1>>3>>>>>2 かな。
1はなろう系に嫌悪感を持っている視聴者でも、
視聴できるくらいの内容ではあった。
ナンパではあるし、穏やかで緩いがファンタジー作品として
楽しむことができた。
2はシナリオが一番くだらなかった。
ナマコ投げるOVA作るぐらいなら、これをOVA化すれば
良かったのにと思った。オリオンの矢のほうがよほど面白いと思う。
春姫を助ける理由は正直「ベルだから」としか言いようがない理由なので
そこに共感できる層はいいかもだが、キャラ推しをスルーして
物語サイドから物語の流れを追おうとすると非常につらい。
苦痛でしかなかった。
3はダンジョンに潜っての冒険もあるし、2期よりは楽しめるんだけ「ど」
導入のツカミが悪すぎる。ベルが例によって先走り、仲間や視聴者も
置き去りにして突っ走り始める。演出、脚本の怠慢ではなかろうか。
例によって助けたいキャラとの接点が薄いまま、一人で熱を上げすぎたので
「なぜ助けたいのか」という部分をもうちょっとしっかり描くべきだったと
思う。「春姫再来か」とおもうようなげんなり感があって、
「2期のバリエーションかぁ」と思い、実は一回視聴を中断した。
その部分だけ許すなら、中盤から後半はダンまちとして普通に楽しめたと思う。
総評
この作品のファン層は、ヘスティアファミリアの馴れ合いを
好む層が一定数(半数以上)いるので、良くも悪くも
それに応えている制作方針なのだと思う。
なので世界全体のお話の進行を求める層は、2期のノリにはついていけない。
原作者は、世界全体のお話を書きたい欲があり、それを
こなすだけの能力があるはずなのに、この馴れ合い描写が
足を引っ張って、物語のテンポが悪く、見てて非常にどっちつかずな
中途半端な印象を受ける。
ベルは戦いにおいてスキルがどんどん上がっていくことで
見えてくる世界がそれに応じて変わってくるはずなのに
メンタリティの成長がほぼない。
だから、問題が起こるたびにビギナー冒険者みたいなリアクションが連発する。
まるで、新人コンクールで激戦を繰り広げて奇跡を起こし、一位を取った後に
素材の目利きを間違えて怒られている将太の寿司を見ているような気分だ。
それはベルらしい良さと言えば言えなくもないが、そう結論付けるには
贔屓が過ぎると思う。技能と本質のアンバランスさは経験や人との出会い
によって 補われていきながら過酷な現実に相対すべきなのに
馴れ合いコメディ中心で、本人の葛藤や、成長が物語の中でしっかり
描かれていない分、この作品には消化不良を感じる。
この点は3期も非常に不満だ。人の本質が変わらないというのは、
そういうことではないだろうと私は思ってる。
馴れ合いは否定しないが、
主人公を見てがっかりさせるのだけは、よしていただきたいというのが
正直な感想だ。