概要
令和のダラさんとはともつか治臣による漫画作品である。大病を患い漫画家生命も危ぶまれたともつか氏の復帰作であり、氏曰く「自分の性癖の煮こごりのような女しか出てこない漫画」と答えているが、それがいい。
元は作者がTwitterやPixivFANBOXで公開していたとある都市伝説をモチーフとした漫画で、ニコニコ静画で2021年11月より個人連載として掲載開始。2022年3月よりコミックウォーカーにて商業版として連載が開始された(ニコニコ静画でも引き続きコミックウォーカー公式として新たに掲載)。
商業掲載化にあたっての変更点については余談に記載。
2024年6月時点では単行本が4巻まで発売中。
作品解説
山村の一角の『忌み地』の封鎖がある嵐の夜に決壊した。近くに住む三十木谷姉弟はそこに足を踏み入れてしまう。そこには古より封印されていた恐ろしい存在がいた……のだが、三十木谷姉弟はケロっと受け入れてしまった。
怪異:屋跨斑(やまたぎまだら)。かつては付近一帯で畏れられた邪神の如き存在であったが、マイペースで肝っ玉がデカすぎる姉弟には調子を狂わされっぱなしで……?
登場人物
現代
CVは関連動画のボイスコミックでの配役
怪異
- ダラさん(CV:ファイルーズあい)
- 本作の主人公(1)。いろいろあって異形の祟り神をやっているが、いろいろあって大分丸くなっている面倒見の良いお姉さん。巨乳(重要)。
- 詳細はダラさんを参照。
- 谷跨斑(やまたぎまだら)
- いろいろあってザクタンクなダラさんのタンク部分になった、かつての荒ぶる蛇神。いろいろあった末に今は頭部が「おろち」として別行動をとっている。半ばゆるキャラ化したり処世術を身に着けたりと涙ぐましい。
- 詳細は谷跨斑を参照。
三十木谷家
- 三十木谷 薫(みそぎや かおる)(CV:寿美菜子)
- 本作の主人公(2)。ガーリーな見た目のおガキ様。性別は男。かわいい。
- 詳細は三十木谷薫を参照。
- 三十木谷 日向(みそぎや ひなた)(CV:豊崎愛生)
- 本作の主人公(3)。ボーイッシュな見た目で、薫の姉だが中身は薫と似たりよったり。
- 詳細は三十木谷日向を参照。
- 三十木谷 兵吾(みそぎや ひょうご)(ボイコミに登場はしているが、日向の回想かつ日向が真似て喋る為に未キャスト)
- 日向・薫姉弟の祖父。屋跨斑を封じてきた禁足地を代々守護してきた家系であり、屋跨斑にまつわる伝承もそれなりに知っている。嵐によって屋跨斑を祀っていた祠が倒壊、封印が解かれてしまい祠の修復と屋跨斑への対応に追われる。真っ当に怪異を畏れる常識人であり、空回っているがダラさんを非常に恐れている。よく居る田舎の親父だが、優しく開放的な人柄もあって家族達からは愛されている。姉弟がダラさんに出会ったのも、元を正せば嵐の晩に家を出た兵吾を心配して探しに出たのが切掛であった。
- 三十木谷 千夜(みそぎや ちよ)
- 日向と薫の母で兵吾の娘。オーストラリア人の夫を持つ。物語開始時点で40歳。日向を成長させたような容姿で、右目下の泣きぼくろと豊満な胸が特徴。薫によってダラさんにレンタルされた下着(ド派手なやつ)の所有者。見た目とは裏腹にパンクロックバンドのファンであり、私服は意外とパンキッシュ。専業主婦ではなく地元役場に勤めている。
- 娘が女の子の服を着るのを嫌がったにもかかわらず、諦めずに女の子の服を与えた為、結果的に薫の女装癖を産んだ張本人その2。
- 山の祠の守り人であり、祠に異変があった際には駆け付けて事態の収拾をしている。自身の山での恐怖体験もありかつては祟り神としてダラさんを恐れていたが、祠に祀られているものとダラさんの関係を知り、また命の危機を救ってくれたこともあり現在は「山や三十木谷家の守り神である」と(やや過剰に)信仰し、子供達にその加護があるように願っている。
- かつては高い霊能力を持っていたが出産を経る度に霊を感知する能力を失っていき、今はほとんど霊感がない。ただし霊力自体は未だ高い模様。子供達が山に頻繁に出入りしている上に、ダラさんと交流を持っている現状を半ば黙認している。
- 三十木谷 ウィリアム(みそぎや 〃)
- 千夜の夫で日向と薫の父親。妻よりも1歳年下。第14怪にて、妻と通話する形で初登場した。オーストラリア生まれだが家族と共に7歳の頃に日本に帰化した為、若干の訛りがあるものの日本語はペラペラ。眼科医。
- 妻とは大学で知り合い結婚。霊感が低く妻の禁足地でのお勤めも詳しく知っているわけではないが、非常に協力的。
その他
- 筆木 直道(ふでぎ なおみち)
- 薫のクラス担任。小太りの中年男性(ただし実年齢は30代前半)で見るからに怪しげな容貌だが、真心のある優しい先生であり、なんだかんだで子供達からは慕われている。独身。
