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人間の骨は、有機成分と無機成分から成ります。 有機成分は骨の約40%を占めています。骨中心部で赤血球・白血球・血小板 などを生成する造血細胞が主で、これら有機細胞は、大体500℃以上で燃焼し てしまいます。 骨の59~60%を占めている無機成分は、リン酸カルシウム85%、炭酸カルシ ウム10%、リン酸マグネシウム1.5%が主で、火葬後に残る白色の骨は、殆ど リン酸カルシウムが占めています。 リン酸カルシウムの融点は、1670℃で、この温度以下では燃焼しません。 現在、日本の火葬場で主たる燃料は、LPガス・都市ガス・灯油・A重油です。 これらの完全燃焼炎温度は約2.000℃になります。完全燃焼炎が直接 骨に 当っていると、骨は燃焼し、灰化・微粉末化してしまいますが、炉室底部の骨灰 皿には火炎が強く当らないように調節されており、骨灰皿表面の温度は、700~ 1.000℃になりますので、硬質で太い部分は、原型に近い形で残ります。 骨の関節と関節の間の細い部分は、中空(パイプ状)で、内部は造血細胞で 満たされています。骨が火炎に曝されると造血細胞は沸騰し、中空(パイプ状) 部分は破裂してしまいますので、殆ど残りません。 火葬後「お骨」として残るのは、造血細胞の少ない硬質で太い部分や厚い部分 です。 バーナー火炎の微調節が出来ない旧式の火葬炉や、浄土真宗の強い地方で お骨をあまり持ち帰らない風習の地域の火葬場では、強い火炎を長時間噴射 して、お骨があまり残らないような焼き上げ方をしている所も有ります。 火葬炉の性能や宗教観念に因って、お骨を残さないように焼き上げている地域 も存在するとゆう事です。 電機技士:火葬場の廃止・調査、建設の業務に従事中
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