シューティー
しゅーてぃー
アニメ『ポケットモンスターベストウイッシュ』のアニメオリジナルの登場人物。
新人トレーナーの少年で、BWにおけるサトシのライバルのポケモントレーナー。
一人称は「ぼく」。
実力のあるトレーナーとのポケモンバトルを望んでおり、イッシュリーグ出場を目指している。
新人ながらもポケモントレーナーとして非常に優秀な才能の持ち主であるが、反面勝気な性格をしている上に尊大な態度が目立つ。口癖は「基本だろ」「基本からやり直したほうがいい」など。
一方で几帳面な面もあり、デジカメで初めて見るポケモンや旅の記録を写真に残している。また、自分の敗北は素直に認められる潔さも持っている。
サトシを始めアイリスやベルなど他の同い年くらいのトレーナーは、ほぼ分別無く見下しており、デントを含めたジムリーダーやチャンピオンといった明らかに格上の相手にさえ、敬語を使いながらもどこか慇懃無礼な態度を見せており、根底では実力は自分の方が上だと思っている節が強い。アデクに対しては、「もうあなたの時代は終わった」、シロナに対しては「アデクさんの次はあなたを倒させてもらいます」などと自信満々な発言をしている。
また、直接行った訳でもないのにマサラタウンをはじめ、リーグ本部があるカントー地方全体を田舎呼ばわりしている。(彼の回想シーンを見る限りマサラタウンよりも田舎出身なのがわかり、見栄を張っているからマサラを田舎呼ばわりするのではないかと言われる。)
色々な意味でサトシとは意見が合わず、仲良くしようとするサトシにそっけない態度で返している。ただし、サトシに対して最初は「きみ」呼ばわりだったのが途中から「サトシ」と名前で呼ぶなど、ライバルとしては一応認めている様子。
しかし、ある人物を意識するばかり、他のトレーナーに対しては負ける訳が無いとタカを括っていた結果、油断が生じてしまう傾向が見られる様になり、ドンナマイトでは「準備運動にちょうどいい」とベルに舐めてかかった結果、彼女のエンブオーによって完全敗北を喫してしまっている。
幼い頃、イッシュ地方のチャンピオンであるアデクに出会い、将来、ポケモンバトルを約束した仲であることが判明。彼がイッシュリーグで優勝、その先にあるチャンピオンリーグを目指し、強くなろうとする理由はそこにあるらしい。
しかし、再会したアデクには自分の名前をシュータローと何度も間違って呼ばれるうえに、「ポケモンバトルにおいてはポケモンの力こそが全て」という自分の考えをアデクに否定されてしまったと思い込んだため、次第にアデクへの憧れは失せてしまい、逆に憎しみに近い感情を持つようになり、アデクにポケモンバトルで勝って自分が正しいことを証明することに目標を変え、アデク打倒に闘志を燃やしていた。
そのアデクと戦うためにジュニアカップに出場して優勝、アデクへの挑戦権を得るも、アデクには全く歯が立たずに完敗。
自分のバトルは何を間違え、何が足りなかったのかをアデクに問いかけるが「間違ったことも何も足りなかったこともない」(一体何を以てそう判断したのだろうか…?)と返され、更に「ポケモンは好きか」「自分のパートナーの気持ちに応えられているか」と問われ、自分なりの答えを返した。そして、最後にはアデクともう一度バトルをしたいと話した。
アデクとのバトルを経て凝り固まった気持ちがほぐれたのか、大会終了後にサトシに話しかけられても、今までのように嫌味などを言うことがなくなった。
その後はイッシュリーグに出場。予選でいきなりサトシと当たり敗れた。
このとき初めて、シューティーはサトシに完全な敗北を喫したこととなった。いつものように会場に残ることなく去って行ったが、去り際にはサトシと握手を交わした。
最初の頃はサトシに対して上記のような態度を取るが、挫折を味わって態度を改め、サトシのことをライバルとして認めるようになるという経緯はシゲルに通じるものがある。
この他、アデクとの絡みや言動には原作BW1時代のチェレンに通じるところが多々あった。
