プロキオン(Procyon)とは、銀河系の恒星の一つである。本項で解説。→概要へ移動
その他さまざまな製品・作品などの名前またはその一部に「プロキオン」「Procyon」が使用されている。
恒星(連星) | |
---|---|
プロキオン Procyon | |
符号 | こいぬ座α星 |
距離 | 11.46光年 |
主星(プロキオンA) | |
スペクトル型 | F5 IV–V |
表面温度 | 6530K |
視等級 | 0.34 |
絶対等級 | 2.66 |
半径 | 太陽の2.05倍 |
質量 | 太陽の1.5倍 |
光度 | 太陽の6.93倍 |
伴星(プロキオンB) | |
スペクトル型 | 白色矮星 |
表面温度 | 7740K |
視等級 | 10.7 |
絶対等級 | 13.0 |
半径 | 太陽の0.012倍 |
質量 | 太陽の0.60倍 |
光度 | 太陽の0.00049倍 |
参照:Wikipedia英語版 |
冬の星座・こいぬ座の中で輝く1等星である。ぱっと見は白いが、暗い夜空でよく見るとクリーム色がかかって見える。こう見えて全天で8番目に明るい恒星だ(太陽除く)。ただ、こいぬ座自体はとてもコンパクトな星座で、他にはゴメイサという地味な3等星しかいない。なのでプロキオンの近辺はやや寂しい。
一方、同じ冬の夜空にはたくさんの1等星や見つけやすい星座がひしめいていて、こいぬ座のプロキオンは微妙に地味な存在である。オリオン座(見つけやすい星座No.1)の1等星ベテルギウスとおおいぬ座のシリウス(太陽を除く恒星として明るさNo.1)を結び、さらにプロキオンをつなげると「冬の大三角形」と呼ばれる正三角形になるので覚えられやすいが、どうも他の星頼りな感は否めない。
名前の由来はギリシア語で「犬の前」。「犬」というのはシリウスを指して、東の地平線から昇ってくるタイミングがシリウスより少し早いことからつけられた。名前からしてシリウス頼み……
天文学的な特徴としては、太陽系からの距離が11.5光年と恒星の中でも相当近い部類に入ることが挙げられる。まあここでもシリウス(8.6光年)に負けてる訳だが……
あ、暗くて普通の観測装置じゃまず見られないけど、白色矮星と連星系を為しているのも特徴だ。でもシリウスの伴星の方が初めて発見された白色矮星なので有名d(ry
そんなプロキオンだが、ある天文台職員の熱心な研究によって「巨人の星=プロキオン」という説が出されて話題になったことがある。そう、星一徹が飛雄馬に指し示すあの星だ。天文台の経費で漫画を全巻購入して星家のモデルまで作って検証した結果なのだという(参照)。
だが最初に述べたような地味な外見を考えると、「ひときわ輝く巨人の星にふさわしいのはオリオン座やシリウスじゃね?」とツッコミを入れたくなるのも事実。なお、作者いわく「私は星にはぜんぜん興味ないです」。
今日もこいぬ座のプロキオンはけなげにおおいぬ座のシリウスの前を行く。
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最終更新:2025/01/09(木) 22:00
最終更新:2025/01/09(木) 21:00
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