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事件シリーズ

じけんしりーず

上遠野浩平の小説のうち世界設定を共有し「~事件」となっているシリーズの俗称
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概要編集

上遠野浩平の小説で、戦地調停士EDを主人公とする一連の作品を指す俗称。「戦地調停士シリーズ」とも呼ばれる。2000年6月発行の『殺竜事件-a case of dragonslayer』以来、『~事件』というタイトルで刊行され続けている。次節にある通り、世界設定はファンタジーでジャンルはミステリーという推理不能の危険大な作品スタンスであるが、事件に関わる魔法については序盤にその仕組みを詳しく解説することで推理可能性を補うスタイルがとられている。


あらすじ編集

ここは魔法が高度に発達した世界。仮面の男EDことエドワース・シーズワークス・マークウィッスルは、今日も不可思議な事件の現場に現れては秘められた真相を解き明かす。


EDは巨大商人組織「七海連合」の「戦地調停士」という身分で世界の各地に現れる。七海連合とは、かつての大災害に際して商人たちの相互扶助組織として設立され、今や100人の将軍を擁する大規模な常備軍を備え全世界に影響力を発揮する巨大組織である。戦地調停士とは、その七海連合ですら23人しか任じられていないという特殊戦略軍師。その任務は戦争や国際問題を手段を問わず調停する事である。すなわちEDの取り組む事件とはいずれも、真相の行方によっては戦争もしくは国際問題が拗れる大事件なのである。


EDを支えるは「風の騎士」と呼ばれる凄腕の剣士ヒースロゥ・クリストフ、そして若き女性軍人レーゼ・リスカッセ。誰からも変人と呼ばれ己の知的好奇心のままに常識も権力も通用しない言動で周囲を振り回すEDは、仮面の奥で難事件の数々をどの様に見ているのであろうか。


他作品との繋がり編集

ブギーポップは笑わないシリーズとは、もちろん別の世界である。しかしブギーポップシリーズの舞台となる世界の物品が漂流物として何故か現れ、それらを研究する界面干渉学という学問も存在する。EDは界面干渉学の研究者でもある。


既刊編集

殺竜事件-a case of dragonslayer  2000年6月6日刊

紫骸城事件-inside the apocalypse castle 2001年6月6日刊

海賊島事件-the man in pirate’s island 2002年12月13日刊

禁涙境事件-some tragedies of no-tear land 2005年1月14日刊

残酷号事件-the cruel tale of ZANKOKU-GO 2009年3月6日発行刊

無傷姫事件-injustice of innocent princess 2016年1月7日刊


関連タグ編集

上遠野浩平 ファンタジー ミステリー

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