アポトーシス
あぽとーしす
- 多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種。
- 人が死に際や退職など人生の節目に発揮する能力、また、その時に起こる現象のこと。
- 同人サークル「とろとろレジスタンス」製作の18禁同人RPG「もんむす・くえすと! ぱらどっくすRPG」にて登場した魔物群。
- 福井晴敏の作品に多く登場する架空のコンピュータウィルス。
- Official髭男dismの楽曲名。→アポトーシス(Official髭男dism)
アポトーシス、アポプトーシス (英語: apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。ネクローシス(necrosis)の対義語。
Apoptosis の語源はギリシャ語の ἀπόπτωσις(apoptōsis アポプトーシス):「apo-(離れて)」と「ptōsis(落下、転倒)」に由来し、「(枯れ葉などが木から)落ちる」という意味である。
多細胞生物の生体内では、癌化した細胞(そのほか内部に異常を起こした細胞)のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれ続けており、これにより、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれている。また、生物の発生過程では、あらかじめ決まった時期に決まった場所で細胞死が起こり(プログラムされた細胞死)、これが生物の形態変化などの原動力として働いているが、この細胞死もアポトーシスの仕組みによって起こる。例えばオタマジャクシからカエルに変態する際に尻尾がなくなるのはアポトーシスによる。線虫では発生において起こるアポトーシスがすべて記載されている。人の指の形成過程も、最初は指の間が埋まった状態で形成され、後にアポトーシスによって指の間の細胞が死滅することで完成する。さらに免疫系でも自己抗原に反応する細胞の除去など重要な役割を果たす。
人生におけるアポトーシス
例えば戦争などでの散り際や、人生がまさに終わる瞬間に奇跡的に実際の能力の限界が発揮できることを狭義的に「アポトーシス」と呼ぶことがある。このことは人知の及ぶことでは解明できない場合が多々ある。
アポトーシス症候群
会社などで定年退職、勇退(会長・社長等)、寿退職、転職による退職、産休・育休前などで残りの日数が減ると勝手に普段は目立たなかった人たちが突如狂ったように「私がやりますから」などといって次々行動を起こすことがこう呼ばれることがある。まれにこれは良い結果を残すことがあるが、大抵は余計な結果を残したり、普段しないミスを連発したり、特に権力者がこれを発動することで会社全体に多大な迷惑を起こすことがある。
「アポる」と略されることもある。
退職するときは理想的なのは「平常心」で、現役の社員たちに悪影響を及ぼさないように静かにバトンタッチして去っていく方がありがたがられ、後々にも「あんな良い人がいたよ」と語り継がれるケースは多い。
くれぐれも勝手に気合を入れて「余計なこと」をしないようにしたいものである。
「もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG」にて新たに登場した魔物のカテゴリー。
主にタルタロスおよび関連する地域に出現する。
タルタロスを探索する上での障壁となる魔物であり、本作のストーリーとも密接な関わりを持っている。
姿は全体的に前作のキメラやロイド系の魔物に近く、既存の魔物達と比べてもかなり異質。
仲間同士で社会を営んでいる様子もなく、本能のようなものが働きかけているのか、タルタロス内部に侵入したものを排除するように動く。
中章時点で登場しているアポトーシスのイラストの大半はデルフィナス氏およびxelvy氏が担当しており、絵師達の画力も相まって前作終盤のもんむす達にも決して劣らない強烈なデザインとなっている。
序盤でのネタバレ防止のためか、この種族のみイリアス神殿地下の魔物達の中には存在しない。
イリアス曰く「この世界に存在する魔物とは全く異なるもの。歪んだ空間による、聖素と魔素の不規則な生体浸食変異。
それがアポトーシス化の正体であり、その存在意義は外敵の排除。空間自体の意志に、肉体も心も支配されてしまった」との事。
白血球を彷彿とさせる役割だが、全ての異世界を一個に纏めて、それを生体として考えると生体(全ての世界)を守るために不必要な細胞(異世界への関与者)を除去する能動的細胞死(自らの世界の住民を自らの手で切り落とす)と、やや強引に当て嵌められる。
アポトーシスの素体に選ばれる物体は無差別で、有機物・無機物・機械・魂・魔物・天使・人間と際限がなく、記憶に関しての受け継ぎ具合は個体によってまちまちである。
戦闘中の会話でも、元は人間や別の魔物だった旨を話すアポトーシスもいれば「存在とは言えず、現象であり法則」と語るアポトーシスもいる。
プロメスティンによる考察では「アポトーシスは複製され、人格さえコピーされている」との事。
つまり、一つの個体が作られたら、後はずっとコピーされて使い回されるということになる。
それを反映してか、ランダムエンカウントする雑魚もんむすでありながら種族名と仲間としての名前(個体名)が全く同じという特徴を持つ。
中章時点で判明しているアポトーシスを大まかに分類すると、下位・上位・最上位の3段階が存在している。
その中でも最上位アポトーシスに該当するXX型は別格であり、自身の力を顕現するだけで世界の崩壊を加速させ、太古の伝説級妖魔や最高位の熾天使らが束になっても互角以上に渡り合い苦戦させる程の戦闘力を持つ。
リリスとエデン曰く「XX型が2体揃えば、1時間以内に世界が浸食される」との事。
一度倒してもより強化されて復活するという性質を持つため、一度の戦いで完全に滅ぼしてしまわない限り無限に強くなるが、中章時点では完全に滅ぼす方法は明らかになっていない。
ゲームシステム上での特徴
敵として
上述通り、主にタルタロスおよび関連する地域に出現する。
全体的にステータスが高く、状態異常の耐性も高めに設定されているものが多い。
特に中章で登場するアポトーシスの中には常時2回行動するものもいるので、戦う際にはしっかり準備をしていないと思わぬ苦戦を強いられる。
弱点属性をもつ相手も多いので、それを利用して速攻で倒したい。
本編上でも厄介だが、隠しダンジョンの混沌の迷宮においても本作屈指の強敵群である。
上述にもある元々高いステータスや状態異常耐性が大幅に強化されているのを皮切りに、複数の状態異常を引き起こす攻撃に加えて常時物理か魔法を反射するものがいる上に、異なるタイプの反射持ちが高確率で複数出現するという厄介な特徴がある。
極めつけは、常時2回行動する上に反射持ちという凶悪なタイプも存在する。
混沌の迷宮の仕様上1度エンカウントしてしまうと逃走ができないので、対策を怠ると即全滅もあり得る。
出現するエリアでは戦闘前に可能な限り準備をしておくか、長居せずに次のフロアに行った方がいい。
仲間として
SP値以外の能力値補正が軒並み高く、ほぼ全ての状態異常に耐性ありと隙の無い能力を持つ。
他の種族をマスターした後にこの種族に転種することで、基礎能力の底上げができる。
また、種族特性で便利な支援・妨害スキルが揃った時魔法をどんな職業でも使用可能なため、
時魔導師をマスターさせておけば、サポート役を兼任させることも可能。
中章ver2.2以降からは音波属性が弱点となったが、中章時点で音波属性を使用する敵は少ないので致命的な弱点とはなっていない。
中章時点ではアポトーシス系のみの仲間は存在せず、全て「他系統の種族+下位アポトーシス」の複合となっている。
その中でも他系統の種族は、ドールかキメラもしくは両方の種族を持ったものが多い。
このように八面六臂の活躍が可能な万能性を秘めた強力な種族ではあるものの、
裏を返せば器用貧乏にもなりかねないので、運用の際は何を軸にするかをはっきりさせた方がいい。
なお、中章クリア後に手に入る転種アイテムがあればドール系種族が下位アポトーシスに転種可能となる。