- コスプレ衣装を作るのが趣味であり、年中全裸のダラさんを見かねた薫の頼みで、ダラさん専用の服を仕立ててくれた。劇中屈指の善人である一方、副業禁止の教職にありながらコスプレ衣装の制作・販売を手がける等、割とグレーな行いもやっている欲望に正直な人。美和の従兄弟でもある。
- 容姿で損している人その1。
- 薫のサキュバス仮装を身を挺して阻止し、性癖大量破壊を未然に防いだ功労者。
- 五十子 美和(いらこ みわ)
- 直道のいとこで、三十木谷家の近くに住む野暮ったい女性(26)。個人サークル・ダイデンブハウスの同人活動を通じて交流がある薫に対し、ねっとりとした好意を寄せるショタコンだが、理性はしっかりしているのでダラさん判定ではギリセーフ。薫と仲良し(?)になったダラさんを警戒していたが、ダラさんと同い年(人としての享年だが)だと知ってからは普通に話せる仲になった。ダラさんに負けず劣らずの巨乳(ただし、腰はややゆるい)であり、故あってダラさんにブラジャーを貸した仲でもある。
- 若かりし頃、幼い薫にドチャクソかっこいいナーガのイラストを与え、彼の性癖を破壊した戦犯にして功労者。
- 容姿で損している人その2。と思いきや実は薫の射程圏内。
- 梛(なぎ)/二十尋 佐恵子(はたひろ さえこ)
- 祠を祀る梛と呼ばれる巫女。山の麓にある平尋神社で巫女をしており、研鑽を積んだ儀式や神事の腕前は確か。しかしながら霊感ゼロの疑惑がある、丸眼鏡の金髪・ツーブロック・パンクファッション女子高生(18歳)。柄の悪い見た目はともかく役目には実直であり、怪異としての屋跨斑を警戒している。柏手ひとつで空間を清めダラさんの隠形術を破るなど、巫女としての能力はダラさんが驚くほど高い。
- 祠を管理する関係上三十木谷家とは交流があり、特に千夜とは同じロックバンドのファン仲間でライブにも一緒に行く仲。
- 外見がどストライクの理嗣と行動を共にしている欲望に忠実な少女である。
- 二十尋 理嗣(はたひろ まさつぐ)
- 梛こと佐恵子の叔父(先代梛の養子なので血縁関係は無い)で、後見人兼世話役でもある。後述の平尋神社の宮司でもあるらしく、つまり神主の資格を持っている(巫女は資格不要だが、神主には国家資格が必要)。そのただならぬ物腰からダラさんには「霊能力を持っている」と誤認されてしまうも、(多分)雰囲気だけで佐恵子と同じく霊感は無さそう。
- 見た目は渋い中年だが、実はプラモ積みや昆虫採集が趣味という少年の心を持つ男。交流のある子供達からは「マグナム」と呼称されている。
- 十御田 柑奈(とみた かんな)
- 薫の同級生のツインテール女子。薫に対しては当たりが強めのツン多めツンデレ女子。薫に向けた好意が読者にも伝わり易い親切設計。薫ガチ恋勢の一人。将来の夢は「人妻」。
- 彼女の家が管理している土地(恐らくは卯駒山の全体ないし大部分)にある墓地にはダラさんと彼女に縁深い人物が葬られており、現在は弔われた人については家の誰も知らぬまま毎年祭祀を行っている。
- 篠原 小梢(しのはら こずえ)
- 薫の同級生の物腰穏やかな長身女子。柑奈とは仲良し。恋愛関係の話が創作・現実問わず好物。薫しゅきしゅきビーム放散中の柑奈から栄養を摂取できたり、そんな柑奈と美和との水面下の小競り合いに顔芸並に表情を崩す様子から、愉悦部員の素質を持つ女子。
- その容姿と空気から「校内で1番、全学年の生徒から「お母さん」と言われ間違えられてしまった生徒」という評価に困る記録の持ち主。
- 初瀬川 周(はせがわ あまね)
- 初瀬川周を参照。
- 幌主 水樹(ほろぬし みずき)
- 黒ギャルのような風体。軽率な言動もあるが性根は素直な少女。名前に「主」「水」が含まれている為、八丁堀のあだ名で呼ばれる(そもそもキャラクター紹介欄では八丁堀表記になっている)。
- 波尻 刷子(なみしり はこ)
- 3巻第25怪などに登場する日向のクラスメイト。モルモットを飼っているらしい。扉絵などにも時折描かれる。ショートヘアをツーサイドアップにしたそばかす顔が特徴。ボードゲームやテーブルゲーム目当てで囲碁将棋部に所属している。
- 第43怪にて利己的な男から呪いの傘を譲り渡され、呪いに巻き込まれるが、おろちがその傘を男のもとへ送り返したため、逃れることが出来た。
- 藤岡 朋子(ふじおか ともこ)
- 3巻第25怪などに登場する日向のクラスメイト。ヘビを飼っているらしい。黒髪を後ろで結んだ丸メガネの少女。波尻刷子とともに扉絵や表紙裏のイラストにも時折登場。で囲碁将棋部に在籍している目的はやはり波尻と同様。
- 佐渡 夏々子(さわたり ななこ)
