松野一松とは (マツノイチマツとは) [単語記事]

「もっと蔑んでもいいですよ」

生きる気力のない概要

松野一松（まつのいちまつ）とは、漫画作品「おそ松くん」に登場する人物である。主人公である六つ子の四男。名前の由来は模様の種類である「市松模様」から。

CV：北浜晴子（白黒版）、横尾まり（カラー版）、松本梨香（カラー版代役）、庄子裕衣（パチンコ版）、福山潤（おそ松さん）

おそ松くんにおける概要

「一松でございやす」

赤塚不二夫原作の漫画「おそ松くん」に登場する六つ子の一人。
名前が「一」松だが四男であり、よく「市松」と間違われるのが不満らしい。
六つ子の中では比較的真面目で意思が強く、面倒見が良い性格。そのため、兄弟の中では気弱な十四松とよく行動を共にしていた。

おそ松さんにおける概要

マイペースな皮肉屋で、とにかくしれっと毒を吐くことが多い。ネコが友達。　

（公式サイトより抜粋）

かつて一番真面目だった一松は自らを「クズ」「燃えないゴミ」と称し、卑屈で斜に構えた言動をとる高二病的性格になってしまった。イメージカラーは紫。

髪がぼさぼさで姿勢は猫背、常に目が半目と兄弟の中では比較的区別しやすい外見となっている。また、マスクや便所サンダルを着用する姿もよく描かれる。警戒したりする場面では猫の姿になることがある。

基本的に常に無気力で物静かであるが、4話の「自立しよう」で行われた扶養面接では「自分一人だと何をするかわからない」「息子から犯罪者が出てもいいの？」と母松代を脅したり、2話の「就職しよう」では兄弟達から「上司とか殺しちゃいそう」などと社会不適合者扱いされたりしている。
その際、一人だけフォローを入れたカラ松に掴みかかった。おそ松曰く「カラ松にいじられたときの一松はやばい」。このことからも分かるように何かと当たりが強い。しかし16話では…。
一方、おそ松くん時代に十四松とよく行動をしていた名残か、おそ松さんでも十四松とは仲が良く一番一緒にいることが多い(カラ松談)。クリスマスにはプレゼントを入れてあげるという優しい一面もある。

その性格から引きこもりがちかと思いきや、意外とアクティブ。
路地裏で猫と戯れていた…と思ったら合体して猫獣人になったり、末弟トド松のパチンコに勝った金を狙ってチョロ松と共にパチンコ警察の先陣を切ったり、自らをバットに縛りつけ素振りをさせたり、犬のコスプレをした十四松と一緒に散歩に出かけたり。他人とは接しないだけで、家族や猫との付き合いは悪くなさそうだ。
16話Bパートでは彼の内面描写が多いが、寡黙でローテンションな外面と異なり非常に感情豊かな内面が視聴者に衝撃を与えた。そりゃ友達作るの大変だわ。

なお、六つ子の例に漏れず弱井トト子の前では盛大にぶっ壊れる。

エスパーニャンコ

5話Bパートの「エスパーニャンコ」は、一松を語る上で欠かせないエピソードとなっている。デカパン博士の「気持ちイイ薬」により友達のネコに「他者の本心を話す」能力が身に付いてしまったことで話は始まる。家に連れて帰ったネコは兄弟達の本心を悉く暴いていく。
そして、一松の普段の卑屈な言動は全て自信のなさの裏返しであり、本心では友達を作ることを恐れていること、友達がいなくても兄弟がいればいいと思っていることを暴かれてしまった。本音を晒され逆上した一松はネコを家から追放してしまう…。

珍しくシリアスめのストーリー展開で、兄弟の絆を感じさせる演出も多い為か、おそ松さん内でも屈指の人気ストーリーとなった。グッズなどでも一松と一緒にいることが多くマスコットキャラとしても人気である。
ちなみに、この後の影響で末弟から「ノーマル四男」と弄られる場面がある。

一松の振れ幅

5話で終われば良かったのだが、その後の話で一松のキャラクターはどんどん崩壊掘り下げられることに。
続く6話「おたんじょうび会ダジョー」では兄弟そろってケツに旗を刺された際になぜか喘ぎ声のごとき声をあげたり、7話の「トド松と5人の悪魔」ではトッティに報復するために店内の他の客のテーブルの上で脱糞（未遂）を行い、更にフルチンのヤンキー姿で迫るなど、一人だけ3週連続でケツを晒した上に見事な汚れっぷりを披露することになった。誰が呼んだか「松野イチモツ」。
その後もバットに縛り付けられ素振りされてみたり、おそ松とディープキスをかましてみたり、SM プレイのような看病を繰り広げてみたり、猫カフェに猫としてアルバイトしてみたり、何かと際ものキャラとして脚光を浴びていくことになる。キャラ崩壊してこそ一松なのだ。