「腸がストレス状態にある人」がやっている15のこと【専門医によるチェックリスト付き】写真はイメージです Photo:PIXTA

体の不調の原因はすべて「腸」にあると専門医は言う。腸は「第2の脳」なのだ。48時間、1ヵ月、1年という腸のリズムを知っておこう。1月と8月に便秘が多発するのはなぜ?便の排泄時間を知るのにおすすめの食べ物とは?本稿は、松生恒夫『腸にいい習慣ベスト100』(総合法令出版)の一部を抜粋・編集したものです。

腸は「第2の脳」
約1億個の神経細胞がある

 腸は「第2の脳(セカンド・ブレイン)」と呼ばれることがあります。脳には約150億個の神経細胞があります。脳と比較すると少ないものの、腸には約1億個の神経細胞が存在しています。これは脳に次いで2番目の多さです。

 筋肉は脳からの指令を受けて動きます。また、臓器は脊髄が関係する中枢神経系から指示が出ることで動きますが、腸の神経細胞は、脳や脊髄からの命令を受けずに腸を動かすことができます。

 腸の神経細胞は、小腸の分節運動や便意を起こすこと、食べ物の分解・消化に必要な酵素やホルモンの分泌を促す働きをもっているのです。

 腸と脳は約2000本の神経線維でつながっています。この神経線維による「脳との連携」も腸が果たす役割です。

 腸にも独自の神経ネットワークがありますが、腸の機能低下には脳がかかわっていることが多いのです。「脳腸相関」といわれる関係性です。

 たとえば、学校や会社、宿泊先のトイレでうまく排便できなかったり、ストレスが原因で便秘や下痢になったりすることがあります。

あなたは腸プラス?腸マイナス?
どちらに傾く生活かチェックしよう

 漢方の世界では、「陰」と「陽」という考え方があります。私はこれをアレンジして、腸によいことを「腸プラス」、腸によくないことを「腸マイナス」と表現しています。

 次のチェックリスト(15問)は、自分が腸プラス、腸マイナスのどちらに傾く生活をしているかをチェックできるものです(腸マイナスの合計数を出します)。