- 4巻第33怪より登場。日向のクラスメイト。ウェーブ気味な黒髪とそばかすが特徴。剣道部所属。ダラさんに調伏されたと伝わるおろちを(創作物などの)ヴィランに見立てる等、サブカル、雑学方面への造詣が深い。
- 毒島 結子(ぶすじま ゆうこ)
- 2巻第17怪から登場。日向の担任教諭。34歳独身。見るからに意地悪そうな外見に反して、温厚な性格で生徒との関係も良好。日向などからは「ゆっちー」と呼ばれるなど親しまれている。第27怪での発言を見ると長時間残業が日常化している様子。
- 容姿で損している人その3。
- 六十里 詩穂(ついふじ しほ)
- 5巻第34怪に登場。ベリショートで険しい目つきをした女性養護教諭。独身の筆木 直道を心配した薫とアラレ(直道の飼い猫。化け猫になる予定)が、直道とくっつけようとするが思うようにいかず。
- ダラダラダラさん
- 3巻第19怪より登場。薫が筆木先生に依頼して作ってもらった、ダラさんを模した抱き枕。現金が必要になったダラさんを一般人に変装させるため、日向がダラさんの散髪をした際、切った髪を束にして詰め込んである。ただでさえ神格化している大妖怪の、それも念がこもり易いとされる髪の毛を詰め込み名を与えるという、誰がどう見てもやばい経緯で生まれた為、「何か妙なことがあったらすぐ持って来い」とダラさん本人に念を押されている。
- 当然のごとく、夜中に家を這いずり回る怪異となっているのだが、元になったのがダラさんの髪の毛であるため、三十谷家にはクソ甘で持ち主への害はない模様。むしろ害をなす妖に対するセキュリティのようになっている。
- なお、本来隠すべきところを母の千夜に見つかったが、推しの話で盛り上がった末に千夜も欲しがっている。薫「かっこええやろ?」千夜「かっこええよね!!」
- 5巻第36怪にて、ほんの数十秒だけだがダラさんの依代になっている。
ゲストキャラクター
1巻
- 欄間覗き(らんまのぞき)
- 1巻第9怪に登場。ダラさんの訪問を心待ちにする薫のもとに現れた妖怪。玄関のすりガラス越しの朧げな姿だったが4巻巻末収録の『妖怪大百科』で容姿含めた詳細が判明。ダラさんと鉢合わせた結果ワンパンで誅される。チョイ役ながらもその性質は危険。
2巻
- 久砂葉 エル(くさは える)
- 本名ではなく芸名。2巻第14怪に登場。無職期間を経て迷惑系の道へ進んだ動画配信者。ワイヤーカッターなど本職の泥棒顔負けの道具を使い、ダラさんの禁足地に踏み込んで、封印されていた祠を暴く罰当たり行為を行う。気付いたダラさんが駆けつけた時はもう遅く、祠に祀られていた呪物に触れてしまっていた。結果、カメラマンの男共々祟りに遭い、手足をねじ切られて死亡。
- ダラさんに異界へ引き込まれ、呪いが世に伝播することは避けられるが、遺体は異界の蟲・齧骨(後述)によって処理され、魂は「深部」での百鬼夜行に加わるという、悲惨な末路をたどった。とはいえ、私欲で罰当たりな愚行をした末の自業自得なので、ダラさんもまったく同情していない。
- なお、暴かれた封印と祠は、三十木谷 千夜によって修復された。当然、千夜自身は、誰かが新たに祟りに遭ったと気付いている。
- 齧骨(げっこつ)
- 2巻第15怪に登場。カマドウマかコオロギ系の虫に似た腹部と、1対の脚を持つ異界の屍肉食性の存在。前話に登場の配信者(上述の久砂葉エル)の遺骸を齧っていた。第30怪で再登場した際にはバッタのような翅に、人間に似た体毛のある頭部及び2対の腕が確認できる。恐ろしげな外観ながら穏やかな性質なのか、三十木谷姉弟を乗せてトナカイ役としてダラさんハウスを訪れた。
- 2巻では「異界に紛れ込んだ人間の屍肉を食うタイプのやつ」と表記されていたが4巻巻末収録の『妖怪大百科』で「齧骨」という名前が判明した。ヤバいやつの関係者である三十木谷姉弟への手出しは意図的に控える程度の理性はある様子。
- 大型犬
- 単行本2巻表紙裏に登場。レギュラーキャラ陣がこたつを囲むイラスト内で小梢にじゃれつかれている。犬種はバーニーズ・マウンテン・ドッグかと思われるが飼い主等の情報は不明。
3巻
- 千夜の高校時代の友人とその恋人
- 3巻第18怪に登場。20数年前、三十木谷姉弟の母親千夜が女子高校生であった頃、友人だった少女とその恋人である。地元出身ではない彼氏が言い伝えを信じず、どうしても見たいと言って上梛の祠(後述)に近づき、祟りにあって入院してしまう(たぶんこの時の祟りは、3巻第22怪で語られた、人払い用にダラさんが仕掛けた呪いによるもの)。何とかして欲しいと頼まれた千夜が祠に向かい、そこでダラさんと初めて出会うことになる。なお、友人の彼氏がその後どうなったかは語られていない。
- 山田さん
