中高年の男性の中には、常に周囲を見ている人が多いです。
街を歩いていても、電車やバスに乗っていても、飲食店で食事していても。
例えば歩道を歩いていて、駐車している車があると、その車内を一生懸命見て誰かいないか確認しています。
それで車内にいる人と目が合うと目をそらしますが、数秒後にはもう一度見たりして。
おそらくそうやって周囲を見ないといられない性格なのでしょう。
自分から見える範囲は全てチェックして納得しないと落ち着かないというような。
そのことにより、見られた人が不快に感じることなんて全然考えていません。
女性の場合、そうやってキョロキョロしているとみっともないし、見られた人が不快に感じることを知っているので見ないのです。
中高年男性の場合はそれだけではなく、じっとしていられないこともあります。
何もしないでじーっとしているのが苦手で、すぐ動きます。
近くにある物を持ったり置いたり、バッグの中身を出したり入れたり、メニューや広告を一々全部読んだり。
電車やバスでも背もたれに寄りかかったと思えば、前かがみになったり、腕を組んだり手を膝に置いたりして。
その動きの中に周囲を見ることも含まれます。
落ち着きがないのです。
想像ですけど、昭和の頃には「時間を無駄にするな」ということがよく言われてました。
高度経済成長を支えたのは、そういう「モーレツ社員」たちです。
複数のことを同時にする「ながら族」というのがもてはやされて、ボーッとしてるとバカにされて。
そういう生活を長年続けてきたせいで、せっかちな人が多いです。
そういう人たちは景色のいい場所や落ち着けるカフェにいても、じっとしていられません。
ちょっと可哀想ですね。