ウィーネ

うぃーね

ウィーネとは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の登場キャラクター。

プロフィール

年齢	0歳
身長	130C(アニメ版)、150C(書籍版)
種族	竜女(ヴィーヴル)
所属	異端児（ゼノス）
Lv.	2(推定)
CV	日高里菜

概要

モンスターでありながら高い知性と人と変わらぬ心を持つ異端のモンスター『異端児（ゼノス）』の一人。種族は『ダンジョン』中層域に出現する希少モンスター『竜女(ヴィーヴル)』。本編主人公であるベルが最初に出会った異端児であり、本編三部に当たる異端児編のヒロイン。

人物像

容姿

琥珀色の瞳と青い長髪、そして青白い肌を持つ。顔立ちは女体型『異端児』の例に漏れず整っており、額には『ヴィーヴルの涙』と呼ばれる宝石が埋まっている。体型は人間の少女と変わらぬが、感情が高ぶると翼を生やす事が出来る。（ちなみに『竜女(ヴィーヴル)』は本来はメイン画像の様な人の脚でなく蛇のような下半身をしている）

性格

誕生して間もないためか、子供らしく純粋無垢で好奇心旺盛。目の前で誰かが傷ついていたら放っておけない優しい性格をしている。自分を受け入れてくれた【ヘスティア・ファミリア】のメンバーを大切に想っており、中でも自分に対して親身になって面倒を見てくれたベルと春姫のことは、自分の親の様に懐いている。

作中の様相

モンスターでありながら言葉を喋ることができ、生まれて間もなく冒険者はおろか他のモンスターからも襲われて逃げていた所をベルに助けられ、そのまま【ヘスティア・ファミリア】に匿われる事になる。当初はモンスターである事もあって、ベル以外の【ヘスティア・ファミリア】のメンバーからは警戒されていたが、彼女の純粋さが伝わり次第に打ち解けていった。

しかしホームに保護されて数日後、知性を持ちながらもモンスターであるウィーネの保護を辞めるべきではないかというリリの意見を聞いてしまい、衝動的にホームを飛び出してしまう。街をさ迷っていた所を、馬車の積み荷が崩れ下敷きになりかけていた子供を見つけて咄嗟に助けるが、何も知らない民衆からは突然の怪物の出現に混乱・恐怖され、罵詈雑言を浴びせられ石を投げつけられてしまう。その場は駆け付けた【ヘスティア・ファミリア】に救助されたが、地上の人間たちから拒絶されてしまった事で、自分はベルたちと一緒にいてはいけない存在だという事を知りショックを受けてしまう。

その後、異端児の保護を行っていた『ギルド』の主神・ウラノスからの『強制依頼(ミッション)』を受けた【ヘスティア・ファミリア】と共に20階層にある『異端児の隠れ家』に向かい、そこで自分と同じ異端児達と邂逅することになる。異端児のリーダーであるリドやウラノスの右腕であるフェルズからの提案もあり、同胞である彼らと共にいた方が安全だという事で、ベル達と別れることとなった。

しかし異端児の密売を目論むディックス・ペルディクス率いる【イケロス・ファミリア】によって連れ去られ、更にディックスの企みによって地上で暴走してしまい、オラリオ中の冒険者に命を狙われることになり、その最中【イケロス・ファミリア】の生き残りであるグランが放った槍に貫かれ致命傷を受けてしまう。自分を救おうとしてくれたベルに感謝と好意を伝え、一度は命を落とすも、フェルズの蘇生魔法『ディア・オルフェウス』の成功により、復活することになる（この蘇生魔法の成功には、発展アビリティ『幸運』の所有者であるベルがいたからではないかという考察がある）。

ダンまちbyjumpaoki

その後は一部の同胞と共に身を潜め、【ヘスティア・ファミリア】やその協力者たちの助けを借りて、地上からダンジョンへの帰還を目指す事になる。

復活して以降はベルの強さと優しさに感化されたのか、ベル達に迷惑ばかりかけている事を嘆くリドに対し、いつか助けてもらった分ベル達に恩返しをしようと前向きに答えたり、崩壊する建物の下敷きになりそうになっていたルゥを再び周囲から敵意を向けられるのを覚悟の上で助け出すなど、精神的に成長を見せていく様になる。この時の行動は桜花と千草、そしてティオナらに目撃され、ルゥも自分を助けてくれたことを理解し、ティオナはその時の光景を目にしたことで彼女がただのモンスターではないと感じ取り、討伐せず見逃している。

ベルが自分を守るためにアイズと対峙した時はその場から逃がされるが、再び自分のためにベルが傷つく事に耐えられず、二人の前に戻りアイズにベルと一緒にいたいという偽りのない想いと自身の爪や翼を引きちぎる覚悟を見せ、結果過去の自分を重ねてしまったアイズに見逃され、仲間達と共にダンジョンへの帰還に成功する。

その後はダンジョン『深層』に落ちてしまったベル達の救出や外伝『ソード・オラトリア』でのクノッソス攻略戦にも自ら率先して参戦するなど、登場する毎に成長している様子が描写されている。

能力

温厚で戦闘には向かない性格をしているが、最強と呼ばれる竜種である事からLv.2相当のポテンシャルを持つ。仲間達からは中層19階層のモンスター位なら遅れを取ることはないと評されており、『メモリア・フレーゼ』のイベント「迷宮の白い闇(ホワイトアウト)」では、『闇派閥』の下っ端たちをリリの指揮もあったとは言え一方的に叩きのめしている。

また、五感が非常に鋭く、この点に関しては年季や実力が上の同胞たちよりも優れており、作中では違和感の探知に重宝している。

余談

名前の元ネタ

ベルは当初は彼女にウィリュジーネと名付けるつもりだったが、長すぎる上に気取っていると周囲に突っ込まれたので、縮めてウィーネとすることになった。名前の元ネタは光の翼を持つ精霊『メリュジーネ』という人と精霊との異類婚姻譚で、同じ英雄譚好きの春姫だけはこの事に気づいた。ちなみに作者によると、元ネタの元ネタは「メリュジーヌ」との事。