- 3巻第19怪に登場。蚤の市にて根付や彫像などの精緻な木工細工を売りに来た、パンクなファッションの謎多き女性クリエイター。売れ行きは好調だった。パンク系大好きヒューマンな千夜にはグイグイ来られる。
- 新田家
- 3巻第23怪に登場。三十木谷 兵吾の妹・静江の嫁ぎ先で基本は夫の伸二と2人暮らし。
- 息子夫婦はやや離れた地域に過ごしているが、孫娘の冬子は海恋しさ(?)から頻繁に祖父母の家に厄介になっている模様。
- 柳 友隆(やなぎ ともたか)
- 3巻第23~24怪に登場。三十木谷家の家族旅行のおりに、日向が出会った少年。両親・祖父・曾祖母がいるが、父親は単身赴任、母親はパート、祖父とは折り合いが悪く、すっかりひいお祖母ちゃん子になっている。曾祖母から聞いた土着の神〈ワタガメ様〉に強い関心を抱いている信仰ガチ勢。
- 巌舐り(いわおねぶり)
- 3巻第24怪に登場。前身は浅ましい盗人の霊。長年、本物のワタガメ様への信仰や供物を掠め取って力を蓄えた妖怪で、周辺地域に凶事を起こしていたようである。ダラさんのお守りでブーストされた日向にワンパンKOされる。
- ワタガメ様(本物)
- 戦乱による混乱などの理由で弱体化し、妖怪・巌舐りにすり替わられていた土地神。友隆の信心が縁となり復調しつつあるようである。全貌は不明だが、第24怪ではタコの足のようなものが描かれている。
- 筆木 アラレ(ふでぎ アラレ)
- 筆木直道が飼うトラ縞の老猫。初出は第1巻第3怪終了後のカット。直道に似た穏やかな顔つきをしている。第3巻収録の『オマケのダラさん』にネームドキャラとして登場し、第34怪では再登場している。加齢によるものなのか内臓の病気で死が迫っていた。ダラさんの妖力を与えられ化け猫へと変化し復調する。気を利かせネコミミ巨乳美少女に変身するが直道の好みからは外れており、空振りに終わった。
- オスである(去勢済み)。
4巻
- 村社 花子(むらこそ はなこ)/マギレ
- 4巻第27怪で登場。人に紛れ込む以外目立った能力を持たない無害な妖怪で、今は日向の通う中学に紛れ込んで教師のふりをしている。そうしても、周囲に違和感すら感じさせない。深夜帯まで及びがちな教員の激務を一部(夜間巡回)負担したりもしている有り難い存在。薫による「おっぺぇでけえランキング」上位有力候補。ノーブラ疑惑もありありがたやありがたや。
- チョヤボウ
- 4巻第27怪で登場。前身はスケベな僧侶とされるが、妖怪化した今では人間の霊魂を食う悪質な妖怪として方々を徘徊している。若かりし頃の三十木谷千夜に目をつけるも兵吾の懇願で様子を見に来た当時のダラさんにワンパンされる。
- 山田 伽耶乃ちゃん(やまだ かやの)
- 4巻第28怪に登場。第31怪、第37怪でも再登場。「お山」の柵にほど近い場所で薫と遊んでいたゴスロリ少女。蚤の市の日に木工細工を売っていた山田さんの妹との触れ込み。カレーが好き。
- 百間(ひゃっけん)
- 4巻第32~33怪に登場。商業ビル「アヴェーナ デルタ」に霊障をもたらしている存在。エピローグのコマには「ブサイクドラゴン」と表記されるなど悲しみを背負った存在だが、祟り神としての性能はガチなものがあり、ビルの関係者やスタッフ、建設作業員ら相当数を祟り殺して使役している。だが力の使い方に一日の長のあるおろちには敵わず打倒されてしまう。
- 死霊
- 4巻第32~33怪に登場。百間に祟り殺された者たちの霊。生前は「アヴェーナ デルタ」立地の関係者や作業員、店舗スタッフや客だった者たちと思われる。着ぐるみ姿の者や男女の別も判らないほど水で膨れた土左衛門など、複数が存在。描写はホラーテイスト強めだが、おろちを取り巻くコミカル空間の影響からは逃れられない。おろちに丸呑みにされる。
- おっさん
- 4巻第32~33怪に登場。百間に祟られ死んだ、ドカジャン・ニット帽姿のホームレスらしきおっさん。死んではいるものの未だ理性を保っており、日向ら一行に情報を伝える。百間にもおろちにも食われなかったため事件解決後に成仏した模様。
5巻
- 式神
- 5巻第37怪に登場。二十尋 理嗣へ与えられた護符が持ち主の霊力を使いアクティブに展開している式神。かの有名な前鬼・後鬼を模したとされる。兜、金胴を身に着けた荒武者風の巨漢、着物を着て薄布で顔を覆った女性型の2体がおり、いずれも水牛のような武者ガンダムマーク2的なツノを生やしている。金砕棒に大太刀という物々しい武装に反して物腰は穏やか。女性型は巨乳(重要)。
- なんかこう人の欲望から生まれる悪い気みたいなのを食べる系のやつ
- 5巻第37怪に登場。十御田 柑奈の兄が所有していたトレカに取り憑いていた、1本角の子鬼のような小妖。箱を開けられるや哄笑を上げ出現するが、その場に居合わせた式神にあっさり退治された。