新無印においてシゲルやシンジといった歴代ライバル達が再登場する中で特に出番が与えられずにいたが、マスターズトーナメントのシロナVSアイリス戦にてアデクらと共にテレビで試合を観戦するシューティーの姿が描かれた。
口癖から分かる通り、バトルでは冒険せず、タイプの相性が有利になるようにする等基本重視な攻め方を主軸としている。その反面アドリブに弱く、相手のポケモンが思いがけない行動をとると取り乱す。その為、本来の実力に反して戦績はそれほど高くもなかった。
しかし、シーズン2からは相性不利な相手にも強引に挑むようになり、相手に隙を与えない圧倒的なスピードとパワーで圧倒する戦術を身につけた。(おそらく影で相当な努力をしたと思われる。)
第1話ではピカチュウと貰ったばかりのツタージャのタイマンとなったが、このときはピカチュウの敗北に終わっている。(この時ピカチュウはゼクロムに電撃を浴び、でんきわざが使えない状態であった。)
第10話では5vs5のバトルになるが、サトシのポケモン5匹に3匹で勝利。第31話ではアイリスの挑発によって3vs3のバトルとなるが、このときは引き分けに終わっている。
他のバトルを見物することなく、去って行った。この際、サトシに呼び止められるが、『他人のバトルを見ても意味がない』という発言をしている。ポケモンバトルに対する考え方の違いが表れたが、サトシの再戦の約束を求める声には応じるなど、態度を変えつつあった。
ドンナマイトで再登場。ドンバトルで使用したドテッコツがローブシンに進化していたが、この時もベルのエンブオーに敗北し、またすぐに立ち去った。
シーズン2に入ってからはポケモンワールドトーナメントジュニアカップに参戦。初戦から一貫してジャローダを使用。
1回戦ではカベルネのヒヒダルマを一撃で仕留め、2回戦でもモブトレーナーのクイタランを瞬殺した。準決勝ではデントのイワパレスにリベンジマッチを挑む形となったが、今回はあっさりと勝利した。
決勝戦ではサトシのチャオブーと対戦。ここでもジャローダを出し、不利な相性ながら勝利したが、チャンピオン・アデクには全く歯が立たずに完敗した。
上記の通りデントにはリベンジができたがベルには負けっぱなし。
イッシュリーグでは先述の通り、予備選でサトシと当たり、ピカチュウとジャローダの一騎打ちに。一度はピカチュウを追い詰めるも、サトシが機転を利かせたこととピカチュウの根性によって敗れた。
嫌なやつのイメージが強いシューティーだが前作のライバルであるシンジのように暴力的なトレーニングや自分勝手な動機でポケモンを逃すなどの行為は一度もしておらず、むしろ自分のポケモンにはちゃんと愛情は注いでいる模様。
旅立つ際にアララギ博士から貰った最初のポケモン。性別は♂。
貰ったばかりとはいえ既にグラスミキサーを覚えており、電気技が使えない状態だったサトシのピカチュウを簡単に倒した。このバトルを見たシューティーはこのツタージャを気に入った様子。サンヨウジム戦のときには既にジャノビーに進化しており、相性不利なポッドのバオップを破ったことがデントの口から語られている。第10話では再びピカチュウを破るも、サトシのツタージャに敗れる。しかし第31話ではそのツタージャにリベンジを果たした。
その後しばらく出番がなかったが、シーズン2にてジャローダに進化した状態で登場。
カベルネのヒヒダルマやモブトレーナーのクイタランを「にらみつける」→「ソーラービーム」のコンボ一撃で沈め、デントのイワパレスには前述のコンボは封じられたものの「ハードプラント」であっさりと倒し、サトシのチャオブーも目にも止まらぬスピードで翻弄し勝利した。
ただ「にらみつける(防御下降)」と「ソーラービーム(特殊技)」のコンボってなんだよと言いたくなるがゲームとアニポケは設定が違うのでもしかしたら効果があるのかもしれない。
