どうして内地(沖縄県民からにおいて沖縄県外を表す言葉)における沖スロ界は沖縄に対するステレオタイプを表現したものが多いのですか? 沖スロは、30πという大型のメダルを使ったパチスロの事であり、3号機まではアップライト型のパチスロであり、サミー工業の“APEX301”や、高砂電器産業の『フェニックス』が代表的で、沖スロという25πマシンと同型の本格的なパチスロに移行した4号機初期もマックスアライドの『トリプルクラウンⅡ-30』が代表的な機種です。沖スロは完全告知型のパチスロが主流ですが、4号機中期もベルコの『ワンバー1-30』というAT機が代表格でした。 内地における沖スロは沖縄に対するステレオタイプを表した機種が主で、パチスロ雑誌で前述の機種が持つ完全告知のイメージを植え付けてしまい、1997年に導入したパイオニアの『シオサイ-30』が初めて内地でヒットした沖スロで、ハイビスカスランプというパイオニアの登録商標になっているものが初めて採用されたパイオニアのパチスロとなっています。『ハナハナ-30』も続けざまに内地でヒットし、南国そのものを題材とした沖スロを中心に内地でヒットさせましたが、『ちゅらさん』というNHK連続テレビ小説の影響から2000年代から沖縄そのものを題材とした沖スロが加わり、沖縄を表したデザインに、沖縄の音楽を用いたボーナス音に、琉球音階を用いたウェイト音が特徴です。オリンピアの機種が有名で、5号機以降もネットの『チバリヨ-30』が代表格です。 また、『ハナハナシリーズ』もノーマル機に限って5号機以降は沖縄でも逆市民権を得ました。 すなわち、航空会社の沖縄キャンペーンでそれが表しているように内地の民に対する沖縄そのもののイメージが沖スロにも反映された格好となりました。