- 価値の有る物に取り憑いては、それを取りまく邪念を力とする。そうして力をつけては周囲から生気を奪い、宿主をとり殺しては人の手を渡っていく。所有者・使用者に体調不良をもたらすが、歪んだ欲望さえ持たなければ恐れる相手ではないとされる。
コミック未収録~
- 四十八願 圭太(よいなら けいた)
- 第42怪に登場する、駄菓子屋「よいならよいな」の店主。蓬髪で気難し気な表情の三十代男性で、二十尋 理嗣とは高校時代の級友。作中の会話によると既婚者らしい。霊感が強く、ダラさんの変化と正体を見破りかける一方、十御田 柑奈からは「あんな大人になったらあかんで」と評される程度には社会的評価はいまいち。
- 正義(姓は不詳)
- 第43怪・第44怪に登場。30前後の、一見人当たりの良い好男子。しかし名前に反したエゴイストで、より都合の良い相手が現れた途端にそれまで交際していた女性を捨て、後述の呪いの傘が生まれる元凶となった。しかも、その傘から逃れるために罪の無い他人を犠牲にしても、罪悪感すら感じていない。
- 何の罪も関係も無い波尻 刷子に、まんまと傘を譲り渡し、呪いから逃れたと思ったのも束の間。おろちによって傘ごと送り返された呪いに、今度こそ完全に呑み込まれる、自業自得の末路をたどった。
- 呪いの傘(仮称)
- 上述の正義に捨てられた女性の情念が生んだ、呪いがこもった傘。
- おろちにとって呪いは畑違いであり、手を焼くかと思われた。しかし、おろちが思いついた省エネ解決法で本懐を果たした上、入水自殺を図った女性は意識不明の植物状態から脱するという、三方一両得な解決となった。
- 胡散臭い男
- 第43怪・第45怪に登場。首から数珠を下げた、丸眼鏡で恰幅の良い初老の男。霊能力者だが大した力は持っていない。上述の傘から逃れる方法を正義に入れ知恵するが、その結果傘の呪いはより危険なものへと変質。正義はより苛酷な報いを受けることになった。
- おろちにより、呪いに残っていた「縁」をたどられ、見つけ出され、霊気をすべて喰われて、一時的だが霊力ゼロの状態とされてしまう。故に力を失って、それまで使役していた呪いや怨念に報復される結果となった。正義とは別な意味で自業自得と言える。
過去
- 妹巫女
- 過去編に登場する人物。谷跨斑を封印した祓屋一家の双子巫女の妹。名前は塗り潰されており詳細は不明。蛇か蛙かと例えられる(目つきが悪く口が大きい)容姿故に、両親からは差別され姉からもぞんざいに扱われていた。名目上『おろちの胴体の封印を管理する』という建前で独立させられ、経済的にも貧しい東側の集落のあばら家に居を移した。
- 真面目かつ勤勉であり、なんでもそつなくこなす器用さや医の心得があった(当時陰陽道を扱う者の多くは長袖者として医療も扱っていた)為、東の集落ではすぐに村人に溶け込み、その評判は西の集落にも届くほど。良くも悪くも純粋で人が良い為に悪心に察せられず、それ故に卑劣な罠にかかり命を落とした。享年26歳。
- 後のダラさんである。なお、自分がなぜ姉に殺したいほど憎まれたのか、未だに理解できず困惑している。
- 巫女としての才能は姉に劣るものの、身体強化術と荒事を姉に押し付けられていた故の豊富な知見と戦闘経験も相まって、その能力は姉をもしのぐとされる。この身体強化は符を貼ったり墨で前もって直接肌に書いても効果が得られるが、紙は貴重品でおいそれと使えず、墨は即応性に欠ける等の事情から、小刀で肌に刻み付ける方法を取っていた。その為に彼女の両腕両脚には何度も刻まれケロイドが残っている。
- 尚、劇中で火車(ほぐるま)と呼ばれる移動速度強化の術を使っていたが、原理が倒した妖怪の妖力自分の体内に蓄積して放出する術である為、外法の一種とされる。
- 椿(つばき)
- 過去編に登場する人物。谷跨斑を封印した祓屋一家の双子巫女の姉。妹と違い容姿端麗で両親の寵愛を一身に受けて育った。おろちを封印した後「おろちの頭の封印の管理」を行う為、西の集落に両親と共に居を構えていた。住居兼神社の建立に携わった大工の青年に想いを寄せるが、青年自身は自分に尊敬以外の念を持たず、見下していた妹に好意を向けている場面を目撃し激しく嫉妬、身勝手にも逆恨みの念を持つようになる。
- しばらくして、おろちの頭の呪いが井戸に染み出て疫病が流行。責任問題に発展して矛先が自分達に向く事態を恐れた彼女は、呪いの解決と妹の始末を同時に行う方策を思いつき、そしてそれを成就させるべく言葉巧みに両親や村民を扇動していく。
