マクドナルド
まくどなるど
I'm lovin' it
マクドナルドは、ハンバーガーを主力商品として世界規模で展開するファストフード店である。「I'm lovin' it」がキャッチフレーズ。
1998年からマックカフェというカフェ形式の派生店舗を一部の地域で展開中。現在では店舗拡大中で、既存店舗によってはマクドナルドとの入れ替わりでそこがマックカフェにリニューアルすることもある。
アプリではデリバリーと注文そしてクーポン(メインで提供、折り込みチラシは不定期で提供)が利用でき、キャッシュレスにも対応している。お支払は、クレジットカード(3Dセキュア対応のプリペイド含む)、LINEの「LINEPay」に対応している。
なお、海外では現金以外の決済方法は国によって異なる。
アメリカで誕生し、日本では1971年に東京の銀座に第一号店がオープンした。
ファストフード、ジャンクフードの代名詞的存在であり、栄養バランスはお世辞にも良いとは言えない。また、バイト先としても定番であり、アメリカでは大学を出ても働き口がない人が、マックのバイトで糊口をしのぐことも多い。これらのことから、アメリカでは貧困の象徴としても扱われている。
また、マクドナルドが進出するとその土地の食文化やそれに根ざした農業体系、引いては地域経済にまで悪影響を与える事例が世界各国(特に発展途上国)で見られたことから、アメリカによる資本侵略の手先とみなされることもしばしばある。
その品質は世界中で均一に保たれているため、その国の経済力を表す指標として「ビッグマック指数」という経済学用語も生まれた。
一方、現地の文化や嗜好に合わせてローカライズする柔軟性も持っており、牛が神聖視されるインドでは牛肉を使わず鶏肉で代用する、ベジタリアンとそれと異なるビーガン向けに動物性食品を一切使わないハンバーガーを開発するなどの工夫を行っている。
日本人の嗜好に合わせて開発されたテリヤキバーガーもその一つであり、これは日本以外の国では販売されていない。(訂正「タイ」ではテリヤキバーガーがサムライバーガーとして販売されている。)ごはんバーガーについては当然ながら嗜好通りで日本国外のマックでは未発売とのこと。
国によってはハンバーガーのメニューが無い日本の食事処(食堂)の様なメニューを提供している。
単純明快で大体誰にでも描けるロゴマーク。通称「Mマーク」と呼ばれ、誰しもが「Mcdonalds」のMから来ているのだろうなと思うが、実は由来はちょっと違う。
外部リンク:ウィキペディアの画像より参照だが、元々アメリカの店舗において、店舗を目立たせるために店の左右に黄色のアーチを取り付けた。キッチンも丸見えのガラス張りの建物と相まって、1950年代に建てられたとは思えないような先進的な建築物に見える。
通称「ゴールデンアーチ」と言われたこの二つのアーチを模式化したもの、それがMマークの正体である。
ただまあMの字と言われても何の違和感もないですね。そういう頭髪の特徴をしている人と被せたりする絵もあります。
マックカフェbyバリスタ店舗では「McCafe」のロゴがある。
アメリカ本国
そもそもマクドナルドとは、アイルランド系アメリカ人の子孫であるマクドナルド兄弟が1940年代からカリフォルニア州サンバーナーディーノで始めたハンバーガーテイクアウト用の「ドライブイン」施設が始まりである。
「ドライブイン」は車で乗りつけて車から注文をし、ローラースケートを履いたウェイトレスが注文した商品の載ったお盆を客の車まで届け、客は車でそれを食べる、というスタイルのレストランである。自家用車が増えるにつれアメリカ中で爆発的に普及したが、繁盛すればするほど注文がなかなか届かない・忘れられるなどのいかにもアメリカ的な問題が発生していた。
マクドナルド兄弟はそんな不満などを分析、メニューをハンバーガー・ポテト・ドリンクに絞り、しかもシステム化されたキッチンで作り置きした商品を注文から30秒で顧客に提供。顧客は店先に並ばせて注文させることでウェイトレスも廃止。皿やお盆は包み紙で代用しナイフやフォークも撤廃。と無駄を徹底的に省いたシステムを作り上げた。キッチンを効率よく稼働させることにも工夫を凝らし、従業員同士が無駄なくスムーズに働ける動線をあらかじめシミュレートしてキッチンの構成を組み上げるという画期的なシステムを構築した。
こうした改革もあって客回転率は大幅に向上し、兄弟の店は大いに繁栄した。
