基礎データ
全国図鑑 | No.0875 |
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ガラル図鑑 | No.370 |
パルデア図鑑 | No.320 |
ローマ字表記 | korippo |
ぶんるい | ペンギンポケモン |
タイプ | こおり |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 89.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | アイスフェイス |
タマゴグループ | すいちゅう1/りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | コオリッポ | 氷+立方体 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Eiscue | Eis(ドイツ語で氷)+cube(立方体)+ice cube(アイスキューブ、角氷) |
ドイツ語 | Kubuin | Kubus(立方体)+Pinguin(ペンギン) |
フランス語 | Bekaglaçon | bec(くちばし)+bac à glaçon(製氷皿) |
韓国語 | 빙큐보 | 빙(氷)+cube(英語で立方体) |
中国語(簡体字) | 冰砌鹅 | 冰(氷)+砌(積む)+企鹅(ペンギン) |
中国語(繁体字) | 冰砌鵝 | 冰(氷)+砌(積む)+企鵝(ペンギン) |
概要
初登場は『ポケモン剣盾』。
デリバード、ポッチャマ系統に続くペンギンモチーフのポケモンだが、オーソドックスなペンギンの身体の上に大きめな真四角の顔が乗った、一度見たら忘れられないユニークな姿が特徴。
その特徴的な頭の正体は氷でできたマスクのようなものであり、暑さに弱い自身の頭を冷やすために作り出されたもので、その中の素顔は小さく水色一色。
生息地の関係上、マスクの主成分は海水なので、味はほんのりしょっぱい。
後述の特性が解除された状態だと、氷のマスクが割れて暑いのか困り顔をしている。図鑑によると、その悩ましい顔つきの虜になる人も多いらしい。
マスクはあまり強度がなく、強い衝撃ですぐに砕けるが、その都度新たなものを生成している。気温が高いと、これを仲間同士でくっつけ合い溶けるのを防ぐ習性がある。
さらに頭部の天辺に生えた一本毛がトレードマークで、野生ではその太く強靭な毛先に氷玉のルアーを作り出して釣りを行い、獲物を捕まえる。
加えて毛はアーゴヨンの針同様、脳の表面につながっているらしく、考え事をするとそこから冷気が発生する。前述のマスクもこの毛から発せられる冷気によって生成される模様。
ペンギンらしく氷海暮らしで水技もそれなりに使える一方、何と泳ぎは下手くそらしく、水面に氷のマスクだけを出した状態で海を漂い移動している。
マスクは擬態としての役割も果たしており、危険を感じると海に飛び込んで流氷に紛れる事で、ツンベアーといった捕食者達の目を誤魔化せる模様。
そのうち海流に飲まれて遠くの地方へ流されてしまうトラブルも少なくなく、ガラルやパルデアに生息している個体もそうやって流れ流されて移住した者達で、本来はもっと寒い土地に生息するポケモンらしい。
それでも些細なことには動じないマイペースな性格であり、見知らぬ土地に流れ着いてもあわてず騒がずその地に適応しようとする根性を持っている。
名前の由来は恐らく「氷」の「立方体("りっぽ"うたい)」から。
また、こんなデフォルメされた見た目ながらも高さが140cmあり、ゴウカザルやルカリオよりもデカく、ラティアスと同程度。
ちなみに「ナイスフェイス」の公式イラストは存在しておらず、公式サイトではゲーム中の待機モーションがそのまま貼り付けられている。
色違い
色違いは水色の氷がピンク色になり、かなり印象が変わる。
ゲーム上における特徴
フォルム | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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アイスフェイス | 75 | 80 | 110 | 65 | 90 | 50 | 470 |
ナイスフェイス | 75 | 80 | 70 | 65 | 50 | 130 | 470 |
野生では『シールド』『バイオレット』バージョンにしか登場せず、対になる『ソード』『スカーレット』バージョンではイシヘンジンが代わりに登場する。
コオリッポ専用の特性である「アイスフェイス」は、ミミッキュの持つ「ばけのかわ」の物理攻撃特化版といった所で、1回だけ敵の物理攻撃によるダメージを無効化することができる。
と同時にみがわりとなった氷の頭が壊れて、通常の「アイスフェイス」から「ナイスフェイス」へと変化し、ここでコオリッポの素顔を拝見できる。
