ライギョ

らいぎょ

アフリカ大陸とユーラシア大陸に分布する淡水魚の一種。

概要

ヌルヌルとした体をしているがドジョウ（コイ目）の仲間というわけではない。

　エラ呼吸だけではなく水面から顔を出しての鰾呼吸も行うので、陸に打ち上げられても長くて2時間は耐えられる。

しかし、両方の呼吸を両立させないと酸素の取り入れと二酸化炭素の排出を上手く行えないため、どちらかの呼吸が妨害されると死んでしまう事もある。詰まる所、魚なのに溺死するという何とも言えない生態なのである。

　非常に獰猛な肉食魚で、手指に噛み付かれてケガをしたという報告もある。

　ルアーフィッシングの対象としても有名。

　本来はアフリカ大陸とユーラシア大陸に生息していたが、何種類かが日本に持ち込まれ、野生化して生息地を広めていった結果、北海道や四国、九州、果てには沖縄にも生息するようになった。

　肉は食用にもなり、身そのものは淡白な味わい。

　主な料理法としては、揚げ物や鍋の具材としても使われ、ベトナムなどの東南アジアではスープのダシにしたり、炭火焼きにもする。

　ただし、淡水魚特有の臭みや寄生虫に気をつける必要がある。

熱帯魚としても知られ、スネークヘッドと呼ばれることが多い。アロワナや古代魚並みに大きくなるので飼育には覚悟が要る上に、同じ迷器類にベタやグラミィなどの飼いやすい魚がいるので実際に飼っているアクアリストはそんなにいないと思われる。