり、境遇への強い不満解消を持って戦いに至る等「より身近な現代人」が多く、序盤の紘汰のエピソードに「変身出来る様にはなったがその使い道に迷う」「強烈な敗北の中に味わった恐怖と挫折から戦意喪失する」といったものがあったのは、まさに「ごく当たり前で人間的な弱さ」と「甘い気持ちでやや偶発的に戦いに関わってしまった一般人」を象徴としている。

しかしながら、こうした緩さと厳しさの違いを持ちながらも奇しくも『龍騎』が「他者に戦いを強要される中で葛藤が生まれた」のに対して、『鎧武』が「自ら進んで戦いに挑み、その最中に覚悟が生まれた」という正反対な結末を辿ったのは、虚淵氏なりのリスペクトが成せる業なのかもしれない。

また、過去に虚淵氏が脚本を務めたアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』も『龍騎』の影響を受けていた事や『鎧武』が『まどマギ』のコンセプトやシチュエーションを再利用している事から『鎧武』を『龍騎』と『まどマギ』の合の子と評する声もある。

あらすじ

西暦2013年。巨大企業「ユグドラシル・コーポレーション」の城下町・沢芽市。

企業介入によって急速な発展を遂げたことで人々が豊かな暮らしを送る一方、閉塞感を覚えた若者達はストリートダンスに熱中していた。彼らはフリーパフォーマンスのためのステージを取合い、特殊な錠前「ロックシード」を用いた対戦競技「インベスゲーム」に没頭していた。そうしたショーのための陣取りに参加する若者達「ビートライダーズ」が熾烈なランキング争いに身を投じる一方、その1人であった青年・葉紘汰は大人への変身を願い、ダンスを辞めてアルバイトに励んでいた。

そんな紘汰の下にかつてのチームメイト・高司舞が現れ、リーダー・角居裕也の失踪とチームの窮状を訴え、救援を要請して来る。紘汰は自分の現状に悩みながらも元チームメイトの頼みを断れず、捜索の最中、裕也に呼出されて向かった倉庫街に空間の切れ目を発見する。その向こうには奇妙な森が広がっており、普段は競技に使用している獣「インベス」が制御されない状態で跋扈していた。踏み込んだ紘汰と舞に対して敵意を剥き出しに襲い掛かって来るインベス。紘汰は、突如現れた舞に似た謎の女性が発する「貴方は今、運命を選ぼうとしている」という警告に、迷いなく舞を救うことを選択、森で拾った変身ベルト「戦極ドライバー」にロックシードをはめ込み、アーマードライダー、またの名を「仮面ライダー鎧武」へと変身することを決意する。

登場人物

詳細は「仮面ライダー鎧武の登場人物一覧」を参照。

主要人物

• 葛葉紘汰 / 仮面ライダー鎧武 / ???…演：佐野岳
• 駆紋戒斗 / 仮面ライダーバロン / ???…演：小林豊
• 高司舞 / 始まりの女…演：志田友美
• 呉島光実 / 仮面ライダー龍玄 / ???…演：高杉真宙
• 呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月 / 仮面ライダー斬月・真…演：久保田悠来

アーマードライダー

• 初瀬亮二 / 仮面ライダー黒影…演：白又敦
• 城乃内秀保 / 仮面ライダーグリドン / ???…演：松田凌
• ザック / 仮面ライダーナックル…演：松田岳

