-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
ビジネスの意思決定をデータ主導で行おうとする動きが、至る所で見られる。各社莫大な投資を行っているが、データを賢く活用している企業は非常に少ない。実際にはデータの取得や分析法に問題があるにもかかわらず、そうした基本的なことを検証しないまま利用しているからだ。本稿では、データの力を最大限活用するうえで欠かせない4つの質問を紹介する。
データは、現代の企業経営の中核を占めるようになった。IT専門調査会社のインターナショナルデーターコーポレイション(IDC)によると、データとアナリティクスへの投資額は、2022年までに2743億ドルに達する見込みだ。
だが、その多くは賢く使われていない。調査会社ガートナーのアナリストであるニック・ヒューデッカーは、ビッグデータ・プロジェクトの85%は失敗すると予測している。
なぜか。問題の一因は、コンピュータの画面に表示される数字が、特別な権威をまとって見えることにある。ひとたび膨大なデータベースからデータが読み込まれて、複雑なアナリティクス・ソフトウェアで分析にかけられると、そのデータのソースはどこで、どのように修正され、はたして目的に合っているのかといったことは、めったに問題にされなくなる。
しかし、データから有用な答えを得たいなら、データを額面通りに受け取ってはいけない。私たちはシャープな質問を投げかけることを学ぶ必要がある。特に重要なのは、そのデータはどこで取得され、どのモデルを使って分析され、その過程でどのようなデータが除外されたかだ。そして何よりも、オペレーションを最適化するためだけでなく、新しい可能性を探るためにデータを使う必要がある。
まずは、次のような質問を投げかけることから始めるといい。