- おろちの胴体の封印を解き、異変を察知した妹をおびき寄せるとまずは共に胴体を退治し、疲弊させた折りに村人達に妹を襲わせその四肢を奪い、最後は自らとどめを刺した。しかし、己の溜飲を下げる為に自らの手で妹のトドメを刺したのが仇となり、妹の怒りと絶望がおろちの怨念と混ざり合って〈屋跨斑〉として復活。自身も四肢を喰い奪われ妹と同じ姿になり果てるという、自業自得の形で死亡した。
- 巫女としての才能は妹よりあるものの、自分の体に傷をつけるのを嫌っていたため、荒事は妹に押し付けて自分は地鎮や祭事を主に担当していた。ただし戦闘能力がないわけでもなく、おろち胴体との戦いでは本気を出して妹と共に戦いつつも、巧みに妹への負担が増すように動くなど狡猾。またその後口封じに村人を襲った際も武装した村人数人を相手にしながらも、式神を巧みに利用して寄せ付けず圧倒している。(現実として土御門家の免状は一代限りの為、当然のことながらその家業を継ぐにおいて姉妹共に相応の知識や技能を有して免状を取得していると考えられる。)
- 死後も完全に消滅はしておらず、その残りかすが、屋跨斑の腹の底でずっとくすぶり続けていた。5巻第35怪にて、妹が自身の本名を思い出した時、それが『屋跨斑の身体』を乗っ取り復活。しかし所詮は残りかすにすぎず、日向を依代に再度顕現した妹によって、呆気なく調伏。石と化して封印された。
- 双子巫女の両親
- 過去編に登場する人物。谷跨斑を封印する以前から美しい姉の椿だけを偏愛し、妹巫女を「椿と違って醜いお前を視界にも入れたくない」と常に口にする程に疎んじるなど、夫妻そろって親としての適性が著しく欠いた難物。
- そんな歪な関係もあってか、椿のおろち調伏(=妹巫女殺害)計画を嬉々として受け入れていたが、最終的に椿同様の末路を迎えた。
- 十郎太(じゅうろうた)
- 過去編に登場する人物。谷跨斑を封印した祓屋一家の神社を建立した若く精悍な大工の青年。妹巫女の評判を聞き、彼女のあばら家の修理の為に足しげく東の集落へ通い、家の修繕だけではなく共に農作業を行う等彼女と親交を深めていく。しかし、姉巫女の椿が彼に恋してしまい、結果として妹に嫉妬してしまったことが、巫女一家と村の運命を変えてしまう。
- なお、妹巫女の方は姉の恋を知らず、ゆえにダラさんとなった今も、姉がなぜ自分を殺したいほど憎んだのか、理解できずにいる。
- 巫女一家および村人の惨殺事件の夜に、発端となった場所に偶然駆け付け、そこで見覚えのある傷が刻まれた腕を発見。その後無人の妹巫女宅を見て彼女が死んだことを悟り慟哭した。事件の時妹巫女に何があったのかを独自に調べ、断片的ながらその真相にたどり着いたのと同時に、屋跨斑となった妹巫女と接触。彼女が残した猶予を知り、唯一の手掛かりとなった巫女姉妹の師と会うべく都へ赴く。
- 観重(けんじゅう)
- 過去編に登場する人物。双子巫女の師匠に相当する老人。著名な陰陽師の弟子であったが、見境なく外法に手を染めた為に破門され姓も捨てた。かつては呪術で人を殺める仕事にも手を染めた模様。
- 破門された身ながらも十郎太の話を真摯に受け入れる、余命幾ばくもない老体ながらも「弟子の不始末は師匠がケジメをつける」として十郎太の村へ自ら出向く等々、人間性は真っ当であり外法に手を染めたのは知識欲求ではないかと推測される。
- 巫女姉妹が程度の差はあれど外法の行使に躊躇しないのは、この師匠の影響が強いと思われる。
- みつ
- 過去編に登場する人物。観重が連れている幼子。人見知りが激しいのか、初対面の十郎太を快く思ってなかった。
- 十郎太の村へ出向く観重に留守番を頼まれるも、彼から離れたくない一心から最終的に旅の動向を許される。
- 呪術的な才能や実力は作中屈指と見られ(神格を新たに設ける為には神祇管領長上の宗源宣旨を申請し収受する必要がある為、土御門家の免状に加えて吉田家からも神道裁許状を取得していると思われる。)齢13で幼名である「みつ」から「梛(なぎ)」を名乗るようになり観重が逝去後は十朗太の師として屋跨斑対策の助言や策を施していく。
設定
地理
- 上梛の祠(かみなぎのほこら)
- ダラさんが三十木谷姉弟と出会うきっかけになった禁足地にある土砂崩れで損傷した祠。見た目こそ簡素な祠だが、物々しくワイヤー入りの注連縄と錠できつく封印されている。普段のダラさんはこの祠に人が近寄らないように怪奇現象で脅したり、弱めの祟りビームでキャンいわせていたのだが、まったく動じなかったのが三十谷姉弟である。胆力ぅ……
- その中身は板に打ち付けられたダラさんの元となった巫女の左腕。裏切った村人達に切り落とされた後、巫女が屋跨斑へと変異したと同時に呪物と成った。元の持ち主であるダラさんの制御を離れているため見境なく呪いを放ち、祟られると手足を螺旋を描くように捻り潰して命を奪うに止まらず、縁を伝って呪いが伝播する呪いのビデオさながらの呪物となっている。