• 凰蓮・ピエール・アルフォンゾ / 仮面ライダーブラーボ…演：吉田メタル

• 戦極凌馬 / 仮面ライダーデューク…演：青木玄徳
• シド / 仮面ライダーシグルド…演：波岡一喜
• 湊耀子 / 仮面ライダーマリカ…演：佃井皆美

ビートライダーズ

チーム鎧武

• チャッキー…演：香音
• リカ…演：美菜
• ラット…演：小澤廉
• 角居裕也…演：崎本大海

チームバロン

• ペコ…演：百瀬朔

ユグドラシル・コーポレーション

• DJサガラ…演：山口智充

周辺人物

• 葛葉晶…演：泉里香
• 阪東清治郎…演：弓削智久
• イヨ…演：那月結衣

オーバーロード

• デェムシュ…CV：杉田智和
• レデュエ…CV：津田健次郎
• ロシュオ…CV：中田譲治

ライダー共通アイテム/用語

• ロックシード

本作のキーアイテム。果物を中心に植物がモチーフの錠前。戦極ドライバーにセットしてライダーに変身する。

• 戦極ドライバー

本作仮面ライダー共通の変身ベルト。ライダーによってバックルのプレートが異なる。

• ゲネシスドライバー

新世代ライダーが使用する変身ベルト。

• アーマードライダー

本作仮面ライダーの通称。命名者はDJサガラ。

• 無双セイバー

鎧武、斬月、邪武、武神鎧武、鎧武・闇の基本武器。

鍔が銃となっている日本刀型剣。セイバーモード・ガンモードの切替が可能。

弾薬には限りがあり、再装填には反対側のレバーを引かなくてはならない。

また、持ち手の底を一部アームズウエポンとドッキングさせることが可能。

• ソニックアロー

正式名称「創生弓ソニックアロー」。

新世代ライダー・ジンバーアームズの共通装備。剣としても使える万能武器。

エナジーロックシードを装着すると必殺技を放つ。

• 沢芽市

紘汰達が住む町。元々はどこにでもある地方都市の1つであったが、ユグドラシル・コーポレーション参入により都心にも匹敵する大都市に発展した。

• ユグドラシル・コーポレーション

沢芽市を支配する巨大企業。同市発展に大きく貢献したが、その強引なやり口故に舞・戒斗を始めとする一部市民からは嫌われている。

• ビートライダーズ

ストリートダンスとインベスゲームに興じる若者の集団。

沢芽市ストリート文化の体現者達。

• ヘルヘイムの森

特別な果実が実る不気味な森。謎の異次元空間。

• インベス

ヘルヘイムの森に住む謎の怪物。

一般市民にとっては下記のインベスゲームで召喚されるゲームの駒と認識されている。

• インベスゲーム

ロックシードを用いてインベス同士を戦わせるゲーム。

表立っては語られないアングラの娯楽らしいが、沢芽市の若者は誰もが知っている。

ゲームプレイヤー支配下にあるインベスは掌サイズの小動物に過ぎず、安全であるが、コントロールを離れると巨大化して暴走するため、基本的には危険な遊び。

各話リスト

音楽

• 『JUST LIVE MORE』

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：鳴瀬シュウヘイ / 歌：鎧武乃風（湘南乃風）

オープニングテーマ。

なお、「鎧武乃風」は湘南乃風の本作専用の名義である。

• 『E-X-A（Exciting × Attitude）』

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：Tatsuo / 歌：仮面ライダーGIRLS

仮面ライダー鎧武のテーマソング。

• 『Never Surrender』

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：五十嵐"IGAO"淳一 / 歌：TEAM BARON（駆紋戒斗&ザック&ペコ / CV：小林豊&松田岳&百瀬朔）

仮面ライダーバロンのテーマソング。

• 時の華

作詞：藤林聖子 / 作曲：NAOKI MAEDA / 編曲：鳴瀬シュウヘイ / 歌：仮面ライダーGIRLS

仮面ライダー鎧武 ジンバーレモンアームズのテーマソング。

• Rise Up Your Flag

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：tatsuo / 歌：葛葉紘汰（CV：佐野岳）

仮面ライダー鎧武 カチドキアームズのテーマソング。

TVSPでのEDにも採用された。

• 乱舞 Escalation

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：鳴瀬シュウヘイ / 歌：葛葉紘汰&駆紋戒斗（CV：佐野岳&小林豊）

