人語を操り、この世の森羅万象に通じているといわれる獣。中国湖西省、東望山の沢に棲んでいるとされ、徳の高い王が世を治めるときに姿を現したという。
姿については諸説あるが、日本では牛のような体、人の顔、顔に3つと胴の左右にそれぞれ3つの合わせて9つの目、額に2本・胴に4本の合わせて6本の角、そして山羊のような顎鬚をたくわえた姿で描かれることが多い。これは鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』などにみられる。『和漢三才図会』では獅子のような姿で描かれたほか、龍の体や虎の顔を持つという描写のこともある。
中国神話時代の皇帝・黄帝が東巡のおりに遭遇し、白澤は11520種類に及ぶ妖異鬼神について黄帝に語ってみせ、これら世の害を取り除くための対処法を助言したという。
このようなエピソードなどから、後世において白澤は病魔や災い除けの象徴とされ、旅の間は懐中に白澤図を入れお守りとしたほか、日本で安政年間にコレラが大流行した際に白澤図を枕元において病魔退散に用いたという。
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最終更新:2025/05/13(火) 20:00
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