また、「ばけのかわ」が一度使うとバトルが終わるまで使えないのに対して、天候が「あられ」(第9世代以降は「ゆき」)になった場合には再度「アイスフェイス」の姿へと戻るため、実質上特性が何度でも発動できるという効果付き。
ただしあられやゆきが降り始めた瞬間ないし、あられやゆやゆきが降っている時に場に出た瞬間だけ回復し、あられが降っている間終始効果があるわけではないので注意。
アイスフェイスの時は耐久面が高い防御型の配分で、特性で無効化できない特殊技も生半可なものでは一撃とはいかず、かたやぶりで強引に特性を貫通しようにも110という防御を一撃で破るのは困難。
逆にナイスフェイスになると耐久が落ちる代わりにすばやさが130族へと変化。
地味にマニューラを抜いた脅威のスピードを得る。これに加えてタマゴ技で覚えるはらだいこを使われれば、上から強力な攻撃がバシバシ飛んでくることになる。
頭を強調した設定からアイアンヘッドやしねんのずつきが使える他、拳がないのにれいとうパンチまで出来たりする。
今作はダイマックスの影響も相まって非常にあられを降らせやすく、youtubeやニコニコ動画などの実況者たちが『最強』や『ぶっ壊れ』などと囃し立てたのもあって、発売直後のランクバトルでは要注意ポケモンとして名前が挙がっていた。
しかしながら、
- 氷単タイプという超劣悪な耐性のために特殊方面で攻められると簡単に葬られる事。一応どわすれは覚えるのだが…
- 素の攻撃は貧弱なため、はらだいこをしなければマトモな火力が出せないので実質的に最大HPの50~75%で戦う羽目になる事。
- はらだいこをちょうはつで止められると悲しみを背負う事。
- ナイスフェイスの素早さはあくまで130族でしかなく、それ以上の速度が出せるわけではない(型破りスカーフドリュウズ等が抜けない)事。
- そもそもやる事がバレバレなので対策が容易な事
…等々の決して無視できない欠点が後に判明していくにつれて採用率は激減している。
ようするに環境初期で流行していたポケモン達にとても刺さっていただけの話であり、しばらくの間は評価は落ちていく。
その後トッププレイヤー達が使用し、再度大会上位にランクインした事から再評価。シーズン2終わり頃には再び要注意ポケモンの一角に食い込んでいった。
上記で挙げた特殊耐久の低さはとつげきチョッキで補われ、フリーズドライで弱点突く前提の特殊型も組まれていった。
しかしシーズン3以降は結局腹太鼓なしでは素の火力の低さから与えられる役割が少ないのでピンポイントな採用になりがち、シーズン2終了時に増えたので対策されることが増えて選出できないことが増えた等の理由から採用率はまたまた低下することになる。
ポケモントレーナー一人一人によって評価が分かれるポケモン、というか『活躍の浮き沈みが激しいポケモン』というポケモンな訳である。今まで世代ごとに浮き沈みが激しいポケモンこそ居たものの、1世代でここまで評価がブレるのはそうそう無い為、歴代でも見た目・性能共にトップクラスの異質さを持つポケモンである。ただ、環境に食い込むポテンシャルは十分にあるので、まだまだ油断は禁物である。
シールド限定ポケモンであるが、20年3月27日より、TSUTAYA、GEO、ジョーシンのゲーム販売店で限定配布される『ポケモンあつめよう』に掲載される『ダイクリスタル』配信コードで出現する(ソード限定 1ソフトに1度のみ)。配信期間も限られているので、ゲットしたい方はお早めに。
第9世代
上記の通り、パルデアではバイオレット限定となっている。
テラスタルへの移行によりダイアイスが消滅。テラスタルにより貧弱な氷タイプとしての耐性を水や鋼のテラスタイプにすることで補うことが出来る。
発売後は新アイテムであるいかさまダイスを用いてのつららばりがメインウェポンとなると思われていたが、発売時からDLC碧の仮面実装まで、つららばりを没収されており、まともな氷物理のメインウェポンが新習得したアイススピナー、またはテラバースト程度しか無いという状態だった。
碧の仮面実装からはわざマシンでつららばりを覚えられるようになり、再習得を果たす。
これにより、はらだいこ→いかさまダイスの4回以上保証のつららばりのムーブは、大抵のポケモンを葬り去る超火力を引き出せるが、第8世代と同様に使い所を選ぶ上、型が特殊とはいえ、ナイスフェイス状態より素早さが速く、素の特攻も非常に高い氷アタッカーのテツノツツミがいたりするので立ち位置としては暗め。
加えて、碧の仮面からはかたやぶりを持った炎オーガポンが暴れているため、アイスフェイスが機能不全になりやすい。
使用トレーナー
ゲーム版
- メロン:ジムリーダー(ガラル)
- ルリナ:ジムリーダー(ガラル)※1
※1 ポケモンマスターズでマジコス(シーズン21)のバディとして登場
漫画版
番外作品
ポケモンマスターズ
ルリナ (21シーズン) &コオリッポ
エピソードイベント「変わらない冬のできごと」に合わせ、2021年12月18日に実装。