仮面ライダー鎧武・極アームズテーマソング。

• 『Point Of No Return』

作詞：藤林聖子 / 作曲：鳴瀬シュウヘイ / 歌：呉島光実（CV：高杉真宙）

仮面ライダー龍玄テーマソング。本編未使用。

• 『YOUR SONG』

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：鳴瀬シュウヘイ / 歌：鎧武乃風（湘南乃風）

劇場版主題歌。

• 『Lights of my wish』

作詞：藤林聖子 / 作曲：Ryo/ 編曲：Ryo・五十嵐淳一 / 歌：高司舞（CV：志田友美）

• 『Unperfected World』

作詞：藤林聖子 / 作曲・編曲：Ryo / 歌：駆紋戒斗（CV：小林豊）

上記2曲はVシネマ第1作挿入歌。

• Dance With Me

作詞：藤林聖子 / 作曲：五戸力 / 編曲：Ats / 歌：TEAM BARON（CV：松田岳・百瀬朔・小林豊）

Vシネマ2作目主題歌。

関連作品

劇場版

メインタイトル

• 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』

2013年12月14日公開。本作品及び前作『仮面ライダーウィザード』をメインとしたクロスオーバー作品。

• 『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 Feat.スーパー戦隊』

2014年3月29日公開。平成ライダーと昭和ライダーのクロスオーバーを主軸に据えた作品。

• 『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』

同年7月19日公開。本作品の単独劇場版作品。

• 『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』

同年12月13日公開。本作品及び次回作『仮面ライダードライブ』クロスオーバー作品。

客演

• 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマンVSエグゼイド&ゴーストWithレジェンドライダー』

2016年12月10日公開。『仮面ライダーエグゼイド』・『仮面ライダーゴースト』をメインとしたクロスオーバー作品。本作より仮面ライダー鎧武（声のみ）が登場している。

• 『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』

2017年12月9日公開。『仮面ライダービルド』・『仮面ライダーエグゼイド』をメインとしたクロスオーバー作品。本作より葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武が登場している。

『鎧武外伝』

• 『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』

2015年4月22日発売Vシネマ作品。呉島貴虎/仮面ライダー斬月・駆紋戒斗/仮面ライダーバロンがそれぞれ主役を務めている。両作品共にTVシリーズ第20話直後を舞台としている。

• 『鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』

2015年11月11日発売のシネマ作品。戦極凌馬/仮面ライダーデューク・ザック/仮面ライダーナックルがそれぞれ主役を務めている。『仮面ライダーデューク』はTVシリーズ第10 - 12話の間の頃、『仮面ライダーナックル』は『MOVIE大戦フルスロットル』の翌年を舞台としている。

• 『鎧武外伝 仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ』

2020年10月より東映特撮ファンクラブで配信されたスピンオフドラマ。城乃内秀保/仮面ライダーグリドンと凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボが主役を務めている。小説版や舞台版よりも後の時系列を舞台としている。

超バトルDVD

• 『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダー鎧武 フレッシュオレンジアームズ誕生! ~君もつかめ!フレッシュの力~』

てれびくんで募集された応募者全員有料サービスのDVD作品。

その他映像作品

• 『仮面ライダーウィザード』

TV本編に先駆けて本作より葛葉紘汰が第52・53話に登場。

• 『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』

『烈車戦隊トッキュウジャー』・『仮面ライダー鎧武』クロスオーバー特番。前述した『仮面ライダー大戦』内容と連動しており、その前日談となっている。

• 『伝説!ライダーの魂!』

『仮面ライダーゴースト』のスピンオフ作品。本作よりロード・バロン（声のみ）が登場。

• 『仮面戦隊ゴライダー』

AUビデオパス（現・TELASA）で配信された『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』のスピンオフ作品。本作より駆紋戒斗/仮面ライダーバロン&湊耀子/仮面ライダーマリカが登場している。

• 『仮面ライダージオウ』

友情出演として本作よりEP10ラスト、及びEP11・12に葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武、同じくEP11・12に駆紋戒斗/仮面ライダーバロンが登場。

公式小説

• 『REAL RIDERS 駆紋戒斗外伝』

2014年3月に発売された『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』に収録された、駆紋戒斗の高校生時代を描いたスピンオフ小説。時系列は本編開始の2年前。著者は江波光則。監修は虚淵玄。イラストはSerori。

