BとCで要求しているレベルや内容が全然違うからですね。
Bまではチャート例題の単品か、あるいはそれらの単純な組み合わせから成り立っています。
C問題になってくると、発想力、問題の構成要素の複雑、計算量などすべてが全体的に伸びてきて、明らかに完答までのハードルが上がります。
そもそも旧帝大志望なら、医学部以外はC問題の完答は必ずしも目指す必要はないレベルであるということにも注意しておいてください。
中には典型的なC問題もありますので、まずはそこから攻略していくのが良いかと思います。複合的なC問題については、このレベルの問題に身を置き続けていれば、徐々に慣れていくハズです。
BとCで結構な差がありますが、そのギャップに臆することなく取り組んでいきましょう。
とはいえ、B問題とC問題の架け橋になる問題集はそう多くありません。C↑の問題集なら、新数演をはじめとする一般的な難問集がそれにあたるのですが……そもそもそこまでやる受験生がそんなに多くないんですよね。
問題集として取り組みたいのなら、駿台文庫の『リアル入試数学』が、ちょっと難しめの1対1といった感じでおすすめです。
Bの中でもやや難しめの問題を中心に例題+練習題の形で取り組めて、かつ解答する前にまず考えることなども会話文形式で紹介されていますので、C問題への取っ掛かりとしても悪くないでしょう。これを仕上げれば、「手も足も出せなかった」ということはなくなるハズ。
数Ⅲはないですが、そちらは発想力勝負の問題はそう多くないので、まあ無くても大丈夫かな。
大数のテキストなら月刊誌がお勧めです。ぼくはこちらを勧めます。
『日々の演習』が発展B~易しめCで構成されたⅠAⅡBの分野別問題になりますので、スタ演の次に取り組むにはちょうど良いでしょう。同じく月刊誌の『数Ⅲ演習』もB~Cの高級典型問題を中心に収録されています。
月刊誌内にはA問題中心の『ベーシック演習』や易しめB問題中心の『スタンダード演習』など、確実に押さえておきたい問題も収録されています。学コンの印象が独り歩きしていますが、実際には投稿者さんと同じくらいの学力・学習進度の受験生が次のステップへ進むために必要な要素が詰まったテキストです。
収録分野は毎年同じですので(収録問題は最新年度からセレクト)、月刊誌のホームページを確認して気になる号からそろえていくのが良いでしょう。理系の単元別は5~11月を買えば全部揃います。
買う場合はアマゾンだと高いので公式通販が良くて(探せばバックナンバー一覧が見つかります)、中古を気にしないのならメルカリ等で気になる号から買っていくのが一番安いです。