神速のようなスピードを身につけたジャローダだったが、シューティー自体が相手が予想外な行動に弱く、あまり機転が効かない気質が災いしてアデクのバッフロンには一撃で敗北してしまった。そしてイッシュリーグでは自慢のスピードで翻弄するも、サトシが機転を利かせ、ピカチュウにリベンジされ敗北する。このバトルでシューティーが精神面でサトシに負けてしまい当時の自分の考えが完全に崩れ去った瞬間であった。
アデク曰く「シューティーのことが大好き」とのこと。
現在覚えている技は「ドラゴンテール」、「ソーラービーム」、「にらみつける」、「ハードプラント」
第10話にて登場。サトシのミジュマルとポカブ(当時)を倒すも、ピカチュウに敗れる。
第10話にて登場。性別は♂、特性はのろわれボディ。
サトシのマメパト(当時)を一撃で沈め、ツタージャも「みずのはどう」→「たたりめ」のコンボで破った。
その後アニメ本編での出番は無かったものの、PWTのダウンロードトーナメント「イッシュリーグに キミもちょうせん!」ではブルンゲルに進化して登場した。
第22話にて登場。バトルでの出番は無い。
第31話にて登場。相性で不利なサトシのポカブと引き分ける。
第31話から登場。このときはサトシのミジュマルに敗れる。ドンバトルではドテッコツに進化した状態で登場するも、このときはデントのイシズマイに敗れる。ドンナマイトではローブシンに進化していたが、今度はベルのエンブオーに敗れるなど不遇なポケモン。
上記の通り、言うだけの成果は上げていたシンジと異なり、黒星を重ねても自己中・傲慢・独りよがりな態度を改めようとしない期間が長く続いた為、視聴者や制作陣からの評価(及び扱い)も散々なものとなってしまったキャラクター。
そのせいでネット上では劣化シゲルだの劣化シンジだのベストウイッシュのメインライバルはケニヤンだの言われてしまっており、半ばネタキャラと化してしまっている。
おはスタで発表された松本梨香さんが選ぶ心に残る名勝負ランキングでは歴代ライバルであるシンジ、シゲルとのバトルがランクインしているのにもかかわらず彼だけは選ばれていない。
もっとも一度もフルバトルをしていない、サトシが成長に関わっていないなどを考えると当然とも思えるが、5VS5のポケモンバトルでシューティーに負けたサトシは落ち込むどころか、強くなることへの情熱が熱くなったことがあったので、まったくサトシに影響を与えていないわけではない。
サトシ自身サトシリセットがあったにせよ曲がりなりにも長い旅の経験もあってか初期と比べると精神的余裕があり、シューティーに対して終始友好的・寛容的に接していただけに、却って「デビューしたての新人のくせに生意気」といった悪い印象を引き立てることになった
また、アイリスが作中で精神的に成長を果たしたのに対し、シューティーは心の成長が遅く、悪印象になる期間が長期化した結果、アイリスとの絡みについては余計に悪く見られる傾向が強くなった。特にアイリス自身が竜の里出身なのが珍しいと言う理由で無断で写真を撮るなど、普段から「基本だろ」と言ってる割に人としての常識が成ってない面も見られたことなども、嫌われる理由でもある。(一部から盗撮魔とネタにされる。)
イッシュリーグでの初戦の一対一のバトルに負けたのも批判されるところであり、シゲルやシンジのようにフルバトルでサトシと明確に決着して無いところが、ライバルとしての消化不良と言われる原因の一つと言われる。(一部からは嫌なやつだからあの負けっぷりはむしろスカッとして良かったと言う声や一番の自慢のジャローダを倒した時点で、フルバトルしてもサトシが勝っていたと思うと言う意見も。)
ザックリと難点をまとめると「ライバルとしての役割や見所に欠け、散々ヘイトを稼いだ挙げ句中途半端な結末でストーリーから退場した」ということだろう。
そのため歴代のライバルの中でもワーストな評価なのは仕方がないと言えよう。
しかし悪い所ばかりでは無く、
サトシのマメバトかフシデの大群に苦戦していると、自身のハトーボーで助けに入り、フシデたちを一緒に追い返えしたり、
