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シュヴァルグラン

しゅゔぁるぐらん

シュヴァルグランはJRAの元競走馬。主な勝ち鞍は2017年のジャパンカップ。
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※本馬をモチーフとするウマ娘は、シュヴァルグラン(ウマ娘)を参照。


能力の限界は敗因にはならない

執念の欠如につけ込まれただけだ

それでもなお、その心が人生を変える


《土曜名馬座◆第二百十一夜「リベンジ」より》

概要編集

生年月日2012年3月14日
英字表記Cheval Grand
性別
毛色栗毛
ハーツクライ
ハルーワスウィート
母の父マキャベリアン
競走成績33戦7勝
獲得賞金11億3497万1300円
管理調教師友道康夫

馬主は佐々木主浩日本プロ野球名球会理事)。

名前の由来はフランス語で「偉大な馬」。


戦績編集

2014年デビュー、京都2歳S3着。

2015年毎日杯5着、条件戦を勝ち上がる。


2016年阪神大賞典で重賞初制覇、春の天皇賞3着、宝塚記念9着、アルゼンチン共和国杯で重賞2勝、ジャパンカップ3着、有馬記念6着。


2017年阪神大賞典2着、春の天皇賞2着、宝塚記念8着、京都大賞典3着、シルバーコレクター・ブロンズコレクターという評価が付きかけるも、JCでついにG1初制覇、有馬記念3着。


2018年大阪杯13着、春の天皇賞2着、京都大賞典4着、JC4着、有馬記念3着。


2019年ドバイシーマC2着、キングジョージ6着、イギリスインターナショナルS8着、JC9着、有馬記念6着後に引退。


現在はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬として供用されている。


ライバルのキタサンブラックとは2勝6敗、サトノダイヤモンドとは3勝4敗、ゴールドアクターとは4勝2敗、サトノクラウンとは3勝2敗。



エピソード編集

アドマイヤデウスとジャパンカップ編集

アドマイヤデウスは2015年の日経賞と日経新春杯を勝利したG2馬である。シュヴァルグランもデウスもデビュー前の育成厩舎はノーザンファーム早来牧場の林厩舎であるため、デウスは先輩にあたる。現役時代のシュヴァルグランとデウスは夏になると、調整のため林厩舎へ戻り、2頭で共に調教に励んでいた。2頭は4戦し、いずれもシュヴァルグランが先着していたが、共にキタサンブラックサトノダイヤモンドには及ばず、G1に手が届かない日々が続いていた。

(それぞれのオーナーも親しい関係。当時、地方馬主だった佐々木氏は寿司屋で偶然出会った近藤氏に誘われ、中央の馬主となっており、馬主免許取得から勝負服の登録まで近藤氏に任せていた。勝負服が似ているのも、中央の馬主資格を取得したその週に共同所有していたアドマイヤマジンが出走予定だったためである。他にも近藤氏が佐々木氏に牧場関係者や調教師等を紹介したり、セレクトセールについて教授したりするなどしており、佐々木氏は近藤氏を師のように慕っている。)


その後、アドマイヤデウスは2017年8月10日付けでJRA競走馬登録を抹消、オーストラリアへ移籍した。しかし、10月17日の調教中に故障し、目標としていたコーフィールドCを断念。ジャパンカップにも豪州馬として予備登録していたが、引退が決まる。複数回の手術を施され、医師団による懸命の治療が続けられ、一時は快方に向かっていたが、術後の感染症が原因で道半ばでその馬生に幕を閉じた。

デウスの死が発表された翌日の11月26日、日本。シュヴァルグランはジャパンカップに挑まんとしていた。

レースでは、最内枠からスムーズなスタートを切ると、逃げたキタサンブラックをマークする位置でレースを進めて行く。直線を向き、前で粘るキタサンブラックを射程圏内に入れると、この夏に見違えるほど力強くなったトモを推進力へと変えながら一歩、また一歩と加速していく。そしてキタサンブラックをゴール前で交わしきり、レイデオロの追撃をも振り切り、ゴール。悲願のGI初制覇を果たした。その姿からアドマイヤデウスが戻ってきたかのように錯覚した人々もいた。(当時の反応)

レース後、2頭を育成した林調教主任は次のように語っている。

「ゴール前でシュヴァルグランの後押しをしてくれたのは、天国のアドマイヤデウスではないかという気もしています」


血縁関係編集

母は言わずと知れた名牝ハルーワスウィート

半姉にヴィルシーナ(13-14ヴィクトリアマイル連覇)、半妹にヴィブロス(16秋華賞・17ドバイターフ制覇)がいる。そのため、母ハルーワスウィートは3兄弟GI制覇を達成している。なお、3頭の中ではGI制覇は最後となった。

なお、調教助手によれば、姉や妹(同じく友道厩舎)には似ておらず、普段の性格については「マイペースで自分の世界を持っている」という。また、友道師によれば「(ヴィブロスと)性格は違うけど、精神的な強さがあると思う」とのこと。

父はディープインパクト産駒の姉や妹と異なり、そのライバルハーツクライ。ハーツクライ産駒らしい成長曲線を描いており、友道師によれば、「(2016年の)春天の時ぐらいから変わってきた」という。主戦騎手であった福永騎手は、かつて騎乗したジャスタウェイが急成長したことを挙げ、「シュヴァルグランもそれに近いイメージがある」と語っている。


隣の馬房編集

友道厩舎での隣の馬房は1歳下のダービー馬マカヒキ。また、マカヒキを担当する大江調教助手は津田調教助手と共にシュヴァルグランも担当していた。シュヴァルグランへの取材動画等では隣の馬房から取材の様子をじっと眺めるなどしていた。


食いしん坊編集

食欲旺盛で太りやすい。友道厩舎の馬房ではチップを敷いているが、2016年の有馬記念へ遠征した際には中山の出張馬房(チップを敷けない)に敷かれた寝ワラを食べたことで、体重調整に失敗した。翌年の有馬記念では間食防止の対策として、口かごが真面目に検討されていた。


関連タグ編集

競走馬 15世代

キタサンブラック:同期のライバル

ヴィルシーナヴィブロス:姉妹

マカヒキ:隣の馬房。調教助手も同じ。

ドゥラメンテ:同期。現役時代は1戦のみだが、同じノーザンファーム早来牧場林厩舎の出身。

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