こおりタイプのテクニカルで、天候変化技使いの一角であり、あられを使えることとそれに付随した効果を持つパッシブを活かした戦い方ができる。
元々は寒い地域に暮らすポケモンなのだが、長い時間 海を漂った末にルリナの元に来た模様で、ルリナはいつかコオリッポが生まれ育った場所を探しにいってみたいとの事。
技
こなゆき | 10%の確率で相手をこおり状態にする |
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あられ | 天気をあられにする |
つららおとし | 30%の確率で相手をひるみ状態にする |
贈り物受け止めてよ | 自分の攻撃を2段階あげる。自分の急所率を1段階あげる。天気があられのときはさらに味方のバディーズ全員を回復付帯状態にする |
バディーズ技
ナイスに流し去るアイスインパクト |
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天気があられのときは威力があがる |
パッシブスキル
アイスフェイス |
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「アイスフェイス」のときに1回だけ物理技で攻撃を受けたときのダメージを受けない |
その効果が発揮されたときにポケモンが「アイスフェイス」から「ナイスフェイス」になる |
「ナイスフェイス」のときに自分が「あられ」をつかうと「アイスフェイス」になる |
あられ無効 |
あられによるダメージを受けない |
あられ時技ゲージ加速3 |
天気があられのときはわざゲージが早くたまるようになる |
アニメ版
『アニポケ・第7シリーズ』
- 新無印73話
- 普段は甲高い声だが、頭の氷が割れて素顔が露出している時は野太い声になる。
- 寒冷地に住んでいた野生個体の中の1体が、乗っていた氷山が昼寝をしている間に切り離されて海に漂流したことでガラル地方へ迷い込んでしまう。
- どうにか住処に帰ろうとするもガラルヤドンの尻尾につまづいて岩にぶつかり頭の氷が砕ける、咄嗟に頭を冷やそうとアイス屋のクーラーボックスに入り込んでいたら驚いた店員に投げ飛ばされる、飛ばされた先に走ってきた自動車の荷台に乗った矢先に振り落とされて川に落ちる、その先の滝に落ちたと思ったら近くの木の枝でバウンドして明後日の方向へ吹っ飛ばされる……といった具合に散々な目に遭い続けた末にサトシ達の前に現れ、ゴウとチームワークの特訓をしたタイレーツとのバトルになる。
- 結果的にタイレーツのチームワークの前に敗れ、頭の氷も粉砕されて逃げ去ったところをまたも川に落下し、最後まで踏んだり蹴ったりな状態だったが、途方に暮れてそのまま海へと漂流していった末、ようやく住処に戻ることができた。
ポケモン動画図鑑
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
盾・シルドミリアのペタ
- 性別:♂️
- 特性:アイスフェイス
氷のステージに行き着いてバリコオルのショーに夢中になって凍死寸前で倒れた幼い頃のシルドミリアを助けた事で仲良くなり手持ちとなったポケモン。
本編から1年前、まどろみの森でシルドミリアが意識を取り戻した時には他の手持ちと共に行方不明となっていたが、初めて出会った場所で再会し、ステッキン(バリコオル♂️)の杖を修復しようとした剣創人を野生のコオリッポから助ける。
後に判明した事だが、シーソーコンビがニダンギルでシルドミリアの意識を奪った後、2人によって他の手持ち共々拐われた挙げ句に捨てられた事が行方不明になった真相であった。
名前の由来は情報単位の「ペタバイト」。
〈シルドミリアの手持ち〉 |
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キロ (サシカマス♂️) |
テラ (エレズン→ストリンダー・ロー↔️キョダイマックス♂️) |
ペタ (コオリッポ♂️) |
ギガ (タイレーツ) |
メガ (ガラルマッギョ♂️) |
ビット(ヒバニー→ラビフット→エースバーン♂️) |
ポケモンローカルActs
北海道旭川市に地域応援ポケモンであるアローラロコンとクマシュンと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。
余談
分類名は「ペンギンポケモン」とされているが、ガラルのモデルとなったイギリスに野生のペンギンは棲んでおらず、上記の通りコオリッポも外来種である。
おそらく正確なモチーフは、19世紀までイギリス等の北半球に存在し「元祖ペンギン」と呼ばれていた絶滅種のオオウミガラスだと思われる。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0874.イシヘンジン→0875.コオリッポ(アイスフェイス/ナイスフェイス)→0876.イエッサン(♂/♀)
関連ポケモン等
その他
- 磯野波平:頭頂部に髪の毛1本が共通している。