ゼノギアス
ぜのぎあす
百億の 鏡のかけら 小さな灯火 とらわれた 天使の歌声 ゼノギアス
高橋哲哉が監督・脚本・演出を務め、キャラクターデザインは田中久仁彦、メカニカルデザインは石垣純哉が担当。
「裏FF7」の別名でも呼ばれ、高橋がファイナルファンタジー7のストーリー原案用に用意した脚本を再構成し、クロノトリガーを手がけたスタッフによって形になった。
後に本作を制作したスタッフがスクウェアから独立したことによってモノリスソフトが発足。以後、モノリスソフトに於いて本作の要素とゼノの名を受け継ぐゼノシリーズが展開されている。
本作最大の特徴として、生身のキャラクターに加えギアと呼ばれる巨大ロボットを操作して物語を進めていく事が挙げられ、バトルに於いてもギアと生身とで求められる戦術が大きく異なる。ギアへの搭乗は一部ダンジョンや街などでは不可能だが、ワールドマップやギアが使用可能なダンジョンではギアに乗ったまま移動が可能であり、乗り降りも自由である。
単体のRPGとしても十二分に遊びごたえのあるゲームだが、各所に宗教用語や心理学、社会問題に加え、古今東西のロボットアニメやSFのオマージュが散りばめられており、『元ネタ』を探しつつ遊ぶのも楽しい一品となっている。SF世界を活かしたエグい設定やグロテスクな描画も、世界観に更なる深みを持たせている。
背景をプリレンダリングで、登場人物をポリゴンで描画していたFFⅦとは逆に背景をポリゴン、登場人物をドットやアニメーションで表現しており、ジャンプやダッシュを駆使してマップ上を自在に駆けまわる爽快感は後のゼノブレイドクロスなどにも継承されている。
本作は当時のPRGなどではポピュラーな形式であった物語進行に合わせてディスクを入れ替える複数ディスク形式を採っているが、物語後半が収録されているDISC2の内容はキャラクターの独白に合わせてストーリーが進行するノベルゲーム的な物となっており、このゲームが伝説となった要因の一つとして知られている。
本作は2007年に行われた文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケートに於いて、アンケート内に選択項目がなかったにもかかわらず自由記入欄投票でエンターテイメント部門3位を受賞しており、また発売当時の電撃PSではハガキ職人の投稿した4コマ漫画が衝撃的な内容であった事も手伝い、これらは一部のファンの間では現在も語り草となっている。
星間戦争が行われていた時代。恒星間移民船エルドリッジはある目的のために他星系に向けて恒星間移動していた。
しかしその途中、分解されて収容していた新兵器が突然自律起動、エルドリッジの中枢システムへアクセスし、航行システムおよび火器管制システムを占拠、さらに搭乗していた人々の殺戮と空間歪曲によるワープの実行を試みる。だが、エルドリッジの艦長が最後の手段として整備用システムを強制始動したため、エルドリッジはブロックに分割されてワープは失敗に終わった。そして幾多ものブロックに分解されたエルドリッジは、名も無き付近の惑星に墜落した。
それから一万年後。北の大陸イグニスの西に位置する国家アヴェと東に位置するキスレブは、約300年もの長い間、泥沼の戦争を続けていた。両国は過去の遺跡からギアと呼ばれる巨大な人型戦闘兵器を発掘し、技術解析をしながら戦争を拡大していった。戦局は遺跡の数が多かったキスレブが有利となっていったが、いまだ戦争を終結させるほどのものではなかった。永きに渡る膠着を憂いたアヴェの王はキスレブとの和平を実現させつつあったが、宰相シャーカーンがクーデターを起こし、頓挫した。さらにゲブラーと呼ばれる高度な科学技術を持った正体不明の組織がアヴェ側に付き、アヴェは圧倒的不利だった戦局を五分まで回復させた。
そんな中、戦争とは関係の無い辺境の村ラハンで暮らしていた主人公フェイは、ある日の夜に村を襲った事件がきっかけで世界を巻き込む戦乱に関わり、世界の真実を目撃してゆくことになる
メイン人物
教会
ギア・アーサー
ヴェルトール "Weltall"
ヴェルトール2 "Weltall-2"
ヴェルトール・イド "Weltall-ID"
ヴィエルジェ "Vierge"
ヘイムダル "Heimdal"
ブリガンディア "Brigandia"
シューティア "Stier"
レンマーツォ "Renmazuo"
ゼプツェン "Siebzehn"
クレスケンス "Crescens"
ディルムッド "Diarmuid"
バントライン "Buntline"
ワイバーン "Wyvern"
アハツェン "Achtzehn"
Gエレメンツ "G-Elements"
ギア・バーラー
E・レグルス "E.Regurus"
E・アンドヴァリ "E.Andvari"
E・フェンリル "E.Fenrir"
E・レンマーツォ "E.Renmazuo"
E・シューティア "E.Stier"
ヴェンデッタ "Vendetta"
アンフィスバエナ "Amphysvena"
オピオモルプス "Opiomorph"
ORヴェルトール "Original-Weltall"
分類不能
ゼノギアス "Xenogears"
艦船
ユグドラシル "Yggdrasil"
ハイパーモード
シェバト防衛戦以降に解禁されるシステム。ギアの技レベルの数値が3のままターンが経過したときに10~30%の確率でハイパーモードになれる(ストーリー的にも超重要な主人公最終機体ゼノギアスは99%)。ハイパーモード時はハイパーモード専用の技を通常攻撃と同じ燃料消費で使用できる。
同時期にキャラの超必殺技も解禁されるため、インフレが加速することになる。
ゲーム上ではこんな感じのシステムだが、本編上の設定だと「絶大なエネルギーを発生させるハイパーモードは戦闘機器に理想的な機関として注目されていたが、その不確定さと出力に耐えうるだけの剛性を持つ機体を製造することが出来なかったため実戦力としては使用されなかった」となっている。
本作を語る上で欠かせない、作中の世界の根幹とも言えるグロテスクかつおぞましいシステム。詳細は当事項にて。
- スクエニ公式サイト内 PS版 紹介
- スクエニミュージックによるサントラ紹介
- Wikipedia
- 登場人物<Wikipedia>
- ギア及び機械兵器の一覧<Wikipedia>
コメント
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