1954年、兄弟は店の効率をあげるため、ミルクシェイク用のミキサーの大量注文を行う。注文を受けたのは、販売代理店を営むレイ・クロックであった。全米を自家用車で渡り歩いては訪問販売のような形で商品を売ってきたクロックであったが、流石にここまでの大量注文は初めてであり、挨拶も兼ねて店を直接訪問。その繁盛ぶりに驚いた。
クロックは兄弟に「この店をここだけで終わらせるのは勿体ない、是非フランチャイズ化を」と提案するも、品質維持を第一とし、兄が持病の糖尿病を抱えるなどの不安も抱え、当時既に豪邸を買える程度の富を築いていた兄弟はそれを否定。だがクロックは諦めず、何事も兄弟の承諾をもって進めることを条件にフランチャイズ化にこぎつけた。
店舗はやがて全米に拡大を続けるが、クロックは自らが得るロイヤリティも極限まで削った結果、各フランチャイズ店舗の経営者たちは成功するも、クロック自身は資金繰りで首が回らない状態に追い詰められる。
そんな中、クロックは財務に長けた男ハリー・ソナボーンと出会う。ソナボーンのアイデアで、フランチャイズ化する店舗の土地そのものを保有するという戦略に転換すると、クロックはマクドナルドの全権を事実上掌握することとなった。今日、マクドナルドが「世界有数の不動産業者」と言われるのもここからきている。
クロックはやがて保守的な兄弟と対立することとなるが、資金力で圧倒的に勝るようになったクロックは兄弟からブランドそのものを買収することに成功する。また、ソナボーンともやがて「店舗を拡大するか、維持に留めるか」で対立するが、ソナボーンがマクドナルドを去ることで、クロックの主導する拡大路線で進むことになった。
今日のマクドナルドの収益や株価は途方もない額であるが、もし兄弟が当初の契約通り0.5%のロイヤリティを受け取ったままであったなら(兄弟はそうした権利までクロックに売却してしまった)、あるいは創業時いくらかの株を有していたソナボーンがその株を握ったままだったなら(ソナボーンは離任するにあたり、もうマクドナルドに未来は無いと株を放出した)、彼らもまた成功者となったであろうが、結果的にはクロックのみが巨万の富を築くことに成功した。
この顛末は後に映画化され、「ファウンダー:ハンバーガー帝国の秘密(邦題)」という作品名で放映された。
日本
日本では藤田田(ふじた でん)がその将来性に着目し、前述の通り1971年に店舗をオープンさせた。当初の日本マクドナルドは藤田商店と米本社の合弁会社で、藤田時代は高い独立性を維持していた。藤田のカリスマ性をもって店舗を拡大するも、1995年の円高や平成不況を機にデフレ路線へと転換。吉野家と共にデフレの勝ち組とまで言われるも、同時に顧客単価の下落に繋がり、末期は赤字に陥った。
藤田やその直系後継者たちに代わって経営者となった原田泳幸は、路線の見直しなどを進め経営環境は回復。しかしブランドイメージが完全に回復したとは言えず、2010年代には期限切れ商品や異物混入など「食の安全」という根本的な問題で大幅な顧客離れを招いた。
しかし、新社長のサラ・カサノバを始めとした従業員らの尽力により回復の兆しが2017年に見え始め、1年後の2018年には純利益が過去最高の200億円に達するなど再びかつての栄光が蘇り始めている。
かつては安売りハンバーガーチェーンの最右翼として認知されていたが、2010年代以降高級路線で迷走した時期を経て、2020年代時点では品質と値段のバランスをある程度取る路線で落ち着いている。
1990年代までは青年からせいぜい壮年までが食べる者という風潮があり中年以上が食べることは何となく恥とされていたが、2020年代では若い頃からマクドナルドに親しんでいた層が高齢化したことから、50代から60代の客も珍しくない。これには不況の進行によって食べるものを選んでいられないという事情もある。
ちなみに前社長の原田は移籍先のベネッセでも同様の迷惑をかけ、わずか2年で社長の座を追われることになる。その後のベネッセも原田の退陣後から2年後の2018年に業績が回復した。
日本での店舗は「マクドナルドハンバーガー」とカタカナ表記の看板を長らく使用していたが、2010年に「McDonald's」表記の都市型店舗にリニューアルされるようになり、現在は殆ど見られなくなった。それでも一部地域ではごく稀にリニューアルされていない店舗も存在し、一部マニアからはオールドマックと呼ばれている。
沖縄県にもあったとされるが、こちらはライバルファストフード企業のA&Wにシェアを奪われ敗退してしまったので、現在は存在しない。