- 数百年も経った今も腐らず朽ちず切断された当時のままの姿を保ち、血も滴る。迷惑系動画配信者によって祠が暴かれた際に曝露し、その呪力をもって配信者2人を呪殺した。
- しかしその本質はその呪力によって、谷跨斑の頭の封印を強固にするための楔。またダラさんとは別に長く祀られてきたため、本体とは別に神格化している。
- 平尋神社(ひらひろじんじゃ)
- 山の麓の町にある神社。二十尋家が神職をしている。その神域は「よほど真摯で優秀な神職がおるのじゃろう」とダラさんが感心するほど霊的にも物的にも見事に管理されているが、一方で本来は拒否されるはずの妖の身であるダラさんをすんなり受け入れてしまい、ダラさん本人を困惑させた。
- 主祭神は山の平穏と豊穣を司る天屋木春女神(アマヤツコハルメノカミ)、配神にものづくりと家屋を守る十金比古神(トカネヒコノカミ)が祀られている。『邪悪な大蛇に喰われた巫女が女神となってよみがえり、大蛇を退治。その大蛇を使役しながら山の神として土地を守るようになった』という演目の神楽が伝わっているが、その内容が示す通り、祭神のモデルになったのはかつての妹巫女およびダラさんである。ダラさんが結界を素通り出来たのはそのため。
- 二つの色の異なる石が注連縄のように螺旋状に絡み合う奇石がご神体として祀られている。
- 成福寺(じょうふくじ)
- 三十木谷家がある酉貴山の隣にある卯駒山の麓にある真言宗の寺。日向たちが山田さんを伴って木彫り細工を売った蚤の市がこの寺の門前町の広場で開かれている。
- また十御田家と共に毎年石碑参りをしているのがこの寺の僧侶となる。
- 酉貴山(ゆぎさん)と卯駒山(うこまさん)
- 物語の舞台となる地にそびえる二座の山。それほど高い山ではない低山。過去にはその立地からそれぞれの麓の集落には経済格差が存在し、ある時そのバランスの一部が崩れた結果禍根を産みそして大きな災いとなったが、結果的にはその災いが両集落の結束を産んだ。
- 酉貴山は集落西側にそびえる山。中腹の禁足地に上梛の祠やそこを私有地とする三十木谷家があり、ふもとには平尋神社がある。かつてはなだらかな山麓を持っていたおかげで麓の集落では農業が盛んでとなりの集落よりも経済的に豊かであったことで住人の意識にも西高東低のヒエラルキーが生まれていた。
- 卯駒山は集落東側にそびえる山。麓には成福寺がある。山全体を十御田家が所有している。かつては急峻な地形のおかげで農業に適した場所が少ない代わりに上水に利用できる川の源流があり飲み水には苦労しなかった。
オカルト
- 異界
- お守り
- ダラさんが日向の誕生日にプレゼント代わりに手渡したお守り。中にはダラさんの舌の肉が入っており、危機的状況下においてこれに血や唾液を含ませると一時的に贄を捧げたと見なされ、ダラさんの勢力圏内ならダラさんを召喚、圏外ならば使用者の霊力を消費してダラさんの力を顕現も可能の代物。さらっと渡されたわりにかなりヤバめなアーティファクトであったため、日向が若干引いていた。
- 当然のように薫にも催促されたため渡している。
- 綱守(つなもり)
- お気怠人妻エルフ騎士大神(おけだるひとづまえるふきしのおおかみ)
- ゆうめいよ。
- そうわよ。
- ゆうめいよ。
サブカルチャー
本作品は劇中劇などのサブカルチャーの設定がとにかく豊富なのも特徴。単行本で解説されている作品は以下の通りである。
- 単行本第1巻
- 『バ美肉マン』:バ美肉した56歳男性がネット犯罪と戦うアクションロマン。週刊少年ボイーンで連載中とされる設定の劇中劇。作者のツイッター上には第17巻の表紙が存在する。
- 『異界戦線』:36体の異形が争う格闘ゲーム。豊富なシステムを備えるが煩雑過ぎて、売上が芳しくない。
- 『グランオリジンアークカイブ娘パズルストライク』:ソシャゲ(※厳密には説明はされていないが、一応記載)
- 『超可動美少女プラモ DARA-SAN』:単行本1巻表紙裏に登場。いわゆる美プラ(メガミ◯バイスなど)。メーカーは「BANG DEAD」。薫の妄想の中での商品化。あくまでもおまけ内でのネタであり、必ずしも本編とは整合しないと思われる。
- 単行本第2巻
- 『地獄大脱出ゲーム』:いわゆる人生ゲームの亜種のボードゲーム。
- 『HumanHunter』(ヒューマンハンター):迫害により辺境に追いやられた怪物達が人間に反旗を翻すハント&クラフトゲーム。「人狩り行こうぜっ!」のキャッチフレーズを含めると、元ネタはどう考えてもこの作品と思われる。
- 『MEGA LADY』(メガレディ):元は日本のゲーム『アニー・メック』を海外ローカライズした作品。名称や設定から元ネタはどう考えてもこの作品と思われる。
