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ミスター味っ子

みすたーあじっこ

「ミスター味っ子」とは、寺沢大介の漫画、およびそれを原作とするアニメである。
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概要編集

週刊少年マガジン」(講談社)にて1986年40号から1989年4・5合併号まで連載された。単行本全19巻、文庫版全10巻。

作者は寺沢大介


ストーリー編集

亡き父が残した日之出食堂を母と一緒に支える味吉陽一のもとに、日本料理界の重鎮村田源二郎味皇)が訪れ、そこで陽一の作ったカツ丼に驚くことになる。味皇に招かれた陽一は、スパゲティ勝負がきっかけとなり、料理人達との美味しい味を求めた勝負に挑戦していくことになる。


登場人物編集

(ここではアニメ版のキャラクター達を紹介)

日之出食堂編集

味吉陽一(CV:高山みなみ

味吉法子(CV:横尾まり

味吉隆男(CV:大塚芳忠

山岡みつ子(CV:川浪葉子

山岡しげる(CV:ならはしみき

味皇料理会編集

村田源二郎(CV:藤本譲

快傑味頭巾(CV:藤本譲

垂目森太郎(CV:龍田直樹

丸井善男(CV:飯塚昭三

下仲基之(CV:堀内賢雄

小西和也(CV:鈴置洋孝

関場武雄(CV:中村大樹

芝裕之(CV:石森達幸

米本精道(CV:鈴木勝美

天才少年・少女料理人たち編集

堺一馬(CV:鈴木みえ

中江兵太(CV:佐々木望

岩川清也

河合潤二郎

劉虎峰(CV:飛田展男

どんぶり兄弟(太郎・次郎)(CV:松井菜桜子

ウィーン少年料理団

章田吉子(CV:島津冴子

味の又三郎(CV:松岡洋子

味将軍グループ編集

阿部二郎(CV:大滝進矢

阿部一郎(CV:大滝進矢

杉本(CV:江原正士

味将軍(CV:銀河万丈

大石老師(CV:徳丸完

クワイ・チャン・カモン(CV:たてかべ和也

ロボコック・サリー(CV:土師孝也

ゴッドハンド大虎(CV:渡部猛

武智村正(CV:曽我部和恭

北の悪魔・関場武雄(CV:沢木郁也

及川薫(CV:沢りつお

デューク西条

ロビン島田

瀬戸内少年料理団

毛利(CV:西村知道

関陽学院中学編集

仲田幸二(CV:真柴摩利

江川たけし(CV:小粥よう子

舟橋(CV:伊倉一恵

その他編集

江川洋子(CV:滝沢久美子

劉白鳳

ジョルジュ・ムスタキ/ジャン・ピエール・ド・ムスタキ(CV:増岡弘

スコルピオン

李小亀(CV:上田敏也

俵三四郎(CV:広瀬正志

須原椎造(CV:石森達幸

ゼンハオおじさん(CV:河合義雄

コオロギ(CV:神代智恵

村田源一郎(CV:小林清志

今ちゅう(CV:龍田直樹


テレビアニメ編集

1987年10月8日から1989年9月28日までテレビ東京系列にて全99話が放送された。

系列外では多少放送時期はずれるものの岐阜放送びわ湖放送奈良テレビ(いずれも独立局)、青森テレビテレビ山口(いずれもTBS系列局)とか長野放送フジテレビ系列局)とか静岡第一テレビ(日本テレビ系列局)などでも放送されている。

アニメーション制作はサンライズ


原作漫画との相違点

アニメは今川泰宏監督による荒唐無稽かつ派手で豪快な食べることの喜びを身体全体で表現する味皇達の過剰な演出が話題となった。

料理を食べた後に「うー・まー・いー・ぞぉぉぉぉっつ!!」の声と共に口から光線を出す、津波の中を泳ぐ、宇宙へ飛んで行く、巨大化して大阪城を破壊する、車椅子で病院の階段を駆け上るといった派手なリアクションは、アニメ作品を見た原作者の寺沢大介がこれに驚き感動したのか、原作の方のリアクションも後にアニメ寄りになってしまい、あわやギャグ漫画と化してしまいそうになった、という逸話もある。