日本の一号店は明確であり、銀座店であるが、同店はテイクアウト専門の店であり現存しない。初めて着席スペースを設けたのは二号店の代々木店であり、ここが現在日本最古の店舗である。また、当初銀座三越の一階に作られた銀座店は移転して着席スペース付の銀座晴海通り店となった。その後も一号店のプレートは掲げたままであったが、こちらも現存しない。
世界の一号店は公式には米イリノイ州シカゴのデスプレーンズに開業したものとされる。が、前述の通りマクドナルド兄弟が初めて作った店はカリフォルニアにあった。デスプレーンズ店は、クロックが初めてフランチャイズによって作った店である。
兄弟の作った店は、マクドナルド本体から追い出されるような形となり、ブランド名を変更して販売を続けたが、付近にマクドナルドが新たに出店したために残念ながら潰れてしまった。出店した側の店は現存している。
ところが、兄弟はクロックに薦められるより前にカリフォルニア限定で数店舗だがフランチャイズ化を進めており、ロサンゼルスのダウニーにはこの最古の店が残っている。ダウニー店もやがてマクドナルド本体の傘下に収まったものの、潰れることなく現在まで当時の姿を保っており、デスプレーンズ店より古い店という栄誉を保持したままである。
サンバーナーディーノにあった兄弟の店の跡地には、マクドナルド博物館と呼ばれる施設が出来ている。同様の博物館は、デスプレーンズ店にもあるし、ダウニー店にも小さなものが併設されているが、サンバーナーディーノのものは非公式であると伝えられている。一方で、館外にもハンバーグラーや幻のビッグマックポリスの像があったり、見た目にはこちらの方が楽しいのかもしれない。
限定販売品
てりたま(毎年3月)
ベーコンポテトパイ(毎年4月)
ロコモコバーガー(毎年7月)
月見バーガー(毎年9月)
三角チョコパイ(毎年11月)
グラコロ(グラタンコロッケバーガー)・デミチーズグラコロ(毎年12月)
かつて販売されていた商品
期間限定で復活する場合もある。以下の関連タグも参照。
チキンタツタ(コラボにちなんで帰ってきたチキンタツタ)
シン・タツタ(シン・ウルトラマンとのタイアップ)
クォーターパウンダーシリーズ
BigAmericaシリーズ(無印:テキサスバーガー・カリフォルニアバーガー・ニューヨークバーガー・ハワイアンバーガー、2:アイダホバーガー・マンハッタンバーガー・マイアミバーガー・テキサス2バーガー)
他
ワクドナルド:フィクションで頻繁に行われるパロディ
白井祐介:元バイト
Namewee:Makudonarudoと云うタイトルの歌を作っている。
バーガーキング:本国アメリカではライバル関係にあり、度々マックに対し挑発や悪口を繰り返し、さらにはマックの売上低下を狙った刺客型のキャンペーンまで行っている。日本でも「ビッグ~」の付いたものを見せるとワッパーが割引になったり、閉店した秋葉原のマックに縦読みで挑発したりなど稀にマックを挑発するパフォーマンスをするが、これは本国からすれば氷山の一角に過ぎない。
イオングループ:一見無関係に見えるが、不動産事業メインで営業している点は共通している。実は近年のマックの黒字転換はこの方式に転換したため。
コラボ
- 帰ってきたウルトラマン:日本第1号店がオープンしたのが作品が放映された1971年という繋がりがあり、2022年4月にコラボ企画を行った。
- 武士が、マックで店員になった件。:関西テレビとの全面制作に全面協力で制作された。
- ルパン三世:マクドナルドアプリのモバイルオーダーのCMにてコラボ。お馴染みのトムス・エンタテインメントが映像を制作した。描きおろしイラストの壁紙をスタンプラリーにて配信された。
- はたらく魔王さま!:作中でも同店舗のパロディとしてマグロナルドという名称の店舗が登場している。しかし、2023年には何と海外限定ではあるが公式にマックの広告で採用されるという予想斜め上の展開となった。
ゲームとのコラボレーション
グランブルーファンタジー:過去にコラボをした事があり、ネット上では『マック古戦場』とも呼ばれている。
星のドラゴンクエスト:コラボ期間中はクリア時に割引き及び無料クーポンが発行可能であった。
マックでDS(ニンテンドーゾーン):ニンテンドーDSのWi-Fiコネクションにてキャラクターのスタンプラリーが実施されていた。体験版もダウンロードできた。
コメント
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