ミジュマルのアクアジェットのコントロールできない理由を、わざわざ写真を撮って説明してあげたりと、人が困っているのをほっとけない性分でもあり、それを胡に彼を押すファンも意外と多く、新シリーズに再登場したら(BW時代のフォローを兼ねて)精神的に成長したシューティーを見たい人や、今度こそサトシと6VS6のフルバトルをやってほしいと望む声もある。
批判の原因である思ったことをすぐ言ってしまう、生意気な性格も裏を返せばは裏表が無く良くも悪くも純粋な証拠であり、そこがいいと唱える人も少なからず居る。(幼少期に会った、アデクに憧れる気持ちを持ち続けたのもピュアである証である。)
ちなみに作中、彼の生意気な発言もサトシや他のキャラたちも軽く受け流しており、むしろ過剰な反応を示して批判する人たちにも原因があり、必要以上に悪く言い過ぎなところも事実である(まぁ逆に言えばサトシ一同の彼に甘い対応が余計視聴者をイライラさせたとも言えるのだが)。
散々な事を言われているが、純粋に彼が好きなファンもけっこうにいるので、あちこちでむやみやたら悪く言わない事。
似たようなトレーナー
- シンジ:前作のサトシのライバル。初期はシューティーと違ってポケモンを酷使する等シューティーとは正反対の性格だったが、似たような点がいくつかある。「口は悪いが最低限の礼儀は弁えており、時として他者に真っ当な指摘をする」「回を追うごとにライバルを認め出し性格が丸くなっていく(シンジはただ丸くなるだけではなく改心してサトシ達や逃がしたポケモンと和解する等精神的な成長が見受けられる。)」「手持ちに草御三家(シューティーはジャローダ、シンジはドダイトス)とかくとうタイプ(シューティーはローブシン、シンジはハリテヤマ)とゴースト複合(シューティーはランプラー、シンジはユキメノコ)とみず複合(シューティーはプルリル、シンジはトリトドンとギャラドス)がいる」…等々、共通点が多い。ファンの中には「シューティーとシンジのバトルを見てみたい」という声も見受けられる為、pixivでは二人の対決を描いた作品が投稿されている。ちなみにどちらもしっかりしてるのかと思えばどこかぬけているところがある(シューティーは想定外の行動に弱い、シンジはマニューラのわざ構成が明らかにミスチョイス。)。
- ウララ:シンジの同期であるヒロインのライバル。「ツンデレだが根は悪くない」、「手持ちにノーマル複合(シューティーはハトーボー、ウララはプリン)がいる」…等々、共通点がある。だが残念な事に彼女はサトシとはバトルしなかった上、後々サトシらを認めたシューティーやシンジやミルフィやハウと違って最後までサトシらを認めなかった。
- ミルフィ:次回作のヒロインのライバル(ただし、サトシとバトルした事は一応ある。)。「ツンデレだがこれといった悪事は行ってないうえ最初からポケモンには優しい」「時として他者に真っ当な指摘をする」「基本を大事にしている(シューティーはバトルの基本、ミルフィはポフレ作りの基本。)」「回を追うごとにライバルを認め出し性格が丸くなっていく」「手持ちに性別によって姿が異なるポケモン(シューティーはプルリル、ミルフィはニャオニクス)とスイーツ然としたポケモン(シューティーはバニプッチ、ミルフィはペロリーム)がいる」…等々、共通点が多い。
- ハウ:次々回作のサトシのライバル。最初から悪事は行わずポケモンに優しい点は共通しているがシューティー、シンジ、ウララ、ミルフィと違ってツンデレではない。「サトシとの初バトルで勝利している」「老練な実力者と関わりがある(シューティーはチャンピオンのアデク、ハウはしまキング及び四天王及び祖父のハラ)」「手持ちに草御三家(シューティーはジャローダ、ハウはジュナイパー)がいる」…といった共通点がある。
- パキラ:ミルフィ同様次回作のキャラクターで中の人繋がり…だが、その本性はシンジより凶悪(ただ、アニポケでは改心している。)。ちなみにどちらもヒトモシ系(パキラはシャンデラ)を所持している。
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