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セルヴァム

せるゔぁむ

セルヴァムとは、『GODZILLA怪獣惑星』に登場する怪獣群である。
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概要編集

アニメ映画『GODZILLA』に登場する2万年後の地球に棲息するゴジラ細胞を保有する生物群の総称。

名前はラテン語で奴隷を意味する。


体を構成する細胞が人類が地球脱出以前にゴジラに行った核攻撃の際に採取されたゴジラの細胞のデータと97%一致していることからゴジラを起源とする“ゴジラの亜種”であるとされている。


オリジナルであるゴジラが支配する2万年後の地球において、現時点では翼竜型”ワーム型”の二種が確認されており、その飛翔型はワーム型を餌にしているという独自の食物連鎖を築いているとされている。


翼竜型編集

セルヴァム 大きさ

長い首を持つドラゴンあるいはワイバーンのような形態のセルヴァム。三部作全てに登場。

青灰色の荒々しい体表で覆われた胴体と翼に虫のように複数の目を備えた頭部というクリーチャーじみた醜悪かつ不気味な姿が特徴。

その体には金属物質に酷似した生体組織が含まれているようで、それにより強い電磁気を発生させる特性を有しているらしい(そのため下記の植物同様、歯などの体組織のサンプルを採取するのにもレーザーを用いる必要がある)。


全長はおおよそ10mほどであり、強い電磁気を発生させる生体活動を行うものの火炎や毒液を吐くわけではない。

しかしながら揚陸艇を破壊するほどのパワーを有しているうえ、歩兵用の自動小銃(異星技術により.338ラプアマグナム弾と同程度の威力を確保)の弾を相当数浴びてもそう簡単には死なず、しかもこの体格でホバーバイクに追随する速度・飛翔能力を持ち陸上でも人間に簡単に追いつける。

性質は極めて獰猛で、しかも群れを成して獲物を襲うため危険度はかなり高い。


実在していた最大級の翼竜がせいぜい成人男性程度の体重でゆったりと飛ぶのが精一杯だったことを考えると既知の生物学を超越した常識外の生物であり、ゴジラに比べれば見劣りはするものの、やはり文句なしの怪獣である。


ワーム型編集

長虫(ワーム)『セルヴァム』

『決戦起動増殖都市』で登場した地上棲のセルヴァム。

全長は約6mほどでヤツメウナギのような丸い口を持ち、密林の中に流れる霧の川(セルヴァムの餌場)の土手に掘られた巣穴に潜み、下記の触手状の根に捕まった生物を襲う。

現在の地球における生態系の中では下位にいるとされ、上記の飛翔型セルヴァムに食われる被捕食者である。


体をくねらせて移動するなど動きは大型のヘビに近いものの、防御力は飛翔型にも負けず劣らず、おまけに細長く俊敏であるためライフルでも狙い辛いが、フツアの民は怪獣細胞へ攻撃的となるナノメタルをコーティングした矢を使うことで一撃で仕留められる。


映画本編では濃霧の中での登場であったため全体像が分かりづらいが、明確な姿は公式イラストレーション(※)の一つに描かれており、その形態はなんとなく別映画巨大蟲に似ている。


※ちなみに映画本編ではこんな場面はないです。


また、『怪獣惑星』では密林の中の木を這う数cmほどの芋虫にような大きさのワーム型が一瞬映っているが、詳細は不明。


その他編集

森の木々も劇中降り立った日本の関東地方に植生していた種とは似つかずナイフが逆に折れてしまうほど金属並に硬質かつ鋭利な箇所を持っており(そのため葉っぱを切り取るのにレーザーが必要になる)、更にその花粉も微小な金属を含み、大気中に拡散し天然のチャフとなり旧ヒト型種族にとっては毒性のあるものへと変化させている(このため地球への降下部隊は安定して通信を行えず屋外では防護服とヘルメットの装着したままの必要となった)。

また、森の中にはセルヴァムを捕食する植物も存在する(第二章にて霧の川で翼竜型の死骸に群がり、ハルオユウコに襲いかかった有機質な触手のようながそれに当たるほか、トラバサミのような捕食植物も存在する模様)。


2万年後の地球では動植物問わずほとんどの生物がG細胞由来となりゴジラの形質を一部受け継いでおり、生態系全体が最終的にゴジラに奉仕するシステムとなり果てている(マーティン博士曰く「強者であるゴジラに擬態を通り越して同質化することで、その支配下を生き延びている」)。

セルヴァムを「ゴジラの因子を有する生物」と定義するのであれば、地球上のほぼ全生物がセルヴァム化しているということになるかもしれない。

(ただしそれ以外の生物はゴジラやその細胞の影響から逃れて今なお地下でひっそりと暮らしている)


また、映画本編のラスボスである高次元怪獣ギドラはセルヴァムなどのG生物が数億年かけて高次元存在に進化した怪獣というコンセプトでデザインされており、実際のデザインやCGモデルもセルヴァムをベースとして作成されている。そのため、ある意味では『超進化セルヴァム(全く別の進化を遂げたゴジラ)』がラスボスとしてゴジラと戦ったとも言える。


余談編集

同じくアニメ作品として制作されたハンナ・バーベラ版『GODZILLA』にはゴズーキーという翼(正確には皮膜)を持った“ゴジラの親戚”に当たる怪獣が登場している。


関連タグ編集

ゴジラ怪獣 ゴジラ(アニメ映画) ゴジラ細胞

ゴジラ第5形態:オリジナルのゴジラから分化した共通点を持つ。

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