CV: 鬼頭明里
概要
何万年も未来にタイムスリップしたユキトが、女体化する前のベルトランに斬られ絶命しようとしていた際に現れた自称「全知全能」の神。一人称は「ボク」。
容姿はトップ画像の通り、可愛らしい幼女の姿をしている。髪の毛は緑を基調とし、特に頭頂部から上にまっすぐアホ毛が生えている。このアホ毛はミタマの感情に合わせて自発的に動くほか、作中ではユキトからこのアホ毛をよく掴まれ、片手であしらわれている様子が見られる。
また胸元には、アルコーンと同様の紋様が刻まれている。この紋様は、ユキトを助けたミタマの場合、3本の稲穂を表すかのような紋様となっている。
なお原作者の朱白あおい先生曰く、他のアルコーンと同様にモデルとなる神様が居るとのこと。(ヒントは日本の神様で、大地の神様で、八百万の神を呼び出せる原初の神で、江戸時代末期の日本の宗教史に関連している、とのこと)
ユキトに非常に懐いている。その様はまさに邪神に憑りつかれ、呪われているかの様。この点については、実際ガイアも指摘しており、また原作者の朱白あおい先生もミタマ=邪神という認識とのこと。
ユキトの頼みに何でも全力で応える一方、ユキト以外の人間に対して非常に無慈悲な一面を見せるなど、普通の人間とは異なる精神性を持っている。
能力面は他のアルコーンと比較してオールマイティで多芸。
初登場時はベルトランを始めとする皇国の騎士を異空間に引きずり込んで一瞬で排除した。
信者数が0となり力を使い果たして以降は、信者数に応じて、洪水を起こそうとしてワインをロイにぶっかける、腰痛・打ち身に効く温泉効果で他者を癒す、植物のつるを生やす、電気を作る、他人の意識に介入する、他人同士の意識を繋げる等、様々な能力を発揮する。
特に特徴的なのは、古代の道具を現世に復活させる能力だろう。この能力によって、耕運機、田植え機、コンバイン、それらを動かすための燃料、性具、精力剤、液晶ペンタブレット、パソコン、果ては水道や電気といったインフラ設備まで復活させることができる。
また(おそらくこの能力の派生として)生物を生き返らせる、破壊された村を元通りにする、致命傷クラスを傷を治すことも可能。
そして、戦闘時は先述の植物を生やす能力を活用して戦う。植物の弦による単純な殴打攻撃の他、植物型の怪物を召喚して攻撃する、つるで他者を縛って神の力ごと動きを封じる、植物の弦で味方を覆ってガードする等、攻守共にこなすことができる。さらに八百万の神の頂点に位置する神らしく彼らを呼び出す事も可能(ただし、神の力が弱いと戦闘中に帰ってしまう模様)。
なお力を使い切ると、真っ白に枯れてハエが彼女の回りを飛ぶようになる。
このように、ミタマは絶大な力を持っているが、発揮できる力が他のアルコーンと同様に信者の数などに依存しているため、信者のいない何万年も未来の世界では召喚後すぐに無力となった。
すぐに役立たずとなったことで途方に暮れる事となったが、ユキトと共に『救世御霊教』という教団を立ち上げ、信者を獲得するべく活動を始めることになる。
ミタマ曰く、幼女の姿とは別に「本体」が存在するらしく、長い間自由に動けない状態だという。その本体はミタマの影の中で蠢いており、濁った巨大な眼球を複数持ち、恐ろしく大きく、この世の生き物とはかけ離れた不気味な容貌で(ナユを除く)見た者を恐怖させる。
この本体がユキトの父・卜部聡一朗が教祖をしていた教団「神地崇教」で崇められている神『国之常世御霊大御神(くにのとこよのみたまのおおみかみ)』と考えられる。
神地崇教のビデオによると、国之常世御霊大御神は一番初めに存在した神であり、八百万の神すべての頂点に立つ存在だったが、人を沢山殺す神でもあったという。現世が神々の時代から人間の時代に移り変わる時、国之常世御霊大御神は神々の間でも問題視され、神々の手によって世界の狭間に閉じ込められてしまったとのことである。