- 『星渡りのハバキリ』:劇中に登場する人気ロボットアニメシリーズ機動殻身ティタニカの12作目のタイトル。正式には『機動殻身ティタニカ 星渡りのハバキリ』。同人イベントで薫がコスプレをして美和の同人誌の売り子をしていたり、日向がダラさんとプラモデルを作成している。また映画も公開されている。シリーズ展開やプラモデルの発売元の名前がヴァンガイであるなどの設定から、元ネタはどう考えてもこの作品と思われる。
- JUNGLER(ジャングラー):通販会社。大空に聞くと名前を答えてくれるかもしれない。
- 『ハリウッド版』:--『THE AMAZING DARA-SAN』の題でハリウッドで展開された実写版(?)準拠のコスチューム。ぴっちりスーツやアーマー、尾の先端のビーム砲口などスーパーヒーロー風にアメリカナイズされている。こちらもおまけ内でのネタであり、必ずしも本編とは整合しないと思われる。
- 『都市伝説TRPG シャレクァスーレ』:単行本2巻表紙裏に登場。レギュラーキャラ陣がこたつを囲むイラスト内で美和の傍らに置かれている。元ネタは『洒落怖』スレだろうか。
- 単行本第3巻
- 『G.K.P.』:ヴァンガイが近年発売した萌え系プラモの総称。元は競合他社の1社が廃業し溢れた職人達を、ヴァンガイが一斉雇用したのに合わせ、新設された部署から発売された。
- 『激昂無頼 ガン・バルゼー』:本編から約40年前に放送されたロボットアニメ。バルゼーヒート、バルゼーフーガ、バルゼーミードの3機のマシンが合体しガン・バルゼーとなる。約40年前の作品故にコンプライアンスの緩さから、残酷な描写の多さに保護者から苦言を呈されていた。本編から10年前にリメイクし人気が再燃した模様。タイトルはこちらに近いが元ネタはあちらと思われる。
- 『尿意マン』:昭和末期に放映された特撮番組。活動期間は膀胱が限界を迎えるまでと、下ネタ全開の作品に見られがちだが、制作サイド曰く「学校などでトイレに行きたくても行けず、我慢しなければならない風潮に対する警鐘」として作成されたらしい。
- 『血と定規のカトラス』:ハラスメント被害で自殺した女性が悪霊と化し、自分と同じ被害者に憑依し加害者を惨殺する内容の成人マンガ。
- 『アール・セブン』:パッと見ロボット物に見せ掛け、身寄りのない少女を生け贄に運用するグロテスクなメカアクションの成人マンガ。
- 『タイガー!SQUARE(タイガー!スクエア)』:単行本第3巻の表紙カバーでダラさんが手にしているマンガ。現時点でそれ以上の詳細が不明だが、作品名や作者名の『島川萠』等の類似点からコレがモチーフと推測される。
余談
- ツイッター上で連載されていた当初はとある怪談都市伝説をモチーフにしており、ダラさんの名前もそれに準じたものであったが、書籍化にあたり権利関係の諸問題を避けるためオリジナルのものに改められた。また祖父が確認しようとした封印の内容が変更され、日向が怪談の初出に言及する場面も、三十木谷家に伝わる古文書に差し替えるなどの改変がなされている。
- ファミコンのような家庭用ゲーム機も名称がファンコンとなっていたが、商業連載にて『ファミコン』の名称で収録された。
- 現在もTwitterでは投稿が続いており、これらに修正やページの追加がされたものが正式なものとして商業版として掲載されている。設定も商業版と統合されている。
- 単行本化にあたり改稿が行われた他、カバー裏には描き下ろし漫画と描き下ろしイラストが収録。
- 発売後好評を博し、2022年11月30日重版が決定。
- 日向のクラスメイトの藤岡朋子は、本作ボイコミの制作裏話漫画に登場したメスガキ風に描かれた本作担当編集がモデルとなっている。なお氏は『大蛇に嫁いだ娘』も担当していることから作者のともつか氏から蛇好き疑惑をかけられた。
関連動画
KADOKAWA公式ボイスコミック
関連イラスト
↓原作者・ともつか治臣氏によるイラスト
既刊
- 1巻
第1怪~第9怪、『おまけのダラさん』(1)が収録。
- 2巻
第10怪~第17怪、『新年のダラさん』が収録。
- 3巻
第18怪~第25怪、『おまけのダラさん』(化け猫)、『バレンタインのダラさん』が収録。
- 4巻
第26怪~第33怪、『ハッピーメリークリスマスダラさん』、『ダラさんVSデスキラークッション』が収録。
- 5巻
第34怪~第41怪、『おしえてダラさん!』が収録。
関連タグ
ヤマタノオロチ:変更後の名称の元ネタと思われる。
……:ある意味で物語の根幹となっている要素。
外部リンク
- 旧設定版(姦姦蛇螺)
- 商業連載版
- 公式『令和のダラさん』X(旧Twitter)アカウント