実は企画者がお遊びで書いた企画書の方を提出してしまい、あのオーバーアクションの演出が生まれたとの都市伝説がある。

これらのオーバーリアクションは後に「マツコ&有吉の怒り新党」の「新・3大◯◯調査会」で取り上げられている(2012年5月23日放送)。


また、登場人物にアニメオリジナルキャラクターが大幅に増やされ、原作準拠のキャラクターでもビジュアルや台詞回しが大幅にアレンジされている。


作中では放送当時の時事流行ネタをはじめ、他のアニメ・時代劇・特撮や中の人ネタなどパロディが多数ちりばめられたリアクション以外もやりたい放題な演出が多く、そういう意味では後年同じテレビ局・製作会社で放送される「銀魂」のご先祖様とも言えよう。


主題歌編集

オープニングテーマ編集

ルネッサンス情熱

作詞:松本一起 作曲・歌:国安わたる 編曲:矢野立美


エンディングテーマ編集

「心のPhotograph」

作詞:松本一起 作曲・歌:国安わたる 編曲:矢野立美



関連イラスト編集

うーまーいぃぃぃぞおおおおおお味皇2


まさかの続編編集

ここで原作漫画の続編に関する説明をする。

ミスター味っ子Ⅱ編集

2005年に講談社『イブニング』誌より連載開始

父親となった味吉陽一とその息子・陽太が活躍する物語。

しかし一端、連載休止。並行していた『喰いタン』終了後には連載再開。なお、その『喰いタン』とは世界観が共通しており『喰いタン』の登場人物が『味っ子Ⅱ』で活躍したり『味っ子Ⅱ』の内容が『喰いタン』に反映されたり、という相互的な表現が成されている。


日ノ出食堂を息子達に任せ味吉陽一が世界を旅する中、味皇会の異変を察知する前半編。

ふとしたことで借金を抱えてしまった息子・陽太が奮闘する後半編がある。


陽一の妻・味吉八重下仲基之の娘・下仲アンヌ

『少女ファイト』のキャラクター・式島滋を連想させてくれるメガネ男といった新キャラ達や、『将太の寿司』の無頼漢・大年寺三郎太をはじめその他作品のキャラクター達がゲストで登場してくれた。


2013年に連載終了、単行本は全13巻である。


『ミスター味っ子幕末編』編集

2015年未明、某時代劇専門コミックより新連載開始。


ミスター味っ子・味吉陽一がなんと幕末にタイムスリップ!?

少年マガジン最終回にて、味皇との味ためし三番勝負に勝利した味吉陽一が勝海舟こと勝驎太郎に召喚される?しかも一度ならずたびたび呼び出される羽目に。(テルマエ・ロマエ形式であった。)


お約束の幕末の志士、サカモト。せこどんらの登場。

そして、ご先祖様までもが登場してくれた?!


最後に…編集

マンガと違い、アニメではどうしても映像で表現しなければならないため、料理のおいしさを伝えるために派手なリアクションが生まれた。

この荒唐無稽さを批判的に捉える向きもあるが、何より本作の長所は、味勝負が終わると、みんな仲良しになるところだろう。料理の作り手に感謝の心を忘れない…「食」の文字通り、「人」に「良」くするという展開は、他人の料理をけなしがちなグルメ作品(例:主人公が最大手)の中で読後感の爽やかさに繋がっている。


特に、破天荒な描写ばかりが取り上げられるアニメ版だが、最終エピソードは今川泰宏監督作品によく見られる「罪と罰」「断罪と贖罪」というテーマが描かれており、食材の質や技法の工夫よりも「相手においしい料理を食べさせてあげたい」と思う人の心が何より尊いものだと語る展開となっている。

また、今川泰宏は本作を作るに辺り吉本新喜劇を手本にしたと語っている。


余談編集

数々の荒唐無稽な料理を作り出すことで(ネタ的な意味でも)有名な本作だが、実は第一次タピオカブームより以前に、食材としてのタピオカを取り上げている。(河合潤二郎とのケーキ対決の際に陽一が自分のケーキのデコレーション、食感のアクセントをつける為に使用)

「甘く冷たくぷるぷるとした食感、見た目も真珠を転がしたような美しさ」という味皇様の説明に「食ってみたい」と思った読者も多かったのではないだろうか。


漫画版の「焦がしネギの風味」の回では、巻頭の作者お気に入りのラーメン店として後に有名になるラーメン二郎の三田本店が紹介されていた。


関連タグ編集

ミスター味っ子 週刊少年マガジン 喰いタン


公式が病気 今川だからしょうがない

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