神地崇教は国之常世御霊大御神を崇め奉り、この世界に戻ってくることを望んでいるという。
国之常世御霊大御神は、現代より何万年も未来のカミカツ世界において、今までのミタマとは異なる5本の稲穂のような紋様が胸に刻まれた新しいミタマを生み出した。新しいミタマは、皇都を支配するロキの所に潜入し、ロキと共謀していた。
ロキがユピテルの件で敗北し皇都の電源を失った後、新しいミタマはユピテルの代わりとなる電源を確保するために信者全体の約5分の1ほどを譲渡され、それを機にロキに反旗を翻す。
新しいミタマは、信者の数ではロキに圧倒的に劣っていたものの、実力ではロキを上回り、ロキを嬲った上で植物をロキの体内に入れ、その身柄を捕らえた。
その後、国之常世御霊大御神は今までのミタマとの繋がりを切り、新しいミタマはユキトの所へ襲撃し、今までのミタマはもちろん、アルコーン達も抑えてアルラルとシルリルを拉致する。
皇都に戻った新しいミタマは、頭部に濁った眼玉を複数浮かび上がらせた恐ろしい姿になった。一人一人の信仰心が低いせいで百万人以上の信者が数字ほどの力をもたらさないことと、その信者の数がかなりの速さで減り続けていることを踏まえ、捕らえたロキ・アルラル・シルリルを使って次の一手を打ち始める。
なお、ミタマの素性については2024年12月末時点で既に公表されている内容からは不明である。ただ、ミタマは江戸時代後期の1830年代には既に存在しており、それがミタマの最も古い記憶とされている。
ミタマは当時、誰からもその姿を認知・認識されることがなかったが、卜部ナユという一人の少女だけはミタマの存在に気づき、声を掛けられるようになる。そして、会話を深めるうちにミタマとナユは仲良くなっていく。
しかし、ほどなくして天保の大飢饉が発生。貧しい家系の娘であるナユは、たちまち飢餓と病気に見舞われ衰弱してしまった。
ナユが衰弱し息絶えようとしているその時、ミタマはナユにこう呼び掛けた。
「ナユ。ボクと契約するか?」
「お前を生かしてやる。病ごときに負けない肉体にしてやる。他の人間と戦っても絶対に負けない、死なない強い身体をくれてやろう。その代わりに____」
「その代わりに、お前の子孫を永遠にボクが貰い受ける・・・という契約だ」
「今のボクには信者がほとんどいない。お前とお前の子孫がボクの下僕となり、信者を集めろ。それがボクとお前の契約だ」
「お前も、お前の子孫も、ずっとボクと共にある」
ナユはミタマを独りにさせないため、ミタマの提案を受け入れた。
その日の後、ナユの病はあっという間に回復。その上食糧不足が解消されたわけでもないのに、なぜか以前よりも体力が増した。
そして、そのことを聞いた村の人たちがナユの身に起こった出来事を奇跡と噂し、ナユを神格化し、崇拝するようになり、やがて一つの共同体が形成されていった。おそらくそれが、後に卜部家が運営する神地崇教へ発展していったと考えられる。
また神地崇教の信者が軒並み筋肉質な肉体を有しているのも、こうしたエピソードがあることや、ナユの祖先が侍の家系であることに由来していると考えられる。
「ナユ、お前の数世代後に一人の特別な人間が生まれる。その人間は、ボクの寵愛を一身に受ける。ボクがお前たち人の世に現れる足がかりとなる人間だ!それまでお前の血筋は絶対に絶やさせないからな」
それは祝福であり、同時に呪いの言葉だった。
関連イラスト
関連タグ
由崎司…中の人が同じで相手がcv:榎本淳弥繋がり。何気に年上ヒロインという共通点もある。
宿儺…cv:榎本淳弥の主人公に取り憑いている存在繋がり。ミタマにはユキトに対する悪意は無いが、何気に関係性が似ている(ミタマは悪意が無いが故に性質の悪いタイプである)。