Unicodeは「U+1F5FE」。Unicodeの公式名称は「map of Japan」[1]で、これは「日本地図」という意味である。
絵文字が日本で発祥したため、絵文字には花札の絵文字「🎴」や天狗の絵文字「👺」や燃える豆腐の絵文字「📛」など日本に重点を置いたものが割と多く含まれているが、これもその中の一つである。
auの携帯電話用絵文字の「タイプC」には番号214「地図」として実装されていた。この「タイプC」の絵文字は2002年ごろにau公式系のサイトに初掲載されているので、初登場もこのころか。同時期のJ-Phoneやドコモの携帯電話用絵文字には類似のものはなかったようだ。
そして、2010年10月11日に策定された「Unicode Version 6.0」にて日本の携帯電話で用いられている絵文字がUnicodeに大量に取り入れられた。この際に上記のauの番号214「地図」の絵文字に「1F5FE」のコードが割り振られて国際標準のUnicode絵文字となったものと思われる。なお、この時のUnicode公式書類[2]では、名称は「map of Japan」ではなく「SILHOUETTE OF JAPAN」(日本の輪郭)となっていた。
ちなみに、Unicodeの絵文字の中に「特定の国の形状」を模したものは2024年5月現在時点ではこの🗾以外に存在しない。上記のように「日本国内向けの絵文字がUnicode内に取り入れられた」という特殊な経緯であるからだろう。特徴的な形をした島国なので描きやすいということもあるかもしれない。
コード番号「U+1F5FA」の🗺、名称「world map」(世界地図)はあるけどね。
かつてはauの絵文字タイプA(モノクロ機用ビルトイン・アイコン)や絵文字タイプB(カラー機用ビルトイン・アイコン)において番号90「usa」[3]がアメリカ国土の形をしていた時期があった。だが、上記の絵文字タイプCからはこの番号90「USA」はアメリカの「国土」ではなく「国旗」のデザインに変更になっていた。この変更が無ければUnicode Version 6.0で一緒にアメリカの国土の形をした絵文字も誕生していたのかもしれない。
ひとくちに「日本地図」と言っても、この絵文字がどのようなデザインで表示されるかは表示環境によって異なる。北海道、本州、四国、九州の4島だけが表示されていることも多いが、佐渡島や対馬や五島列島や天草など「本土に近くて大きめの離島」はわずかに描写されている場合もある。
沖縄県や奄美大島などは残念ながら日本列島の他の部分から離れすぎているため(小笠原諸島はサイズも問題)か絵文字内で再現されていないことも多い。だが、九州の左下あたりに島を表示しているものもある。沖縄諸島や奄美群島をまとめてディフォルメした架空の陸地を表示したものか。
地図に描くとなんか色んな国の色んな人から物言いがついてめんどくさくなりそうな箇所は「小さすぎるから描けないなあ」とすっとぼけることで問題を回避……しているかと思いきや、北方領土を表示しているデザインのものもある。とはいえその場合でも、大きい択捉島と国後島の2島だけか、あるいは北方領土をまとめてディフォルメしたと思われる一つの島となっているかのどちらかで、小さい色丹島や歯舞群島まではまず描かれない。
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最終更新:2024/12/26(木) 13:00
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