大きくは異なりませんが、予備試験の受験性は環境的に周りに司法試験受験生が少ない状態に置かれるので、受験情報の入手等に注意が必要です。
法科大学院ルートの人も基本は予備校に通いますが、予備試験の人はよほど適性がある人でない限り予備校の受験は必須でしょう。
また、大学生などで回りに同じく司法試験受験生がいる場合は、自主ゼミを組むことも重要です。
以下具体的な勉強法ですが、予備試験ルートと法科大学院ルートで実質は変わりません。予備試験の過去問(きちんと)をやるか、短答の対策を7科目分きちんとやるか程度です。
1:論文
・まずは基本書と判例集をよく読んでください
・論点のアウトプットは答案構成(答案作成のためのメモのようなもの)で行ってください。辰巳から出ているえんしゅう本などがお勧めです。
出てきた条文については六法で確認し、どの文言のどういった解釈が問題になっているのか理解してください。
・過去問は直近5年分やってください。法務省から、採点実感、出題趣旨がでているので、そのなかで特に「よく解けていた」や「解けてほしかった(のに出来が悪かった)」というような趣旨の論点を自分ができているか確認してください。
また、辰巳のぶんせき本などで不合格答案とB答案、C答案とを見比べて自分の答案がどれに近いか見てください(特にCと不合格は合否の境目なので、何ができれば合格かをはかるのに最適)。時間は実際の時間の8割程度でやってください。
あまりやりすぎるのもよくないですが、どうしても頭がはたらかないようなときは、優秀答案を書き写すいわゆる写経をやってもいいです。
2:短答
・基礎知識がためのために、予備校からでている短答の問題集を入手し、正答率が6割以上のものだけやってください(いわゆる難問は頻出でもなく、これを学習するのはコスパが悪い)。その際、各選択肢をじっくり見て、いかなる理由で選択肢が正なのか否なのか説明できるようにしてください。
・実践編として、実際に法務省などで過去問を入手し、模試のように回答してください。その際の時間設定は通常の8割、既にやったことのある問題なら半分の時間でやってください。この際は、消去法で選択肢を消すなどのいわゆる受験テクニックを用いてもかまいません。
3:番外編
1、2を通してできていなかった点、発生してしまったミスなどはノートに書き留めてください。ノートは頁の半分で左右に分けて左側に問題(またはミスの内容)右側に解答(またはミスを防ぐための対策)というような形にしてください。その日の夜に今日書き込んだ分を含むページは確認して知識の定着ができているか確認し、また毎週特定の週は1,2のうち過去問以外は行わず、作成したノートを1から確認していく日としてもかまいません。なお、繰り返し同じミスをしている場合、同じ問題が2つになってもかまわないのでノートに書きこんだ方がよいと思います。