星の精(Star Vampires)とは、クトゥルフ神話における独立種族の名前である。
星の精はロバート・ブロック著『星から訪れたもの/The Shambler from the Stars』内で登場した種族である。
星の精の姿ははっきりとしない不可視の存在として記述される。
ただ彼らは血を吸う生物であり、血を吸うことでその輪郭が真っ赤に浮かび上がっていく。
それをわざわざ形容しようとうるのなら真っ赤に脈打つ巨大なゼリーにたくさんの触手が備わっており、
ぷるぷると震えている。その触手の先には吸盤がついており、生き血を啜る口と大きな鉤爪も備わっている。
『妖蛆の秘密/De Vermiis Mysteriis』によって彼らを召喚することができ、優秀な魔術師なら彼らを使役することができるだろう。
ティビ・マグナム・インノミナンドゥム・シグナ・ステラルム・ニグラルト・エト・ブファニフォルミス・サドクァエ・シギラム……
―『星から訪れたもの』
『星から訪れたもの』では、主人公とその友人がラテン語で書かれた『妖蛆の秘密』を読み上げたとき、開いていた窓から突風が吹き込んだ。突如として窓枠がねじれ、その方向からヒステリックな笑い声が……
突然、友人は悲鳴を上げ虚空をかきむしった。その体は不意に浮かび上がり体がねじれていった。
骨が砕ける音がして力が抜けていく友人の首が裂け血が噴き出した。
しかしその血は床を濡らすことなく、何者かによって啜られる音が響いていた……
触手により囚われたものは逃げることはできない、身体をねじ切られ、血は飲み干されることだろう。
ラヴクラフトがモデルである人物は作中で『妖蛆の秘密』に書かれた呪文を読み上げて召喚された星の精によって無残に殺されたことで、『闇をさまようもの/The Haunter of the Dark』でブロックがモデルであるロバート・ブレイクがニャルラトテップの生贄になった、という話がある。なんとも微笑ましい。
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最終更新:2025/01/22(水) 06:00
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