• 『小説 仮面ライダー鎧武（講談社キャラクター文庫）』

2016年3月23日発売。著者は砂阿久雁と鋼屋ジン。監修は虚淵玄。

鎧武外伝2の完結編。同作に登場したカルト集団「黒の菩提樹」及びその組織を率いる狗道供界から沢芽市を守るため、呉島兄弟とその仲間達が戦いを挑む。

• 『小説 仮面ライダー鎧武外伝~仮面ライダー斬月~（講談社キャラクター文庫）』

2020年6月1日発売。著者は毛利亘宏。

後述の舞台のノベライズ版となっている。

演劇

• 『舞台 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-』

2019年3月9日-24日に東京都・日本青年館ホール、2019年3月28 - 31日に京都府・京都劇場で公演された演劇作品。タイトル通り呉島貴虎/仮面ライダー斬月を主役としている。

『仮面ライダー鎧武スペシャルイベント 百花繚乱戦国絵巻」

5月3 - 4日にグランドプリンスホテル新高輪で開催されたスペシャルショーと「番組キャストトーク&ライブ」で構成されるスペシャルイベント。

スペシャルイベント時系列はカチドキアームズ登場以降であるが、正史とはパラレルワールドの扱い。

スペシャルショーナレーションは大塚芳忠氏が担当。

登場キャラ

アーマードライダーは鎧武、バロン、龍玄、斬月・真、グリドン、ブラーボ、マリカ、シグルドが登場。

プリキュアや歌舞伎染みた名乗りをさせられたり、バロンがやたら協力的となったりとキャラ崩壊描写が多い。

敵キャラ

• 怪人壱号（CV：稲田徹）

世界を征服すべく、弟・弐号と共に黒子に化け、鎧武を地獄歌舞伎（記憶を徐々に改変し、精神をボロボロにする術）に引込んだ謎の怪人。

長剣を武器としている。

スーツはクエスター・ガイ流用と思われる。

• 怪人弐号（CV：関智一）

兄・壱号と行動を共にする怪人で仲が良い。

黒子以外にも偽物の斬月・真に化けて鎧武達を翻弄した。

武器は銃にもなるグレイブラスターに似た2丁の短剣。力を合わせて放たれる破壊光線も強力。

カチドキアームズには敵わず、兄共々撃破された。

スーツはクエスター・レイ流用と思われる。

• 怪人軍団

怪人壱号達に率いられる謎の怪人軍団。

胸・顔の単眼が特徴的な鬼と似たゴーミンの様な戦闘員、角を生やした白い怪人、胸に「雷」のマークがある黄色いメカニカルな怪人、肩マントを付けた猿の様な怪人が出現したが、バロンらに撃破された。

余談

• 「仮面ライダーも元は怪人」という原点を踏まえるとサラセニアンやサボテグロン等の怪人の流れを汲んだ植物モチーフの仮面ライダーともいえる。
• ED提供画面に登場している植物はオレンジ・メロン・ドリアン・マンゴー・ドラゴンフルーツ・桃・イチゴ・キウイ・リンゴ・さくらんぼ・モン・ブラッドオレンジ・ブドウ（皮が剥かれている）・スターフルーツ・イチジクが確認出来る。この内、スターフルーツ・イチジク以外はロックシード化されている。
• 例年通り、コレクションアイテムが登場しているライダーであるが、平成2期引いては令和ライダーでも珍しく、汎用武器や強化形態の武器を除き、個人武器のほとんどがコレクションアイテムと連動しないという特異な立ち位置にあるライダーである。結果、玩具化を考慮していないデザインの武器が多数出揃った（玩具化されたのは主役3人のみで、斬月以降のライダーや派生フォームアームズウェポンは玩具化されていない）。
• 第30話は『キカイダーREBOOT』とのコラボ企画回となっており、前後のエピソードとは時系列が異なる（冒頭で「時は2週間前に遡る」とナレーションが入る）。
• 2023年5月3 - 7日までファミリー劇場で4話ずつ11話まで再放送されたが、これ以降は1話ずつの放送となり、放送日程が度々変わる様になった。これについてファミリー劇場公式から何も発表がないため、真相は不明。次回作『仮面ライダードライブ』では1話ずつでの再放送となった。

関連イラスト

関連動画

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